シー・シェパードが元日本船を購入、米企業通じ秘密裏に

シー・シェパードが日本から妨害船購入、米企業通じ秘密裏に
12月11日、反捕鯨団体の「シー・シェパード」は、日本の海洋気象台が所有していた船を改造した新たな捕鯨妨害船「サム・サイモン号」を公開した。写真はシー・シェパード提供。10日撮影(2012年 ロイター)
[キャンベラ 11日 ロイター] 反捕鯨団体の「シー・シェパード」は11日、4隻目となる捕鯨妨害船「サム・サイモン号」を公開した。同船はかつて日本政府が保有していた観測船で、米人気アニメ番組「ザ・シンプソンズ」のプロデューサーから資金援助を受け、200万ドル(約1億6000万円)で米企業から購入したものだという。
同団体のポール・ワトソン代表は、「われわれには船4隻とヘリコプター1機などに加え、世界中に120人以上のボランティアクルーがおり、日本の捕鯨船による違法行為からクジラを守る準備ができている」とコメントした。同代表は、中米コスタリカでふかひれ漁を妨害した容疑で国際手配されている。
団体によると、サム・サイモン号は気象庁の舞鶴海洋気象台が所有していたが、米国の企業を通じて買い取られ、ツバル船籍として登録。その後シー・シェパードに渡った。全長56メートルで、現在豪南部タスマニア島のホバートに停泊しているという。
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船長のロックハート・マクレーン氏は、同船の修理が終了し、船籍もオーストラリアに変更されたとし、船名は資金援助を受けたプロデューサーの名前にちなんで名付けたと明らかにした。
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