カップル恐怖症
ここ最近、私はカップル恐怖症になった。
カップルを見るのが怖い。
恋愛ソングを聴くのさえ避けてしまう。
これまであれほど聴いていたのに。
カップルって傍から見るとほんまに不思議な存在。
お互いに、この世で1つしかない「○○の彼氏/彼女」という肩書を手に、2人だけの世界観で生きている。
これまでそんなに気にならなかったのに、最近はそんな不思議な結びつきを手に入れたカップルを見るたびに、劣等感に似たものに苛まれる。
たぶんきっかけは、2年付き合っている彼氏がいる友達と同じ部屋に住むようになってから。
ことあるごとに嬉しそうに彼氏の話をしてくれるその子と一緒に住む中で、私は気づいてしまった。
友達と恋人の圧倒的な違いに。
友達は、1人1人微妙に関係性は違えど、複数人いるもの。
そして、友達は、ふとした時に思い出して連絡を取ったり会ったりするもの。
対して恋人は、世界でたった1人だけ(1人じゃない人もいるかもだけど)。
そして、恋人は、常に頭の片隅にいるもの(頭の中心にいることもあるかもだけど)。
「恋人なんていらないぜ」なんてここ数年言ってきたけど、恋人にしか埋められないものが人にはあるのかもしれないとか思っちゃうようになった。
そう思うと、恋人がいた中高生の頃の私は、今とは違う輝きを放っていた気がしてくる。
でも私の面倒くさいところは、だから誰とでもいいから付き合おうとはならないところ。
最近告白してもらったこともあって。
そんなん「はい」って言えば恋人ができちゃうとんでもなく簡単なチャンスだったのに、乗り気になれなくて。
好きじゃない人と付き合うなんてことはできないっていう道徳観が私にはありまして、そのせい。
経験上、こちらから与えるべき愛がない人から愛を受け取り続けることほど辛いものはないと思っているから。
だから、私の問題はきっと、誰かのことを好きになれなくなっていること。
この問題に気づいて、不安になった。
私は”恋人”という存在に憧れているだけで、恋愛はできないのじゃないかと。
恋人にしか埋められない穴があるかもしれないのに、私は恋愛ができないからその穴は一生ぽっかり空いたままなのか。
軽くパニックに陥った私は、相談する相手もおらず、ChatGPTに質問した。
めっちゃ正論が返ってきた。
周りのカップルを見て、「恋人にしか埋めらない穴がもしかしたらどこかにあるのかもしれない」とか思ってるうちは別に恋人いらんよってことよね。
具体的に「こういう時のこういう寂しさを紛らわしたい」とか「こういう歓びを共有できる人がいたらな」っていう気持ちがあれば恋愛したら?みたいなことなのかな。
ChatGPTあんまり信用してないから知らんけど。
あー、もやもや。
きっとそのうち、「恋愛をするのは今だ!」っていう時がやってくるんだ、なんて楽観的なこと言っちゃったりして
おわり。
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