「村山月さん殺害事件」や「廣瀬爽彩さん凍死事件」の話題がよく上り「大麻を売買」する10代も...「昔と違う荒れ方」をしている「旭川の若者たち」
北海道第二の都市、旭川市。ここ数年、若者たちが絡む凶悪事件が立て続けに起きている。2021年、同じ学校の生徒らからの凄惨ないじめにより、一人の少女が命を絶った。さらに道内に住む17歳の少女を殺害したとして、同市に住む21歳、19歳の女がそれぞれ逮捕された。 【写真】中指を立てながら...《旭川女子高生殺人》内田梨瑚容疑者のSNS
観光客からも事件のことを尋ねられる
「『梨瑚ちゃん』は今、旭川の有名人ですよ。どこに行っても誰と話しても『梨瑚ちゃん』の話題になりますから」 そう、うんざりした様子で明かすのは旭川市に住む飲食店の女性従業員。地元の人の間では『梨瑚ちゃん』こと内田梨瑚被告(21歳)と、凄惨ないじめを苦に自殺した廣瀬爽彩さん(当時14歳)の話題で持ち切りなのだという。 さらに内田被告が警察官と不倫関係にあったことも『週刊文春』で報じられているとさらなる衝撃を町に与えた。 若者が起こした凶悪事件、そして行政、警察、教育の怠慢。現在の旭川は印象はかなり悪いものとなっている。 そこで「旭川のいま」を知るため、記者が街を歩いて見ると――。 「『梨瑚ちゃん』はこのあたりの若者の間では有名な子だったみたいですね。狭い町だから『●●さんの同級生の子ども』とか『▲▲あたりで飲んでいた子』とか噂が広がっています。ただ、正直もう話したくないですね」(前出の女性従業員、以下「」も) 女性従業員によると店を訪れた観光客からも事件について聞かれることが多いという。 「『ここってあの事件の女の子がいた町だよね』とか『あの子、有名なんでしょ?』とか梨瑚ちゃんの話題と爽彩さんのいじめの話はよく聞かれますよ。話はしますがいい気持ちではないですよね。こんなことで旭川が有名になってほしくないです。私たちからすると本当に迷惑なんですよ」
昔と違う「荒れ方」をする旭川の若者たち
飲食店で働く男性は客同士が内田被告の話題で盛り上がっているのを何度も耳にしていた。 「20代前後の男女が数名が事件のことで聞いた話を口々に言い合っていました」 内田被告のものもあれば一緒に逮捕された19歳の女やその仲間。さらには亡くなった村山さんのことも含まれていた。 「報道では事件の前に面識はなかったって言われているけど、実は知っていたんじゃないかって噂でもちきりです。確かに会ったことはなかったかもしれない。でも、SNSなどを通じて知り合っていたり、友達の友達だったり……。留萌と旭川では距離もあるし、いきなりあんな事件を起こすなんてことは考えられません」(前出の男性従業員、以下「」も) 前出の男性従業員はこうした事件が起きる背景に、旭川の子どもたちに異変があると明かす。 「最近旭川の子どもたちは昔とは違う荒れ方をしているんです」 内田被告のような雰囲気の若者たちはサンロクエリアでは珍しくない。中には大人でも寄り付きがたい雰囲気の若者たちもいるという。 「町としては昔のほうが荒れていました。ただ今の荒れている子たちは、見た目はどこにでもいる普通の子。その普通の子たちが悪さをするようになっているのです。旭川ではキャバクラのことをニュークラっていうんですが、このご時世に未成年を働かせているところもあるし、未成年の客に酒を出す店もあります」 旭川の街の変容ぶりはそれだけではない。