「財布がなくなった」女子高校生の相談にゲームセンターの店長がとった”とっさの判断”「靴をみました」
6月7日、福岡県北九州市内のゲームセンターで女子高校生の財布が盗まれた事件で、容疑者の検挙に貢献したゲームセンターの店長に感謝状が贈られました。 【写真で見る】容疑者検挙に貢献 犯行時の格好から「靴」に着目 女子高校生から「財布がなくなった」と相談を受けた後、横川さんがとったある行動が功を奏しました。 ■ゲームセンターで財布を紛失した女子高校生 福岡県北九州市小倉北区のゲームセンター「Gーstage小倉店」で店長を務める横川美知子さん(38)。6月7日午後7時すぎ勤務中に、客として来ていた女子高校生から「財布がなくなったので届けられていませんか」と相談を受けました。 ■いち早く防犯カメラを確認→男の姿 横川さんは、ほかの従業員に高校生から事情を聞いてもらっている間に、店内の防犯カメラを確認。防犯カメラには高校生がゲームで遊んでいる間に、財布やバッグが置かれていたかごの中から財布をとり、退店する男の様子が映っていました。 ■「まだ近くにいるかもしれない」 「まだ近くにいるかもしれない」横川さんは間髪入れず男の行方を探しに行きました。するとすぐに、防犯カメラに映っていた男と服装などが似た男を店内で発見。「ちょっとお話いいですか」と声をかけ、事務所で男から話を聞き、その後、通報を受けて駆けつけた警察官に男の身柄を引き渡しました。 「若い子になんでそんなことをするのかと怒りの気持ちがあった」と話す横川さん。 ■防犯カメラで見ていたのは男の「靴」 横川さんはこのゲームセンターの店長として勤務して今年で12年目。これまでにも店内で来店客が窃盗の被害にあうのを度々経験していました。その時の教訓から、実は、「靴」に着目したといいます。 犯行時の格好から変装したとしても「靴」は変化が少ないからです。 今回も防犯カメラに映っていた男が履くスリッパを覚えていたことが、男の発見につながりました。 横川美知子さん「シルバー色のスリッパでした」 ■警察から感謝状「容疑者検挙に貢献した」 いち早く防犯カメラを確認し、男(逮捕時37歳)の靴に着目した、横川さんの”とっさの判断”
福岡県警小倉北警察署は7月16日、容疑者の検挙に貢献したとして、磯辺芳文署長から横川さんに感謝状を送りました。 横川さんは感謝状を受け取ったことについて「嬉しい。今回の経験を社内に共有して今後に役立てたい、同じようなことをする人が減ってくれれば一番良いですね。貴重品などは目の届く場所に置いてもらうか、コインロッカーに預けて遊んでもらえたら」と話しています。
RKB毎日放送