土砂運搬について関係市と意見交換した後、取材に応じる九州防衛局の植田良治調達部次長=佐賀市の自衛隊地方協力本部

 佐賀空港(佐賀市川副町)への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画に伴う佐賀駐屯地(仮称)建設工事の土砂運搬に関し、九州防衛局は7日、ダンプトラックの運行を深夜は減らし、日中に増やす計画を県や佐賀市など運搬経路沿線5市に説明した。午後6時半以降の夜間運搬は14日から開始する。関係市からは、夜間運搬の中止や渋滞状況の把握を求める意見が出た。

 佐賀市内で非公開の会議後、防衛局担当者が記者団の取材に応じた。防衛局は10月14日以降、深夜(午後10時~午前6時)に当初60台を予定していた運行台数を10台程度に減らす。その代わり、日中(午前8時半~午後6時半)は8月14日以降、120台を160台に増やす。午後10時以降の運搬はすべて唐津市起点の経路となっている。

 午後6時半から午後10時の時間帯は従来通り、8月14日から30台でスタートし、9月14日にから60台に増やす。

 防衛局によると、佐賀市、唐津市から「夜間の運搬はやめてほしい」との意見が改めて出た。日中に運行台数が増えるため、渋滞状況を把握するよう求める意見もあったという。

 夜間運搬をやめてほしいという意見が出たことについて、防衛局の植田良治調達部次長は「何ができるのかは引き続き検討して参りたい。8月14日から(夜間運搬を)行っていく」と述べた。(山口貴由)