- 11じゃんね☆24/07/16(火) 21:58:46
っていう感じのやってるじゃんね☆
このスレは2スレ目じゃんね☆
主人公は『阿慈谷ヒフミ』ちゃんじゃんね☆
召喚したクラスは『セイバー』じゃんね☆
補習授業部メンバーと一緒に聖杯戦争に殴り込みしたじゃんね☆
適宜、ダイスと安価とSSで聖杯戦争をぶん回してくじゃんね☆
1はスレ立て含め色々と初心者だから優しくしてほしいじゃんね☆
それじゃ、よろしくお願いします……じゃんね☆
【前スレ】
【ダイスと安価】ブルアカキャラがマスターの聖杯戦争|あにまん掲示板っていう感じのやりたいじゃんね☆スレ立て初めてだから優しくしてほしいじゃんね☆適宜、ダイスと安価で聖杯戦争をぶん回してくじゃんね☆とりあえず主人公のブルアカキャラの誰にするかダイス振りたいから>…bbs.animanch.com【簡単な各種説明と判明してる情報まとめ】
x.gd - 21じゃんね☆24/07/16(火) 22:07:47
- 3本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:15:31
Recommend by Bgm ……〈Formless Dream〉
時計台の短針がⅢの数字を示す頃。
彼女はそこで待っていた。
長い歴史を見てきた鏡面仕立ての大理石が敷かれたバルコニー。
白いガーデニングチェアに座る、白く美しい彼方。
「お久しぶりです、ヒフミさん」
その顔には気がつかないほど小さな疲れを滲ませて、けれど美貌に一片の翳りもなく、十代の瑞々しさに落ち着いた色香が混じり合っている。
白い翼、紅茶を想わせる淡い色の髪、この地を睥睨する琥珀の瞳。私の、憧れの人。
「お元気そうで何よりです。怪我をされたという話を『聞いて』本当に、心配しましたよ」
品位貴き彼女が纏うその純白の制服は、トリニティ生の多くが憧憬を向ける、歴史と誉れある『ティーパーティー』の物。
「はいっ!……あ、あの入院だったりその間の警護だったり、色々手配して頂いてありがとうございました!」
キヴォトス三大校が一角『トリニティ総合学園』、その頂点たる最高権力者。
「気を病まないで下さい、ヒフミさん。その程度の事、我が校の生徒、それも他ならぬ『ヒフミさんとそのお友達』を守る為でしたら些事に過ぎません。
フィリウスの君主、生徒会長ホスト代行。
「主が愛を説き、そうしたように。私もまた、それに倣うだけ。そう、知識は誇りに、愛は徳に。受けるよりも与え、そう加える事を。───愛は巡り巡る物なのですから」
桐藤ナギサ様は、静かな微笑みを浮かべて私を待っておられました。 - 4本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:17:10
「それにしても、なんだかこうしてお話しするのは久しぶりな気がしますね。つい先週もお話したというのに。そうそう、あの時はカップの温もりが残るほどゆったりとした時間だったでしょうか?」
先ほどよりほんの少しだけ咎めるような気持ちの乗った声色に思わず申し訳なさと苦笑いが溢れてしまう。
「あはは……なんだか、ご無沙汰しています。ナギサ様」
「はい、本当に。条約の一件から中々時間が取れませんでしたから。こんな風にヒフミさんが急にお茶会へ来てくださるのも、いつ以来の事でしょう」
その通りで、私は補習授業部の活動やペロロ様グッズの収集活動が。
ナギサ様はエデン条約関係の後始末や普段の学校と自治区の運営、他校との折衝。
そんな風に互いにばたばたとしていてここ最近は以前ほど(週dice1d7=6 (6) 回)にはお茶会が出来ていませんでした。
「ナギサ様もお忙しいようでしたし、お邪魔してしまってはいけませんから」
「あら?それはまた、どうして?」
「わ、私なんかが急にお邪魔してナギサ様の大切な時間を使ってしまうのは……特にここ最近はエデン条約の事後処理だけじゃなくて謝肉祭や学園祭の運営とかもありますし……」
「ふふ、ヒフミさんは本当に面白い方ですね」
「───なら今日はどうして『急』に?」
- 5本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:19:57
一瞬だけ、喉の奥を空気が刺した気がした。
けれど、それは勘違いだと言わんばかりに柔らかな雰囲気を崩さぬまま、彼女は告げる。
「『お土産』まで用意して下さって、またピクニックのお誘い……といったところでしょうか?」
言葉だけ取り出せば責めるような、問い詰めるような。けれど目の前で柔和な微笑を浮かべる彼女にその意図がないのは、その揶揄うように細めた眼を見れば分かる。
「……ぅあ、いえ全然そんなことはなくて!!……あぁああの!私ほんとに!!」
返答が、遅れてしまった。
思わず、取り繕った言い方になってしまったのを誰が責めれるでしょうか。
ナツちゃんの件の時もそうでしたけど、変なぐらい警戒心が強まっている。
普段ならなんて事もない言葉の一つひとつに僅かな足踏みが生まれている。
気をつけなきゃ……そう意識していたからこそ、
「いいんですよ、ヒフミさん。私の愛はいつだって、貴女への分を用意しているのですから。必要ならば何度でも、幾つでも、幾らでも───『二度と』揺るがず、お渡しします」
その瞳と、言葉は私の中に強く刺さった。
力を貸してくれた頼りになる先輩から『わざわざ』警戒しろと言われたのに、思わず彼女に話してしまいそうになるほど───心が揺らぐ。
思わず吸い寄せられるようなどこまでも力ある御方の瞳、それが今は気心知れた友人へいじわるをする童女のように、そんな目線が自分へと向けられている。
「ナギサ様……」
胸が、高鳴る。
たった一つ歳が違う。それだけなのにずっと大人っぽくて。家柄も立場も遥かに格のあるこの天上の人は、いつもこうして私へ溢れんばかりの親愛を向けられるのですから。
「さぁ、こちらに来て、どうかお話を聞かせ「そういえばコハルちゃん♡そんなに短ぁいスカート♡でお尻が『寒くありませんか』?」……」 - 6本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:24:00
一歩、ハナコちゃんが笑顔で床を踏む。
前へ、私の隣へ来て。
するりと、肩と肩が触れ合った。
「まあ!随分とお元気そうなお客様がいらっしゃいましたね。紅茶でも如何ですか?浦和ハナコさん」
時刻はまた夕方にならない頃。
それなのに、
「あら?ありがとうございます、桐藤ナギサ様。でもお言葉に甘えてしまっていいのでしょうか?てっきり私、立見席の予約をしてしまったかと思いましたから」
何故だか寒いです。
あ、あれ……変ですね?季節はまだまだ暑い頃の筈なんですけど。
「それはそれは。大変申し訳ありません……お客様の下江コハルさんにも白洲アズサさんにも椅子をお勧めしないなんて、失礼な事をしてしまいましたね。嗚呼でもまさか、貴女も予約をして下さっていたなんて、思いもしなかった物ですから」
ちらとでもコハルちゃんやアズサちゃんの顔を見たいというか、このどうしてか居た堪れない空気から解放されたいのに。
「いえいえそんな。気になさらないで下さい。ナギサ様には、ヒフミちゃんと同じ席を設けてもらいましたから」
し、視線が。
視線が圧で固定されて動かせないです。 - 7本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:24:22
「ふふ、遠慮なさらなくていいんですよ。そうそう、もし貴女がもし必要なら貴女にぴったりの席も準備しますが……如何されますか?」
あ、ナギサ様がすごい勝ち誇った顔をしています。
普段通りに取り澄ましたお顔ですの分かりにくいですけど、私には分かります。あれはドヤ顔です。
「……折角のお申し出ですけど、私には今の席がちょうどいいので。隣人からの愛にも恵まれていますから」
僅かな無言、それがたまらなくこう、嗚呼踏み抜いてしまったな感が強いです。
た、助けて下さいセイバーさん!!!
「まぁそれはそれは。私もご相伴に預かっても?嗚呼、でもそうしたら……席が一つ足りなくなってしまいますね」
へ、返事がありません。
「いえいえ、あの席は……『軽忽』な私とは違ってナギサ様は役不足でしょうから。例えばそう……主が野に咲く緑にさえ花の装いを賜ったようにナギサ様にも相応しい席があるのでは?」
何故でしょう。ハナコちゃんの目線がやけにナギサ様の、その、お、お尻を見ていられるような!?
いえ、そんな筈は、私の考えすぎな筈です。
でもその視線と言葉を受けたナギサ様の方から明らかに圧が、圧が増してます。
「……恥ずかしながら、風に吹かれて飛べる事ができればと幼児のように考えてしまう事もあります。えぇですが、確か花の美しさは黄金にも引けをとらない、と聞きますからね」
な、なんでこんな事に。一体どうして……!?
「まぁ……うふふ♡」
「おや……ふふ……」 - 8本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:26:35
- 9二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:35:26
週6日で茶会とか蜜月すぎるwww
もう一般生徒の間じゃナギサ様の後継者扱いに
なってそう - 10二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 22:37:48
週6でのお茶会は草
- 11本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:38:54
二人の笑い声が。
そしてその声から漏れる、そう錯覚させられる冷たい雰囲気が決して狭くない筈のバルコニーを支配していく。
これでは、話どころの騒ぎじゃない。
そう思ってなんとか話題を逸らそうとした時、囁くような声が二人分、後ろから聞こえてきました。
(ちょっとアズサ。あの二人なに話してるの?)
(むぅ、私にも分からない……いや、確か桐藤ナギサはガーデニングが趣味だとアリウスの諜報部隊がまとめた資料で見た事がある。そうだとすると……)
(あ、もしかして!ナギサ様は今、お花の事ついてハナコとおしゃべりしてる……ってこと!?)
(ああ、恐らく間違いないだろう。ふふん、どうやら私の推理力も中々バカにならないらしい)
「(エクター……僕は今切実に、この子達から目を離してしまうのを怖く感じているよ……もしかすると、こういう物もまた、親心と呼ぶのかもしれないね……)」
二人の声は、確かにナギサ様達にも届いたようで。
「……やめましょうか」
「……そうですね、折角の時間が勿体ありません」
あっさりと。凍った空気が一瞬で溶けて無くなったのを私は感じました。
「では、改めまして補習授業部の皆さん」
「ようこそ、ティーパーティーへ」
「益のある時間を過ごせることを願っております」
「勿論───」
お互いにとって、ね───?
Recommend by Bgm ……〈Coffee Cats〉? - 121じゃんね☆24/07/16(火) 22:41:35
- 13本編じゃんね☆24/07/16(火) 22:58:42
「では、今日はヒフミさんとアズサさんの入院時の事をわざわざ?」
トップコートだけ、なのに綺麗に整えられたその形の良さで気品すら感じさせる爪を魅せる指先で、ナギサ様は口を抑えて、『驚きました』と示されました。
「ええっと……はい、あの、ご迷惑だったでしょつか?」
冷戦と言わんばかりに冷え切った時間がアズサさんちゃん達二人のおかげで溶けてからすぐ。
私達は席へと案内されて、ナギサ様が手ずから入れてくださった紅茶と、私達が持ってきた『ミレニアムロールケーキ』(そのお値段なんと1本dice1d10000 円、最低値2000円)を堪能しました。
「そんなまさか。元より、ヒフミさん達へ閉める扉など、ティーパーティーには準備しておりませんから」
ナギサ様から温かいお言葉に思わず胸がぎゅっとなる。一度すれ違ってしまって、それを『先生』が橋渡ししてくれて、
「はいっ……改めてありがとうございました。ナギサ様」
今こうしてまたお話出来ている。その事実がたまらなく嬉しい。その気持ちと、それから私を、私達を心配して守ってくれた事を心からのお礼をする。
それに続くように、口いっぱいに頬張ってロールケーキを食べていたアズサちゃんも、
「もっ、もっ……んん……ふぅ、世話になった。ありがとう、桐藤ナギサ」
なんとか食べ切ってお礼を伝えるのでした。
あ、アズサちゃん、ほっぺのクリーム取りますから動かないで下さいね。
- 141じゃんね☆24/07/16(火) 23:00:42
- 151じゃんね☆24/07/16(火) 23:04:15
- 161じゃんね☆24/07/16(火) 23:20:01
「構いませんよ。先ほども言ったようにすべて我が校の罪なき学徒を守る為なのですから」
そう言ってはにかんで。
ですがそのすぐ後にナギサ様の表情に翳りが生まれる。その指に支えられたカップの中、注がれた夏摘み特有の爽やかなオレンジ色。
それを見つめられる彼女の顔は物憂げで、長い睫毛が微かに揺れた。
「……本当はお二人のお見舞いにも行きたかったのですが、仕事の忙しさにかまけて、いえ違いますね。傷ついたヒフミさんの苦しむ姿を見るのはどうしても偲びなくて……私の不徳をどうかお赦しください、ヒフミさん」
そっと音を立てる事もなく置かれたティーカップ。主宰だからといって本来立つ筈もない彼女が、このお茶会の席で立とうとする。
それはきっと頭を下げる、そういう意志なのだと理解できたからこそ、私は慌てた。
「そんなナギサ様!モモトークだって沢山下さって、心配してるのはすごく伝わってきてて!だからあの「くすっ」……あ、あれ?ナギサ様?」 - 17二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 23:20:03
もっきゅもっきゅ
- 18本編じゃんね☆24/07/16(火) 23:24:32
しばらく、軽やかな声が空気を揺らす。可愛いらしい声は鈴というけれど、彼女のそれはきっと温かい木管楽器のような、新緑に囲まれた柔らかみのある物でした。
ひとしきり笑って、そっと指で眦をさすり、
「ごめんなさい、ヒフミさん……少し揶揄ってしまいました」
ぺろりと舌を出したのだった。
「もうっ、ナギサ様……」
その仕草にも、それを私にしてくれる事にも怒るに怒れず。結局私はそれだけ言って頬を膨らませる事しかできない。
それを微笑ましげに見つめてからナギサ様は口を開いて
「ふふっ、ヒフミさ「うふふ、今日はお優しいんですね?お土産に私達がご用意したケーキがお口に合ったようで何よりです、ナギサ様」……」
ハナコちゃんが会話に飛び入り参加されました。いえ、別に間違ってはないんです。
これはお茶会ですから、みんなで和気藹々と楽しんでお話する。それが一番です。
一番大事なんです。
「ええ、大変気に入りました。今度是非、ゆっくり、静かに、この甘味を愉しませて頂きたいところです」
なんですが……。
「まぁ、それはそれは。うふふ……」
「えぇ、本当に。ふふふ……」
「あ、あはは……」
もう笑うしかありませんでした。 - 19二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 23:27:54
ブリティッシュすぎる
- 201じゃんね☆24/07/16(火) 23:28:27
- 211じゃんね☆24/07/16(火) 23:29:56
- 22二次元好きの匿名さん24/07/16(火) 23:35:28
このナギサとハナコのやり取り好き
- 23お知らせとコメ返すじゃんね☆24/07/16(火) 23:44:15
とりあえず、本日分はこんなところになります……じゃんね☆
明日こそはおせいじの話を軽くして、ティーパーティーの状況だったりをざっくり書いた後、簡単な安価(他に聞きたいことあります?的な)をしてシスターフッドを見に行く感じの流れになるじゃんね☆
明日は19時!には帰ってきて開始するじゃんね☆
新スレになったけど、これからも(体調崩さない限り)毎日投稿頑張るのでよろしくお願いします……じゃんね☆
今日はたくさんお待たせしました、新しいスレになりましたがどうぞこれからも末長く……じゃんね☆
それではまた明日、お休みなさい……じゃんね☆
そう言ってもらえるとほっとするし嬉しいじゃんね☆
ハナコの満たされなかった幼さにも似た普通な青春への憧れを持った女の子、とヒフミさん♡♡♡(前スレ🎲参照)なナギちゃんをブリティッシュトークで表現したじゃんね☆
ヒフナギ描写成分は公式4コマで摂取!……じゃんね☆
- 24二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 02:54:44
前スレ最後のイフ短編でダイス監督が荒ぶってて笑う
- 25二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 08:15:16
🎲の荒ぶり?このスレでは通常運転さ…
- 26二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 15:22:06
このレスは削除されています
- 27二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 15:38:24
本編が荒ぶってるじゃんね
- 28コメント返す1じゃんね☆24/07/17(水) 18:21:25
- 29本編じゃんね☆24/07/17(水) 19:01:21
「そ、そういえば!最近は如何お過ごしでしょうかナギサ様!?」
空気を……。
この空気をどうにかしなくては、そういう想い。
その一心で放ったのは、当たり障りのない話題。
「ええ、そうですね。心穏やかに、とは少し『言い難い』でしょうか」
白磁のそれを、長く、そして丁寧にケアをされた指を絡めてそっと掴み。
その蕾へと載せて、音もなくその中身は落ちていった。
「一昨日の列車事故によるヒフミさん、アズサさんの負傷から始まり」
少し濡れ、午後の陽射しを受けて慎ましげに輝く唇から音が続く。
「昨日は自治区内でええ、バスジャック事件に本日の『幽霊騒動』……謝肉祭を終えて後残すの大きな自治区行事も数えるほどになってきたというのに」
琥珀の瞳だけが語っている。言われていなくてもそれが意味するところを察する。
たらりと冷たい汗が頬を伝う気がしたのを私は極めて懸命に無視した。隣のハナコちゃんとコハルちゃんも視線が明後日を向いていた。アズサちゃんだけは分かってないのか変わらずロールケーキのおかわりをしているかわいい。
「まぁ『いいでしょう』。……それだけでなく他校での『連続爆発事件』……果ては『クレーター騒動』まで。たった数日で我が校だけでなくキヴォトス全体で大小関係なく不審な事件が立て続けに起こっています」 - 30本編じゃんね☆24/07/17(水) 19:03:05
爆破の二文字。どこかで聞いた覚えがあると記憶の中で誰かが叫ぶ。今日だけでも駐車場、古書館、果てはあの路地裏。たくさんの情報を聞いているからか、頭の中でそれらが絡み合って中々解けてくれないどころか、記憶の引き出しにまで引っかかっている。
「当然、各関係者を集めて対応に当たっていますが正直なところあまり進展はしていませんね」
物憂げな視線はバルコニーの向こう。
眼下に広がる、このトリニティという自治区に向けられて。
「正義実現委員会はよくやってくれていますが、流石に自治区外までの情報。それも同時に複数の規模が大きい物をごく短期間でとなると中々……『他自治区』との折衝をしながらですからティーパーティー側での対処する必要があります」
痛いほどに伝わるのは、愛情。この人の他者へ向けられる愛情は重いのではなくあまりにも『大きい』。だから、それは責任、そして庇護として形を成し、大切な物を守ろうとする。
だからこそ、現状をこんなにも憂いているのだろう。
「ですが、今回の事件のように命の危険までもが伴う情報収集を行えるだけの純粋な『戦力』も『人手』も、今のティーパーティにはとても足りません」
その言葉は未だティーパーティーという組織について然程知っているわけでもない、平凡な学生には漠然としか理解できない。
「その為の正義実現委員会も強化して『行っている』自治区内のパトロール活動や『護衛』も含めて、情報収集へ専任できるほどの余裕はありませんしね」
事実として、正義実現委員会は今日のアズサちゃんの退院まで私の分を含めて病院での警護まで勤めて頂きました。そもそも正義実現委員会は自治区内の治安維持を目的とした組織です。それを考えると、確かに人員は中々割けないのかもしれません。
「現状、連邦生徒会主導による他自治区との話し合いも検討されていますし、その際は私単独で赴く予定ですが……とはいえ前回を考えるとどうなる事か」 - 31本編じゃんね☆24/07/17(水) 19:15:13
嘆息一つ吐き出す姿を眺めつつ、私の中で情報を整理していく。ティーパーティーは正義実現委員会と協力関係にある。そして『情報の収集』はアサシンの存在とその危険性を考慮してか、それほど大きくは進んでいない。各自治区でナギサ様が特別に例として挙げるよう、規模の大きな事件が起きている。
「本当に『掴みどころ』の見えない事件です」
「私としてもこれ以上『無理』をしたくはありませんが、これもティーパーティーの務め───『ゲスト』の声には応えなくてはいけません」
決意は堅く。その想いには気高い信念があると、違わず思わせる。桐藤ナギサという物腰の柔らかな淑女がこの広大なトリニティ自治区で一つの派閥を率いて、頂点へと上り詰めた理由こそこれなのだと思います。貴人。誰もが憧れる地位にあって彼女は、それに驕ることも溺れることもなく、気高くあらんとするその姿と信念に、きっとフィリウス分派の人達はついていきたいと思ったのでしょう。
だって私も───
「本当にお疲れ様です、ナギサ様。どうか、私にお手伝いできる事がなんでも仰って下さい!」
「ありがとうございます、ヒフミさん。そう仰って頂けるだけで、凄く楽になりましたから。───私こそ、こんな詰まらない話ばかりして……折角のお茶会の席だというのに」
そんな貴女だからこそ、友達になってみたいと。そう思ったのもまた、嘘ではないのだから。
「わ、私から聞いた事ですし……それに!それでナギサ様のご負担を少しでも軽くできるなら!私!たくさんお話聞きます!」
つい意気込んでしまってそう宣言してしまう。その勢いもあってかその大きな目をぱちくりとさせて、
「もう本当に。そんな風に言ってくださるなら、甘えてしまいますよ?……とはいえその一件を除けば、学内の課題は小粒が多いですし……」
「そうだ、今なんでも1年生の間でロックバンドが流行っているとか」
「おかげでそういった音楽やファッションを好む学生も増えてきたようで……ほんとにもう」
「恥ずかしながらこういった物に少々疎いといいますか、どう制御すべきかと、少々頭を悩ませてしまいますね」
「あとは……そう。他には何か、『お聞きになりたい』事はありますか?」
私が今聞きたい事は───
①トリニティの幽霊騒動……?それ戦しy……
②現状の他自治区との関係について
③流行してる音楽の話題
④自由に記入 - 32本編じゃんね☆24/07/17(水) 19:16:27
というわけでお待たせじゃんね☆
2スレ目初の安価タイムじゃんね☆
↑レスの①〜③から一つを選ぶor④でナギサ様に聞きたい事を自由に書いてほしいじゃんね☆
安価先は>>40+dice1d3=1 (1) じゃんね☆
その中からダイスで1個だけ選ぶじゃんね☆
最後にちょこっとだけ、お知らせするじゃんね☆
①〜③はどれを選んでも必ず何かしらの情報は手に入るじゃんね☆
④に関してはここまでナギサ様から聞いてきた話の内容で聞いてもいいし、なんならこれまでヒフミちゃん達が集めてきた内容について尋ねてみても大丈夫じゃんね☆これはほんとに自由じゃんね☆
へー……♡
- 33二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:27:50
①、②、③で得れる情報はなんなんだろうな
④の場合は色々候補はありそう - 34二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:40:22
クレーター騒動ってなんだろ…?
覚えてないだけで既出の情報ならアレだけどそうでなければ④でクレーター騒動について - 35二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 19:51:20
情報が悪魔合体してるやばい大人について「こんな噂を聞いたんですが」って聞くのもありか
連続爆破はゲヘナの大脱走か - 36二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:15:57
- 37二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:28:26
- 38二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:29:09
- 39二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:35:52
③にして後は世間話でもいいと思う
他の地区のことはナギサ以外からも
聞こうと思えば聞けるかもだし - 40二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 20:42:49
- 41二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 21:21:17
③
- 42本編じゃんね☆24/07/17(水) 21:26:10
- 43本編じゃんね☆24/07/17(水) 21:28:44
- 44本編じゃんね☆24/07/17(水) 21:29:00
!?!?!?!
おわりじゃんね - 45二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 21:31:01
🎲くんは今日も元気です
- 46TUFとは関係ないじゃんね☆24/07/17(水) 21:31:30
- 47本編じゃんね☆24/07/17(水) 21:58:45
『① トリニティの幽霊騒動……?それ戦しy……』
「幽霊騒動……について、ですか?」
「ヒフミさんでしたら『そういう方面』にも明るいかと思いましたが」
笑顔の彼女に乾いた笑いを漏らすしかない。当然織り込み済みなのか、はたまた別の理由か、ナギサ様は私の質問への解答を口にした。
「正義実現委員会もまだ調査中の話になりますが、生徒達の間で『幽霊を見た』という通報があったそうです」
『幽霊』、その言葉にぎゅっと机の下で拳を握る。サーヴァントの特徴、彼らに与えられた特徴の一つ……『霊体化』。
「通報があったのは昨日の夜ことになりますね。確か対応したのはたまたま現場近くに単独でいたという……そう、『ハスミ』さんだったと報告書にはありました」
エーテル、この世界でそう呼ばれるオーパーツによく似たそれによって肉体を構築している、らしい彼らはその存在を物質的干渉能力を極端に低下させる代わりに自身の姿を消す事ができる。
「おそらく夜間パトロールの最中だったのでしょう……今度甘い物でも持って、それこそ今日お土産に持ってきてくださったロールケーキでも手土産に労わないといけませんね」
また買われた店舗をぜひ教えて下さいねというナギサ様に私は上擦った声で返事をするしかない。
夜間パトロール、なのかもしれないけど。なんとなくてはあるが彼女が夜に一人で抜け出して何をしていたのか……あの日のことを覚えている私達はなんとなく察してしまう。
「話が少し横道に逸れましたね。報告書によると現場に駆けつけたハスミさんが見たのは真っ赤な目で泣く少女『達』がいたそうです。なんでも」
「───『幽霊を見た』『襲われそうになった』『男だった』『女だった』『大人だった』『彼らは殺し合いをしていた』そして……」
「『見られたが私達には何もしてこなかった』と」
その言葉に、妙な、妙な引っ掛かりを覚える。何かしっくり来ないが、その違和感がまるで小骨のようにして出てこない。 - 48二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 22:07:40
少女達…?
- 49本編じゃんね☆24/07/17(水) 22:15:28
「実害こそありませんでしたが、よほど恐ろしかったようで……今回の被害者の子達は錯乱していてそのまますぐに病院へと搬送される形となったようです」
その言葉に心がぐっと痛みを覚える。怪我はない。けれど、また、誰かの心が傷ついた。
その事実が、酷く痛かった。
「ミネさんからの話によれば暫くは面会謝絶……というより今回の件についてはとてもではないが話せる状態ではないとの事です」
救護騎士団への搬送、そして面会謝絶。それも私達のような政治的な判断、警護のためのものではなく。純粋に治療の為、なのだろう。ならきっと『彼女達に』話を聞くことは出来ない。
「『この席』でお話しできる事はこの件に関してはこれぐらいでしょうか……あぁそうそう。幽霊と言えば、今日もまたありましたね。なんでも戦車が勝手に動き出したとか」
どきりと、心臓がまた鳴った。身に覚えがあるような、ないような。
いいえ、いいえ。多分ありません。
「パテル分派のところにまで何故か苦情がきたようで……ミカさん、『さっきまで』その件についてかかり切りだったんですよ」
笑うしかない。努めて朗らかに、溢れんばかりに、私は無関係ですと心から思い込んで。私は笑った。 - 50本編じゃんね☆24/07/17(水) 22:20:25
「最近は妙に『大人』に関連した事件が多いですね。ヒフミさんも、くれぐれも、気をつけて。この前の『愉快犯』もそうですし」
「愉快犯、ですか?」
その聞き慣れない単語に思わず聞き返してしまう。少なくとも昨日、今日と集めてきた情報の中にそれは……。
─── 『いやなんか夜の街で、全身タイツのごりっごりのマッチョな大人の怪人がいてそいつがロボット軍団を指揮して練り歩いてるんだと。で、そいつを見たやつは干からびて死んじまう……らしい』
『あ、あたしも聞いた事ある!しかもなんかそいつ、戦車も乗りこなすらしいぞ!!』
……いや、そういうことなのでしょうか。
でも、そんな思いとは裏腹にナギサ様の言葉は聞き覚えしかない物だった。
「あぁ、よかった。ご存知なかったのですね……。ええ、愉快犯。例のバスハイジャック事件の犯人です」
咽せる音がする。コハルちゃんでしょう。アズサちゃんはその背中を摩りながら「どうしたコハル?」「急いで飲みすぎたんだ。背中を丸めて回復姿勢を取るんだ」と声をかけてあげていますが返事はない、というか出来ないのだと思います。
……ごめんなさい、コハルちゃん。
「正義実現委員会との銃撃戦にまでもつれ込みながら、結局バスは傷一つなく乗り捨てられ。同乗していた運転手も『とても紳士的で素敵な殿方でした』などと言う始末。最後には先生からの取りなしもあって……」
先生への感謝が、天にも高く昇っていくようです。
「おかげでティーパーティーの中ではなんでしたか?『謎のヒーローX』なる胡乱な存在ついては有耶無耶、というよりただの愉快犯として扱う他ないんです」
疲れた声の彼女に今回は何もかけられない。ただ今は、セイバーさんの件について無事に切り抜けられた、その感触だけを握りしめるのでした。
『よかった……本当に良かったよヒフミ……』
『やりましたね!セイバーさん!』
『ああ、僕を救ってくれた先生という方に感謝を送りたい……!』 - 51本編じゃんね☆24/07/17(水) 22:28:49
「実際のところ、彼のことより遥かに処理をしなくてはいけない事はまだまだありますからね。ヒフミさん達の一件、そして昨夜被害に遭った彼女達の話。それもあってトリニティ自治区内での警備を強化して、少しでも早く皆さんの、そしてヒフミさん達の、……平和な暮らしを取り戻さなくてはいけません。実際に他所の自治区ではかなりの厳戒態勢を敷いている場所もあるとか」
「とはいえ、ツルギさん達にはかなり無理をさせてしまっていますからね。かといって、トリニティ自警団……これ以上彼女達に頼ってしまっては、何の為に彼女達を外様に置いているのか分からなくなってしまいますから」
そう言うナギサ様の顔に浮かぶの儚げなそれであって。だからつい、俯いて言ってしまう。
「ごめんなさい、ナギサ様……そんなにお忙しいのに、私は「よしてくださいヒフミさん」……ナギサ様」
謝罪は、遮られた。他ならぬ彼女の声で。
「忙しい、それは確かな事です。『お願い』もありますから」
「けれど、貴女に、大切な友人に会える」
「私にとってその時間は、どんな黄金より眩く大切で、喪いたくない大切な物なんですから」
【TUFpt達成】
【現時点の情報を確認……】
【以下5項目から】
【アイデアロール1回が発生します】
dice1d5=2 (2)
①うそつき
②セイバー
③他自治区
④幽霊
⑤聖杯戦争
- 52二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 22:30:48
トリニティウラワフラワーか
- 531じゃんね☆24/07/17(水) 22:37:48
- 54二次元好きの匿名さん24/07/17(水) 22:39:10
- 551じゃんね☆24/07/17(水) 22:42:42
- 56本編じゃんね☆24/07/17(水) 23:00:43
『それでは皆さん、お気をつけて。ヒフミさん、そしてアズサさんも、くれぐれもどうかこれ以上傷つかれませんように』
『では、また。次の茶会を楽しみにしていますね』
『ああ、そうそう。次は膝掛けを用意しておきます』
『座られるのだから必要でしょう?ね、浦和ハナコさん』
そんな会話をして、ティーパーティーのある本校舎から出た私達はシスターフッドの方達へ会いに大聖堂へと足を進める。
「うん、美味しかったな。ヒフミ」
「あはは……アズサちゃんいっぱい食べてましたもんね」
日は暮れだしてか、まだ高くともその輝きに僅かな翳りが見えるように感じてしまうのは錯覚だろうか。
「もうっ!アズサはちょっと食べすぎ!礼拝の時間に言われてるでしょ、節制を心がけなさいって!」
「しかしコハル、食べれる時に私は食べておきたいんだ。……ダメか?」
「ぅうう……仕方ないわね。今回、というかまあ次とその次と……その次からも私は特別に見逃してあげるんだから。特別!いい?!」
日が暮れるまで、あと二時間あるかないか。
黄昏時が顔を出し始めている夏空の下。
本校舎からそこまで離れていない、その目的地はもう見えていた。
「ああ、ありがとう。コハルは優しいな」
「あー!またそうやって年上ぶるー!」
賑やかな声を聞きながら、私達は歩く。 - 57本編じゃんね☆24/07/17(水) 23:16:36
『君達は本当に仲がいいんだね、ヒフミ』
『あはは……騒がしくしちゃってませんか?』
『まさか。穏やかで和やかで、どこか懐かしいこの空気を。僕は、そうだね。好ましいと感じるよ』
見えはしないけれど。彼はそう言って端正な顔を綻ばしている。そんな風に感じる。それはきっと間違いではないと信じたい。
思えば、彼とは知り合ったばかり。まだまだ数日間の付き合い。だけれど、少しずつ距離が縮まっている気がする。時間はかかるかもしれない。
だけど、話したり、遊んだり。聖杯戦争のマスターとしては間違っているかもしれないけど、こんな風に穏やかな時間の中で、一歩ずつ確かめながら互いを知っていかれたら。
そうすればきっと、この聖杯戦争だって、『戦える』。
苦しいかもしれない。辛いかもしれない。また、痛い思いをするのかもしれない。
それでもきっとこの時間が進んでいく力をくれる。
時間はかかっても私達はきっと解決の道筋を歩いていける。
大切な友達と、頼りになるサーヴァントの彼が。
大事な仲間達がいるのだかは。
そう、私は願うのでした。
「大変申し訳ありませんが」
「『本日』はお引き取り下さい」
「あはは……」
どうやら、前途多難のようです。 - 581じゃんね☆24/07/17(水) 23:18:59
- 591じゃんね☆24/07/17(水) 23:59:22
- 601じゃんね☆24/07/18(木) 01:11:03
【3日目午後・探索活動(2回目)】
『2.シスターフッドに行く』
Recommend by BGM〈Interface Hard Arrange〉
「まあサクラコさん。それはまた一体どうして?私達はただ、『マリーちゃん』に会いにきただけですけれど」
トリニティ大聖堂。トリニティ総合学園において最も大きな建物で、まさにトリニティを象徴する場所。同時に、今ハナコちゃんが話されている歌住サクラコさんが代表を務める、そして昨日私達に物資を届けて融通して下さったマリーちゃんが所属する「シスターフッド」の本部でもあります。
「『本日』はマリーと会う事は叶いません。御用件があるのでしたら、私が『お話』を伺いますけれど」
大聖堂という名に恥じないロマネスク建築。その外来入り口の前。
入館手続きをいつものように行おうとして、『マリーちゃんへのお礼』と情報収集を兼ねて、そこへ立ち寄った私達は今こうして、入館をお断りされてしまっていました。
「あらあらうふふ……では明日になれば、お会いできますか?」
「それはマリー『次第』でしょう。『必要』と判断すれば、此方から『連絡』を致しますので」
「まぁ酷い……私達はただマリーちゃんへ少しばかりのお礼を持ってきたというだけだというのに……こんなハリのある艶やかなうら若き乙女達を、乱暴に拒絶されるんですね」
そう言うハナコちゃんは、いつの間に買っていたのかある程度日持ちするだろう洋菓子の詰め合わせが入った紙袋をちらりと見せる。
サクラコ様は意外な物だった。
「くっ……!それはあのミレニアムの人気店だったパティシエが独立してトリニティ内で開業したと噂になった物の店舗がどこにあるか分からないうえ、地図アプリに登録されている位置情報も間違ってるのに何故か修正されないまま1ヶ月が経過して今では実しやかに語られる幻の洋菓子店───「Hatcha」の紙袋!」
「え、あ、はい」
思いの外、すごいお店だった事が今更知り、つい数時間前に知り合ったばかりのナツちゃんへの感謝が募る。
「まさかハナコさん、貴女がソレを……。私はソレを得る為の『用意』と『幸運』が足りなかったというのに」
「えぇ……まぁ……はい」
出鼻を挫かれる、というのは本来入館を断られた時点で使うべきなのでしょうが。
明らかに今のハナコちゃんの様子はそれがぴったりという雰囲気でした。 - 611じゃんね☆24/07/18(木) 01:17:39
「あ、あの!サクラコ様!」
「?……貴女は、確か補習授業部の……」
「はいっ!補習授業部の2年生!阿慈谷ヒフミですっ」
遠巻きに、礼拝の時間に説法される御姿やそれこそ以前のアリウス分校との一件の際にお会いしたぐらい。その前身組織である『ユスティナ聖徒会』も含めれば、ティーパーティーと共に語られるほど古い歴史、そして今も貴き地位をを持つ組織、その長。そんな彼女に疑問を投げかける。
「あ、あのっ!私達ほんとにマリーちゃんに会いに来ただけでっ!……どうして会う事が出来ないんでしょうか?」
「……申し訳ありま「ヒフミ、さん……?」っ!マリーっ!」
その問いが返るより先。
「どうして出てきたのですか、マリー。あれほど『外』へその姿を『晒してはいけない』と……それにヒナタまでっ」
扉の向こう、遠く廊下の先よりか細い声が響く。
「申し訳、ありません……サクラコ様。けほっ……ヒフミさ、ん達……補習授業部の皆さんが来られたと聞いて、けほっ……シスターヒナタにも無理を、言ってお願いを……」
力ない足音と共に現れたのは、昨日見た時とは打って変わった姿のマリーちゃん。
「申し訳ありません……サクラコ様。ですがお辛そうにするマリーさんを見ていて我慢できず、つい……」
狼狽えるように、悲しむように。
サクラコさんは答えた。
「マリー、あれほど『伝えた』ではありませんか……今日の受診でミネ団長から絶対安静だと言われたと!」
「マリー、貴女は夏風邪なんですからっ、無理をしてはいけないのですっ!」 - 62本編じゃんね☆24/07/18(木) 02:09:47
Recommend by BGM〈Aira〉
『マリー、無理をしてはいけませんよ』
『貴女一人の身体ではないのですから……』
『シスターヒナタ、私はこの場を離れますがどうかくれぐれも……よろしくお願いしますね』
そう言って綺麗な一礼をしてからサクラコ様が立ち去られ、残された私達は彼女を見る。
いつもと違い、少し呆けた立ち姿。熱さを感じる頬。とろんとした瞳。シスター服、ではなく寒気もあるのかダークグレーのカーディガンを羽織ったその下に、白いコットン地の楚々としたワンピースタイプのルームウェア。そして、こちらを気遣ってなのかそれとも咳で喉を痛めているからなのか、使い捨てのマスク。
理解するのは、彼女が体調を崩しているという事実だった。
「ごめんなさい、けほっ、皆さん……どうやら昨日から少し熱っぽくて。皆さんに移したりするような……けほっ……風邪ではないのです、が……」
「わわわっ、ごめんなさいマリーちゃんっ……私達が急に来たから……」
「いえ……事の他、サクラコ様や皆さんを心配させてしまったようで……携帯を触る暇もなく布団の中で絶対安静と言われてしまった物ですから……」
入学してから久しく体調を崩していなかったので一層心配させてしまった、そう言ってその色白な五枚の花弁に昏い青をほんの一滴垂らされた肌をした彼女はお恥ずかしいと力なく両手を頬に当てる。
いつも見ている所作すら今はただ労しい。
「この前はありがとうございました、マリーちゃん……ご無理を、させてしまいました」
「いいえ、ハナコさん……自己管理できなかった、私の落ち度なんですから。どうか、そんな悲しいお顔をしないで下さい……」
「あ、あのっ!昨日、ありがとっ!ご飯とかたくさん持ってきてくれて……またお見舞いくるから!今度はちゃんと……ま、マリー」
「ふふ……ありがとうございます……けほっ……コハルさん」
やはり身体がだるいのだしょう。その姿を誤魔化す元気もなくて、けれどそんな体調の悪さが見て取れても。胸の前でいつものように手を握り、彼女の優しい雰囲気で、嬉しそうに笑っているのがマスクで見えなくても分かりました。 - 63本編じゃんね☆24/07/18(木) 02:17:00
「昨日はありがとうございましたっマリーちゃん!また、今度!次は元気になったら一緒にたくさんっお話しましょっ……今日はゆっくり休んで下さいねっ」
「ヒフミの言う通りだ。夏風邪なら咽頭も辛いだろう。もう喋らず、部屋に戻ってくれて構わな……ううん、無理をせず休んでほしい。今さっきティーパーティーにも出した物と同じ店の菓子をハナコがサクラコに渡した。記憶違いがなければゼリーの詰め合わせの筈だ。あれならきっと食べやすい」
かなり大きな紙袋だったのを思い出す。きっとマリーちゃんが療養中に食べる分も十分にあるだろう。
あのサクラコ様の心配よう、そして今も心配そうに見守る
「まあティーパーティーに……そんなナギサ様達も喜ばれたお店のお菓子を、私なんかが……けほっ……いいのでしょうか?」
「あはは……今日はミカ様達はお忙しかったようでナギサ様だけだったんですよ……」
ミカ様は……パテル分派と午前中に訪れた『ブリッジ工場』の皆さんとの話し合いに向かわれていた、とナギサ様は教えてくれました。たぶん、午前中の話でもハンドルがどうこうと仰っていたから、きっと勝手に動き出したぞ何をしたとかそっちが整備したんでしょうがとか言い争ってるのを仲裁されたのだと思います。ミカ様は政治への関心は元々強くなくて、実は派閥内でもそういう立ち回りがとかく上手だった……そう以前、聞いた事がありましたから。
「ぅぅ……早とちりしてしまいました、私も良くなればぜひ皆さんとお茶会を……ね、ハナコさん」
「えぇ、是非。その時はまたあの猫ちゃんを呼んであげましょうか」
猫ちゃんと呼ばれるナギサ様を想像すれば、頭の中で上品に口元だけ綻ばせて目が笑っていない御姿と……いけませんっ。猫耳をつけられたナギサ様を想像するなんて、うぅ、はしたない私を許して下さいナギサ様ぁ……。
イマジナリーナギサ「ヒフミさん……♡♡♡」 - 64本編じゃんね☆24/07/18(木) 02:45:04
「もうっ……またハナコさんったら、ナギサ様に不快ですよっ……けほっ……猫なんて呼んだら怒られてすぐ追い出されてしまいますよ?」
「は、はははハナコ!?あんたナギサ様にそんな事今日言ってたの!?ずっとガーデニングの話とかお化けとかナギサ様のお仕事の話してたと思ったのに!?」
「なんだと、コハル、それは本当か?……くっ、読みを外したか……私もまだまだ、だな」
可愛らしく叱るマリーちゃんと、怒るコハルちゃん、そして何故か悔しそうにしているアズサちゃん。行きの時と同じで賑やか雰囲気。けれど、ちらりとヒナタさんを見ると、意図を察してくれたようで声を掛けてくれた。
「マリーさん。そろそろお部屋に戻りましょう……また体調がよくなられてから、たくさんお話すればいいんですから」
「シスターヒナタ……でも……けほっ」
「大丈夫ですよ、皆さんお優しい方ですから。きっとまた来てくださいます。だから楽しいお話も、次、元気な時にしましょう、ね?」
そっと背中を摩り、ゆっくりと支えながら身体を中へと促す。
「折角来て頂いたのに……ごめんなさい、皆さん。マリーさんの体調が戻ったらまたご連絡しますね。……サクラコ様から話は伺っています。もし、物資が必要でしたら、次からは私へ」
「ありがとうございます、ヒナタさん」
「お気になさらないで下さい、また今度、次はゆっくりこの前の海の時のようにお話させて下さい。ハナコさん」
「えぇ、是非♡」
「はいっ、ウイさんにもよろしくお伝え下さい」
その言葉を合図にして、マリーちゃんが咳き込みながらも挨拶を交わそうとする。
「皆さん、今日は来てくださってありがとうございました。……こうして、お顔が見れて本当に良かったです」
「今日というには……けほっ……もう、遅い時間になってしまいましたが……」
「けほっ……これから過ごす清き夜に、平和と案内がみなさんとありますように……けほっ」
そう言ってからぺこりと頭を下げて、彼女達は教会の中へと去っていきました。 - 651じゃんね☆24/07/18(木) 03:03:59
お、終わった……やっと書き切ったじゃんね☆
しかもずっと推奨BGMって書きたかった大好きなAiraを書けたじゃんね☆良かったら聞いてみてほしいじゃんね☆めちゃ良曲じゃんね☆
こんなに遅くになったのに見てくれてた人たち、本当にありがとうございます……じゃんね☆
とりあえず前スレから続いてた【3日目午後・探索イベント(2回目)】はこれで終わりじゃんね☆
1が言うのも変だけど……この数日、ほんとにながい戦いだったじゃんね☆ひたすら情報戦してた気分じゃんね☆
これでもかってぐらいばら撒きまくったじゃんね☆
しぼりきったじゃんね……
でもなにより!こんなに長く付き合ってくださって……みんなほんとにありがとうじゃんね☆
さて明日の告知になるじゃんね☆
というかこのまま明日の安価するじゃんね☆
明日は16時30分〜45分ぐらいを目安に開始するじゃんね☆
安価内容については【3日目夜】の活動内容についてじゃんね☆
夜の街をぶらぶらしてもいいしらアズサちゃんの退院祝いパーティしてもいいじゃんね☆
退院直後にお肉食べれるか?ロールケーキおかわりしてたし余裕じゃんね☆ミーカミカミカミカミカ
もちろん作戦会議で明日する事決めたりとか、とにかくなんでもありじゃんね☆
詳しくやりたい事書いてくれたらなるべくそれに沿って書くじゃんね☆
自由な発想で楽しく遊んでほしいじゃんね☆
ちなみに別自治区に行くなら当然行くだけで夜の行動は『基本的に』お終いになるじゃんね☆
そしたら次の日はその行った自治区スタートじゃんね☆
……みたいなのもありだから、身内卓のゆるめなTRPG感覚でわりと自由に安価してほしいじゃんね☆
1が大体なんとかするじゃんね☆ミーカミカミカミカミカ
安価先は>>75+dice1d2=1 (1) じゃんね☆
今日はほんとに遅くまで付き合わせてしまってごめんなさい……また明日、もしお会いできたらとっても嬉しいです、じゃんね☆
それでは今日もありがとうございました、お休みなさい……じゃんね☆
- 66二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 04:02:51
折角モモイがマスターの可能性に思い至ってる訳だしアリスに連絡してモモイというかゲーム開発部と話すか、
ナギサから聞いた『幽霊を見た』の現場を探して調査しに行く、とかが良さげかな?
ただ、『幽霊を見た』の現場は恐らくサーヴァントの戦闘があった場所だろうし夜に行くなら他のサーヴァントとの遭遇の危険もあるかも?
それはそうと、手番消費的には損かもだけど折角だからアズサの退院祝いパーティしておきたい気持ちもある - 67二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 09:27:43
パーティ
作戦会議
アリスに連絡
のどれかかなぁ - 68二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 09:44:11
多分パーティーは交流イベント扱いなのでセイバーさんの情報開示と絆上げになるからアリ
まとめ見るに絆レベル上昇でメリットもあるみたいだし - 69二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 12:29:26
他地区に移動するのもありな気はする
夜のうちに密かに移動してヒフミたちの居場所を他陣営に分からなくさせることが出来るから
ヒフミたちが何も仕掛けなくてもモモイがあれだけ目立ってるからそのうち他陣営同士で戦闘は起きるだろうし
移動先としては百鬼夜行とかあたりかな
観光客多そうだから紛れ込みやすいだろうし、後マスター候補にシュロがいるからもしマスターなら百鬼夜行で何が起きてる可能性高い
シュロがマスターなら厄介な相手になるから早めに調べたいし - 70二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 13:05:41
正直、百鬼夜行は現時点だと行く動機が(ヒフミ視点だと)薄い気がする
現状での情報では聖杯戦争に関連しそうな噂があった場所はトリニティ、ゲヘナ、ミレニアム、D.U.辺りだし
それにヒフミの性格的に知り合いが聖杯戦争に関わってる可能性があるならそっちの安否気にするんじゃないかな?とも - 71二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 13:08:19
退院祝いのパーティー
その中で作戦会議も兼ねる
これで大丈夫なのかしら - 72二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 13:19:09
作戦会議して今後の方針をある程度はっきりさせたいところではあるかな
聖杯戦争は最後まで生き残れば勝ちだから色々戦術はあるし
ヒフミたちがそれぞれどう勝ち抜くべきかの考えを知りたいというのもある
ヒフミやハナコ、コハルやアズサ、セイバーで意見の相違はありそうだからな
方針決まれば動きやすいし
戦闘避けて生き残りたいなら安全そうな他地区に逃げるべきだし積極的に動くなら情報があった地区に移動するって感じで - 73二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 13:37:48
モモイたちに会うとしてもミレニアムではなく他地区で会いたいな
ゲーム開発部に行って話し合いというのは戦闘になった時のリスクがでかいし
キャスターの拠点で戦うことになるのは避けたい
トリニティでもミレニアムでもない地区に呼び出して昼間に話し合いすれば話し合いがうまくいかなくても即戦闘なんて事態にはならないだろうし - 74二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:44:00
会うとなった場合ならD.U.みたいな学校に属してない地域、更に言えばシャーレみたいなある程度中立性が保証できそうな場所が良いかも?
それにシャーレなら互いに納得出来そうじゃない? - 75二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:53:53
- 76二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 15:57:04
アズサの退院祝いのパーティーをした後、可能ならアリスに連絡
- 77コメ返しもする1じゃんね☆24/07/18(木) 16:25:34
安価への協力、ありがとございましたじゃんね☆
安価結果は
の二つの意見になったじゃんね☆
要約になるけど①退院パーティをしながら作戦会議
②アリスに電話……って流れになるじゃんね☆
作戦会議の内容についてはダイスとかもしくは安価……?今日は絆関係で安価多めの予定(予定は未定じゃんね☆)だからいい感じに調節したいじゃんね☆
アリスちゃんには……他の方の意見も色々参考にしながらどんな電話するか決めるじゃんね☆
さ、流石にイタズラ☆ストレートメンバーだし連絡先ぐらいは交換してるじゃんね……これに🎲振って決めようってして🎲監督にまたとんでも目出されたら嫌じゃんね……
昨日のも含めてコメ返しするじゃんね☆
①②③はそれぞれ書いてある物+ティーパーティーのそれに対する『スタンス』が分かる物になってたじゃんね☆
大体出てきた話はナツちゃんがキーワード言ってたりしてるじゃんね☆
というか今回の話は🎲で選ばれたミレニアム以外のナツちゃんから入手できた情報と一部リンクしてたりする話じゃんね☆
悪魔合体しすぎじゃんね☆
どちらも面白いというか興味深い意見じゃんね☆
それにしてもアサシン人気じゃんね☆
心情良くするのは大事じゃんね☆
人の心は見えないじゃんね☆
世間話は意外なこともしてたりして実生活でも大事じゃんね☆噂話なんて大体みんな好きじゃんね☆
- 78二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 16:32:43
仮にモモイたちと会う場合必要な条件はトリニティとミレニアム以外の地区であること、そこで話すことが他の人に漏れる心配があまりない場所であること、後出入りが記録されない場所かな
シャーレの場合会話の秘匿性は大丈夫だろうけどモモイたちとヒフミたちが話していることが当番の生徒にはバレるし
もし当番の生徒が他陣営関係者なら話し合いしていたことが筒抜けになる
モモイはめっちゃ目立ってるからマスターであることは大体の陣営は知ってそうだから
それはいいことではないだろうし
喫茶店とかになるのかな候補は
他の客が何か話していても気にする人はいないだろうから - 79コメ返しする1じゃんね☆24/07/18(木) 16:39:05
意外とどんな小さな事でも繋がってたりするから手番消費になると思わず楽しそうなの、考えてみた事はどんどん言ってほしいじゃんね☆
パーティ人気じゃんね☆
まとめ読んでくださってありがとうございます嬉しいです!……じゃんね☆
あれは、ちょこちょこ未出だけどまだ関わりないしなぁ絆関係は今日(昨日も言ってた)やるしなぁ……という内容なんかも忘れないうちに書いとこうって事でちょこちょこ載ってるじゃんね☆
百鬼夜行関係を探るならウイちゃんの言ってた『実地調査』か……(個人的にあんまり原作描写ないから扱いが難しいけどシャーレで知り合った体にするとして……)1名だけトリニティ内でも多分百鬼夜行とのパイプのある子がいるじゃんね☆
あとはナギちゃん経由じゃんね☆さすナギ☆
おっけーじゃんね☆
生き残れば勝ちじゃんね☆
1は龍騎も好きじゃんね☆
シャーレ案とか他の自治区で会うっていうのも全然ありじゃんね☆
……キヴォトスの地理の詳細わかんないけどシャーレのあるD.U.ならどの自治区からもアクセスしやすい……って本スレ的には考えてるじゃんね☆
……227号特別クラスからは遠いらしいけど……難しいじゃんね☆
当番生徒もいるじゃんね☆ナツちゃんも言ってじゃんね☆
喫茶店もありじゃんね☆
- 80本編じゃんね☆24/07/18(木) 16:58:55
【3日目夜・探索……交流イベント】
Recommend by Bgm〈After School Dessert〉
「と、いうわけで!アズサちゃんの退院祝いを祝しまして!」
「もちろんヒフミちゃんの分もですよー」
「あ、ありがとうございますっハナコちゃん!……それでは改めまして」
「退院お祝いパーティを開始します!」
「ハナコっ!これはもう食べてもいいのか!?」
「うふふ、もう少ししてからの方がいいですよ♡あっ、こっちはもう焼けましたからね、はいどうぞ」
「ありがとうハナコ!見ろコハル、ヒフミ!こんな大っきいお肉だ!!」
帰ってきてからの急ピッチの作業。冷蔵庫にしまっておいたヒレ肉は焼き目をつけてからジップロックにローリエごと入れてそのまま低温調理器で湯煎。
肉ブーケの中身のモモやロースはそのまま、タンは切り分けて、ハナコちゃんが用意してくれている野菜やフルーツの盛り合わせ、それから買っておいたジュース類もまとめて一緒に外へ持ち出し。
外で炭がちょうどいい熾火になるまで火の番をしてくれたアズサちゃん、コハルちゃん、そしてテーブルの組み立てや食器を出すのを手伝ってくれていたセイバーさん達と合流して。
「アズサったら……子どもみたいにはしゃいじゃって」
「あ、コハル。このお肉食べないなら貰っても「はいはいセイバーの分はこっちに取り分けた『ヒフミちゃん特製♡ローストビーフ』がありますから人のを狙いませんよ〜」は、ハナコ!?……ありがたいけどそんなトングごと口に向けられてというか普通ローストビーフは薄切りにしtむぐぅぅぅっ!?」
私達の退院お祝いパーティを兼ねた補習授業部のBBQ大会は始まりました。 - 81本編じゃんね☆24/07/18(木) 17:12:09
「いかがですかセイバーさん?ヒフミちゃんが用意した、たっぷり♡お汁♡も中に溜め込んだしっとり♡したローストビーフは?」
無言です、明らかに口の限界を攻めたサイズを咥え込んでちょっと涙目になりながらも私の作った、その、ローストビーフを食べてくれる。
「んぐっ……あ、ああ、大変美味しかったよ。ありがとうヒフミ、それにハナコも」
「あはは……すみません、セイバーさん。でも……美味しく召し上がってもらえてよかったです!」
「よかったですね、ヒフミちゃん♡……セイバーさん『も』、今日は『丸焼き』、ではなくてこういった『素材の味を活かした』ローストビーフのようなお食事は『食べ慣れて口に合う物』のようでよかったですね♡」
む、ハナコちゃん。ローストビーフは確かに作るだけならそれほど難しくありませんけど調味料や入れるハーブなんかでも各家庭の色が出ますし、綺麗な焼き目をつけるのなんかや抜群の火入れもあって結構複雑なお料理なんですよ!丸焼きとは違うんです!
「は、はは……ハナコ、ハナコ?も、もうちょっとその手心を……」
「もちろん♡あとでしっかり♡」
「ははは……」
何故か焦っているセイバーさんと、それを眺めるハナコちゃん。普段と変わらない微笑みなのに、獲物を前にした猫さんというか、ハナコちゃんはとても楽しそうな雰囲気を出している。
「そうやってすぐセイバーさんからかって!しかもトングごと……その……それっ!これじゃあ、洗ってこなきゃじゃないハナコ!」
「ふふっ。ほんとですねコハルちゃん♡セイバーさんのお口に大きなお肉を掴んだ棒を無理矢理ねじ込んで♡しまいましたから……これでは間接き・す♡になっちゃいますね♡」
「間接キス!?恵方巻き!?!トロ顔男子!?!?エッチ!!!駄目!駄目!駄目!!!」
叫びながらもハナコちゃんお手製のポテトサラダや野菜スティックもしっかり食べるコハルちゃんに葉野菜で肉をくるんで味変という新たな概念にたどり着き目を輝かせるアズサちゃん。その手が止まって首を傾げながら疑問の中心にいた人物へと尋ねる。 - 82本編じゃんね☆24/07/18(木) 17:19:06
「もっもっ……んぐっ……セイバー、コハルは何を言っているのか分かるか?」
「……アズサ、君に愛する人が出来てもう少し大人になれば理解……出来る日がっ……く、くるかもしれないね」
「そうなのか。私には愛する人はいるし、後は大人になればいいだけだな。うん、先生に相談しよう」
「アズサちゃん!?!!?……アズサちゃん!?!?」
愛する人の一言に場は、というより私とハナコちゃんが反応してしまう。さながら胡瓜に驚く猫の如く、私達の警戒心はきっと今日一日で一番と言えるほどに高まったのかもしれません。
「……あ、あら?アズサちゃん?いつの間に、『愛する人』なんて素敵な方とお知り合いに?私にもぜひ教えてくださいね」
「ハナコ、あとヒフミ。顔、顔。あんた達、目が笑ってないわよ」
「む、なんだそんな事か」
努めて、冷静を装い尋ねたハナコちゃんは流石の一言に尽きます。コハルちゃんは何かを言っているようですが私は気にしません。今は私達の表情なんかより遥かに大事な事があるんです。
そして、返ってきたアズサちゃんからの答えは、
「私には大好きな補習授業部の友も、今は離れて暮らしている大切な家族も……そして私をこんな素敵な場所にまで連れてきてくれた恩人もいる。だからもう、私の愛する人達はたくさんいるんだ」
私の大好き彼女らしい、どこまでも無垢で真っ直ぐな、そんな心地いい愛でした。
「素敵な在り方だね、アズサ。どうかその清き心で君の周りの愛している人達、そして君を愛する人達とこれからも過ごしていってほしい」
「ん?……ああ、セイバーもちゃんと補習授業部の仲間だぞ?今日初めて会ったけど、お前はいいやつだし、ヒフミだってちゃんと守ってくれたから」
「……ありがとう。この地で出来た、小さな、新しい友よ」
さて、まずは食事も始まって皆んなのお皿にも肉が行き渡ったところだし。
───そろそろ作戦会議を始めようか。 - 83ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/18(木) 18:05:43
『1.退院パーティをしながら作戦会議』
①状況整理をしよう
「今回得られた情報は「ヒフミ?その手のは?」あ、これスカルマン様のお菓子ですよ!あとでご一緒しましょうね!!「ほんとにっ!?嬉しいみんなありがとう!!」はいっ!」
「……こほん、さて今回得られた情報ですね、午前中にチンピラさん達から聞いた夜の街に出没する『怪人』の噂話」
「午後にウイさんから聞いたランサー、アサシン両クラスについての情報、そして『噂』に対する考え方と『ティーパーティ』への警告、がありましたかね?」
「あ、あとはあれでしょ?ナツから聞いた、えぇっと……「噂の詳細、かな?コハル」そうそれ!……ありがと、セイバー、さん」
かなりの情報があるので、少し書き出した方がいいかと思い私は簡単にですがまとめを作ってみました。
x.gd - 84ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/18(木) 18:24:47
②今後の方針については
「ヒフミちゃんが作ってくれたメモを見ましたけど、やはり……『才羽モモイ』さんは気になりますね」
「だがこれだけあからさま、というのは妙だ。何か考えがあるか、才羽モモイまたはそのサーヴァントがよほどの実力者か……」
「見慣れないロボット……ミレニアム製のロボットを増産してるならその子も私達みたいな味方とかいるのかな……もしかしたらミレニアムの生徒会もバックアップしてるとかっ」
「とはいえクラスこそ分からないがマスターであるかもしれない有力な手がかりだね。僕としては『近いうちに彼女と接触を行う』という方針を勧めたいかな」
セイバーさん達がモモイちゃんの話を進める中、私は以前とある一件から知り合ったあの子達の事を思い出しました。
「実は、そのモモイちゃんって子と同じ部活のアリスちゃんと知り合いなんです。もしかすると、会えるかもしれません」
③聖杯戦争のルール確認
「でも会ってどうするの?その、マスター同士って戦わなきゃいけないんでしょ?」
「あぁ、最終的な勝者は一人。それが聖杯戦争のルール、だけど一人になるまで同盟を組んだりするのはそれぞれのマスターの戦略や裁量に任せられるんだよ」
「なるほど……となればそれこそ穴熊を決め込んで『拠点から動かない』……そんな選択肢もあり得ますね」
「籠城となると、食料等の物資はどうする?それこそある程度そういう事に融通の効く第三者の協力か、潤沢な物資の準備が必要になる」
「魔術師なら使い魔という形で他の陣営の動きは脱落者の状況をある程度観測できるけど、君達の場合は使い魔意外でそれを観測しないといけないね」
籠城の手段自体は難しくも、『決して不可能』ではない。けどその為にいるものがある。そして『同盟』といった選択肢もある。その関係性を今回知れたのも籠城と同じくらい大切な事でした。交渉の際の妥協点、そのすり合わせや着地点で大きなポイントになります。
「と、いうか!昼間から会いに行って大丈夫なの!?い、いきなり攻撃してきたりとか!?!」
「難しいね、僕の知る限り聖杯戦争は夜間に行われる。だけどそれは『魔術』や『神秘』を一般社会から秘匿したい、そういう魔術師側の理屈で生まれたルールだ。この聖杯戦争自体にそれが適用されるかは……分からないというのが正直だ。それを説明できるのは、現状彼『一人』だけだろうね」 - 85ダイジェスト本編じゃんね☆24/07/18(木) 18:44:16
④今後の方針に『向けて』
「考えるべきは今回得た情報を元に、明日以降の中長期的目標、そして実際明日どういう動きをするかの二つかと思うけど、どうかな?」
「まぁセイバーさん!……まるで会議の指揮を取られるのがとってもお上手ですね?もしかして、部隊の指揮経験が?『それとも』政に携わってたり?」
「む!セイバーは部隊を率いていたのか?よかったらぜひまた話を聞かせて欲しい」
うきうきした声を隠すこともないアズサちゃんの頭をあやすというか軽く受け流すように撫でるセイバーさんはどこか『誤魔化しているような』そんな感じがしました。
「私は、ミレニアムに敵がいるって分かってるならもう少し……情報を集めた方がいい気がする」
「コハルちゃん……」
「もしっ!もしよっ!いきなり襲ってきてまたヒフミやアズサに何かあったら……わたしいやだもん……」
「そういう事でしたら私は反対意見を。たくさんの意見、たくさんの角度から考えればきっと皆んなの不安や心配は取り除けますからね」
「『明日の午前中』に接触する。トリニティからミレニアムに行くのは時間がかかりますが、D.U.地区であれば移動しても『少し』ぐらいは話せます。カフェでそのまま食事もすれば帰ってきてからの『午後も少しぐらい』は動けますしね」
「なるほど。なら私は『ミレニアム自治区』に行くのを提案する」
「偵察という形で、接触するかどうかは……みんなに任せたい」
「それじゃあ僕も折角だし意見を。個人的には他自治区に行くなら『ゲヘナ』へ。度々話に上がって気になってね」
「それと、どの意見を採用するにしても『情報は多い方がいい』。一度その、アリスという子には連絡した方が良いだろうね」
皆んなの話を聞いて私は───
①コハルの意見を採用する(トリニティ自治区内へ)
②ハナコの意見を採用する(D.U.のカフェへ)
③アズサの意見を採用する(ミレニアム自治区へ)
④セイバーの意見を採用する(ゲヘナ自治区へ)
⑤たすけてペロロさまぁ〜(それ以外を自由に記入) - 861じゃんね☆24/07/18(木) 18:49:14
- 87二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 18:59:02
追いついた!
これからの展開がどうなるか楽しみ!
前スレのナツで一つ気になったんだけど、登場した時に「がーるずあんどぼーい」って言ってたのが気になる。ボーイはセイバーのことだろうけど、霊体化してたよね…?どっかで似たような質問に返信してたらごめんなさい! - 88二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:04:28
- 89二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:05:01
- 90二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:12:11
- 91二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:21:46
- 92二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:26:25
②かなぁ。D.U.は他にも調べたい事あるし(デモや爆破事件、「先生曰く、連絡がつかない子がいる」についてなど)
爆破事件に関しては仮にサーヴァント同士の戦闘ならその痕跡から手がかり得られる可能性もあるし
それに色んな自治区から生徒が来るD.U.なら各地の事件についての噂ももっと得られそうな気もするし - 93二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:35:57
- 94二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:36:39
②でいい気はするけどバベッジが話し合いを拒否する可能性があるからな
バベッジはヒフミたちと会ったことも話したこともないから警戒心を持ってもおかしくないし
罠を仕掛けてはいないと安心してもらうためにいくつか場所選んでその中から指定してもらう感じにしてもらった方がいいとは思う
百鬼夜行や山海経、D.U.地区ならミレニアムから近いD.U.地区を選ぶ可能性は高いだろうし - 95二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:56:30
候補から向こうに選んでもらうのはアリな気もするけど、もし山海経が出ると話し合い以外に調べる事も無さそうだから手番の無駄が多くなりそうなのがな
- 96二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:56:32
- 97二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:57:17
- 98二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 19:57:35
- 99二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 20:06:20
- 1001じゃんね☆24/07/18(木) 20:11:45
- 101二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 20:17:56
安牌かと思ったらイレギュラー発生かこれ
- 1021じゃんね☆24/07/18(木) 20:22:45
- 1031じゃんね☆24/07/18(木) 20:24:56
- 104二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 20:27:00
熱烈歓迎か
いい方向に行くといいな - 105本編じゃんね☆24/07/18(木) 20:43:09
皆んなの話を聞いて私は───
『②ハナコの意見を採用する』
『⑤たすけてペロロさまぁ〜』
「アリスちゃんと、それから……」
この決断はきっと大きい。コハルちゃんが痛いほど心配してくれてる。ハナコちゃんが皆んな不安を解消しようと考えてくれてる。アズサちゃんがそれに倣って新しい選択肢をくれた。セイバーさんも協力してくれている。
だから、私も……『先生』がいつだってそうしているように。その背中でずっと教えてきてくれたように。
「(私、頑張りますね、ペロロ様……!)」
『決める』事を、恐れない───。
「モモイちゃんにも会いに行こうと、思うんです」
「コハルちゃんのようにもし何かあったらって思うのは怖いです。でもそれはきっと、他のマスターさん達も『同じだから』。だから場所はアリスちゃん達に決めてもらいます」
それはコハルちゃんの言葉から。怖いという気持ちを嫌だという気持ちを、その口から言ってもらえたから気づけた事。だからこそ選択肢は彼女達に。少しでも誠意を見せて、ハナコちゃんやアズサちゃんがそうしてくれたように心配を取り除く……そんな協力する姿勢を。
「場所は、D.U.地区のカフェ。百鬼夜行の百夜堂。それから、少し離れてますけど話に聞く山海経の玄武商会」
「この中から選んでもらって、モモイちゃんと話をしてみたいんです。どんな話をするとかまだ分からないけど、それでもしっかりお話したいんです」
「だからみなさん、着いてきてくれますか?」
返事は、
「はぁ……ほんと仕方ないんだから!いいわよ、なにかあってもこの正義実現委員会のエリートな私がヒフミもアズサもハナコも守ってあげるんだから!」
「ふふっ、たくさん考えてくれたんですね。ありがとうございます、ヒフミちゃん。それならその動きでいきましょう。大丈夫ですよ、きっと上手くいきますから」
「うん、コハルもハナコもセイバーもいる。皆んなで行けばきっと私達はどんな事だって乗り越えられる」
「それなら早速連絡をしないとね、ヒフミ。……僕にも君のその勇気ある決断を、心から尊重させてほしい」
ただただ力強く背中を支えてくれるものでした。 - 106本編じゃんね☆24/07/18(木) 20:52:49
- 1071じゃんね☆24/07/18(木) 20:57:25
- 108本編じゃんね☆24/07/18(木) 21:02:15
【3日目午後・交流イベントを終了します】
【訂正、終了していました】
【システムに間違いはありません】
【ですが、時にヒューマンエラーは起こります】
【私は、サポートシステムですので】
【……こほん】
【ダイスを振ります】
【交流イベントが終了した為、絆レベルの上昇を行います】
【交流イベントの情報取得判定の成功回数(前スレ>632参照)に応じたボーナスを獲得します。したがって、ダイスの判定結果に+5ボーナスが付与されます】
【訂正、今回の交流イベントでは情報取得判定はありませんでしたが】
【阿慈谷ヒフミが『先生』に倣い『選択』をした為】
【追加で判定に+1、合計+6ボーナスを付与します】
【1d10ダイスの判定結果で累積経験値が10ptに到達するごとに絆レベルが1上昇します】
【それでは皆様】
【良き結果を】
絆レベル1(累積経験値5pt)
:dice1d10=9 (9) (+6)
- 109本編じゃんね☆24/07/18(木) 21:08:10
【ダイスの判定を終了します】
【お疲れ様でした】
【判定の結果、累積経験値が10ptを超えた為、絆レベルが1つ上昇】
わーい♡
【ボーナス分を含めて合計15pt加算される為、絆レベルが3に到達した事を確認】
すごーい♡
【したがって】
【サーヴァントの霊基データから2レベル分の】
それならぁ♡
【2つ、任意の情報が閲覧可能になります】
【次の霊基データの中から、未開放の情報(?表記)からどれか1つを選択して下さい】
えいっ♡
【どの未開放の情報を選択しても必ず恩恵を得る】
【……サポートシステムはそう思案します】
【安価先は>>119です】
【それでは皆様】
【良き選択を】
クラス:セイバー
身長/体重:?cm/?kg 出典/地域:??/??
属性/副属性:?・?/?・大人
好き/苦手:あまり思いつかない/?
聖杯戦争への参加理由:???
前マすタ⬛︎の名前:???
【ステータス】
敏捷:? 魔力:?
【保有スキル】
第三スキル:?
- 110二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:24:17
- 111二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:26:20
- 1121じゃんね☆24/07/18(木) 21:27:46
- 113二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:28:35
出典、第三スキル
- 114二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:30:16
+敏捷
- 115二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:32:11
第三スキル 聖杯戦争への参戦理由
- 116二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:35:47
+敏捷で
- 117二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:37:24
第3スキル、聖杯戦争の参加理由
- 118二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:38:12
魔力 属性
- 119二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 21:38:42
- 1201じゃんね☆24/07/18(木) 21:40:30
- 121本編じゃんね☆24/07/18(木) 21:49:05
【安価の結果】
【ステータス及び出典の項目が情報閲覧が可能になりました】
【基本データ】
出典/地域:アーサー王伝説/欧州
【ステータス】
B:(+dice1d10=7 (7) )
【出典/地域が開放された為、後日、絆レベルの累積経験値に+dice1d3=1 (1) されます】
【今後も各種ステータスの情報開示を進め、各種イベントを優位に進めましょう】
⬛︎ac⬛︎ing……n⬛︎w……
【さて、最後になりますが】
【サポートシステムから皆様に】
【極めて重要なお知らせです】
【3日目・各交流イベントの結果】
【絆レベルが3になりました】
【これに伴い】
【絆レベル上昇による恩恵について説明致します】
【以下の情報をご確認下さい】
絆レベル上昇によってマスターが得られる恩恵
1:情報取得時のダイスで絆レベル分のボーナス
2:各ステータスの向上
3:マスターの戦闘イベントへの参加権
4:マスタースキルの獲得
5:メイン宝具解放
6〜15:???
- 122本編じゃんね☆24/07/18(木) 21:51:27
【これらを踏まえて】
【今回から絆レベルが上昇する度に+1pt】
【魂の改竄】
【つまり各ステータスの向上を行えます】
【今回は絆レベル1の時の分を含めて】
【合計3pt】
【各ステータスのいずれかを向上できます】
【以下の選択肢からいずれか一つ、または二つを選んでポイントを振り分けて下さい】
①筋力、②耐久、③敏捷、④幸運、
書き方例:「①と②と③」または「④に3pt」など
【安価先は>>132です】
【それでは皆様】
【良き選択を】
Hacking……now…… Ok !
- 1231じゃんね☆24/07/18(木) 21:56:15
- 124二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:03:23
①と②と④
- 125二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:03:39
4に3ポイント
- 126二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:07:52
強みを伸ばすか弱みを消すか
④に3ポイントかな - 127二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:16:18
2ステータス勝てば勝てるって方式の戦闘だし勝てそうなスタータス2つ用意するって方向性の方が良いかも?という事で②に3ポイントかな?
スカサハが敏捷A+にダイス追加分が10だからそれ超えられるようにしておきたい気持ち - 128二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:16:27
①筋力、②耐久
1に二ポイント - 129二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:17:46
筋力3ポイント
- 130二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:18:31
②3ポイント
- 131二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:20:36
④に3pt
- 132二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:20:37
- 1331じゃんね☆24/07/18(木) 22:23:20
- 134本編じゃんね☆24/07/18(木) 22:25:36
- 135本編じゃんね☆24/07/18(木) 22:26:15
- 136本編ですからね♡24/07/18(木) 22:33:35
それでは気を取り直して、皆さん元気な声でかわいいかわいい⬛︎⬛︎ちゃんのこと呼んで……え?まだ早い……仕方ありませんね。
今回はカット、で。
でもでも〜。
せっかく、あぁんなに熱烈なラブコールを受けちゃいましたから……ってあら?
もうっ!そんなじゃダメじゃないですか!
2スレ目の>>42、もう忘れちゃいましたぁ?
私、>>46にちゃあんと書きましたよね?
溺れないで下さいね……って。
でも特別に!貴方達を許してあげます……。
そ・の・か・わ・り♡
さぁ、かわいそ〜小鳥さん達。
今度は私と───
Recommend by BGM……〈⬛︎⬛︎ channel〉
すこぉしいけないもの、覗いちゃいましょうか♡
【安価選択結果───②】
【→】
【変換完了】
【File2.繧イ繝倥リ】
- 137本編じゃんね☆24/07/18(木) 22:37:00
【サポートシステムの復元を確認】
【セキュリティの警戒レベルをhazardまで向上】
【大変失礼しました】
【不明なアーカイブが接続されました。システムに深刻な障害が発生しています】
【アーカイブよりデータを受託】
【該当データ……一件】
【損傷が激しく一部しか再生できません】
【またデータ復元作業には少し約1時間かかります】
【データの解凍を───】
【選択しますか?】
【安価先>>142】
【1.解凍する 2.解凍しない】
- 138二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:46:03
解凍する
- 139二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:52:24
解凍する
- 140二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:55:39
解凍する
- 141二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:57:48
2
- 142二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 22:58:09
解凍する
- 143本編じゃんね☆24/07/18(木) 23:32:18
【解凍の選択を確認しました】
【該当データを再生します】
【一部音声データのみの再生となります】
【ご注意下さい】
【File2.→File2.ゲヘナ】
【3日目夜・回想イベント】
【ゲヘナ自治区・スラム街立入禁止区域】
『Recommend by BGM〈Aguns Dei〉』
深夜。ゲヘナ自治区。不良生徒達が屯するスラム街。その外れにある、立ち入り禁止区域。
その場所で戦闘が行われていた。
「……アコちゃんっ!」
『持ち堪えなさいっ!イオリ!』
「っ!あーもうそうだと思ったけどさぁ!!」
人使いが荒いと叫びつつも背後から迫るオートマタを。
「こん……のッ!!」
回し蹴り。先生もこよなく愛すその美脚が、鉄すら破断せんとす勢いで風を旋らし放たれる。狙い通り、一蹴。廃屋へと叩き込み、意識を喪失させる。その蹴りの勢いで崩す体勢、否。しゃがみ、蓄える。発条がそうであるように。屈め、しゃがみ。
「ふんっ!!」
跳躍。後方からの指揮を一時的に離れ、集団戦が行われる前線へと。
文字通り月の見えぬ夜空から、白銀が降り立つ。 - 144本編じゃんね☆24/07/18(木) 23:33:38
- 145本編じゃんね☆24/07/18(木) 23:35:30
故に。
鉄杭を大型タイプのオートマタへと叩き込み、着地。
返す刀でそのまま射撃。
その数、僅か3発。
瞬く間に、手こずる部下達の前面にいた4機のオートマタを戦闘不能へと追い込む。
そうして、指揮下にある下級生達の前に、『銀鏡イオリ』は踊り出た。
「全部隊に通達!!ここは私が引き受けるからとにかく逃げてく奴の捕縛に専念!!!」
捕縛。
そう、それこそが彼女の役目。
今夜行われている大規模な『温泉開発部とカイザー系列企業によるタトゥーシールの密売』。
これを抑えればゲヘナの闇市にタトゥーシールが流通されるのを阻止できるばかりか、何より風紀委員による攻勢は『抑制』となる事が期待される。
そればかりか、昨日あった『オーパーツの闇オークション爆破事件』とも関連があるのではと情報部から諜報結果がイオリの上司である『天雨アコ』の元へ、つい1時間ほど前に齎されていた。
故に、別件で出動中の風紀委員長に代わり、彼女が部隊を率いて緊急で捕縛へと乗り出していたのだ。
「一匹残らず逃すなッ!!全員豚箱にもう一度叩き込んでやれっ!」
大声で叫ぶ。その声に下級生達は応え動き出す。単独任務をまだまだ好むきらいはあれど、それでも場数を踏んできた2年生。
部隊指揮も、後輩達への戦場での指示の出し方も十分だった。 - 146本編じゃんね☆24/07/18(木) 23:39:42
確かに数は多い。
だが、指揮官であるイオリが前線を張ったことで部隊の士気も高まる。イオリの脚は人気だったのだ。
とはいえは、時間はかかる、取りこぼしは少ない数でもでる。
当然だ。
イオリ達は即応できる部隊をかき集めてきたとはいえ、連日の警邏やゲヘナで日常的に発生する珍事件や銃撃戦、そしてここ数日多発しているトラブル。
それへの対応に心身共に疲れ果てていた。
イオリはそれでもこの身こなしだが、まだ場慣れしていない1年生もいる。
そして、護衛のオートマタのせいだけでなくそれを支援する温泉開発部員達や雇った傭兵達の数も反抗も予想されていたよりずっと多かったのだから。
だが、それでも大多数は一網打尽に出来る、タトゥーシールも大部分を押収できる。イオリの指揮と奮戦、それに応えんとするその勢いは今まさに昂りを魅せんとして。
その筈だった。
「それは困るわ。ねぇそうでしょ?」
───ライダー? - 147二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:42:27
アルちゃんとライダーかぁ
- 148二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:44:17
なんてカッコイイアウトローなんだ!
- 149二次元好きの匿名さん24/07/18(木) 23:50:54
あのアホみたいな魔力量のライダーのマスターか
- 150本編じゃんね☆24/07/19(金) 00:01:27
───蹂躙であった。
ただ一蹴にされる。風に巻き上げられる木の葉の如く、風が吹き荒び。戦場は魔物染みた業風によって瞬く間もなく、ただただ蹂躙されたのだ。
「ぐぅ……ぅぁ……痛ぅ……」
『イオリっ!イオリっ!?応答しなさいっ!!返事をっ!「うるさいよ、アコ」っ!?その声カヨ……』
戦線は壊滅。司令塔との通信は妨害。取引をしていた生徒や企業の者達も、護衛として雇われたらしい便利屋68の攻勢に紛れて既に戦線を離脱。正しく風紀委員会の敗北であった。意識をまともに保ち、倒れ伏さないのは僅か数名。その中には当然イオリもいて、その事実は悔やんでしまう。
「(なんで……こんな奴が……っ!これじゃあヒナ先輩でもっ!『アレ』なしじゃ太刀打ちがッ!!)」
間違いなく、最強だと。そう信じ慕う、敬愛する委員長の姿を思い出してなお、恐怖が先に来る。
それほどの衝撃。
「べん、り屋……なんでぇ……っ!?」
「くふふ、すっごーい!まだ意識あるじゃん!!元気な子一名さまぁ、はっけーん!」
「む、ムツキ室長っ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……っ!」
「あはは、なぁんでハルカちゃん謝るのさぁ」
鈍い音がなる。
ムツキ、そう呼ばれた少女が楽しそうにその小さな膝でイオリの顎を蹴り飛ばし。
「ごめ、ん……いいんちょ……あ、こちゃ……」
イオリはその意識を失った。
「さ、次に行きましょう。『ライダー』」
「ああ、その前に」
「必要なら『食事』を済ませなさい」
「ただし、アウトローらしく美しく残酷に、ね?」 - 151二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 00:02:40
となるとナツが言ってた、爆破事件があったって電話の時の、先生の電話相手の高飛車なおませさんはやっぱりアルだったか
- 152本編じゃんね☆24/07/19(金) 00:06:20
- 153二次元好きの匿名さん24/07/19(金) 00:14:18
業風って表し方してるしライダーは
あの妖怪首置いてけかな - 1541じゃんね☆24/07/19(金) 00:18:26
とりあえずなんとか書けたじゃんね☆
明日はここら辺の最後の処理と、トリニティウラワフラワーポイントのイベントだけをダイジェストで、ダイジェストで!!!やるじゃんね☆多分☆
明日は17時開始じゃんね☆
それから移動シーン挟まず一気に百夜堂行くじゃんね☆
とにかくライダー陣営書けてよかったじゃんね☆
あとなんかいたのは気にしないでいいじゃんね☆
熱烈歓迎で遊びに来ただけじゃんね☆
こういう形でしか介入してこないから安心じゃんね☆
それでは今日はたびたびミスしたのにお付き合いくださりありがとうございます、また明日もよろしければ遊びにきてやって下さいじゃんね☆
それじゃあまた明日、お休みなさい……じゃんね☆
ライダー書きたかったじゃんね☆
文字数制限で喋れなかったじゃんね☆
本気のアルちゃんはかっこいいじゃんね☆
いくつだったっけ?……って思ってみてきたじゃんね☆……9、4?
……🎲酷すぎじゃんね☆
今回登場してるじゃんね☆
1も大好きじゃんね☆
誰かは謎じゃんね☆
でもフェアじゃないから言うじゃんね☆
『魂の改竄』は他のマスターもできるじゃんね☆
- 1551じゃんね☆24/07/19(金) 01:45:54
- 1561じゃんね☆24/07/19(金) 01:49:17