【全77作品】NTR識者がエロ漫画の名作を本気でおすすめしてみた

NTR好きによるNTR好きのための大作記事

私は、数あるエロジャンルの中から、どういう因果か「NTR」というイバラの世界に惹かれ、何年も何年も、導かれるようにNTR作品を探求してきました。 　 ときには名作を探し求め、ネット掲示板でその道の猛者たちと情報交換もしてきました。 ……気づけば、今や千にも届くほどの作品を同人商業問わずに読了し、数ある名作に魅了され、性癖なんてもはや取り返しのつかぬほど歪んでしまっていたのです……。

この記事は、そんなNTRに狂わされたモンスターが、同じ道を進もうとするあなたに特別に勧めたいNTR漫画の名作たち――同人から商業、王道からキワモノまで……、そのすべてを、私の熱意が燃え続けるかぎり、妥協なくここに記したものです。 NTR漫画の特集記事なんてもはやちまたに溢れすぎるほどに溢れていますが、そんな有象無象の中、NTR好きのあなたに「世界で一番役に立てる記事」を書いてみました。

同人、商業別で紹介していきます！

〇当記事の構成 ■前半：『NTR漫画　同人編』(23節＋α) シリーズごと、サークルごとに、同人の名作を解説紹介しています。 「FANZA専売」作品、「デジタル非売」作品にもサラリとですが紹介しているので、この記事の網羅性は世界一と言っても過言ではないはずです……。 ■後半：『NTR漫画　商業編』(19節)　 名作が収録された単行本作品を、エロ漫画家の解説とともに紹介しています。

圧倒的な網羅性！

「寝取られ漫画」にまつわるあらゆる名作情報を「解説文こみ」で1カ所に集積している関係上、当記事はかなりの大作となりました。 すべての文章を読み進めるのは疲れると思いますので、気に入った作品があればそこだけ文章をチェックしていくぐらいの気がまえでご覧ください。 リピート性は保証します！　この記事が参考になると思ったら、ブックマークやらにぶち込んでくださいね！

■NTRの名作 -同人編- (全26節＋α)

実用度(ヌキやすさ)を5段階評価で記載したほか、「その作品のNTRがどれくらい読み手のメンタルを削るのか」も下記のように評定しています。 メンタル：★☆☆☆☆(まったく辛くない) メンタル：★★★☆☆(人によってはまあまあ辛いかも) メンタル：★★★★★(人間不信になるほど辛い) 寝取られが苦手な人は、僕のつけた星の数に＋★1つ加算して考えもいいかも。 当然ながら筆者の主観が入った評価だし、結局人それぞれ好みは異なるので、あくまで「目安」程度に思って、お気に入りの作品を見つける参考にしてください。楽しんでいってね！

1「カラミざかり」シリーズ(桂あいり)

あまりに有名だから、王道NTR作品と勘違いされがちなのですけれど、実は本作って“癖”のあるNTR作品なのです。 というのも、ふつうのエロ漫画ではあっさりと済ませてしまうキャラクターの“心理描写”がこれでもかとHシーンの前後に挿入されており、「ドラマ要素」や「テーマ性」を多分に含んだ構成になっているのです。 ふつうエロ漫画では“無駄”とされ省かれがちなそれらの要素は、本作では寝取られ固有の深い「喪失感」や「疎外感」を生み出しています。本作の知名度が広がったとされる理由のひとつとして、作品としての完成度が高く、寝取られならではの絶望が印象に残りやすいからと言えるでしょう。 長編連作でもあるため、主人公への感情移入も強烈です。

とにかく抜きたい……！　そんな実用面で見れば、1と3がおすすめですね。迫力のある画力で、寝取られセックスからの絶頂シーンが描かれています。ただ、シリーズものだし、物語性が強いので「1→2→3→番外編」と購入していくのがおすすめ。 また、メンタルを傷つけたくない方は避けるという選択もありです。世の中にはあけなくてもよい扉が、知らなくてもよい世界があるものです……。それでも……というなら止めませんけれど。

2「清楚彼女、堕ちる。」シリーズ(もすきーと音。/ぐれーともす)

スラッと伸びた高い頭身に、隠しきれないプロポーション。ふっくらとした肉感……。魅力はやはり、イチにもニにも力の入ったヒロイン描写でしょう。見事なまでに官能的な“肉体美”を描きます。 　 実用性においては、業界トップクラスです。 肉感抜群のヒロインを「ダイナミックな構図」で描くので、どのコマもエロいしどのポーズも性的。感じてる表情、絶望した表情、ぱっくりと開いたまま閉じきらない女性器……しっかりと、「オチモノ」系シチュが好きな人のツボを押さえています。 絵とヒロインを見て股間に電流が走った男なら、最後まで読んで後悔はしない作品シリーズです。

1も2もエロシーンの実用性は抜きん出ているのですが、とくに2は、60pにもおよぶボリュームとあって力作です。一度通しで読む間、数回は賢者タイムをはさまなくてはなりません。 もちろんシリーズものなので1から読むこと推奨ですが、そこまでストーリーが大事な作品でもないので、2から入る選択もありでしょう。

3『ハチミン(えいとまん)』作品

えいとまん氏は『コミックホットミルク』などの商業誌でも活躍するエロ漫画家なのですが、サークル『ハチミン』での同人活動も行っています。同人では「寝取らせ・寝取られ」作品がメインであり、非常に高い評価と知名度を誇ります。 とくに、チン嗅ぎシーンの虚ろな表情、絶頂シーンの弛緩しきっただらしのない表情……。ヒロインの心中で、性欲が理性を追い越していく場面――それを獣のような絵で、表情で表現するのが、全エロ漫画家の中でもトップクラスに上手いのがこの方です。 ヌケるNTRエロ漫画を探しているのなら、まず、間違いないでしょう。この人の描くエロ描写は天才ですよ。

ヌきたいけど、これといった作品がないな……といった時に「えいとまん」作品は非常に重宝します。 どの作品もレベルが高い中で、「レンタルラヴァーズ」は特におすすめですね。筆者はあまり「寝取らせ」に関心はないのですが、この作品だけは格別だ！　と思ってしまうほどです。純粋な寝取られ作品なら、「カゾク狂ミ」がおすすめです。

4『Xration』作品

NTRの中でも重厚な寝取られ描写を描くサークルさん。ライトな寝取られを期待する人にはおすすめしにくいですが、重度のNTR依存症の方々にはおなじみのサークルさんであり、知らない人のほうが少ないでしょう。 作風としては、二次創作が多く、分厚いシリーズものの印象が強いです。また話の進行が丁寧なので、メンタルにグサグサくる絶望展開やシコリティーの高さにも優れます。ぐちゃぐちゃになっていくエロ描写の力強さは、えもいわれぬ凄みがあり……。 とくに『鬼ヶ島総集編』は筆者3本の指に入るくらいの名作なので読んでみてほしい！

二次創作ですが、元ネタは知らなくてもまったく問題ありません。NTR愛好家からの評価も極めて高い長編NTRの傑作。純愛パートから始まるため、NTRパート時のメンタルはかなりえぐられるので注意しましょう。

ファンタジーNTRという点でかなり珍しい設定を持っています。NTRの展開も最初は王道ですが、後半にかけてドロドロになっていき、Xrationらしさが出てきます。3部作+補完で全4作品。1から順番に進めましょう。

5「わたし…変えられちゃいました。」シリーズ

極めて実用性が高い寝取られとしておすすめしたいシリーズ。 徹底したヒロイン視点なので、メンタルに優しく、それでいて徹底的な快楽責め描写を貫くので、非常に抜きやすい作品なんです。人妻ヒロインがかなり強気で、心の抵抗をしぶとく続けてくれるため、調教もの、墜ちものとして好印象です。 昨今では「心墜ち」の早い作品も多いですが、本作のように身体墜ちと心墜ちのタイミングをずらし、かつ丁寧に描いてくれるネトラレはそれだけで評価が高いです。

3部作のなかでもとくに「2」がおすすめ。心は抵抗していながらの怒濤の絶頂描写はヌキどころとしてレベル高い。何度もリピートしてしまいます。「3」は心まですっかり墜ちてしまっているので、後日談といった感じ。 1から順番に追っていくことを推奨します。

6『あらくれ』作品

同人から商業まで手広く活躍する「あらくれ」氏は、手がける作品の9割ほどがNTRシチュという、近年でも珍しいNTR特化のエロ漫画家さんです。 すこし「モブ顔」というか、ゆるっとした芋っぽいヒロインのデザインが魅力で、これが寝取られシチュとの親和性が高い……。非常に高い実用性を支えています。ヒロイン視点の王道の寝取られ展開に、安定した画力も兼ね備えているので、支持層の広い寝取られ漫画家と評価できるでしょう。

『人妻とNTR温泉旅行-総集編-』がおすすめ。同シリーズ3作品をまとめた作品で100P以上の大ボリュームです。ここで紹介した作品以外にもおすすめしたい作品だらけ。絶対覚えておくべき漫画家。

7「DLO」シリーズ(Digital Lover /なかじまゆか)

有名ライトノベル(天城ブリリアントパーク等)のイラストでも活躍する「なかじまゆか」氏が主催しているのが、同人サークル『Digital Lover』です。 各作品のビジュアルを見れば一目瞭然。同サークルの魅力を一言で表すなら、やはりキャラクターの“イラスト力”が挙げられます。 とにかく「清純」であっても、「おてんば」であっても、ヒロインを描けば右に出る者なし。ビジュアルに思わず一目惚れするほど“かわいい”が詰まっています。そんなヒロインが寝取られるシチュにグッとくるのであれば、ここの作品は要チェックでしょう。 もちろん寝取られ以外、清純ヒロイン以外にも定評があります。

「DLO」シリーズとは、現在10作以上続く息の長い大人気オリジナル作品シリーズ。うち上記の4作品が同一ヒロインのNTRシリーズとなります。「2.5」は番外編立ち位置。ちなみに、「DLO-04、05、06」も異なるヒロインのNTRシリーズで、そちらもおすすめ。

8『スルメニウム(谷口大介)』作品

1作品に60ページ以上、時には100ページ以上をかけるのが『スルメニウム』というサークルです。大ボリュームの超力作でしか描けないNTRが、ストーリーが、キャラクターが見られるのが魅力でしょう。 活動初期の作品はかなり心に刺さるような辛辣なNTRが多かったのですが、最近では、思わずクスっとしてしまうほどのコミカルな作風に大きくシフトチェンジしています。画力も徐々に腕を上げているので、どちらかというと最近の作品の方がおすすめです。

元々硬派なNTRを描いてところに明るいコメディ路線に切り替えたことで、独自の作風を獲得しています。『十年後の八月 君と。』はとくに記憶に残る名作！　 主人公による「寝取り」作品なんですが、主人公目線だと、「寝取られた彼女を取り戻す純愛もの」。寝取り作品は紹介する気なかったのですけど、これは例外。

9「ネトラレ修学旅行」シリーズ(milkholic )

3部作・合計100Pで描かれる美麗なカラーが魅力のNTRマンガシリーズです(完結済)。 　 魅力はとにかく可愛く丁寧に描かれたヒロインでしょう。NTRの定番とも言える小動物のような内気美人×巨乳のヒロインが、本サークルの類いまれな画力と彩色で“新鮮”に描かれています。 　 宝石のような瞳、ふわっとたわむ巨乳、そして何より、チャラ男の愛撫に身をユダねるヒロインの、征服欲を刺激する恍惚の表情はとてもカラー映えし、実用性を担保します。 人によっては心にクるものがあるかもしれませんね。

順番は「修学旅行」→「学園性活」→「卒業旅行」です。 ほとんどヒロイン視点なため、たいしてキツくないと思います。綺麗なカラー漫画に惹かれたならおすすめ。

10「お母さんいただきます。」シリーズ(流れもの)

コマいっぱいに描写されるムッチリとした肉感描写と、身体を持て余した「人妻感」が溢れるヒロイン描写が魅力のシリーズですね。個人的には、爆乳人妻キャラによく見られがちな「胸が大きすぎて違和感を感じる」現象がまったくないのが嬉しいところ。 間男たちがコミカルな性格をしているので、作風としては明るく喪失感はありません。エロボリュームも十分なので、巨乳好き、人妻好きにとって、実用性は極めて高いでしょう。

短編集は本編と関係なく寝取られ要素もほとんどなし。 続編の「2」は最近出たばかりです。待ち望んでいたファンもけっこういました。

11『アイス発電所』作品

「寝取られ」から「純愛」まで幅広く手がけ、「黒髪」「清楚」なヒロイン属性に定評があるサークル様です。 一見すると、背景や男キャラの描き込みが最低限であり、どこか絵が「質素」に感じるかもしれません。しかし一方で、ヒロインの「可愛さ」、濡れ場の「エロ」などの要所のポイントをしっかりと抑えて描かれているので、受け入れやすい絵風でもあり、独特な魅力をかもしています。 ウィットの聞いた台詞回しや、先の見えないストーリー展開も上手い……。心を振るわせる作品を名作だと言うのなら、ここのサークルは、名作の宝庫と言えるでしょう。

『隣にアイツがいた季節』とか、どちらかというと「純愛」作品の方が名作感が強い気もします。

12「後輩男子に寝取られSEX」シリーズ(ぷちめいぷる/ひさぎ)

本作を一言で表すならば、「イケメンで肉食系の後輩に迫られちゃう乙女ゲーのようなNTR作品」です。徹底されたヒロイン視点、丁寧な内面描写、イケメンの後輩男子に迫られる、といったあまたの要素が、どこか乙女ゲーっぽくしています。NTRの喪失感は皆無ですね。 絵は群を抜いて上手いです。ヒロインだけでなく男性キャラクターまで丁寧に描かれ、終始、イラスト力の高さが窺えます。気になるエロシーンであっても、「躍動感」を高い画力のまま表現してくれるので、実用性は高レベル！ 黒タイツフェチには特におすすめしたい名シリーズです！

寝取られ作品で、こういった萌えテイストな柔らかい絵ってあまり見ないですね。希少価値。ナンバリングで4で完結なので、順番に購入していきましょう。

13『ほおぶくろっ！』作品

5作品・約120Pにも渡る長編NTRシリーズ(完結済)。毎作品、王道の「ナガサレ」シチュを貫いていて、確かな画力で描かれる美少女ヒロインが魅力です。 とりわけヒロインの顔周りの描き方が上手い作家で、まさしく「美少女」を体現したキャラクターの作画は、本シリーズのイチバンのチェックポイントでしょう。 シリーズを通して徐々に画力が向上し、最終話あたりの完成されきった画力は必見の価値があります！

順番は「vol1→2→3→3.5→4→アフター」とナンバリング順で大丈夫です。 vol.3あたりから目に見えて画力が上がってきますね。

14『Iris art 』作品

退廃的なタッチの独特のカラーと、ぐちゃぐちゃに崩れたヒロインの表情、男性視点NTRも多く手がけるのが『Iris art』というサークル様。 男性視点を入れたNTR作品というのは、「喪失感」に訴えたりとメンタルにくるものが多いです。本サークル様も、そういった過激な作品が多く、主人公の疎外感や無力感といったものをダイレクトに表現しています。 深い背徳感でしか生まれない「深い射精」に出会いたいのであれば、知っておくべきサークルのひとつでしょう。

『Iris art』作品は作品ごとにNTRの趣向がガラリと変わるのですが、タイトルでコンセプトがわかるので、ピンときたタイトルから入るのがおすすめです。共通した魅力を持っているので、ひとつでも気に入った作品を見つけたら、きっと他の作品も気に入ると思います。

15「恋人…じゃない」シリーズ(SS-BRAIN)

キャラ頭身が高く、顔の目鼻立ちをしっかりと描く特徴もあって、独特のタッチをもっているサークルです。「恋人…じゃない」シリーズはそんな『SS-BLAIN』様が、2013年から手がける全編フルカラーのNTR×CGコミック作品となっています。 作中では男性視点を多く取り入れているためわりとメンタルに来るようなNTR傾向をもち、HシーンもCG感が強めでどこか生々しい……。ここのサークル、この絵柄ならではの退廃的な雰囲気が、NTRの喪失感を引き立たせています。

「篠原楓編」は「瀬戸花恋編」の前日譚的な作品で、こちら読むことでかなり重いNTRになります。商業版は両方含んでいるので、値段的には商業版がおすすめ。商業版に含まれない「Append BOOK」は10Pほどのもので、そこまで読まなくてもいいかもしれません。

16『ましら堂』作品

今まで紹介してきたNTR作品からも分かるとおり、現在の「NTR」と言えば、女性視点オンリーだったりと、ライトで、読み手のメンタルに優しい作品が主流となっています。対して『ましら堂』様の作品は、テーマ性を含むドロドロの人間ドラマとして寝取られを描く傾向があります。 過激なことばを使うのであれば、読み心地の最悪な「トラウマ」級の作品が多いのです。ライトなNTR作品しか体験してこなかった人には劇薬となるでしょう。 寝取られ好きには2種類いる――ライトな作品で手軽なNTR射精を求める者。そして、トラウマ作品で、世界一背徳的な射精を求める者。 本サークル様は完全に後者を追究した作風です。あなたの「業」はいかほどでしょうか？

とりわけ名作と名高いのは「茉里」の前後編。ドラマ性が凄まじく、物語として落とし所がどうなるのか？　ぐいぐい作品に引き込まれます。抜く作品ではないかもしれません。これは読む作品だと個人的には思っています。

17「兄貴に食べ尽くされた俺の彼女。」(がはははははは!/世界一位)

普段は、エロゲのビックタイトル「ランス」の二次創作を高い画力で制作しているサークル様ですが、本作はオリジナルの寝取られ作品となります。 　 『がはははははは!(サークル名)』様は、乱暴で躍動感溢れるエロシーンを描きながらも、絵が乱れないので読みやすいのが魅力です。絵もいいし、淫乱化し下品になっていくヒロインに注目！ 「男勝りで居丈高なヒロインが屈服・攻略されていく寝取られ作品」と聞いて、グッときたのなら、この作品は買う価値があるし、ここのサークルは知っておくべきです。

独特のエロのノリにハマれるかで、実用度も変わると思います。 続編は制作予定とのことで、要チェック！

18「思い出は汚される -美人な彼女が堕ちるまで-」(トウケツ斜面)

本作がエロ漫画としての処女作らしいのですが、絵も、脚本も、新人ぽっさは微塵も感じないどころか、手慣れてるとすら感じさせるほど完成度が高い！ とくにヒロインの勝ち気な「瞳」の描き方に魅力が宿っていて、すっごく惹きつけられるますね。しっかりと個性のあるビジュアルを獲得してます。こういった個性があると、一回抜いてからしばらくして、また読みたくなる……そんな作品で、全力でおすすめできます！ 「ナガサレ」が主流となった今のNTR界隈では、「勝ち気ヒロイン」って本当に少ないのです。もっと、増えろ！　と思うのは私だけでしょうか？ 快楽落ちとの相性も、寝取られとの相性も素晴らしいと、この作品を読むと思うのですが。

主人公(彼氏)視点がほぼないので、喪失感は皆無。最近1.5と2が販売され、見事完結しました。 最後まで期待を裏切らない実用性抜群の作品でしたが、墜ちていく「過程」が好きな筆者からすると、1～1.5までがお気に入りです。

19「ゆきちゃんNTR」(Yatomomin)

この人の描くエロ漫画は、口唇を厚ぼったく描くのと、全体的にまろやかでぷにっとした質感で、作者名を伏せても絵だけで鑑定できるほどに個性が強いです。美男子を描く傾向もあって、まさに女性向けなエロ漫画といった感じ。 　 ただ、肉付きが良い女の子、躍動するセックス、濡れ場のページ数が多い、という3拍子揃った作風は非常に抜きやすい。とくに本作は56Pと大ボリュームなので、心強い作品です。 「ゆきちゃんNTR」は同サークルの他作品と比較して、セックスシーンが背徳的な描き方になっています。男性にも女性にもおすすめしたいNTR作品！

純愛系作品（ちょっと退廃的なエロが多いけど）にも強いサークルですから、本作のキャラデザインが好きなら他作品もおすすめ。

20『花森バンビ』作品

いろんなエロジャンルを股にかける花森バンビさんですが、「ほろ苦さ」の効いた寝取られにも定評があります。やはりこの人の魅力は「絵柄」。輪郭線が太く、もっちりとしたヒロインの肉感が、いやおうなく欲情を煽ってくるのです。抜きやすさを求める人ならおすすめ。 最初は嫌がっておきながら、次第に開発されていき、ビッチになっていく。ヒロインの表情の描き分けが素晴らしい人なので、段階的に性の深みにハマっていくような描写を描かされば天下一品です。

性経験がゼロの状態から変貌していくヒロインを描いた作品です、最後の最後に寝取られならではのビターが顔を出したりします。 前述の「表情の描き分け」というのがいかんなく発揮されているので、花森バンビ作品の導入としておすすめしたいです。

21「夏、妻の選択…」(バス停シャワー/桂井よしあき)

『桂井よしあき』氏は、『COMIC X-EROS』など商業誌での掲載歴もある作家さんで、サークル『バス停シャワー』でも活動しています。 　 絵の上手さに定評がある人なのですけれど、とても「心理描写」が上手い作家でもあります。ヒロインの心の動きを表現するのが絶妙であるために、陵辱ものだけでなく、純愛ものでも存分に力を発揮できるのは希有な才能だと評価できるでしょう。 もちろん、今作のような「寝取られ」でもその強みを発揮します。初見の人は、難しいことを考えず単純に絵の好みで購入の判断を定めていいと思いますよ。

ヒロインの回想形式の作品です。徹底的に調教されきったヒロインが描かれます。 寝取られとは違うけど、アイマスやガルパンなどの王道作品の二次創作も手がけていてそちらも上質。

22『サイクロン』作品

『魔法少女リリカルなのは』『プリキュア シリーズ』などの二次創作に定評があり、同人界隈で絶大な知名度を築くのが大手サークル『サイクロン』様です。 上記の二次創作でもそうですが、「正義側」のヒロインを力づくで呑み込んで陵辱し尽くす展開が顕著ですね。近年では「オリジナル作品×寝取られ」の路線をとっていますけれど、こちらでも正義感や潔癖なヒロインを寝取っていく作品になっています。こういう展開が好きな人は多いでしょう。 寝取られがい屈服させがいのあるヒロインなので、エロシーンの実用性はバツグン！ リピート性も高い！

「みだれうち」シリーズは、1から最新の4までを収録した総集編が販売されたことで、非常に買いやすい作品になりました。 4まではそこまでメンタルを削らない寝取られでしたが、これから先はちょっと鬱要素が強くなりそうな展開で終わっており、後期にも期待が寄せられるシリーズとなっています。

23「世界一かわいい俺の嫁」(ちんちん亭/chin)

『chin』氏は商業誌で強烈な存在感を発揮し、独特なエロワールドを持ったエロ漫画家さんです。印象的なアヘ顔、ハレンチ特化の衣装、独創的なセリフ回し、肉感溢れたヒロインの野生度MAXの「ド淫乱さ」が、この作家さん特有の世界を構築しています。 「エロは下品であればあるほどいい！」と思ってる人なら、知っておくべきでしょう。

好みは分かれると思いますが、濃厚なセックス描写は実用性高い。 　 ここのサークルは「東方」の二次創作も多いですね。

24「クローゼット」シリーズ(山雲)

話の運び方がとても丁寧な作家さんなのですが、本NTRシリーズではとくに「見せ方」が素晴らしい。見せ方があまりにも素晴らしすぎるがゆえ、NTRの“痛み”がダイレクトに心に刺さります。とくに、作品の導入を男視点から始めたのは上手いな～と思わず感心してしまいますね。 この頃の作者さんの絵はそこまで上手いとは言えません。しかし、それを埋め合わせてあまりある魅力のある作品であり、どれだけ時代を経ても決してカスまない「NTRの名作」。読み進めるほどに心が苦しくなって、なのにヌケる……。そんな寝取られならではの名作のひとつです。

同人版では3作品が別売りになっていますが、商業版は1冊にまとまっているので、上記の商業版をおすすめします。

25『お隣の贄』シリーズ（ジンガイマキョウ）

精緻な画力から生み出される強い存在感をまとうヒロインの描かれ方は、読みやすく、そして抜きやすい！ 肉感的なキャラに強い『ジンガイマキョウ』さんの描くこのNTRシリーズ。デジタル版がリリースされたのは最近であるため、今現在は、「隠れたNTR漫画の名作」と言ってもいいでしょう。かなり評価が高く、筆者自身もおすすめしたい作品です。 “正統派”的なキリッとしたヒロインのビジュアルを描くのが上手いんですよね。その正統派具合が、NTR展開で汚されていくのがたまらない……。この作品は、何度も使えます。

ネトラレのドキドキ感を失わない良作。初見時はとくに大事に読み進めてほしい。ヌケるから。ヌケるから！ シリーズはまだしばらく続きそうです。1から順番に読んでいきましょう。

26「曖昧な僕ら」シリーズ(ツクヨミ)

最近の筆者の掘り出しものとして紹介したいシリーズ！ まさに隠れた名作。作風としては『カラミザカリ』のような展開にちかいですね。 転校先で出会い打ち解け合ったばかりのヒロインが強引に奪われるという「BSS（僕が先に好きだったのに）」な内容です。無力感や悲壮感が強く漂い、カラミザカリ好き、記事の後半で紹介する『千歳』などが好きな人なら絶対にハマる……！ どこか透明感のある絵柄が、やけに没入感をかき立てて心をつかんでくるんです。

既に続編が出ていますが、FANZA先行販売なのでDLsiteで買えるようになるにはまだ時間がかかりそう。

補講1「FANZA専売」の名作

DLsiteと同グループであるここDLチャンネルで、FANZA作品に触れるというのは、果たしてNTRに含まれるのでしょうか。わたし気になります。 全部紹介するとキリがないので、大事な作品と大事なポイントのみ記載しときます。 ■彼女のスマホをのぞいただけなのに シリーズ(チョコロ) 実用性：★★★★☆　メンタル：★★★★☆ 突如現れ、NTRの覇権を勝ち取っていったシリーズです。描写の「リアルさ」と、携帯の写真を辿って彼女の不貞が露わになるという衝撃的なコンセプトが魅力。3部作で完結済。 ■冬ノケダモノ　総集編(ライギョ) 実用性：★★★★★　メンタル：★★☆☆☆ キャッチーでありながら安定した画力。とくに表情の描き方が素晴らしい名作。 ■水泳部の清楚系幼馴染がDQNに弄ばれる一部始終(関西漁業協同組合) 実用性：★★★★★　メンタル：★★★☆☆ 魅力的な画力！　50P以上の大作漫画です。2022年の最高傑作！ ■君がため。シリーズ 実用性：★★★☆☆　メンタル：★★★★☆ 一作に100ページを費やすことも辞さない超力作NTRシリーズ。現在は「3」まで発売しています。NTRまでにゆっくり時間をかけてくれるので、そのぶんドキドキできる。 ■『はりぽてと』作品 実用性：★★★★★　メンタル：★★★★☆ とりわけ「気が強い清楚な人妻令嬢が寝取られるまでの一部始終」は2作品200ページを描ききった力作なのでおすすめしたい。光沢がかった抜きやすい絵柄も魅力的。

補講2「とらのあな、メロンブック」等で販売してる名作

DL販売が難しい二次創作や、オリジナルのNTR同人作品。中には、入手がけっこうめんどいものも……。だけど紹介したい。 ■橘さん家ノ男性事情(JIN) 実用性：★★★★★　メンタル：★★★★★ オリジナル作品。筆者がこの記事で一番おすすめしたい名作！　寝取られ愛好家たちが一番に挙げるのがこの作品かも。入手は困難ですが……。 実は、性器に修正がかかったバージョンであれば、サークル様のページで公開されてます。気になる人は「みとすぱ」と検索。 ■遠坂家ノ家計事情 シリーズ(JIN) 実用性：★★★★★　メンタル：★★☆☆☆ 『f○te』の二次創作。現在シリーズ10作目まで続いてます。 ■青子Blue シリーズ(ジョウ・レン騎士団) 実用性：★★★★★　メンタル：★★★★☆ 『魔法使い○夜』の二次創作。作者は「kiasa」として商業作品でも活躍。 ■絶対マシュ戦線(おれんじまる) 実用性：★★★★★　メンタル：★★★★☆ 『FG○』二次創作。原作詳しくなくてもヌケる。 このサークル様は素晴らしい画力を誇りながら、原作に忠実な絵なので、名前は絶対にしっておくべき。 ■Negative Love 総集編(関西オレンジ/荒井啓) 実用性：★★★★☆　メンタル：★★★★★ 意外と寝取られの名作が多い『ラ○プラス』同人誌。ドラマ性が高く、かなり心にくる。

■NTRの名作 -商業編- (全19節)

ここからは商業作品の中からNTR作品を紹介していきます。 同人編と同様に「実用性」「メンタル」の5段階評価に加えて、「画力」の評価も追加しました。 ヌケる作品を探すなら「実用性」を、絵が素晴らしい作品を探すなら「画力」の評価を参考にしてみてください。 一方、トラウマ作品を読みたいなら「メンタル」の星が高い作品を、ライトなNTR作品を探してるなら低い作品がおすすめです。 筆者が特におすすめしてる作品はタイトル横に「★」マークをつけておきました。

(1) kiasa「ひなたネトリズム」★

絵が上手い、実用性がある、先の読めない惹きつけられるストーリー性と3拍子揃った名作！　中編作品であり、とにかくNTRシチュの作り方が天才的、表情のトロけ具合もトップクラスにレベル高い。 あえてネタバレはしません。しませんが、序盤の、主人公とヒロインがドアをはさんでのあの濡れ場、間男とのキスシーンの背徳感が凄まじく、リピート性高い……。心までは即オチせず、最後まであらがおうとして、主人公と間男との間でドロドロになっていくヒロインの描写に注目です！　 表題作以外にも作品が多数収録されていて、寝取られでなくても質が高いのでおすすめ。この作家さんは、人間関係をとにかくドロドロにするのが得意です。

(2) chaccu「聖女の献身」★

そこまで絵が上手い作品ではないかもしれません。しかし、快楽にたじろぎ恍惚としたヒロインの表情がとにかくエロく、(主人公にとって)絶望的なNTRシチュ作りも上手い高実用度の名作です。 寝取られとの相性のいい「長編もの」であり、さらにそこにファンタジーを取り入れたのはグッド。他では中々体験できないNTR×ファンタジーならではの「ギミック」が背徳的な作品です。

(3) 無望菜志「NTR2」★

NTR愛好家たちに「NTRの名作を挙げるなら？」という質問を投げると、この単行本の名前が一番に挙がるくらいには非常に知名度の高い傑作です。 とにかくヌケる……。絵も安定しているし、決して意志の弱くないヒロインが徐々に心まで墜とされていくさまが、長編で描かれています。アナルを中心としたエロシーンの描き方もめちゃくちゃ上手く、イッてイっていってイキまくる……！　文句のない傑作ですね。最後まで気を抜かずに読んで欲しいです。

(4) 篠塚裕志「俺が見たことない彼女」（『初めてのヒトヅマ』収録）

夫に対してはサバサバした大人のお姉さんのような余裕をみせるのですが、そんな妻がかたや……。というギャップに、見事にやられましたね。 身体を知り尽くされていて、心は独立していても、身体が依存してしまっている……。そのチグハグ感が、背徳的な作品に仕上げています。 ずっとヒロイン視点なので、そこまでメンタルにはこないと思いますよ。

(5) 流一本「守ってあげる」(『僕の知らない彼女の淫貌』収録)

紙版が2010年発売とやや古い作品で、絵からも時代を感じますが、こちらも名作。「自分を守ってくれてる彼女が寝取られる」なんて、ありそうで意外と少ない……。そんなシチュが好きな人はぜひ知っておくべき作品です。 個人的には、ヒロインが「即墜ち」するのがちょっと早すぎるかな～なんて思ったりもします。けれど最後まで読むと、やっぱり名作だな～とも思うのですけれどね。

(6) inono「校内売春」(『校内売春』収録)

現在のエロ漫画家では少ない、適度にリアルさの残した写実的な画風をもった作家さんの作品です。とても繊細な絵なので、女性的な丸みが感じられる「肉感」だとか、髪のきめ細かさとか、汁描写が立体的に表現されます。そしてなにより女の子がかわいい。この「かわいい」は他の作家じゃ中々表現できない……。 と、そんな写実的な絵であるがゆえに、「ノンフィクション感」が強め。ゆえに“喪失感”も強めな作風でもありますね。欲をいうなら、もう一編ほど表題作の続編を書いて欲しかった。 ちなみに、表題作以外、寝取られではない作品も多数収録されています。

(7) 田スケ「オキナグサ」(『オキナグサ収録』)★

キャラ描き方、性器の描き方、そして挿入から射精に至る濡れ場まで、とても「生々しい」表現力が魅力！　質量の感じられるような、存在感ある絵が描ける作者だからこそ生まれたNTRの傑作です。元は同人シリーズ、商業版の本作だと3部作がすべて収録されています。 ヒロインが丸みをつけて描かれるのですが、不思議とまったく太ってるようには見えない絶妙の「肉感」と、生臭い「性臭」が紙面から感じれそうなほどの生々しさが、絶大な実用度を生み出します。鬼リピート必至！　とりあえず読んどけ。

(8) 武田弘光「いま りあ」(『いま りあ』収録)

「寝取られ」を純愛編から描くのは名作の証。本作は、知る人ぞ知るレジェンドエロ漫画家「武田弘光」先生の代表的な寝取られ作品です。 同氏が有名になったのは、完成された画力もそうですが、「アヘ顔」などの“下品”めな要素に定評があるから……。そう、絵が整いすぎてそこまで感じないけれど、この作家さんが得意とするのは、荒々しくて、下品で、インパクト重視のド淫乱ヒロインエロなのです。 なので実用面でみればピカイチですけれど、そのぶっ飛びすぎな「ヒロイン淫乱化」はかな～り好みが別れると思います。この寝取られ作品も、前半と後半の落差がスゴイ……。

(9)「ひげなむち」作品

寝取られに非常に定評がある作家さんです。ゆるっとしたキャラクターが特徴で、コマ割りが整頓された非常に読みやすいエロ漫画を描きます。 NTRとしては、女性視点の心理表現が上手いので、「ナガサレ」「快楽墜ち」が魅力。実用面は、どれだけ絵がハマるかで変わってくると思います。とりあえずは本作で試してみるといいかも。中編ですが、この作家さんの魅力が詰まった傑作です。

寝取られ作品では異端である「ガードが滅茶苦茶堅い、気の強い人妻ヒロイン」、そして同時に、「絶対めげない諦めの悪い間男」が魅力です。本作はそんなふたりによるなが～い「墜ちもの」作品。ヒロインは段階的に墜ちていくので、丁寧な快楽墜ちが好みなら、絶対におすすめしたい！ またこれも珍しい要素なのですが、本作は非常に「コミカル」なため、わりと万人におすすめできる寝取られ・寝取り作品です。

(10) あらくれ『故に人妻は寝取られた。』

当記事の同人編でも紹介した作家さんですね。ゆるっと描かれる肉感派の絵と、「モブ顔」ヒロインの相性がバツグンにマッチしたこの絵は、他の作家さんじゃ見れないです。 当単行本はNTR短編集であり、実用性特化。リピート性も高いので、ぜひ手元に置いておきたい作品でしょう。

(11) 岡田コウ「ふたごころ」(『好きで好きで、すきで』収録)

『岡田コウ』氏といえば、萌え系統に属した特徴的な絵を持ち、とろけるような少女エッチが魅力のレジェンドロリ漫画家です。 ボリュームのある「話づくり」と、女性作家らしい心理的な「葛藤」を描くのがとても上手く、ハッとさせられる名作を数多く残します。キャラクターの掘り下げをしてくれるので、かなり物語に没入してしまうんですよね。 そんな同氏は寝取られでも名作を残します。「心理描写」が上手い作家って何描かせても心を震わせてくる……。

同人サークルも持っており、そちらでも寝取られ作品を出しています。令和あたりになってから、同氏の画力はデジタルの強みを取り込んで、さらなる進化を遂げています。要チェック！

(12) 桂井よしあき「白蕾淫花」(『黒箔BLACK Rubbers』収録)★

こちらも心理描写の上手い作家で、当記事の同人編では「バス停シャワー」として紹介しました。 当中編作品では、「お嬢様」がヒロイン。お嬢様といっても、高飛車な方ではなく、育ちの良さがにじみでたふんわり美少女で、作家さんの類い希な画力で描かれています。 とても純白なお嬢様だったのに、アナル責めを中心に黒く染められていくシチュは、かなり使えます。また、単行本自体は長編であり、他のヒロインも陵辱や調教、輪姦など、黒々としたシチュが目白押し。名作！

(13) 愛上陸「となりの彼女」「なつハメ」(『夢見ル乙女』収録)

とにかく絵が上手い。しかも、上手くてヌケるような、画力と実用性を両立させた絵……。 『愛上陸（あいうえおか）』氏は、紹介するまでもないような有名エロ漫画家です。現在ではもっぱら「催眠」路線ですが、一時期は陵辱・寝取られ作品も手がけていました。ここで紹介するのは、その時期の作品です。 「となりの彼女」は寝取られ→寝取らせ。「なつハメ」は寝取られ輪姦もの。絵を見て素晴らしいと思ったのなら、絶対に外れません、 催眠シチュも悪くないのですけれど、もう一度寝取られ作品描いてほしい……。と思ってしまうのは、私だけでしょうか……。

(14) 甚六「ラブレター」(『ラブレター』収録)

黒髪ショートボブ、小動物のような愛くるしいヒロインのビジュアルにハマれば、この作品は枯れる……。「寝取られ」というよりは「調教」寄りの作品で、どんどん淫乱化していくヒロインに注目です。 とにかく濡れ場に強い作家さんで、躍動感に特化した「ハード」めなエロシーンを描く傾向があります。ネタバレはしませんが、本作は「写真」の使い方が素晴らしい。演出や構成が面白い名作です。

(15) 師走の翁＋岡田コウ「誰も起きてはならぬ」(『エロピッピ』収録)★

独特のリズムを持ったエロ漫画を描く『師走の翁』氏に、上でも紹介した『岡田コウ』氏協力(デザイン担当)で誕生した意外と知られていない「ロリ×ネトラレ」の名作。 正直、ここまで成功したコラボを見たことがありません。極上の絵、ストーリー構成、独創的なシチュエーション、どれも完璧。寝取られ好きは全員知っておくべき不朽の作品。

(16) 世徒ゆうき「千歳」(『千歳』収録)

「打ちのめされるような現実感」。一言でまとめられるならそういった作品でしょうか。画力があり、写実的な絵のタッチも相まって、寝取られのツラさがひどくダイレクトに読み手に伝わります。 シチュ的には当記事の一番頭に紹介した「カラミざかり」と似た内容で、想い人と後輩がセックスするのを傍観することしかできない立場に主人公が置かれてしまう……そんなツラいシチュ。とはいえ、ず～っとほろ苦いわけではないのです。 本作品を例えるなら、「秋」から「厳しい冬」までが描かれます。しかし、最後の最後で「春」をホノめかすのです。本編の中に「春」は描かれませんが、たしかな春の兆しを見せてくれます。 まあ、ツラい寝取られを体験したい人向きの作品には変わりませんが。

(17) 二峰跨人『遠い君に、僕は届かない』

こちらも画力申し分のない写実的な絵で描かれる、ツラいNTR作品が多数収録された単行本となります。「胸クソ悪い」「読後感サイアク！」そんな感想がピッタリ。 本作、主人公が純真に描かれるだけ「報われない」。主人公も外道に落ちてくれたほうがまだ読後に響かないのですけどね。 精練された画力に惹かれた人。ネトラレは重ければ重いほどいいと思ってる人におすすめしたい！

(18) うつつ＊みのる『君が隣にいない未来』★

女性的なやわらかさが強調された肉感的な絵、適度に新鮮なアイデアを取り込んだ背徳シチュ。毎度、ハイクオリティなNTR作品を供給してくれる作家さんです。 この記事でも多くの商業作家を紹介しましたが、「NTR特化型の作家」って希少なのです。それも、「高品質」な作品を作れる人はさらにまれでしょう。『あらくれ』氏と並ぶ、寝取られ好きの心をつかんでくれる作家です。 この記事に足を運んでくれたあなたならば、絶対気に入るはずです。

(19) ドラムス「ヒトリジメ」

インパクトあるキャラビジュアルも相まって、存在感が極めて強い絵柄が魅力の作家さんです。ビジュアルの強さと比例して、エロ描写も、そしてヒロインの癖もかなり強いんですよね。 本作はNTR短編集と言うことでどの作品も寝取られが描かれるのですが、やはり表題の『ヒトリジメ（中編）』は評価が高いです。 なにかと煮え切らない主人公ではなく、強引で行動力のある野性的な間男に惹かれていくヒロインが描かれます。個人的にはもっとレイプ感あるほうが好きですが、名作だと思います。

【おまけ】筆者おすすめ！ 現在連載中のNTRシリーズ

執筆現在まだ完結してないけど、寝取られ好きならぜひリアルタイムでチェックしておきたい商業シリーズをおいておきます。

▼秋桜が咲いた日に シリーズ（荒井啓）

『秋桜が咲いた日に』シリーズは『コミックホットミルク』（毎月「5日」配信）で連載中。 ▼双子愛 シリーズ(吉田鳶牡)

吉田鳶牡先生の完結しているNTR作品を読みたいなら、単行本『お姉ちゃんとの秘めごと』に掲載されている【トナリのとなり】シリーズをおすすめします。 『双子愛』シリーズは『コミック刺激的SQUIRT!!』（不定期に毎月「1日」配信）で連載されています。

［さいごに］ここまで読んでくれてありがとう！

ここまで読んでくれてる人、まだいるのだろうか……？ 名残惜しいですけれど、この記事もここで終わり。紹介したかった作品はあらかた紹介できたと思います。 記事の冒頭でも述べましたが、寝取られ漫画を紹介した記事ってたくさんあるのです。なのに今更、同ジャンルの記事をひと月がかりで書こうと思ったのは、ネットの世界はこれだけ広いのに、私より詳しい記事に一度も出会ったことがなかったから。 あなたをさらなるNTRの沼に引きずり込めたのなら、書いて良かったです……！

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筆者は頭のネジが外れているので、一本の記事に数十～百時間かけて制作してます。といっても趣味の域をでませんが。 「寝取られ」「同人エロゲ」「エロ漫画」に興味がある人ならきっと他の記事も力になれるはず。

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