10年ぶり出場の浦河、学校祭ずらして全校応援 「町はお祭り騒ぎ」

佐々木洋輔
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 (13日、第106回全国高校野球選手権南北海道大会1回戦、浦河3―8函館大柏稜)

 10年ぶり2度目の南北海道大会出場となった浦河には、約400人の応援団が駆けつけた。うち、全校生徒の約250人は学校祭を前日に前倒しで実施し、3時間かけてバス6台でやってきた。

 札幌市から南東に約180キロ。日高山脈と太平洋に抱かれ、襟裳岬にほど近い浦河町は競走馬の名産地だ。各回の攻撃開始時はトランペットの競馬のファンファーレが鳴り響き、一塁側スタンドは一体感に包まれた。

 一回裏、4番の天戸大晴選手(2年)に現チームで公式戦初となる2点本塁打が飛び出し同点。勝ち越されてからも、継投した谷口翔也主将(3年)が粘り強く投げた。終盤は脚がつったが、応援を力に変えることができ、「大きな後押しをもらって夢のような時間でした」と感謝。保護者の男性は「町はもう昨日からお祭り騒ぎよ。本当の学校の祭りになったべ」と話した。(佐々木洋輔)

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