第704回「元気一杯で新春始動」

 深谷隆司の言いたい放題第704回

 「元気一杯で新春始動」


 10日、ゴゴスマ出演のため名古屋まで一人旅、めったにないことで不安であったが、CBCテレビのスタッフも顔なじみになって歓迎ムード、2時間あまり大いに愉快に語って盛り上がった。

18日、TBSの「ひるおび」で評論家達も言っていたが、最近の小池知事は挑戦的で独走気味である。

東京都は14兆円もの予算規模でスウェーデンやインドネシアに匹敵する巨大な組織だが、これを動かすためには多くの味方を作り、これを上手に使いこなしていく度量と配慮がトップには必要だ。ところが相変わらず都議会自民党を悪役に仕立て、都庁の役人さえ味方につけようとせず、特別顧問やらの無責任な浅知恵に振り回されている。7月の都議会選挙を意識してか、千代田区長選挙にまで口を挟んで一方的にのめりこんでいるが、これでは都民のためにならない。

ちなみにわが党の千代田区長候補は与謝野馨元大臣の甥にあたる与謝野まこと君で、なんと自民党政経塾の塾生、私の教え子である。早速代理戦争といわれているが、そんな小池劇場につき合うつもりはない。相手は5選目で75歳、こちらは41歳、東大、ケンブリッジ大学で学んだ俊才、真面目一筋の若者だ。「多選反対・世代交代」も一つのテーマになるのではないか・・・。  

最近の小池知事の言動に、本来なら皆がもっと物を申してもいいのだが、支持率の高さを畏れてか、言うべきことをはっきり言う人が少ない。

私はこのブログのように「言いたい放題」、正しいと信ずることを率直に言い続けていこうと思っている。そんなところが、私がマスコミに引っ張り出される理由のようで、昨日も月刊誌プレジデントの記者が2時間もインタビューしていった。


16日から渋谷クオーツタワーでの「温故知新塾」の2年目が始まった。去年は「日本のかたち」を1年間語ったが、この6月、幻冬舎から本になる。

今年は「日本を支えた人たち」をテーマに30人程度の人物を取り上げ、その人物像と背景を語るつもりである。

初日は聖徳太子と天武天皇を取り上げた。聖徳太子は十七条憲法を作ったが、これが明治天皇の「5か条の御誓文」にもつながっている。現代人にも自然にうなずける「理念」を打ち出していて、近代的にも憲法の名にふさわしいものである。アメリカ合衆国憲法は1788年に作られたが、それより約1200年も前に民主的な憲法を作ったのだからすばらしい。

天武天皇は律令制に基づく中央集権国家体制で、古代国家と天皇制の基礎を固めた人物だ。特に「古事記」「日本書紀」など国史の編纂事業を命じたことなど注目すべきことが多い。次回220日は聖武天皇、行基、弓削道鏡、和気清麻呂を語る。

17日の自民党政経塾は170人で満員盛会、新年初の講義とあって塾生の瞳も輝いている。小田全宏君と2時間熱弁をふるった。

今年も次の世代の人を育てる大事な仕事をしっかり続ける。資料整理や原稿をパソコンに打ち込む仕事など事前の準備も大変で、忙しさは現職時代と変わらない。

元気一杯、時代の語り部として獅子吼していく・・・。