TEAM
領域を越境し、
「人間」を学ぶ
私たちが目指すのは、BMI技術を社会に実装することによって生まれる豊かな未来。そのために、領域を越境しながら「人間」を学びます。
Profile
牛場 潤一
Junichi Ushiba- 慶應義塾大学理工学部生命情報学科 教授
- 2001年、慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。2004年、博士(工学)取得。同年、慶應義塾大学理工学部生命情報学科に助手として着任。2007年同専任講師、2012年同准教授を経て、2022年より現職。2014~2018年、慶應義塾大学基礎科学・基盤工学インスティテュート(KiPAS)主任研究員。2019年より研究成果活用企業LIFESCAPES株式会社(旧 Connect株式会社)代表取締役社長を兼務。共著書に『バイオサイバネティクス 生理学から制御工学へ』(コロナ社)がある。The BCI Research Award 2019, 2017, 2013, 2012, 2010 Top 10-12 Nominees、文部科学省「平成27年度若手科学者賞(ブレインマシンインターフェースによる神経医療研究)ほか、受賞多数。
メンバー
武見充晃(特任講師)/岩間清太朗(助教)/殿元翔子、神谷彩、吉岡由衣、藤原聖子(秘書)/千田直輝、藤巻達郎、山田圭人(大学院後期博士課程)/森重真純(大学院後期博士課程(社会人))/椎木秀映、大竹隼、大塚康平、林田健順、瀬理大我、足立久留実、岩澤蓮、指田真由、清水健丞、田中遥馨、橋本拓斗 (大学院修士課程)/伊東未祥、 岩下江里奈、片山祐、 金井亮、長谷部好(学部)/林正彬、村上理人、草野恭子、松柳佳奈(研究員・臨時職員・グローバルサイエンスキャンパスプログラム)
Publications
主な研究業績
- 臨床研究
Nishimoto et al. Journal of Rehabilitation Medicine (2018)
BMIを使ったリハビリテーションの有効性と可用性
Kawakami et al. Restorative Neurology and Neuroscience (2016)
BMIを使った治療パイプラインの有効性
Ono et al. Brain Topography (2015)
BMIを使ったリハビリテーションによる脳機能の改善効果
- 基礎研究
Hayashi et al. Neuroimage (2020)
BMIを使った標的半球への脳活動誘導
Iwama et al. Neuroimage (2020)
BMIとAIを使った運動調節脳機能の分析
Tsuchimoto et al. Neuroscience (2019)
BMIを使った脳卒中患者の脳内機能結合の強化
Takemi et al. Neuroimage (2018)
BMI利用にともなう標的筋選択的な運動野GABA脱抑制の発見
- 論考/解説
牛場潤一ら. Jpn J Rehabil Med (2020)
BMIの基礎から応用までを日本語で網羅的に解説
Clausen et al. Science (2017)
BMIの社会受容に関する倫理的考察
Ushiba & Soekadar. Progress in Brain Research (2016)
世界のBMI研究の動向分析
For Applicants
進学を希望する方へ
当研究室では、脳科学とAIを融合させ、基礎から実用までを一気通貫に縦断するBMIの研究に取り組んでいます。
BMIの研究は、世の中を新しい視点で捉える“心のレンズ”を手に入れる最良の教材です。従来の医療の常識では、脳卒中による麻痺は治らないとされていましたが、私たちはBMIの研究に取り組み、麻痺が改善することを実証してきました。かつては天動説から地動説へとパラダイムが変わり、そこから新たな時代が切り拓かれたように、私たちは麻痺も治りうるという新たな常識を打ち立て、新たな豊かさをつくり出していこうとしています。
このようにして既成概念を打破する体験を積み重ねてこそ、世の中の常識に囚われない独自の“心のレンズ”を手に入れることができます。そうやって“レンズ”を獲得した経験は、大学や大学院を卒業してBMI研究を離れたあとでも、人生で普遍的な価値を持ちます。当研究室では、自分独自の“レンズ”を持つことに憧れと意欲を持つ学生を歓迎します。