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Conversation

東京消防庁の指令室から「高校生の体調不良者集団発生」の一報とともに、何人受け入れてもらえますか?と、依頼がありました。 (「座れる子なら、救急車1台で4人まで運べます」とのこと。)救急外来はけっこう混雑していたのですが、看護師さんと相談した上で「4人どうぞ」とお返事。 “激辛のお菓子を食べたあと、腹痛や嘔気、手のしびれなどを訴えている”とのことでした。 程なくして、3人の方が搬送されてきました。2人は歩行可能でしたが、1人はストレッチャーでの搬送。意識がもうろうとしていました(明らかに意識障害がありました)。 久しぶりにトリアージタグを見て、震災を思い出しました。 結果的には、3人とも点滴などで症状が軽快し帰宅することができ、ホッとしていますが、気になることがいくつか… ◉激辛チップスを食べた量が、思っていた   よりずっと少なかったこと …2人は1枚、1人は2枚。 ◉摂取から症状が出るまでの時間が長い…あるいは持続時間が長いこと …食べた時間は朝8時から9時の間。口の中が焼けるように痛かった…というものの、それはしばらくしてよくなったと。午前中、軽い腹痛や頭痛があったという人もいましたが、授業が受けられないほどの体調不良ではなかったとのこと。お昼の弁当も普通に食べられた…と。 本格的に体調が悪くなった(頭痛、吐き気など)のはそのあと 最初は、消化管の粘膜が炎症を起こしていたり、あまりの辛さに迷走神経反射を起こしたり、過換気症候群になったりしていたのかな…と思っていましたが、それ以外にも、カプサイシンによるアドレナリン分泌促進の作用などあったんでしょうか。 基礎疾患のない18歳以上なら問題ないと言い切れないようにも思えます。しっかり解明されることを願います。 タバスコの200倍…「激辛チップス」食べた高校生14人を搬送 海外では“激辛”食べた少年の死亡事故もFNNプライムオンライン
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