世界的にシステム障害、米航空は運航停止 問題特定し修復へ
7月19日午前、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空など米大手航空会社の航空便が、通信上の問題のため、出発できない状態となっている。写真はデルタ航空の機体。4月、ジョージア州にあるハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港で撮影(2024年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[19日 ロイター] - 世界的なシステム障害が19日発生、米国の大手航空会社は運航を停止したほか、一部メディアの放映停止や金融機関での障害など多くの業務で支障が出たが、問題は修復されつつある。
アメリカン航空(AAL.O)、デルタ航空(DAL.N)、ユナイテッド航空(UAL.O)など米大手航空会社は19日午前、通信障害で出発できない状態。ユナイテッド航空は声明で、「サードパーティーのソフトウェア障害により、ユナイテッドを含め世界中のコンピューターシステムに影響が出ている。システム復旧待ちで全機を地上待機としており、離陸便は目的地に向かって運航している」としている。
これに先立ち、一部の格安航空会社は米マイクロソフト(MS)(MSFT.O)のクラウドサービス障害を受けて運航ができない状態となった。MSはこの障害は解消したとしていたが、その後クラウド部門がウィンドウズOSシステムなどでの問題発生を確認しているとした。
世界的なサイバーセキュリティ企業クラウドストライク(CRWD.O)によるアップグレードが関連しており、同社はウィンドウズの更新プログラムで欠陥が見つかったとし、「サイバー攻撃ではなく問題は特定された。修正プログラムを配布している」とした。
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オーストラリアでは、メディアや銀行、通信会社で障害が発生した。
障害の影響は運輸業界が大きく、東京、アムステルダム、ベルリン、スペインなどの空港でシステム障害と遅延が発生している。欧州最大の航空会社ライアンエアーでも予約システムなどに影響がでている。
英国では医院の予約システムがオフラインになったと報告が複数あった。主要ニュース局のスカイニュースはライブ放映が一時できなくなった。
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