🔰アルゴリズムの勉強の仕方を考える

Q. プログラミングの勉強とアルゴリズムの勉強を分けたい

A. 数学の証明問題が近い

が、そもそも数学の知識が必要になってくるので苦手な人には良い方法ではない可能性が高いので、回答としては成立していても質問者の意図には添えていない可能性が高いので、ここでは別解を考えていきます。

Lv1. アルゴリズムをクイズにした例

とても良い取り組みだと思ったので紹介します。

動画のコンテンツとしてのクイズではあるのですが、アルゴリズム問題としても非常に優秀です。

Lv7. プログラミングを使わない発展系

1から作るならまだしも、0から作ります。
何もコードがない状態から書き起こす事もありますので、1ではなく0です。

ゼロから作るけど、ナビ付きなので最初の手順からどのようにゲームプログラムを書き起こすのかを可視化・体験できるすばらしいソフトです。

また、scratchを使う方法もあります。

Lv12. プログラミングの問題へ

環境構築を伴わないものを想定しています。JavaScriptとか
このステップになると、とりあえず出力命令や四則演算を書いてみて、ガチャガチャいじる運用ケース（学習フェーズ）を想定します。

Lv19. 条件分岐を使う

条件分岐処理を単独で書くと難しさは分かりませんが、たとえばif文ならelseやelse-if、ここにネストまで入れると複雑さが増します。
特にExcelで悩まされるケースは多いと思いますが、Excelで使いこなせるレベルがここでのレベルの期待値です。

なお、switch-caseも含まれます。

Lv35. 繰り返し処理を使う

if文と比べると繰り返し処理が難しいのですが、仕組みをしっかり押さえておけばif文の条件にある限り繰り返していると考えることもできます。
for文はwhile文を理解した上で便利にしたもの、という学習の仕方をすると気付きやすいですが、大体はfor→while(do-while）の順で、前置と後置の概念まであるので純粋な条件処理の時と違って実行順まで気にする必要があります。

こういった考え方の組み合わせになれていって、その上で課題に着手していくぐらいのが良いのでは、と思ってます。

Lv74. 配列との組み合わせによる繰り返し処理

配列に対して苦手意識がある人が多くなるのは、配列と繰り返し処理が切っても切り離せない前提で話があるため、という考え方もできます。
「配列の各要素に値を代入していく処理が面倒くさい！」とか「配列に連続して値を代入する処理がある」などを繰り返し構文を使うことで処理が楽になるという実感が分かりにくいのが問題で、たとえば(配列).forEachが使いにくいと思ってしまう要因にもなります。
配列の繰り返しでforEach構文を使うととても簡単！というのはあくまで仕組みやforEachの目的を認識している人の感覚で、まずは繰り返しを使うと便利になるという体験をする必要があります。

この段階にくると、今後のプログラミングコード全てに言えますが便利である事を理解して、導入していくための方法に着目していくと比較的解決しやすくなってきます。

経験値獲得を高めるためのスキル：PCリテラシースキル

たとえば、プログラミングはAIを活用すれば作れるよ、という人がどんどん出てきています。
これ自体は良い流れなのですが、いわゆるPCスキルの向上には寄与しないため、たとえばパソコンの操作体験(UX)を含めて「このアプリは大体こういう操作をするだろう」という操作自体への慣れについて、プログラミングスクールでは残念ながら考慮されていません。
ただしPCスキルはプログラミング学習をはじめPCを使ってのあらゆる活動に直結・影響します。シンプルにPCの操作がうまい・慣れている人がレベルアップも早い傾向があります。
極端な表現をすると、PCスキルはプログラミングにおいては基礎体力に相当する項目だと思ってよいです。プログラミングを筋トレに例えるなら、PCの操作が上手い人は基礎体力があるのでトレーニングが続きます。
まずはPCスキル面を高めて、ある程度操作・検索スキルが身についた後でアルゴリズム→プログラミングへとステップアップすると良いでしょう

昨今PCスキルとして注目されているのがプロンプトエンジニアリング

ここからは仮説や所感が多く根拠不十分ですが、プロンプトエンジニアリングはいわゆるアルゴリズムやプログラミングスキル面以外のスキルという位置付けです。
無理やり分類するなら、いわゆるワードやらエクセルやら、という内容ですね。これらと同等のカテゴリではありますが、ワードエクセル同様、専門スキルに分類できます。
プロンプトエンジニアリングのスキルを高めると直接的にアルゴリズムやプログラミングスキルを高める事にはつながりませんが、これらも含めて他の分野への強力なサポートが得られます。
特にAIは強力すぎるので活用方法を間違えると既存の勉強方法とはマッチしません。既存の勉強方法を踏襲するならAIの使い所は考える必要がありますし、同様にAIを活用した上で解決を目指す方法を考える必要もでてきます。

古い表現をすると、初見のゲームを攻略するのにいきなり攻略サイトや攻略本を使うようなものです。古いゲーマーの方なら共感しやすいと思います。

更にレベルの高いステージへ

関数の話や、オブジェクト指向、ライブラリの話を含めもっとレベルの高い、具体的には三桁以上の話はここに含めません。
なんなら、アプリ側の話ばかりでサーバーの話については本稿では全く触れていないため、まだまだ先の世界はありますが、これらも触れません。
この段階になっていたら、アルゴリズム面の問題については思考力的には問題なく（時間はかかるが、なんとか正解を導ける状態）対応できる状態になっているはずです。

まずはこの辺りを修められるように学習計画を考えていきましょう。