170㎝のジーンズマニアが教える、有名だけどオススメできないジーンズブランド5選【2019年版】

今回は合計50~60本ジーンズを所持していた私が実際に履いてみて、結局手放したジーンズたちを紹介していく。

 

 初めに

今回叩かせてもらうジーンズは、全てがダメというわけではなく一部がダメという場合が殆ど。(仮にすべてがダメだという場合は全面的に叩かせてもらおうと思うが、そういうわけではない。)

要するに、保険を掛けたいわけではなく本当に「ここさえ何とかなればいいジーンズなのになぁ」と思う、いわば愛ゆえの批判だ!

また、今回タイトルにわざわざ私の身長を含めたのも、大きなカギになってくる。(鋭い人はピンとくるだろう)

 

では紹介。

 

オススメできないジーンズブランド

1.EDWIN(日本)

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1961年に初めて国産ジーンズを造ったパイオニアでもあり、日本ジーンズを代表する最も有名なジーンズブランドで、様々な人々から愛されるブランド。

過去には様々に人物を広告塔に起用しており、近年だと「瑛太」「水原希子」、最も有名なのは「ブラット・ピット」だ。

エドウィンを象徴する定番モデル(品番)は「503」で、他にもジルエット別に「402」「403」「404」「406」「407」「502」「504」など様々なモデルを展開している。

エドウインの特徴は、ダメージ加工バックポケットのWのステッチEDWINロゴを配した皮ラベルなどが挙げられる。

また、近年ではニットデニムを使用した「スゴイらく」「EDWIN JERSEYS」の展開、ベルトレスのジーンズ展開、世界標準の定番でEDWINの新しいスタンダード「E STANDARD」を展開するなど、様々な挑戦と進化を続けている。

(左:Wステッチと革パッチ 中:503シルエット 右:加工ジーンズ)

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実際何がダメなのかを挙げると、

  • 進化と言えば聞こえがいいが、迷走と多発で、何がしたいかよくわからない。
  • ターゲットを広いが故に、どんな人に向けられたものなのかよくわからない。
  • ファッション業界人や、お洒落な人からの評価がめっぽう低い。

上から順に説明していくと、

迷走ともとれる行動が多いせいで、「EDWINってどんなブランドなの?」という質問に一発で答えられない。(特に現在では)

例えば、他のジーンズブランドなら

「20~30代をターゲットにしていて、加工ジーンズが得意なブランド。シルエットは全体的に太めのものが中心で、ジャケットに合わせるというよりは、カジュアルなTシャツやチェックシャツに合う様なブランドだよ」

と言われれば、自分にピッタリor自分向けではない、というのがはっきりわかるが、EDWINにはそれがない。

 

ビックシルエットの展開、パクりともいえるようなジーンズの展開、中学生向けか?と思うようなジーンズの展開、加工ジーンズをやめだす、国内縫製にこだわってると言いながら一時期海外を拠点にしだす、多すぎる型番(モデル)、幅広い価格帯(3000円~50,000円くらいまで)

挙げだせばキリがなく、「何がしたいのか?」「誰に向けられたものなのか?」がわけワカメ状態のため、特に一般人にオススメしがたい。

仮に一般人に「EDWINオススメだよ」と言えば、どんなものを買うのか分からないため軽々しく言えない。(知識や感覚のない一般人は地雷を踏んでしまう可能性が高い)

要するに、ここに行けばこれが買えるというのが存在せず、圧倒的安心感が欠如している!!

 

ファッション業界やお洒落な人からの指示が全く得られないのは、↑二つが原因だ。

良いジーンズも多いにも関わらず、それ以上に訳の分からないダサいジーンズが多いせいで、業界人からも一般人からもダサいと捉えられてしまっている。

(参考画像  ダサい原因の殆どはゴテゴテしたデザインorバックポケット)

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出典左:https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f309904195 出典右: https://www.mbok.jp/item/item_489056437.html 

 

まとめ

  • 誰に向けられたものかよく分からない。(幅広く商品出しすぎ)
  • 何がしたいのかよく分からない。(大黒柱の強みがコロコロ変わる)
  • 圧倒的安心感の欠如(EDWINと言えばコレというのが今や分からない)

 

2.EVISUジーンズ(日本)

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1991年創業のジーンズブランド。90年代前半のレプリカジーンズブームを牽引したブランドであり、その活躍ぶりは日本だけにとどまらず海外にも熱狂的なファンが存在するほど。

EVISUを象徴する定番モデル(品番)は「2001」ほか「2000」「2004」「2005」「2020」「2101」など。

EVISUの特徴は、カモメマークのペンキステッチ独特の青緑ともいえるような色落ち独創性のあるデザインなどが挙げられる。

(左:青緑の色落ち 中:2001バック 右:2001サイド)

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出典:左 http://denimzuki.com/2016/01/04/item6/

実際何がダメなのか挙げると、

  • 人を選ぶデザイン性。
  • ペンキステッチがダサい。
  • EVISを履いている層は明らかに他と一線を画する。

上から順に説明すると、

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こんなのは序の口で、ジーンズ全面にペインティングが施されたジーンズや、「戒」の字のペンキステッチなど、普段履きするようなジーンズというより、アーティスティックなジーンズ。

オススメジーンズなどに紹介されている事も多いので、「普通のジーンズと思っていると痛い目を見るぞ!」とここで忠告をしておく。

 

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そもそもの話だが、このEVISUの象徴ともいえるペンキステッチが、刺さる人には刺さるというのはよくわかるが、一般的な感覚で言えばダサいというほかない。(遠目から見ればもはや柄に見える。)

 

EVISUを履く層と言うのはとにかく他のジーンズブランドとは、一線を画す。例えるなら電車に乗るのが好きな人と、撮り鉄のような関係性。(EVISU撮り鉄

要は、ジーンズが好きというより、EVISUが好きというヘビーなファンが多いという事だ!

 

まとめ

  • アーティスティックすぎて普段履きが難しい。
  • ペンキステッチがダサい。
  • EVISU教以外は受け付けない雰囲気(ライトな層は手を出すな)

 

3.DISEL(イタリア)

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1978年創業のイタリアジーンズブランドで、現在では世界に17か所の子会社と5,000か所以上の販売拠点を運営しているブランド。

日本進出以降は、日本国内でも不動の地位を築き上げ、有名サッカー選手らをはじめとする著名人から一般人にも愛されるブランド。

DISELで有名なモデル(品番)は 「THOMMER」「BELTHER」「BUSTER」「SLEENKER」「SAFADO」現在なら圧倒的に「JOGGJEANSシリーズ」。

DISELの特徴は、絶妙なヴィンテージ加工類を見ないデザイン性美脚シルエット新たなジーンズを生み出し続ける開発力などが挙げられる。

(左:バックステッチと革パッチ 中:THOMMER 右:JOGGJEANSシリーズ )

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実際何がダメなのか挙げると、

  • 象徴とも言える「加工」の位置が、低身長には来るべき場所に来ない。
  • 偽物が出回りすぎて、ネット上で価格破壊が起きている。
  • ブランド価値が地に落ちている。

 上から順に説明していくと、

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少しわかりにくいかもしれないが、本来膝にくるべき色落ち加工が、脛辺りにきてしまう事が多いのだ。

裾のあまり具合を見ればわかると思うが、残念ながら日本人の平均身長程度では足の長さが足りず、DISELの意図したはずの位置に加工がこない。(低身長や足短めなら尚の事)

では「加工のないジーンズを選べばいいのではないか?」と思うかもしれないが、DISELから加工をなくせば、それはもうDISELにあらず!!DISELでなきゃダメな必要がなくなってしまう。

 

価格破壊はすさまじいもので、公式サイトやDISELのショップで買えば、35,000円~45,000円程度はするが、ネットなら5,000円程度で買えない事もない。更に偽物か本物かを見分けることが容易でない!

「自分はショップか公式サイトでしか買わないから関係ない」という人もいるかもしれないが、そういう人にとっても、5,000円で偽物か本物か見分けがつかない商品が売っている状況は、決して気持ちのいいものではない。

更に、実際本物でもかなり値段が下がっている物が多く、もはや定価で買う方が馬鹿をう状況になってしまっている。

 

↑の現象が起きたせいで、頑張れば手が届くようなブランドイメージが、著しく低下し高校生が所有するパチモンの長財布の様な位置づけになってしまっている。(と言ってももはや最近の話でもない)

 

まとめ

  • 加工の位置が適切な位置にきてほしいなら180㎝程度必要。
  • 定価で買う人が馬鹿を見るような価格破壊状態。
  • 高校生が所有するパチモンの長財布の様な位置づけ。

 

4.Nudie Jeans(スウェーデン

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2001年創業のジーンズのブランドで、ブランド発足から今日に至るまで、飛ぶ鳥を落とす勢いで急成長を続けている。

「生活に溶け込むような当たり前の物」「第二の肌」をコンセプトに掲げ、各国の様々な人々を魅了し続けている。※現在の生産地は50%がチュニジア、40%がイタリア、スウェーデンでの生産量はわずか0.5%。

Nudie jeansを主張するモデル(品番)は「Thin Finn」ほか「Skinny Lin」「Tight Terry」「Tilted Tor」「Lean Dean」「Dude Dan」など。

Nudie jeansの特徴は、細めのシルエットが多い他の海外有名ジーンズブランドと比較し値段安い(2万円台で新品が買える)、特徴的なバックステッチバックポケットの位置が低いなどが挙げられる。

↓画像の一番右「Sleepy Sixten」はコレで最も太いモデルなので、いかにNudie jeansが細いモデルが多いかがわかる。

(左:バックステッチ 中:Thin Finn 右:Sleepy Sixten)

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 実際何がダメなのか挙げると、

  • バックポケットの位置が低いので足が短く見える。
  • バックポケットのステッチがダサい。(賛否両論)

上から順に説明すると、

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勝手に雑な修正をさせてもらったが、右(修正)のほうが視覚効果で足が長く見える。逆に左(オリジナル)は、腰パンのように見える。

勿論これはNudie jeansが意図して腰パンに見えるようにしているわけだが、外人モデルの足の長さでコレなので、日本人の低身長者や短足が履けば、どういう事になるかお判りだろう。

自らの短足具合を目立たせたいなら話は別だが、短足や低身長者にとってこのデザインは喜ばしいものではない。

 

このバックステッチのデザインは賛否が分かれる所だが、ハッキリ言ってしまうとダサい!稲妻のようなマークに見え、なぜか小学校高学年の裁縫箱を思い出してしまう。

要は、人によってはドラゴンとか炎とかそういったものと同レベルに見えてしまうという事だ。(本当はNudie jeansの頭文字nを崩した形だったはず)

意外と後ろ姿は自分ので確認しにくいので、見落としがちというか気にしない人が多いが、3,000円ならまだしも20,000円以上するジーンズは安いとは言えないので、細かい部分にもこだわっていこう。

…と言うより細かい部分にこだわらないのであれば、ブランドのジーンズを買う必要が「見栄」以外に全く存在しない。

 

まとめ

  • 前からの見た目は悪くない。
  • 短足・低身長にやさしくないバックポケット位置。
  • 稲妻に見えてしまうバックステッチ。

 

5.G-Star RAW(オランダ)

 

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1989年創業のジーンズブランド。 デニムの領域を超えたレベルで素材の研究開発を続け、その革新的な商品があらゆる国や世代に支持されている。

「Just the product」をコンセプトに掲げ、シンプルでピュアな形を保持しながら、エッジの利いたデザインやトレンドを取り入れた商品展開が魅力。※「RAW=生」なので生デニムが多い。

G-Star RAWを象徴するモデルは「Elwood」ほか「3301」「Arc」「D-Staq 」「Motac」「Faeroes」など。

G-Star RAWの特徴は、3D裁断独創性のあるデザイン生デニムが多いカラージーンズが多い他のジーンズブランドと比較し安い(20,000円が平均価格程度)などが挙げられる。

(左:バックステッチ 中:Elwood 右:カラージーンズ)

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 実際何がダメなのか挙げると、

  • 象徴である「Elwood」のデザインが人を選ぶ。
  • カラージーンズも通常のジーンズとはいい難い。

 上から順に説明すると、

Elwoodの膝で生地を切り替えた裁断法は目新しい物ではあるかもしれないが、コンセプトである「Just the product」と少しずれているような気がする。

これは解釈の違いによるものかもしれないが、とにかく万人が受け入れやすいデザインとはいい難く、まず一本と言うよりは、既に何本も所持している人の変化球の様なジーンズだ!

 

カラージーンズについてもElwoodと同じことが言え、既に何本の所有する人の変化球として持つべきもので、初めての高級ジーンズとしては参入しがたいイメージ。

また、Elwoodやカラージーンズという選択肢を省いてしまえば、DISELの時と同様G-Star RAWである意味がなくなってしまう。

 

まとめ

  • Elwoodや3Dデニムが万人向きではない。
  • カラーデニムも人を選ぶようなデザイン。

 

 

ではこの辺で