ぶれないローマ字の新案

2023-09-11 作成

2023-09-14 ラテン文字の漢字・仮名に対する利点に追記

2023-09-18 「現代仮名遣いと分節音素の対応」を追記

2023-09-18 拍(モーラ)の構造を追記

2023-12-24 表記等修正

2023-12-24 「4.1 言語音の記述方法」を追加

作者の連絡先メールアドレス keiobe2016(アットマーク)yahoo.co.jp

1 現状のローマ字の問題と解決策

1.1 現状のローマ字

2023年現在、ローマ字のつづり方は複数の方式が混在している。例えば、次のようなものがある。

複数のつづり方があるのは、基準なく出鱈目につづられるからではなく、異なる役割のために、異なる基準に合わせて、異なる表記をしていることが主な原因と考えられる。

例えば、ヘボン式の子音のつづり方は、英語話者に日本語の音を伝えるため、英語話者の聞こえ方を基準として、英語のフォニックスに合わせたつづりとなっている。訓令式は汎用的で、概ね日本語共通語の音韻体系を基準として、ラテン文字の一般的な使い方に合わせたつづりとなっている。ローマ字入力は、キーボードの限られた文字で入力するために、仮名を基準として、各方式のつづりを取り入れている。

1.2 現状のローマ字の問題

現状のローマ字は複数のつづり方があるため、次のような問題が生じており、使うときに不便である。

1.3 現状のローマ字の問題の解決策

現状のローマ字の問題を解決し、ローマ字を便利にするためには、ローマ字のつづり方を次のようにすればよいと考えられる。

特定のつづり方が揺るぎない支持を得て統一されるためには、誰もが納得できるぶれない根拠に基づいてつづり方を定めることが有効である。これまで、ローマ字のつづり方が統一されなかった一因は、ヘボン式、訓令式、ローマ字入力等といった既存のつづり方にはいずれも欠点があり、皆が納得できるものとなっていなかったことにある。(なお、これまで使ってきたものを変えるにはコストがかかるという要因も考えられる。)

本書では、ローマ字の役割、ぶれないローマ字の要件、日本語共通語の音韻体系を整理し、新たなぶれないローマ字のつづり方を提案する。

1.4 本書が用いる記法

文字素は〈〉、音素は//、音声は[]で括って示す。音声は国際音声記号を用いて示す。

2 ローマ字の役割

2.1 言語の意味と音と字

言語は音や字を用いて意味を表す。

字が表す対象は、次の3つが考えられる。

言語音は、時間軸に沿って最小単位に切り分けた分節音(母音や子音等)と、連続する分節音に跨る超分節的特徴(韻律的特徴)(アクセントやイントネーション等)に分けて考えることができる。

音を表す字は、次の3つに分類される。

音を表す字であっても、超分節的特徴は表さないか、必要な場合に別途記号や字上符(ダイアクリティカルマーク)で補って表すのが一般的である。(本書では、超分節的特徴は対象外とする。)

2.2 ローマ字が表す対象

日本語では、主に漢字、仮名、ラテン文字の3種類の字が使われ、ラテン文字を使う表記法をローマ字という。

ラテン文字は音素文字であり、次の特徴がある。

このため、ローマ字においてラテン文字が表す対象は、次の2つがある。

仮名を表す場合、平仮名と片仮名の違い、異体字(変体仮名)の違い、上代特殊仮名遣いにおける甲乙の違いといった普通は区別の必要性が低いものは区別しないか、必要な場合に別途記号等で区別するのが一般的である。(本書では、これらの仮名の違いの区別は対象外とする。)

2.3 分節音を表すローマ字と仮名を表すローマ字

ローマ字は、日本語として意味を表すだけでなく、分節音を表す・仮名を表すという独自の役割を有する。

分節音を表すローマ字は、次のような場面で有用である。

仮名を表すローマ字は、次のような場面で有用である。

2.4 仮名・漢字とローマ字

ローマ字の主な役割は、日本語の表記に漢字・仮名が使えない場合にラテン文字で代替することである。具体的には、次のような場面が考えられる。

ラテン文字の漢字・仮名に対する利点は、次のようなものがある。

3 ぶれないローマ字の要件

3.1 使う文字・記号

ローマ字のつづり方がぶれないためには、ラテン文字のみでつづることが有効である。

記号(アポストロフィー〈'〉やハイフン〈-〉等)や字上符(サーカムフレックス〈^〉やマクロン〈¯〉等)のついた文字(〈â〉〈î〉〈û〉〈ê〉〈ô〉〈ā〉〈ī〉〈ū〉〈ē〉〈ō〉等)は、次のような欠点がある。

これは「2.4 仮名・漢字とローマ字」で述べたローマ字の有用性を損ねるため、記号や字上符を避ける代用表記が生じて表記揺れの原因となりかねない。

3.2 つづり方

ローマ字のつづり方がぶれないためには、必要な役割を果たせるつづり方が必要である。「2.2 ローマ字が表す対象」で述べたように、ローマ字が直接日本語の意味を表すのは難しく、ローマ字は分節音または仮名を表すことになる。また、「2.3 分節音を表すローマ字と仮名を表すローマ字」で述べたように、ローマ字には、日本語の意味だけでなく分節音や仮名を表す役割もある。このため、ローマ字のつづり方の基準は、分節音を表すつづり方と仮名を表すつづり方の2つが必要である。

日本語の意味を表す普通のローマ字としては、分節音を介してローマ字でつづることが有効である。これは、次のような理由による。

3.3 分節音のつづり方の基準

分節音を表すローマ字においては、日本語共通語の音韻体系の分節音素(分節音を意味が変わらずに通じる範囲で束ねた単位)をつづり方の基準とすることが、ぶれない基準として有効である。分節音素を基準とすれば、非日本語話者に対しても、おおよその音を伝えることができる。

他の基準として、次のような候補が考えられるが、示している理由により、ぶれないローマ字の基準には不適と考えられる。

4 日本語共通語の音韻体系

4.1 言語音の記述方法

人は、主に肺から出る空気の流れを唇や舌で制御することで、複数の異なる言語音を発する。言語音は音波として伝わり、人に聞き取られる。個々の言語のおいては、複数の異なる言語音を時間的に並べて順に発することで、意味が表される。

言語音の記述には、次のようないくつかの方法がある。

発音を基準とする場合、人が言語音を発するときの唇や舌の位置や動きを記述することで、言語音を記述することができる。言語音の記述は発音基準で行われるのが一般的であり、本書では、発音を基準として言語音を記述する。

人が言語音を発するときの唇や舌の位置や動きは、連続的に無限の可能性があり、そのまま記述するのは難しい。一方で、唇や舌の位置や動きの微妙な違いは、言語として意味を区別する役割においては、必ずしも必要とは限らない。

例えば、同じ話者が同じ場面で同じことを言っていても、毎回その発音が全く同じということはなく、唇や舌の動きは微妙に異なるだろう。同じ言語(同じ方言)の話者が同じ場面で同じことを言っていても、話者によって習慣的に微妙に発音の仕方が違うことがあるだろう。方言ほど明確な違いではないが、親しい話者の集まりによって、微妙に特定の語の発音の仕方が違うことも考えられる。言語として意味を区別する役割においては、こうした予測困難なぶれのような違いを区別する必要性は乏しい。ぶれが生じる範囲を1つのまとまりとして扱うのがよさそうだ。

また、同じ話者が同じことを言っていても、場面が違えば、声の大きさや話す速さや丁寧さが異なり、発音の仕方も変わってくる。場面によって傾向が異なる発音の違いがあると考えられる。こうした違いも、ぶれが生じる範囲を1つのまとまりとして扱うのがよさそうだ。(ただし、ひそひそとささやくような特殊な場面では、違うかもしれない。)

異なる文や異なる語を発音するときに、同じような言語音が現れるが、発音が前後の音等の影響を受けて微妙に変わることがよくある。(聞くと違和感はあるかもしれないが)意味が正しく伝わる範囲で、前後の音等の影響で説明できる範囲の微妙な違いであれば、1つのまとまりとして扱うのがよさそうだ。

外来音を発音するとき、原音に近づけて発音する人と、そうでない人がいる場合がある。その他にも、一部の人だけが区別して発音する言語音の組み合わせがある場合がある。聞いた人がその言語の話者であれば皆聞き分けるのであれば、意味の違いと同じように捉えられる。しかし、その言語の話者でも聞き分けない人が多くいるのであれば、発音の違いを伝えることができないと考えられる。

このようにして、意味を区別しない範囲で分節音をまとめて分類した単位が分節音素である。

4.2 日本語共通語の音韻体系

ローマ字のつづり方の基準とする日本語共通語の音韻体系として、分節音素は、母音/a//i//u//e//o/、子音/k//g//s//z//t//d//c//n//h//p//b//m//r/、半母音/y//w/、促音/Q/、撥音/N/を考える。

日本語の音韻体系については、服部四郎「音韻論と正書法」(https://dl.ndl.go.jp/pid/2458415)に詳しく述べられている。

拍(モーラ)の構造は、以下のいずれかになる。

4.3 長音について

分節音素として長音/R/は考えず、長音は同じ母音の連続と考える。

同じ母音が連続すれば基本的には長い音となるが、意味の切れ目の意識等により間に境界が生じた場合には、長音とは区別されて扱われる場合がある。しかし、音声の違いはわずかで聴覚上の聞き分けは難しいため、この違いだけで意味の区別がなされているとは考えにくい。この違いは、意味の切れ目の意識等の要因による超分節的特徴の違いと考えられる。長音については、三根谷徹「現代日本語の長母音について―その「音韻論的解釈」―」(https://dl.ndl.go.jp/pid/6058635/1/2)や、川上蓁「日本語における母音の一体化」(https://dl.ndl.go.jp/pid/3365575/1/2)に詳しく述べられている。

4.4 外来音について

〈ち〉と〈ティ〉、〈つ〉と〈トゥ〉の子音について

た行の〈ち〉〈つ〉の子音は、外来音〈ティ〉〈トゥ〉の子音とは区別され、意味上も区別されるのが一般的である。そのため、〈た〉〈て〉〈と〉の子音/t/とは異なる分節音素/c/として扱う。

〈し〉と〈スィ〉、〈じ〉と〈ズィ〉、〈ち〉と〈ツィ〉の子音について

〈し〉の子音は他のさ行の音に比べて硬口蓋化しているため、それを/ɕ/として、他のさ行の子音/s/と区別することが考えられる。特に外来音においては、〈し〉の/ɕi/と、〈スィ〉の/si/または/swi/を区別して発音する話者もいないことはないようである。しかし、この違いを聞き分けて意味を区別するのは一般的ではない。また、〈スィ〉の/si/と/swi/はそれ以上に区別されていないため、〈し〉の音と〈スィ〉の音の区別が必要だとしても、〈し〉の/si/と〈スィ〉の/swi/の違いとして説明できる。このため、〈し〉の子音は他のさ行と同じ/s/として扱う。〈じ〉と〈ズィ〉、〈ち〉と〈ツィ〉の音についても同じである。〈し〉と〈スィ〉の音については、野北明嗣「Examination of the (si) and (ʃi) confusion by Japanese ESL learners」(https://dspace.library.uvic.ca/handle/1828/2991)に詳しく述べられている。

4.5 現代仮名遣いと分節音素の対応

現代仮名遣いは表音的な仮名遣いであり、多くの場合は仮名から分節音素が一通りに定まるが、次の場合は語によって異なる。

え段+〈い〉の音については、尾崎喜光「連母音「エイ」の発音に関する社会言語学的研究」(http://id.nii.ac.jp/1560/00000566/)、〈いう〉の音については、尾崎喜光「「言う」の発音に関する研究」(http://id.nii.ac.jp/1560/00000174/)に詳しく述べられている。

5 (仮称)共通語音韻式ローマ字(KO式)

ぶれないローマ字のつづり方として、分節音を表す(仮称)共通語音韻式ローマ字(KO式)を提案する。

5.1 つづり方

(仮称)共通語音韻式ローマ字(KO式)は、「4 日本語共通語の音韻体系」で述べた日本語共通語の音韻体系に基づき、各分節音素を次の表に示すラテン文字1文字~2文字で表す。

KO式分節音素分節音素の例
a/a/あ段の母音
i/i/い段の母音
u/u/う段の母音
e/e/え段の母音
o/o/お段の母音
k/k/か行の子音
g/g/が行の子音
s/s/さ行の子音
z/z/ざ行、ぢ、ぢゃ、ぢゅ、ぢょ、づの子音
t/t/た、て、との子音
d/d/だ、で、どの子音
ts/c/ち、ちゃ、ちゅ、ちょ、つの子音
n/n/な行の子音
h/h/は行の子音
p/p/ぱ行の子音
b/b/ば行の子音
m/m/ま行の子音
y/y/や行の子音、開拗音(ゃ、ゅ、ょ)の半母音
r/r/ら行の子音
w/w/わ行の子音
q/Q/促音(っ)
nq/N/撥音(ん)

5.2 理由

/z/を〈z〉とつづるのは、次の理由による。

/c/を〈ts〉とつづるのは、次の理由による。

/r/を〈r〉とつづるのは、次の理由による。

/Q/を〈q〉とつづるのは、次の理由による。

/N/を〈nq〉とつづるのは、次の理由による。

6 (仮称)仮名翻字式ローマ字(KH式)

ぶれないローマ字のつづり方として、仮名を表す(仮称)仮名翻字式ローマ字(KH式)を提案する。

6.1 つづり方

(仮称)仮名翻字式ローマ字(KH式)は、仮名を次の表に示すラテン文字1文字~3文字で表す。

aiueo
vu
kakikukeko
gagigugego
sasisuseso
zazizuzezo
tatituteto
dadidudedo
naninuneno
hahihuheho
papipupepo
babibubebo
mamimumemo
𛀁
yayuyeyo
rarirurero
wawiwewo
xaxixuxexo
xtu
xyaxyuxyo
𛅐𛅑
xwaxwixwe
nq
hq

6.2 理由

基本的には、日本語共通語において仮名が表す音を基準として、KO式に準じたつづりとする。

〈ち〉を〈ti〉、〈つ〉を〈tu〉、〈ぢ〉を〈di〉、〈づ〉を〈du〉とつづるのは、次の理由による。

〈を〉を〈wo〉、〈ゐ〉を〈wi〉、〈ゑ〉を〈we〉、〈𛀁〉を〈ye〉とつづるのは、次の理由による。

小書き仮名を〈x〉を前置して示すのは、次の理由による。

長音符〈ー〉を〈hq〉とつづるのは、次の理由による。

7 ローマ字表

既存のローマ字と、(仮称)共通語音韻式ローマ字(KO式)・(仮称)仮名翻字式ローマ字(KH式)のつづり方を次の表に示す。

音素代表的な音声
/a/[ä]非円唇中舌広母音
/i/[i]非円唇前舌狭母音
/u/[u̜]微円唇後舌狭母音
/e/[e̞]非円唇前舌中央母音
/o/[o̞]円唇後舌中央母音
/y/[j]硬口蓋接近音
/w/[β̞]両唇接近音(または軟口蓋音)
代表的な音声[ä][i][u̜][e̞][o̞][jä][ju̜][jo̞][β̞ä]
音素/a//i//u//e//o//ya//yu//yo//wa/
ローマ字訓令式等aiueoyayuyowa
KO式aiueoyayuyeyowawiwewo
KH式aiueoyayuyowa
仮名イェウィウェウォ
ローマ字日本式wo
KH式yewiwewo
仮名𛀁
ローマ字KO式wyu
仮名ウュ
代表的な音声[kä][ki][ku̜][ke̞][ko̞][kjä][kju̜][kjo̞]/k/[k]無声軟口蓋破裂音
音素/ka//ki//ku//ke//ko//kya//kyu//kyo/
ローマ字訓令式等kakikukekokyakyukyo
KO式kakikukekokyakyukyekyokwakwikwekwo
KH式kakikukeko
仮名きゃきゅキェきょクァクィクェクォ
ローマ字日本式kwa
仮名くゎく𛅐く𛅑
代表的な音声[ɡä][ɡi][ɡu̜][ɡe̞][ɡo̞][ɡjä][ɡju̜][ɡjo̞]/g/[ɡ]有声軟口蓋破裂音(または鼻音)
音素/ga//gi//gu//ge//go//gya//gyu//gyo/
ローマ字訓令式等gagigugegogyagyugyo
KO式gagigugegogyagyugyegyogwagwigwegwo
KH式gagigugego
仮名ぎゃぎゅギェぎょグァグィグェグォ
ローマ字日本式gwa
仮名ぐゎぐ𛅐ぐ𛅑
代表的な音声[sä][su̜][se̞][so̞]/s/[s]無声歯茎摩擦音
音素/sa//su//se//so/
ローマ字訓令式等sasuseso
KO式sasuseso
KH式sasuseso
仮名
ローマ字KO式swiswyu
仮名スィスュ
代表的な音声[ɕi][ɕä][ɕu̜][ɕo̞]/s/[ɕ]無声歯茎硬口蓋摩擦音
音素/si//sya//syu//syo/
ローマ字訓令式等sisyasyusyo
ヘボン式shishashusho
KO式sisyasyusyesyo
KH式si
仮名しゃしゅシェしょ
代表的な音声[d͡zä][d͡zu̜][d͡ze̞][d͡zo̞]/z/[d͡z]有声歯茎破擦音
音素/za//zu//ze//zo/
ローマ字訓令式等zazuzezo
KO式zazuzezo
KH式zazuzezo
仮名
ローマ字KO式zwizwyu
仮名ズィズュ
代表的な音声[d͡ʑi][d͡ʑä][d͡ʑu̜][d͡ʑo̞]/z/[d͡ʑ]有声歯茎硬口蓋破擦音
音素/zi//zya//zyu//zyo/
ローマ字訓令式等zizyazyuzyo
ヘボン式jijajujo
KO式zizyazyuzyezyo
KH式zi
仮名じゃじゅジェじょ
代表的な音声[tä][te̞][to̞]/t/[t]無声歯茎破裂音
音素/ta//te//to/
ローマ字訓令式等tateto
KO式tatitutetotyu
KH式tateto
仮名ティトゥテュ
代表的な音声[t͡ɕi][t͡ɕä][t͡ɕu̜][t͡ɕo̞]/c/[t͡ɕ]無声歯茎硬口蓋破擦音
音素/ci//cya//cyu//cyo/
ローマ字訓令式等tityatyutyo
新日本式cicyacyucyo
ヘボン式chichachucho
KO式tsitsyatsyutsyetsyo
KH式ti
仮名ちゃちゅチェちょ
代表的な音声[t͡su̜]/c/[t͡s]無声歯茎破擦音
音素/cu/
ローマ字訓令式等tu
新日本式cu
ヘボン式tsu
KO式tsatsutsetso
KH式tu
仮名ツァツェツォ
ローマ字KO式tswitswyu
仮名ツィツュ
代表的な音声[dä][de̞][do̞]/d/[d]有声歯茎破裂音
音素/da//de//do/
ローマ字訓令式等dadedo
KO式dadidudedodyu
KH式dadedo
仮名ディドゥデュ
ローマ字日本式didudyadyudyo
KH式didu
仮名ぢゃぢゅぢょ
代表的な音声[nä][nu̜][ne̞][no̞]/n/[n]歯茎鼻音
音素/na//nu//ne//no/
ローマ字訓令式等nanuneno
KO式nanuneno
KH式nanuneno
仮名
代表的な音声[ni][njä][nju̜][njo̞]/n/[n]歯茎鼻音(硬口蓋寄りの場合がある)
音素/ni//nya//nyu//nyo/
ローマ字訓令式等ninyanyunyo
KO式ninyanyunyenyo
KH式ni
仮名にゃにゅニェにょ
代表的な音声[hä][he̞][ho̞]/h/[h]無声声門摩擦音
音素/ha//he//ho/
ローマ字訓令式等haheho
KO式haheho
KH式haheho
仮名
代表的な音声[çi][çä][çu̜][ço̞]/h/[ç]無声硬口蓋摩擦音
音素/hi//hya//hyu//hyo/
ローマ字訓令式等hihyahyuhyo
KO式hihyahyuhyehyo
KH式hi
仮名ひゃひゅヒェひょ
代表的な音声[ɸu̜]/h/[ɸ]無声両唇摩擦音(または軟口蓋音)
音素/hu/
ローマ字訓令式等hu
ヘボン式fu
KO式huhwahwihwehwo
KH式hu
仮名ファフィフェフォ
ローマ字KO式hwyahwyuhwyo
仮名フャフュフョ
ローマ字KH式vu
仮名ヴァヴィヴェヴォヴャヴュヴョ
代表的な音声[pä][pi][pu̜][pe̞][po̞][pjä][pju̜][pjo̞]/p/[p]無声両唇破裂音
音素/pa//pi//pu//pe//po//pya//pyu//pyo/
ローマ字訓令式等papipupepopyapyupyo
KO式papipupepopyapyupyepyo
KH式papipupepo
仮名ぴゃぴゅピェぴょ
代表的な音声[bä][bi][bu̜][be̞][bo̞][bjä][bju̜][bjo̞]/b/[b]有声両唇破裂音
音素/ba//bi//bu//be//bo//bya//byu//byo/
ローマ字訓令式等babibubebobyabyubyo
KO式babibubebobyabyubyebyo
KH式babibubebo
仮名びゃびゅビェびょ
代表的な音声[mä][mi][mu̜][me̞][mo̞][mjä][mju̜][mjo̞]/m/[m]両唇鼻音
音素/ma//mi//mu//me//mo//mya//myu//myo/
ローマ字訓令式等mamimumemomyamyumyo
KO式mamimumemomyamyumyemyo
KH式mamimumemo
仮名みゃみゅミェみょ
代表的な音声[ɾä][ɾi][ɾu̜][ɾe̞][ɾo̞][ɾjä][ɾju̜][ɾjo̞]/r/[ɾ]有声歯茎たたき音(等)
音素/ra//ri//ru//re//ro//rya//ryu//ryo/
ローマ字訓令式等rarirureroryaryuryo
※田口案lalilulelo
KO式rarirureroryaryuryeryo
KH式rarirurero
仮名りゃりゅリェりょ
ローマ字KH式xaxixuxexoxyaxyuxyoxwaxwixwe
仮名𛅐𛅑
代表的な音声[ː]/Q/[ː]長子音
音素/Q/
ローマ字訓令式等子音字を重ねる
KO式q
KH式xtu
仮名
代表的な音声[ɴ]等/N/[ɴ]等逆行同化した鼻音
音素/N/
ローマ字訓令式等n, n'(母音字またはyとを切り離す必要がある場合)
KO式nq
KH式nq
仮名
代表的な音声[ː]/R/[ː]長母音
音素/R/
ローマ字訓令式等^, 母音字を並べる(大文字の場合)等
KH式hq
仮名