【特集】バイク事故で手足が不自由に 全身まひの男性が見つけた“生きがい” 《新潟》
■東京で展覧会に出品
ことし6月26日、東京の有楽町駅に飯原さんの姿がありました。 駅前の建物であるイベントが開かれるというのです。 会場に並ぶ、色彩豊かな作品。“口と足で描く芸術家協会”が開いた、展覧会です。 協会はヨーロッパに本部があり国内では20人が活動……、飯原さんはそこで奨学金をもらいながら絵を描き続けています。
■絵のモチーフは「白根大凧合戦」
モチーフにしたのは地元が誇る祭り、「白根大凧合戦」。 絵を始めた当初は筆が震えて満足に線を引くことができませんでした。 見る人に何かを感じ取ってもらえれば……。 そんな思いで絵を描き続けてきました。 【来場者は】 「なんとも言えないですね、手でもなかなか難しいですけど、驚くばかりですね」 「すごいですね、涙が出そう……(自分は)五体満足で何にもできないのに、今まで何してたんだろうって思っちゃって」
■姉妹と5年ぶりに
コロナ禍前までは毎回のように展覧会に訪れていました。 マネをして口に筆をくわえて絵を描くときも……。 【美紗乃さんと麻乃さん姉妹】 「色使いが上手」 【飯原孝さん】 「ありがとう、子どもの意見は大事に」 5年ぶりの再会。 ふたりは見違えるほど大きくなっていました。 【飯原孝さん】 「泣きそうだ、大きくなって。だんだん成長していく……5年ぶり、よかったですよ」
■伝えたいこと
飯原さんはことし、54歳になりました。 年々感じる、体力の衰え……。 それでも絵に対する意欲は以前より高まっているといいます。 【飯原孝さん】 「人との出会いがたくさんあっていろんな人と出会えた……事故にあわなかったら多分こんな人生は送っていないと思う。皆さんに喜んでいただけるような絵をこれからも描きたい。たぶん寝ながら今度は描くようになる」 「(見た人が)変だなと思ってもいいし、その人の気持ちがどう思うのか なんて人それぞれだと思いますけど、どうかな、難しいです」 「夢はもっともっと頑張って……ごめんなさいね、真っ白くなってます、夢、夢はね……もっともっと」 絵を描くことが生きる希望になりました。 人生に彩りを与えてくれました。 そのキャンバスにはいつの日も大きな夢が広がっています。 大空のように……。