「年平均成長率」の定義とは
年平均成長率の考え方を一般化した相乗平均の定義を述べると、次のようになる。
n個の正の数a1、a2、a3、…、an の「相乗平均」は、
a1×a2×a3×…an=g×g×g…g
(gをn回掛け合わせた数)
(gをn回掛け合わせた数)
を満たす正の数gのことである。
ちなみに、上式の右辺はgのn乗といい、gnで表す。
ここで復習のための例を挙げよう。
ある鳥の生息数を調査したところ、最初の1年間で1.5倍になり、次の1年間で8/3倍になり、次の1年間で2倍になったとする。
このとき、
(3/2)×(8/3)×2=8=2×2×2
となるので、「3年間で平均してみると、1年間に2倍になっている」と考えるのが正しい理解である。
もちろん、この場合の平均を求めるとき、
{(3/2)+(8/3)+2}÷3=37/18
と計算しては間違いである。