【オールスター戦試合結果】大谷翔平、球宴初アーチとなる先制3ラン!日本選手初の柵越え本塁打 初選出の今永昇太は1回を三者凡退

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ア・リーグ5-3ナ・リーグ(16日、アーリントン)米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)は4年連続4度目の選出を果たしたオールスター戦にナ・リーグの「2番・DH」で先発出場し、三回に球宴初本塁打となる先制3ランを右越えに放った。2007年にイチロー(マリナーズ)が右越えにランニング本塁打をマークしているが、柵越えによる本塁打は日本選手初となった。2打数1安打3打点、1四球1三振で七回に代打を送られて退いた。メジャー1年目で初選出されたカブスの今永昇太投手(30)は3-3の四回からナの4番手として登板し、1回を無安打1三振で三者凡退に抑えた。試合は3-3の五回に途中出場のデュラン(レッドソックス)が決勝2ランを放ち、アが競り勝った。通算成績を48勝44敗2分けとし、MVP(最優秀選手)はヂュランが初受賞した。

オールスター戦の3回、球宴で初本塁打となる3ランを放つドジャース・大谷=アーリントン(AP)

大谷が真夏の祭典で日本選手初の快挙を成し遂げた。4度目の球宴出場で柵越えによる本塁打を豪快にかっ飛ばし、ナ・リーグトップの29本塁打をマークしている打棒を全米のファンに見せつけた。21年に勝利投手となった大谷は、史上初めて球宴で勝利と本塁打を記録した選手になった。

0-0の三回無死一、二塁で迎えた第2打席だった。2ボールから今季8勝のハウク(レッドソックス)が投じた真ん中低めのスプリットを完璧に捉えた。バットが背中に付くほどに力強く振り切ると、大きな放物線を描いた打球が右翼スタンドに飛び込んだ。選手のパフォーマンスを映像で解析する「スタットキャスト」によると、飛距離は400フィート(約122メートル)、打球速度は103・7マイル(約166・9キロ)を計測。二塁を回った大谷は両手を上げてガッツポーズしながら生還。出迎えたナインとタッチをかわし、同僚のT・ヘルナンデスにはひまわりの種で祝福されて、笑顔がはじけた。

ナ・リーグの濃紺を基調としたユニホームに身を包んだ大谷。一回1死の第1打席は2021年にサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を受賞したア・リーグの先発右腕バーンズ(オリオールズ)と対戦。カットボールを中心に内外角を攻められたが、最後はフルカウントから外角高めのカットボールを見切って、四球を選んだ。大谷は笑みを浮かべながら、一塁へ歩いた。2死後、4番ハーパー(フィリーズ)の左翼線への二塁打で一走大谷は三進。2死二、三塁となったが、5番コントレラス(ブルワーズ)が投ゴロに倒れ、ナは先制機を逃した。

3-3の五回1死の第3打席は今季15セーブの救援右腕ミラー(アスレチックス)と対戦。101マイル(約163キロ)前後の直球で追い込まれ、カウント1-2から内角低めのスライダーにバットが空を切り、三振だった。

大谷は3打席目を終えてベンチでインタビューに応じ、球宴初本塁打に「先制点を取れてよかった。いいスイングだったと思う。いい角度で上がったので、入るかなと(思った)」と振り返り、「オールスターではなかなか打ててなかったので、一本いいのが打ててよかった」と喜びをかみしめた。「普段なかなか話せない選手たちと話せるので、去年まではア・リーグだったので、また違うリーグに来て、違う選手たちといい時間を過ごせている」と4度目のオールスターを満喫しているようだった。

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大谷翔平