2024.07.21
# 選挙

蓮舫さん、もう「レスバ」は止めませんか…有権者をドン引きさせる「左派エコーチェンバー」の危険性

意義ある結果だったのに、なぜ…

まさかの3位落選に終わった都知事選以降、蓮舫氏が荒れている。

下馬評では現職の小池百合子氏に迫る勢いで2位につけていると予測されていたはずが、いざ蓋を開けてみれば小池氏には大差をつけられたどころか、2位の座を元安芸高田市長の石丸伸二氏に奪われる結果となった。問題は選挙後、蓮舫氏が四六時中SNSに張り付いてエゴサーチし批判者と「レスバ(※レスバトルの略。返信や引用の形で反論を書いて論戦に応じること)」に明け暮れていることだ。ついには立憲民主党の支持母体のひとつである連合にすら(もっとも今回は蓮舫氏が離党してつながりを失い、あるいは選挙協力を求めて共産党に接近し、支持を見送られたこともあってか)噛みつき、騒然となった。

現代ビジネスで掲載した前回の記事でも述べたことだが、とはいえ蓮舫氏の120万票という得票はけっして少ないわけではない。上振れも下振れもなく、岩盤支持層にはきっちりリーチして健闘したと言えるだろう。かつては国務大臣も務めた大物政治家なのだから、結果は結果として潔く受けとめるのがあるべき姿のはずだ。むしろ、蓮舫氏を破って当選したのが女性であることもすっかり忘れて「蓮舫さんは女性だから叩かれるのだ!」と見当違いの大騒ぎをしている支持者にも、自制を促すのが筋ではないだろうか。

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石丸氏というダークホースの出現は、蓮舫氏にとって「晴天の霹靂」ではあっただろうが、それでも得票数だけを純粋に見れば、衆院への鞍替えが見込める「成果」としては十分に胸を張れる結果だったといえる。にもかかわらず、いま蓮舫氏はSNSで全方位にレスバをしかけ、その得票の意義や価値をみずからの手で台なしにしてしまっている。

選挙結果以上に、選挙後の氏の言動によって支持をやめてしまう有権者は少なくないだろうし、それどころか蓮舫氏個人にとどまらず立憲民主党にまで延焼し、求心力低下をもたらしてしまっている。実際、7月に行われた最新の世論調査によって出された政党支持率を見ると、わずかな期間で立憲民主党の支持率がほぼ半減してしまうという異常事態になっている。

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