ホイールボルトを使う欧州車と違い、国産車のほとんどはホイールナットを使用してホイールを締結してます。
純正のホイールナットは自動車メーカーによって専用のホイールナットが使われていることが多いため、社外ホイールを購入した際、ホイールナットの交換も勧められた経験がある人も多いのではないでしょうか?
市販されているホイールナットはセットで1万円前後するものが多いですが、実はもっとコストパフォーマンスに優れた素材で作られたホイールナットがあるのです。
それが今回ご紹介するnut屋(ナット屋)の低炭素綱鍛造を素材としたアルミホイール用ホイールナット。
他の素材とは何が違うのでしょうか?ご紹介していきます!
そもそもホイールナット役割とは?
ホイールナットはタイヤやブレーキと同じく、クルマを走らせる上で非常に重要な部品の1つです。
おおよその純正ホイールナットは強度に優れたスチール製で、自動車メーカーによってホイールとの当たり面の形状が異なります。
形状が異なる理由としては、構造上ホイールの取り付け穴とスタッドボルトの間に隙間ができてしまうことから、その隙間を埋める上で取り付け精度を向上させる必要があり、その形状がメーカーごとに方針が異なるためです。
当たり面の形状を工夫することで取り付け精度が向上し、ホイールの回転精度をあげるとともに脱落防止を担っています。
純正ホイールに対して取り付け精度を向上させているホイールナットは、社外のアルミホイールに交換した場合、基本的には使用できません。
社外アルミホイールの定番とされている当たり面は「テーパー角60°」のすり鉢状の形状をしており、そのすり鉢形状に合わせた同じテーパー角60°の社外ホイールナットを選ばなければならないからです。
ホイールナットはホイールの当たり面の形状に合わせて選ぶ必要があり、社外のアルミホイールに交換した場合、純正がテーパー角60°の形状でない限り、ホイールナットを交換する必要があります。
コスパ最強!?低炭素綱鍛造ホイールナットとは?
純正チール素材に対して、社外のホイールナットにはアルミニウム素材やクロモリ(クロムモリブデン鋼)素材、チタン素材のような様々な材質でできているモノが流通しています。
純正ホイールナットにも使用されているスチール素材は、安価で量産しやすいことが特徴で強度にも優れていますが、その反面重量が重くデザイン的な制約も多いため、見た目が代わり映えしないというデメリットも併せ持ちます。
アルミニウムは軽く、アルマイト塗装などによりカラフルなホイールナットを選ぶことができますが、熱には弱く、素材的に硬いアルミとされている超々ジュラルミンでもサーキットのスポーツ走行などの高負荷が加わる走行には不向きで、また価格も1〜2万円とスチールと比べ割高になっています。
スチールにクロムとモリブデンを含有させたクロモリは、素材として非常に硬く、スチールと同じようにインパクトレンチでの脱着が可能です。
近年は比較的安価になってきているものの、長さが同じものであればアルミナットと同等の価格帯であるため、少し割高とされています。
チタン素材は非常に軽く、硬いことが特徴ですが、非常に高価で市場価格はアルミやクロモリの約3〜5倍以上の値段です。
20本セットで5万円前後という価格帯であるため、プレミアム感を求めたい人にはピッタリです。
そんな様々な素材がある中で、長崎県のnut屋が開発した低炭素綱鍛造を用いたホイールナット 。
スチールをベースに炭素を混合させることで、スチールと同等の強度を確保しつつ、クロモリよりも安く作れることが特徴で、その分商品単価も安くなりコストパフォーマンスに優れるのです!
nut屋のこだわり
低炭素綱鍛造のホイールナットを開発する上でnut屋がこだわったのが強度と形状、そして価格です。
スチールやクロモリのようにインパクトレンチでの脱着ができるよう強度を確保しながらも、レーシングナットの主流とされている17HEXサイズで、貫通ナットとしては異例の内側に防錆塗装を施してあるこだわりっぷり。
しかも価格は1本200円以下に抑えたいというnut屋の努力で、長さにより価格は違えど、もっとも短い24mmのナット(SS)が120円/本(税込)、もっともロングな48mmのナット(RR)でも185円/本(税込)という低価格を実現。
仮に1台分(20本)としても2,400〜3,700円で、インパクトレンチに耐えうる高性能なナットを購入することができるのです。
もっと手軽にクロモリと同等のクオリティのホイールナットを低価格で提供したい、というnut屋の思いがつまった軽量、耐久性、低価格と3拍子揃う良いとこ取り製品と言えます!
nut屋ホイールナットの一覧はコチラ
低炭素綱鍛造のメリット、デメリット
クロモリに限りなく近い性能を確保しているnut屋低炭素綱鍛造ホイールナットのメリットは、前述の通り圧倒的なコストパフォーマンスにあります。
インパクトレンチが使用できるということは、ホイールの脱着をより短時間で行うことができ、労力も減ります。
また、クロモリに比べて耐食性にも優れており錆びにくいことが特徴です。
しかしデメリットとしては低炭素鋼よりも硬いスチールホイールには対応していない、とのことで基本的にはアルミホイール専用のホイールナットとして使用してほしい、とnut屋代表の中川さんは語ります。
とはいえ愛車をカスタムするユーザーは皆さんアルミホイールを装着しますよね?
とどのつまりアルミホイールであれば街乗りもドレスアップもサーキットも遠慮なく使える、カスタム好きにはもってこいのホイールナットなのです!
メーカー情報
住所:〒859-3701 長崎県東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷1745-1
TEL:090-4355-9293
Mail:info@nutya.jp
TEL:090-4355-9293
Mail:info@nutya.jp
まとめ
今回はnut屋から発売されているコストパフォーマンスに優れたホイールナット、低炭素綱鍛造ホイールナットをご紹介しました。
アルミホイールを購入してホイールナットの交換を迫られても、購入しやすい価格帯なので気軽に選ぶことができます。
サーキット走行ユーザーでも十分な強度が確保されているので、クロモリ素材のようにインパクトレンチを使用しての脱着も可能ですし、ハードな走行にも耐えます。
nut屋の低炭素鍛造ホイールナットは今後もラインナップを増やす予定で、ドレスアップの第一歩としてもホイールナットを交換するだけでも、足元のイメージが変わるので気になる方は是非チェックしてみて下さいね!
nut屋ホイールナットの一覧はコチラ