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風音屋の代表が「新年の挨拶」として社員に話したこと

風音屋(@Kazaneya_PR)広報です。代表の横山(@yuzutas0)が「新年の挨拶」として社員に話したことを、一部の内容を伏せる形で掲載します。風音屋への入社を検討している方や、データ領域のお仕事をされている方は、ぜひご一読いただければと思います。

「これから話す内容は、センシティブなトピックなので、安易に迂闊なことを言いたくないという気持ちがあります。すごく悩んだのですが、私はデータ活用を支援する会社の代表であり、従業員の皆様とその家族の生活を預かっている経営者です。自分が従業員だったら代表にどう振る舞ってほしいかと考えると、この話をしないわけにはいかないと思い、経営メンバーでメッセージをまとめました。」と前置きをした後、横山は次のように話をしました。


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新年あけましておめでとうございます。

と言いたいところですが、あまり明るい気持ちにはなれないというのが正直なところかと思います。

能登半島地震、羽田空港火災と、年明け早々に悲痛な災害・事故が続きました。 亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方々には謹んでお見舞い申し上げます。 幸いなことに風音屋の従業員やご家族の安全については確認できました。

日本社会が災害・事故に対して取り組みを進める中で、我々には何ができるでしょうか。 災害時におけるデータ活用の事例としては以下のような取り組みが紹介されています。

我々のクライアントを例に挙げましょう。 我々のクライアントには、A社(不動産)、B社(自動車)、C社(保険)、D社(人材)がいます。また、航空関係だと○○氏と○○の件で連携しています。

  • A社(不動産)に「物件の耐震性やエリアのデータをもとに被害防止の施策を講じたい」と相談されたら?

  • B社(自動車)に「自動車の走行データをリアルタイムで物資援助に使いたい」と相談されたら?

  • C社(保険)に「会員データをもとにこういった保険が適用できますよとレコメンドしたい」と相談されたら?

  • D社(人材)に「災害支援スタッフの募集・紹介を行い、マッチしそうな候補者に声をかけたい」と相談されたら?

  • 航空会社から「滑走路の走行データや航跡データをもとに事故防止の対策を講じたい」と相談されたら?

私たちの仕事によって沢山の人たちを救うことができるかもしれません。 私たちの仕事が巡り巡って10年後に1人の人生を救うかもしれません。

逆も同じです。「数字がズレていた」「リストの抽出条件に誤りがあった」「データ連携が遅延していた」「ドキュメントが読み手に誤解されてしまった」「作業に手戻りがあって見積もり通りに終わらない」「依頼事項と違う作業をしていた」など、私たちが仕事を上手く進められないとどうなるでしょうか。 救えたはずの人を救えなくなってしまいます。1つの小さなミスが、1人の人生を奪うかもしれません。

もし私が今ここで「実は○○社からこういう相談を受けています」と持ちかけたら、どうでしょうか。今日からその仕事に挑戦してもらえますか。誰かの人生を背負う覚悟はありますか。 大きなプレッシャーの中で、最高のパフォーマンスを発揮し、きちんと成果を出せるでしょうか。

私たちが仕事で災害対策の相談を受けたとき、実際にやることは普段の仕事と同じはずです。我々の経験値が足りない産業については、専門のデータサイエンティストと連携することになるかもしれませんが、大枠としては普段の仕事と大差ないはずです。仕事を進める上で大事なことも、普段と同じです。プロフェッショナルマニフェストに書いてある通りです。

【3つのスキル】
1)日々の生活リズムと心身の健康を整える(Human Skill)
2)自身の専門分野における頻出手法を学ぶ(Technical Skill)
3)依頼者の目的に沿ってプロジェクトを定義し、推進する(Project Skill)

【5つのスタンス】
1)早期に成果を挙げ、成果によって次の機会を引き寄せる(Quick Win)
2)TakerではなくGiverとして振る舞う(Add Value)
3)頻繁かつ丁寧にコミュニケーションを取る(Build Trust)
4)期待されるQCDSを達成する(Deliver Result)
5)フィードバックを与え合い、改善サイクルを回し続ける(Keep Growth)

風音屋「プロフェッショナルマニフェスト」

風音屋では、採用基準も、人事評価も、給料も、このプロフェッショナルマニフェストに沿って決めています。プロフェッショナルマニフェストを意識しながら働いてほしいということで、意図的に人事制度に組み込んでいます。

いざというときにベストを尽くせるのは、普段からベストを尽くしている人だけです。 普段からベストを尽くしている人、いつでも安定して成果を出せる人をプロフェッショナルと呼びます。

JALの添乗員は379名全員を18分で脱出させたそうです。まさにプロの仕事と言えるでしょう。日経新聞によると「旅客機の乗員は年1回、90秒以内の避難誘導を訓練する」そうです。 1985年に技術者(エンジニア)の作業ミスで墜落事故が起き、520名が亡くなってしまったそうです。 JALはその後の40年間、絶え間なく「改善」を続けてきたとCNNは報じています。

もちろんJALだけではなく、航空業界全体が同じように「改善」を続けてきたのだと思います。 先ほど述べた避難訓練の「90秒」という時間は、国際的な航空機の設計基準から来ているそうです。 90秒以内に搭乗者全員が脱出できるように航空機を設計しなさい、という安全基準があるようです。 航空機のエンジニアたちは、人の命を預かりながら、日々エンジニアリングに打ち込んでいるわけです。

この社会はプロフェッショナルな人たちによって支えられています。 日々あらゆる産業で「1%の改善」「1%の工夫」を積み重ねることで、今の社会は成り立っています。 1人でも多くの人がプロフェッショナル意識を持ち、自分の仕事と本気で向き合い、改善サイクルを回し、「今日よりも良い明日」を追い求めることで、より安全/安心な社会を実現できるのだと思います。

私たちもこの社会の一員です。日本中の人たちがデータを見てビジネスを改善できるようにお手伝いをしています。 物件の耐震工事や自動車の走行経路が1つ違うだけで、人の命が救われることだってあります。 そういった意思決定をするために人々はデータを頼りにします。私たちの仕事が意思決定を左右します。 私たちは社会をより良くするために仕事をしています。その貢献の対価としてお金をいただいています。

風音屋はプロフェッショナルが集まり、成長し、活躍できる場でありたいと考えています。 1人でも多くのプロフェッショナルが活躍すれば、日本社会を「今日よりも良い明日」にできるからです。

私たち自身が、私たちの家族が、友人や知人が、大切な人たちが、いつ逆の立場になるか分かりません。そのときに、もし私たちが何らかの形で救われるのであれば、何らかの形で希望を持って前を向けるのであれば、それはプロフェッショナルな人たちが1%の改善を積み重ねて、今の社会を築いてきたからです。

私たちもこの社会の一員です。私たちが「プロフェッショナルとして日々ベストを尽くす」ということが、巡り巡って、いつか自分の大切な人たちを救う、ということをぜひ覚えておいてください。

今年も、プロフェッショナルとしてベストを尽くし、良い仕事をしていきましょう。

最後に改めて風音屋の経営理念をお伝えします。

🎐 風音屋の経営理念

【ビジョン】(私たちの目指す姿)

改善サイクルを回し、今日よりも良い明日を。

【ミッション】(私たちの果たすべき使命)
100社のデータ経営を実現する
(100社のデータ経営を実現し、諸産業の活性化に貢献する)

【バリュー】(私たちの行動指針)
プロフェッショナル・マニフェスト
- 3つのスキル
- 5つのスタンス


横山の話が終わると、社員から次々と感想が寄せられました。

あるメンバーは「子供の頃に阪神淡路大震災の中心地で被災しました」「報道で流れている映像のような、地面が割れて5階建ての建物が倒壊した地域に住んでいました」と話を始めました。

そして「以前と同じように生活できるようになるまで、当時のこうした(プロフェッショナルな)方々の助けをたくさん受けました。直接的なものも間接的なものも、どちらも本当に有り難いんですよ。できる人たちができることをしてくれるって。」と述べていました。

別のメンバーからは「この話を風音屋の社員だけに閉じるのはもったいない気がした。データ領域の仕事をしている人にもっと広く聞いてもらいたい。」といった提案が挙がりました。

そうしたコメントを受けて、広報チームで「今この話を外部に公開するリスク」と「今この話を外部に公開する意義」について議論し、最終的にはこの記事を公開する運びとなりました。

All Hands(全社集会)では、この挨拶の後に、今年の取り組みについて方針共有が行われました。風音屋の活動方針については、機会があればまた発信できればと思います。

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なお、「新年の挨拶」を話すにあたって、経営チームが議論した内容や「何をあえて言わなかったか」といったメモも、社員には公開されています。風音屋に入社したらぜひ読んでみてくださいね。

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■ We're Hiring

風音屋では、データエンジニアやコンサルタントを中心に、各ポジションを絶賛採用中です。プロフェッショナルとして活躍し、社会に貢献できるように、一緒に切磋琢磨していきましょう。どうぞよろしくお願いします。

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風音屋の広報noteです。『実践的データ基盤への処方箋』『データマネジメントが30分でわかる本』の著者 @yuzutas0 が代表を務めています。経営レポートやKPIモニタリングの自動化、データ分析基盤の構築・運用など、データエンジニアによる支援サービスを提供しております。
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