オスプレイの駐屯地整備 土砂運搬が終了 佐賀空港の西側
自衛隊の輸送機オスプレイの駐屯地を佐賀空港の西側に整備するため行われていた土砂の運搬について、九州防衛局は23日、当初の計画より3か月ほど早く終えたことを関係する自治体に報告しました。
佐賀空港の西側で進むオスプレイの駐屯地建設を巡り、九州防衛局は工事に必要な土砂を唐津市など県内4か所から佐賀市の中心部を経由してトラックで運搬していました。
これについて、九州防衛局と土砂の運搬ルートにある5つの市の担当者が意見交換する会合が佐賀市で開かれ、この中で防衛局の担当者が駐屯地の整備状況について説明しました。
それによりますと、工事に必要な80万立方メートルの土砂を1日あたり最大170台のトラックで運搬したほか、空港周辺のほかの現場で発生した土砂も活用した結果、佐賀市中心部を経由するルートでの土砂運搬は当初の計画より3か月ほど早い今月20日に終了したということです。
また、トラックの運行に伴う交通渋滞の発生は確認されなかったほか、運搬ルートでの騒音や振動を調べた結果、これまでに大きな変化はなかったと説明しました。
九州防衛局調達部の植田良治次長は「引き続き、駐屯地整備の工事は続くので、周辺の環境に影響がないよう配慮していきたい」と話していました。
九州防衛局はオスプレイの受け入れに最低限必要となる施設を来年6月末までに完成させる予定で、空港周辺の4か所に引き続き交通誘導員や警備員を配置して、安全対策を図るということです。