(若狭キャスター)
気になるのは重症化率なんですが、数字上はどうなっているのでしょうか?

(大石アンカーマン)
今は全数調査をしていませんから、あくまでも参考値なんですが、こんなデータがあります。
厚生労働省が出している重症化率です。
比較しているのは「季節性インフルエンザ」と「新型コロナのデルタ株」そして「新型コロナのオミクロン株」です。
オミクロン株は「KP.3」派生型になりますので、この流行期の数字に近いのではと推測できます。
年代別に見ていくと「80歳以上」ではオミクロン株の重症化率は1.86%、デルタ株(10.21%)よりも低い、そしてインフルエンザ(2.17%)よりも低くなっています。
次に「60代・70代」は0.26%で、デルタ株(3.88%)とインフルエンザ(0.37%)より低くなっています。
そして「60歳未満」も0.01%でデルタ株(0.56%)よりも圧倒的に低いですし、インフルエンザ(0.03%)よりも低いことが分かります。

(若狭キャスター)
このように客観的にデータを見ると、以前よりも怖くない。
風邪と言っても過言ではないかもしれませんが、ただ重症化する方々もいらっしゃるのは事実なんですよね。

(大石アンカーマン)
医療現場の受けとめ方は少し違っていまして、例えば名古屋掖済会病院の北川院長によりますと、現在は14人が入院していて、ほとんどが高齢者。1人が重症化しているということなんですが、この方は基礎疾患がある高齢者で、やはり基礎疾患のある高齢者は重症化リスクがまだあるということでした。

(若狭キャスター)
今はエアコンをつけていて部屋が密閉状態という方も多いと思うんですが、どのように感染対策をしていけば良いのでしょうか?

(大石アンカーマン)
愛知県立大学の清水教授に聞いてみたのですが、とにかく新型コロナは空気感染なので空気を味方につけてくださいという話をされていました。

今はエアコンをつけているので窓を全部開け放すのは難しいと思いますが、10センチほど開けてくださいと、そして扇風機を使って外に室内の空気を送り出すようにしてくださいということです。

そして、もう一つは換気扇を回して、換気扇の方向に風を送って空気を送り出して循環させる換気をしっかりしてくださいと。

(若狭キャスター)
このあたりの対策は変わっていないということで、身近にできる対策から進めてもらいたいと思います。