【特集】バイク事故で手足が不自由に 全身まひの男性が見つけた“生きがい” 《新潟》
■口で筆をくわえて描く
それは、絵を描くこと……。 手が使えないため口で筆をくわえて描きます。 【飯原孝さん】 「思った色と違う色が出たりしてそこが楽しくもあり難しくもある」 事故の前から絵を描くことが好きでした。
■画家として自立へ
和室に飾られていたのは支援学校の時に口を使って初めて描いた作品。 【飯原孝さん】 「励ましてくれていろいろ、そんな思いがあって(看護師を)描いた」 Q)上手に描けてますね? 「今の方がもっと上手!自分でいうのもなんだけど」 当時はリハビリの一環で絵を描いていましたが、30歳を過ぎ画家として自立しようと決意したのです。 【飯原孝さん】 「絵を通して、感謝の気持ちを伝えたい、今までお世話になった人に感謝の気持ちを伝えたい」
■ファンから手紙も
ファンもできました。 ある姉妹は飯原さんの絵を見るためよく展覧会に来てくれるといいます。 手紙のお返しに、絵のプレゼント……。 【飯原孝さん】 「私の絵がどういう風にみられているのかなと思っていたんだけど、こんな手紙なんか頂いて、 やってきてよかったなと思って」 飯原さんが見つけた自由な世界。 介護しながら旅行に連れていってくれた母・キクさん。4年前に亡くなりました。 認知症が進行し自分が車いす生活になってからも旅行には毎年のように行っていたといいます。
■母と行った沖縄で
母が亡くなってからはひとり暮らしを続けている飯原さん。 ことしの春、沖縄に行きました。 【飯原孝さん】 「母と前に行ったところをもう一回たどって古宇利島を見なかったので」 「お母さんにお世話になったので私に尽くす人生みたいな……最後まで孝、孝って言っていた」 Q)この絵をお母さんが見たらなんていいますかね? 「きれいだねってほんとに……」 「最初に暗いところを塗って、あとから明るい色を塗っていく。暗い時期が多かった、どちらかというと暗い時期の方が多いかもしれません」 「影があって明るいところが目立つ、一番光って見える」