70代の夫婦が現金約5400万円をだましとられました。「1口1000万円で投資すれば1年後に7%の利息が返ってくる」夫婦に弁護士を装ってウソを言い、現金をだまし取ったとして逮捕されたのは、40代の会社役員の男でした。

逮捕されたのは、住所不定・会社役員の谷口盛彦容疑者(46)です。

警察によりますと、谷口容疑者は去年3月から今年2月にかけて、知人を通じて知り合った兵庫県内に住む70代の夫婦に、弁護士を装って、「法務省が特別な人だけを対象にした大変利回りの良い定期預金制度がある」「一口1000万円で投資すれば、1年後に7パーセントの利息が返ってくる」などとうそを言い、あわせて約5400万円をだましとった疑いが持たれています。

期日になってもお金が振り込まれないことを不審に思った夫婦が、弁護士連合会に確認したところ、谷口容疑者が弁護士として登録されていないことが発覚し、今年3月に警察に相談しました。

警察の調べに対し、谷口容疑者は「弁護士をかたったうえで、約5400万円をだましとったことに間違いありません」などと容疑を認め、「投資や生活費、ローンの返済などに使った」などと供述しているということです。

谷口容疑者は、今年6月、県内に住む60代の男性から、同様の手口で現金をだまし取った疑いで、すでに逮捕・起訴されています。