分数の計算は小学校で習いますが、苦手意識を持つ人も少なくありません。
今回は分数の掛け算について問題を解き、その計算方法を 復習しましょう!
問題
次の計算をしなさい。
(7/12)×8
分数と整数の掛け算です。
「×8」をどのように計算するかがポイントです。
解説
今回の問題の答えは「14/3」です(「4と2/3」でも良い)
途中の計算は次のようになります。
分数の掛け算では、分母同士、分子同士をそれぞれ掛け算しなければいけません。
今回の問題でのポイントは、「分数と整数の掛け算」なので、「8」は分子にだけ掛け算をします。
これは「8」という整数を「8/1」と分数に直すことができるからです。
分母の「×1」はもちろん途中式として書いてもいいですが、結局「×1」をしても分母は変化しません。
分子:7×8
分母:12(×1が省略されている)
分子を掛け算して「7×8=56」を求めて、「56/12」とすることもできますが、最初の段階で約分をした方が計算が簡単になります。
今回の問題では、8と12が共に4で割れるので、この時点で約分をして、計算結果は「14/3」となります。
また、「14/3」は「4と2/3」と帯分数で表すことも可能です。特に指示がなければ、どちらでも表しても構いません。
まとめ
今回は「分数×整数」の計算について説明しました。
整数をどこに掛けるかに注意しましょう!
計算問題を繰り返し練習することで、さらに算数が得意になっていくはずです。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文・編集(監修):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
分数の計算に挑戦!