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Conversation

実は、『信長公記』に「鞘巻」は流布本にも一ヶ所確認できます。天正七年四月十七日条に、関東の多賀谷重経より信長に見事な馬が進上され、彼が大いに喜んだという記述の部分です。信長は馬の乗り心地などを、家臣青地与右衛門に試させ、報告をさせています。この後、信長は「正宗の御腰物青地に下され候、是は佐々木所持候を、佐々内蔵佐求め候て、黄金拾枚付け候てさやまきののし付に拵、進上の刀なり、外聞実儀忝き次第なり」とあります。