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【安価】帰ってきたうどん屋付和 五店舗目

 ▼ 1 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/08/29 22:40:47 ID:CZvce8eY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
前スレ:https://pokemonbbs.com/poke/read.cgi?no=808597

  _[うどん]__
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//┏\\\\\\\\
γ三ヽLリリリリリリリリリリリリ」
{ニうニ}|      | 建てるの遅れちゃったフワ ごめんフワ..
{ニどニ}|(・×・) | それにしても5スレ目フワか...
{ニんニ}|(っ=川o)  | ずいぶん長期の連載になったフワね...
ヽ三ノΓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 最初の頃は一周年なんて行くと思ってなかったフワズルズルズル
`┗┛|       |
"""""""""""""""""""
 ▼ 661 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/03 00:07:35 ID:Fa.YHtk6 [1/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「この日記の内容にこの屋敷で起きた出来事が記されているようだな...早く、あの幽霊やゾンビの邪魔が入る前に鍵を探して...内容を読まなくてはいけないな」

城島「そうやなぁ... この部屋に日記があるっちゅうことは...この部屋のどこかに鍵があるっちゅうことやな... さっきバリケードに使った家具の中も調べて...」

ーキィン...キィン...

ー突如、鋭い音が耳に入った

城島「ん? 何や、今の音...」

キルリーリエ『なんだか、鋭い音でしたが...何の音でしょうか...?』

ーキィィン...ガキンッ...

ー音は徐々に大きくなる...

(;・×・)「な、なんか大きな音になってきたフワ...」

フラダリ「この音は...ッ! ドアの線上から離れてくれ!! 今すぐにだ!!」

ーフラダリが叫んだ瞬間...

ーバリィ! バキッ...ガキガキンッ!!

ー巨大な氷柱がドアを貫いて壁に向かって飛んでいった
 ▼ 662 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/03 00:08:32 ID:Fa.YHtk6 [2/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ー壁にめり込んだ氷柱は壁に大きなヒビを残した

(;゜×゜)「フ、フワァ...」

キルリーリエ『あ、新手のゾンビですか!? それとも...幽霊!?』

城島「ち、違う...そのどちらでもあらへん! あの攻撃...見たことがあるで! あれは...あれは...!!」

グレイシア「...」ヌゥッ...

ーほつれたり敗れたりしてボロボロになり、顔が見えるようになったピカチュウの覆面を付けたグレイシアがドアに空いた穴からヌッと顔を出した

ーグレイシアは覆面の下でニヤリと笑い、ただフワンテを見つめていた

ーだが、その目は狂気に満ちていた ...目は虚ろで飲み込まれるような深淵を目の中に携えていた

ーその目は狂気と共にフワンテたちへのいわれのない殺意も満ちていた ...狂気と殺意...深淵の目にはそんな意味を感じさせた

ー彼女は心を誰かに操られ...ただその者に従う操り人形となっていた

(;・×・)「グレイシア...さん...?」

グレイシア「...殺す ...殺す...殺す殺す殺す殺す殺す...ッ!」

ーグレイシアは冷気をかき集め、また大きな氷柱を作り始めた...

グレイシア「ママ...ッ ママ!! 見てよ、ママ! ねぇ、ママ! 私...殺すよ! ママの嫌いな...奴を... ねぇ、ママ! 殺すんだ!! ママ...」

ー顔を上下に振るわせながらグレイシアは叫んだ

城島「か、完全に狂っとる...いつもとはまったく違う意味で...」

キルリーリエ『どうにかして正気に戻さないと...でも、どうすれば...』

(;・×・)「それは、やっぱり...うどんを食べさせるに限るフワ... でも、どうやってこの状況でうどんを作るフワ...?」

フラダリ「食材はあと僅か... 命の危険が迫っている状況で落ち着いて調理はできない...それも、相手は君たちの仲間で下手に手出しはできない...か...」

城島「そして、あともう少しで...進入してくることはほぼ確定や... あのバリケードでも進入を防ぐことはもう不可能や... まさか、あいつの氷のパワーを敵に回すときがくるとはなぁ...」

キルリーリエ『進入はされるとして...その後どうするかを考えなくてはいけませんね...どうしますか!? フワンテさん!!』

(;・×・)「これからうどんを作ったり...回避や戦闘を行うための...第一歩として...>>663して対処するつもりフワ...」


(今日はここまでです まさかのグレイシアとの戦い...さぁ、どうなる...)
 ▼ 663 レベース@がんせきおこう 18/12/03 00:21:21 ID:PVxMsB7k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシアの性格を虐待によりむじゃきに変える
 ▼ 664 ズクモ@すごいキズぐすり 18/12/03 00:23:13 ID:kC2.rLeE NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
縛る
 ▼ 665 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/03 22:51:10 ID:Fa.YHtk6 [3/3] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
すみません、今日は更新できません...
 ▼ 667 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/04 23:41:00 ID:VupkW/uo [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(;・×・)「これからうどんを作ったり...回避や戦闘を行うための...第一歩として...グレイシアの性格を虐待によりむじゃきに変えて対処するつもりフワ...大人しくなるかどうかはわからないフワけど...まともには戻せそうフワ」

城島「...虐待?」

(;ー×ー)「いつものアレ...プラスアルファフワ」

城島「なるほど...アレ...かぁ... なぁ、なんかこの辺に使えるもんないか?」

(・×・)「えぇっと...なんかの梱包に使われてた丈夫そうなロープが落ちてたフワ」

城島「よし! それなら...いつものアレをなんとかできそうや!」

グレイシア「死ね...死ねぇぇぇぇぇッ!!」

ーガキンッ! ガガガッ!!

ーグレイシアはまた巨大な氷柱を形成して飛ばしてきた!!

ーボゴォッ!!

ードアとバリケードをぶっ壊し、工房の中に氷柱が飛んでくるッ!!

城島「危なっ!」

ーロープを拾おうとしていた城島のそばを氷柱が通り抜けた

ー氷柱はそのまま何にもぶつからずにフレスコ画のライチュウの顔を削り取って砕け散った
 ▼ 668 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/04 23:42:29 ID:VupkW/uo [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
城島「ふぅ...危なかったで...」

グレイシア「ころ...して...やる...!」

ーグレイシアは崩れたドアやバリケードの残骸を登って部屋に入ろうとしている...

城島「くぅ...もうこっちに来るみたいやな... どうにかして縛って...アレをやらんと... 今のアイツを大人しくさせるにはロープだけじゃ事足りん気がするで...もう少し使えそうな物とかないんか?」

(;・×・)「そうフワね...>>669もこの部屋にあるフワから... これとロープを使って虐待しようと思ってるフワ」

フラダリ(何をするつもりだ? なんだか、不穏なワードが多いが...)

キルリーリエ(さっきからアレとか...縛るとか...何の話でしょうか? でも、城島さんやフワンテさんが考えることだから...きっとグレイシアさんを助けるためのことなんですね!)


(今日はここまでです 短いし...なんか内容があれですが)
 ▼ 669 ブリアス@ラブラブボール 18/12/04 23:45:35 ID:FhKUYrnY [2/2] NGネーム登録 NGID登録 [s] 報告
拳銃
 ▼ 670 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/05 22:38:12 ID:WIG2AjA6 NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(すみません、今日も更新できません...)
 ▼ 671 ミロル@きのみ 18/12/06 19:28:07 ID:wbhwlJFk NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
季節の変わり目だから体を大切にしてください

…余談だがリアルの城島さんが撮影中にはしごからおちて怪我をしたらしい…。こちらも心配だよね
 ▼ 672 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/06 23:53:09 ID:lafgH.cs [1/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>671
(体調には気を付けたいところですね... 城島さん...はしごの段に背中をぶつけて怪我をしたそうですね... 大きな怪我ではないそうですが...骨にヒビが

(;・×・)「そうフワね...拳銃もあるフワから... これとロープを使って虐待しようと思ってるフワ」

城島「拳銃...? 脅す...っちゅうことか?」

(;・×・)「えぇ、そういうことになるフワ ...6連装の古いピストルフワ ...本物かどうかはわからないフワけどね」

城島「さすがに、本物やないやろ...まぁ、こんだけ精巧なら...脅すのにはぴったりや」

グレイシア「殺...す...ッ」

ーグレイシアは瓦礫を登ろうとしている...

城島「...おっと、お前...そこを動くんやないで」

グレイシア「...ッ」

ー突然銃口を向けられたグレイシアは立ちすくんだ

城島「お前がこれから...何かをしたらこいつが火を吹くで ...下手な動きはせん方がええで」

グレイシア「...!」

(・×・)「...捕まえたフワよ ...大人しくしててフワ」

ーフワンテは背後からグレイシアを捕まえた
 ▼ 673 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/06 23:55:58 ID:lafgH.cs [2/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーグレイシアを捕まえたフワンテはそのまま手際よく彼女の身体をロープで縛っていき...

(・×・)「ふぅ、いつもの縛り方...完成フワ」

城島「亀甲縛り...やっけな、この縛り方 ...すげぇ手際良くできるもんやな 慣れると」

グレイシア「...」

(・×・)「なんだか、いつもと比べると反応が薄いフワけど...これで大人しくなったフワね」

城島「へへへ...このままたっぷり痛めつけて性格まで変えてやるで...ぐへへへ...」

(・×・)「さぁて、色々と虐待を...って」

(;・×・)「...あっ」

城島「...あっ」

(;・×・)「そ、そういえば...今はフラダリさんとリーリエちゃんが見てたフワ...」

キルリーリエ『なるほど...グレイシアさんを正気に戻すには強いショックが必要...そう考えてあえて仲間でも容赦せずに縛ったり虐めたりして衝撃を与えているんですね! その判断、すごいです!』

(;・×・)「リーリエちゃんは...何をしてるのか気が付いてないフワけど...フラダリさんは...」

フラダリ「...うわぁ」ドンビキ

城島「ドン引きされてもうた...もう終わりや... あんな悪ノリ見られたら...」

(;ー×ー)「はぁ...なんか急にテンション上がっちゃった分の...罰...フワかね」

城島「終わった...色々と終わってもうた...」
 ▼ 674 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/06 23:56:43 ID:lafgH.cs [3/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「...ッ」

ージャキンッ

ー縛られたグレイシアは口を大きく開き、小さな氷柱を形成する...

キルリーリエ『...ッ! 城島さん!! 危ないです!!』

城島「...え?」

グレイシア「シャァァァァァッ!!」

ーシュルルルルルルッ!!

ー氷柱が螺旋を描いて落ち込んでいる城島の隙をついて飛んでいくッ!!

城島「おぉぉぉぉぉぉッ!?」

ー咄嗟に身を逸らし、のど元に突き刺さるのは阻止したが...

ーザクッ!!

城島「がぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

星の夢「GAAAAAAAAAAAAAA!!」

ー氷柱は星の夢アーマーを貫通し、城島の肩に傷を付けた
 ▼ 675 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/06 23:58:03 ID:lafgH.cs [4/4] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
城島「ぐ、ぐえ...か、肩がぁ...」

星の夢「ア・アーマーヲ・・貫通スルナンテ・・・スゴイパワーデスネ・・・」

(;・×・)「グレイシアさんを敵に回すとこんな恐ろしいのフワか...」

グレイシア「うぅぅ...あぁぁぁあ....!」

ーグレイシアは全身の縄を体表で生成した小さな氷柱で貫き...引きちぎった

城島「ぐ、ぐぅ... いつもなら...あんな風に自分から拘束を解くことがないっちゅうのに... これは...完全に...あいつの意志はない...ってことや...」

(;・×・)「作戦は失敗フワね...」

城島「あ、浅い...傷やけど...ぐ、ぐぅ...い、痛ぇ...」

星の夢「アーマーノ再生・・・オヨビ着用者ノ傷ノ治療機能ノ発動モ・・・試ミテイマスガ・・・エネルギー不足デ・・・」

城島「なんてこった... さっきのあの最強機能で...エネルギーが...無くなってもうたのか...くぅ...ッ」
 ▼ 676 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/07 00:01:10 ID:Y/4snJtA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「ハァァァァァ... 殺...す...ッ ママの敵...殺す...!!」

ーグレイシアは大きく口を開けた...

ーそこにはグレイシアの歯の上から鋭い氷が被せられており... まるでグレイシアの歯が鋭く、凶暴なキバになったように見えた

フラダリ「こおりのキバだ...ッ! それも、ただのわざを使うつもりには見えない...! 城島!! あいつは君の...その肩の傷を狙っている!! "きずにかみつく"つもりだ!!」

グレイシア「シャァァァァァッ!!」

ーグレイシアは後ろ脚で地面を蹴って飛び上がった!!

城島「ぐぉぉぉぉぉぉぉッ!? くぅっ...エネルギー切れで...かわせそうに...あらへん...!! 傷は浅くとも...もし噛みつかれたら...!!」

キルリーリエ『城島さん!!』

グレイシア「キェァァァァァァァーーーーーッ!!」

ーグレイシアは奇声をあげて城島に向かって飛びかかる!!

城島(も、もの凄い殺気や...これは...ホンマに...ホンマに...!!)

城島(例え仲間が相手でもマジにやらんと...殺られる!!)

城島「...! やむをえんでッ!! すまん! グレイシア!! くらえ!! >>677!!」


(今日はここまでです リアルの城島さん...大丈夫でしょうか...すぐに仕事には復帰できるみたいですけど骨にヒビが入ったみたいなので...)
 ▼ 677 ャローダ@ゲンガナイト 18/12/07 00:22:21 ID:v8lMuPHw NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
デスウイング
 ▼ 678 ツドン@ふっかつそう 18/12/07 22:56:35 ID:NB8M6BnI NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ついに今日はスマブラ発売日ですね!
店主さんは買いました?
 ▼ 679 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/08 00:01:33 ID:9P2gcE5Y [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(昨日の>>672コメントを途中で書き込みしてますね...今気が付きました すみません)

>>678
(正直なこと言うと...switchそのものを持ってないんですよね... 興味自体はあるんですけどね...ペルソナシリーズからジョーカーが参戦する...みたいな情報も流れていましたし...)


城島(例え仲間が相手でもマジにやらんと...殺られる!!)

城島「...! やむをえんでッ!! すまん! グレイシア!! くらえ!! デスウィング!!」

城島(...ん? デスウィングってなんや? なんかどっかで聞いたような...)

城島「なぁ、フワンテ デスウィングって何か知っとるか?」

(;・×・)「なんか、どこかで聞いたことがあるような気がするフワけど... なんというか...うぅん... 誰かが連れているポケモンの...相方の技だったような...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーその頃、チクリン遺跡

ゼルネアス「ブェックション!!」

テイトク「くしゃみか...大丈夫か? 風邪でもひいたか?」

ゼルネアス「アァ...スマナイ ...コノ部屋...ズイブント寒クテナ... モシクハ誰カガ我ノ話ヲシテイルカ...」ズルズル

テイトク「...寒さの方じゃないか? 夜は冷え込むみたいだな...この部屋は」

ルーデル閣下「あー、確かに...夜は凄く寒いな!! この部屋! お陰で凍えて死んでしまいそうだ!!」

テイトク「その割りには元気そうだけどな ...それにしても、まだ調査が終わらないのか? ...もう夜も遅いぞ」

N「ここの壁画...どうやら削られたような痕跡があるように見えるね...いや、これは経年劣化かな...これは興味深い数式だ...メモをしておこう...」カキカキ

ゼルネアス「アァナッタラモウ...小僧ノ気ガスムマデ...調査ハ終ワラナイデアロウ」ハナズルズル

テイトク「...ふぅ、気が済むまで...とは言ってもほぼ一日中この部屋に籠りっぱなしだ...どうにかならないものだろうか」

N「おぉ...? これは...面白い、興味深い発見だ...既存の方程式に当てはめてみよう ...謎が解けるかもしれない」

ルーデル閣下「あぁ、もうずいぶん眠たいし... 今日は牛乳を飲んで寝たいんだがなぁ... ...ぶぇっくしょぉん!!」クシャミ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ▼ 680 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/08 00:02:13 ID:9P2gcE5Y [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
城島「うぅん...デスウィング...デスウィング...何の事やろ...」

グレイシア「キシャァァァーーーーーッ!!」

フラダリ「城島! はやくかわせ!! もう目の前まで来ているぞ!!」

城島「ま、まずい...早く...何かを...デスウィングを...ッ! ...ってん?」

ー城島はふと、手に持っていた脅し用の拳銃を眺めた...

ーよく見ると銃のグリップの上に、アルファベットの"Y"に似た禍々しい姿のポケモンのレリーフと共に"Death Wing"の文字が刻まれていた

城島(これは...まさか、この銃の名前...それがデスウィングっつぅのか!? ...しかし、銃を味方に撃つっちゅうのは...やけど...このままやと...全滅...)

城島「...えぇい!! ...さすがに本物やないやろ! ...やってやるで!!」

ー城島はグレイシアに向けて拳銃を向ける!!

グレイシア「...ッ!」

城島「3...!」

ー城島は引き金を引く...

城島「2...!!」

ー撃鉄が起こされた

城島「1...!!!」

城島「うぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーッ!!!!」

ーパァンッ!!

ー拳銃は...本物だった

ー銃弾はグレイシアの脇腹に当たり...

ードサッ...

ーグレイシアは城島に飛びつくのをやめて、地面に落ちた
 ▼ 681 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/08 00:02:29 ID:9P2gcE5Y [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーグレイシアはそのまま動かなくなった

ーそんな彼女に城島たちは駆け寄る...

城島「ハァ...ハァ... グ、グレイシア...?」

(;・×・)「じょ、城島さん...こ、これって...」

キルリーリエ『そ、そんな... グレイシアさんが...グレイシアさんが...』

城島「う、うそ...やろ? 嘘やと言ってくれよな? ...ほ、本物の拳銃とは思わんかったんや...それに、致命傷やとは... な、なぁ...起きてくれよ...なぁ?」

(;・×・)「こ、殺し...た...?」

グレイシア「...」

ーグレイシアは動かない

キルリーリエ『う、嘘です...信じられません...グレイシアさんが...グレイシアさんが...』

城島「ぼ、僕が...僕が...殺した...僕が...」

(;・×・)「...嘘フワ...こんなの...嘘フワ」

城島「...すまん...すまん...グレイシア...すまん...こんな...ことに...」
 ▼ 682 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/08 00:03:03 ID:9P2gcE5Y [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「...」ピクッ

フラダリ「...ッ! 違うぞ! 死んでなんかいない! ...今すぐ伏せてくれ!!」

ーグレイシアの身体に突き刺さった弾丸が...

ーピキッ...ピキピキッ!! ジャキンッ!!

ー身体の内側から勢いよく生える氷柱に押し出され...再発射された!!

城島「な、なんやてッ!? ...だ、弾丸を...撃ち返してきた!?」

(;゜×゜)「フワァァァァァーーーーーーーーッ!?」

グレイシア「アァァァァ...アァァァァァァァッ!!」

城島(し、死んだふりやったのか!? 生きてたってことは...嬉しいけど...このままやと...僕らが逆に...殺されてまう...ッ! なんとかして...この弾丸をかわして...グレイシアを正気に戻さんと!!)

城島「...ってはっ!! まさか、この弾丸...僕の額を狙って撃ってきてたんか!? このままやと...頭を...撃ち抜かれてまう!! じ、時間が...!!」

グレイシア「ク...タ...バ...レ...!!」

ーグレイシアの体表から白いモヤのようなものが現れる!!

キルリーリエ『あ、あの...白いモヤは...!!』

(;゜×゜)「城島さんがヤバいフワ!! >>683して弾丸の軌道を逸らさないと!!」


(今日はここまでです)
 ▼ 683 ガミュウツーY@けむりだま 18/12/08 00:16:14 ID:ZVUARaaU NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
きりばらい
 ▼ 684 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/08 23:31:24 ID:9P2gcE5Y [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(すみません、今日も更新できません...)
 ▼ 685 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/09 23:20:49 ID:j2fIcb5Y [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(;゜×゜)「城島さんがヤバいフワ!! きりばらいして弾丸の軌道を逸らさないと!!」

(;・×・)(確かに私は覚えられるフワ でも、覚えてないフワから...使えないフワ...だからどうすれば...)

(`・×・)「えぇい! 城島さんがピンチなんだフワ! 男は度胸フワよ! やってやるフワ!! ...ちょっと不安フワけど」

ーフワンテは両手を広げ...全力で風を押し出そうとした!!

ーブォゥッ!!

城島「ぬわっ!! な、なんやこの風...すごい勢いや...ッ!!」

ーフワンテの決死の思いが通じたのか...城島がよろめくほどの強い風が巻き起こり...

ーグレイシアの身体を包んでいた白いモヤも吹き飛んだ!!

グレイシア「...ッ」

城島「か、間一髪で...回避できたで...」

ーなんと、城島は銃弾をよろめいた勢いで回避できた

(・×・)「なんか、きりばらいというよりは...かぜおこしだったフワけど...なんとかなったフワから...結果オーライフワ!!」

???「オノレ...オノレ...」
 ▼ 686 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/09 23:22:14 ID:j2fIcb5Y [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ー白いモヤが再び、グレイシアの身体を包み込み...あるポケモンの形をとる...

ライチュウ夫人『愛シイ我ガ娘ヲ...コンナ風ニ傷ツケテ...許サナイ...殺シテヤル...殺シテヤル...!!』

城島「お前は...」

キルリーリエ『ライチュウ夫人さんッ!!』

グレイシア「マ...マ...」

ライチュウ夫人『アァ...我ガ娘ヨ... コヤツラ...我ラノ眠リヲ妨ゲル...悪イ者ニ襲ワレテ...怖カッタダロウ...』

ーライチュウ夫人は子供にやさしく語りかけるような...ただ、どこか恨みを感じさせるような口調でそう言った

(`・×・)「悪い者...? 悪い者はそちらフワよ!! グレイシアさんを返せフワッ!!」

ライチュウ夫人『返セ...ダト...!! コノ愚カ者メッ!! ...殺セ...殺セ...グレイシア...コイツハ...殺サネバナラナイ...愚カナ侵入者ドモダ!!』

グレイシア「マ...マ... こいつら...殺せば...いいの...?」

ーヒュォォォゥ...

ーグレイシアは身体に冷気を纏わせる...

城島「くっ...くぅ... あいつ、完全にライチュウ夫人に...操られとる...」

キルリーリエ『銃も、普通のわざもあまり効果はなさそうですし...どうすれば...』

グレイシア「シャァァァァ...ッ!」

フラダリ「...! 次は>>687攻撃をするつもりだ!! 逃げろ!! みんな!!」

ライチュウ夫人『モウ...逃ガシハ...シナイ... 我ガ子ヲ2人...タブラカシ... ガエンカラモ幸セヲ...奪ッタ貴様ラヲ...許サナイ...ッ グレイシア...>>687デコイツラヲ...殺セ!!』


(今日はここまでです)
 ▼ 687 グマッグ@ラッキーパンチ 18/12/09 23:29:02 ID:YtUIoeTc [1/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
いてつくはどう
(ゴボウの呪い等を解除)
 ▼ 688 ルホッグ@グラスメモリ 18/12/09 23:42:18 ID:YtUIoeTc [2/2] NGネーム登録 NGID登録 報告
寒い思いをさせるのと、きりばらいで下げられた回避率を打ち消すのと、人間に戻してポケモンの力を奪うのが目的でござい
 ▼ 689 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/10 23:47:11 ID:txiMClrY NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(すみません、今日も更新できません...)
 ▼ 690 オガエン@じしゃく 18/12/11 21:15:01 ID:mK0oudpc [1/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ夫人『モウ...逃ガシハ...シナイ... 我ガ子ヲ2人...タブラカシ... ガエンカラモ幸セヲ...奪ッタ貴様ラヲ...許サナイ...ッ グレイシア...イテツク波動デコイツラヲ...殺セ!!』

城島「凍てつく...波動...?」

グレイシア「...凍てつく...波動...ッ !」

(;・×・)「なんだかわからないけど...マズそうフワ...早く逃げっ...!」

ーフワンテが言葉を言い切る前に、部屋の空気は一瞬で凍てついた

ー壁や、床...様々な装飾器具...そして城島とフラダリの服などにも霜が降りた

城島「な、なんや...こ、これは...さ、寒い... な、何もかもが...凍っとる...!」

ーその波動はあらゆるものを凍らせ...空気中の塵すらも、凍っていた

(;・×・)「い、一瞬だけだから私たちが完全に凍りはしなかったフワけど...す、すごい冷気フワ...!!」

グレイシア「とどめ...だ...」

ージャク...ジャクッ...

ー凍る床の上を音を立て、歩んでくる...
 ▼ 691 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 21:15:34 ID:mK0oudpc [2/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>690
(トリップ忘れた...)


城島「くぅ...い、今の状況で...まともにあいつと...戦えるか...」

キルリーリエ『ここは私のわざでなんとか...』

ーリーリエはグレイシアの前に立ち塞がろうと体を動かそうとした...

キルリーリエ『...!? か、身体が...う、動き...ません...そ、それになんだか...寒く...』

フラダリ「な、なんということだ...あの子の... リーリエの身体が凍りついている!」

城島「な、なんやて!? じゃあ、もしかして...部屋の温度が... ポケモンや人が凍るほどまでに...」

(;・×・)「それなら、私達も凍っているはずフワ... でも、凍っているのはリーリエちゃんだけ...一体どういうことフワ...?」
 ▼ 692 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 21:16:11 ID:mK0oudpc [3/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
キルリーリエ『ど、どんどん...凍って...いき...ます...これじゃ...動け...ま...せ...』

ーピキッ...ピキピキッ...

キルリーリエ「...! ...ッ!!」

ーリーリエの口元まで凍ってしまい...リーリエは喋る事も出来なくなった

ーそして、そのままどんどんと凍りついていき..

キルリーリエ「...」カチーン 

ーリーリエはキルリア型の氷像と化してしまった

城島「リ、リーリエェェェェェ!!」

(;・×・)「リ、リーリエちゃんが...凍っ...」

城島「な、何をしたんや! お前!! リーリエに何をしたんや!!」

ライチュウ夫人『私ニハ...ワカラナイワ... ソノ能力ハ...私ノ娘ノ力ナノ...ダケド...ソノ力ハ...貴様ラヲ...殺スノニハ十分ヨ...殺セ...殺セ...!』

城島「ぐぅっ...! まさか、こんなところで...リーリエを...」

(;×;)「そんなッ ...いやフワよ...こんなところで...リーリエちゃんとお別れだなんて... それも...こんな形で...」

星の夢「ミナサン・・・落チ着イテクダサイ」

城島「落ち着けるか!! こんな状態で...仲間が一人...あいつに殺されたんや!! それも...別の仲間を使って...リーリエを殺したんや...!!」

星の夢「ダカラ・落チ着イテ・・・リーリエ 彼女ハ生キテイマス・・・ 生存反応ガ氷像ノ中カラ確認サレマシタ」

(;・×・)「...えっ!? 生きているのフワか!?」

星の夢「ハイ・・・タダ・先ホドマデトハ反応ノ形ガ違イマス・・・マルデ別ノ生キ物ニナッタカノヨウナ・・・」

ー星の夢がそう言い切ろうとした瞬間、氷像に小さなヒビが入った

(;・×・)「ッ!?」
 ▼ 693 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 21:16:44 ID:mK0oudpc [4/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ー音を立てて、ヒビは徐々に大きくなり...

リーリエの声「うぅぅぅぅぅぅ...」

城島「今のは...リーリエの声や! それも...人間としての... リーリエ!! 大丈夫か!?」

ーピキピキ...ガキンッ!

ーその時だった

城島「って、うおぉぉぉぉぉぉぉ!?」

ーヒビが広がって大きな隙間となった時...その隙間からキルリアの像の体積からはありえない大きさの人間のリーリエがニュルリと飛び出してきた!!

リーリエ「キャァァッ!」

(;・×・)「リーリエちゃん!!」

ーガシッ

リーリエ「ナイスキャッチです! フワンテさん!」

(;・×・)「フ...フワァ...」
 ▼ 694 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 21:18:20 ID:mK0oudpc [5/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
城島「な、なんで...リーリエが元の姿に...? 一体どういうことなんや...」

グレイシア「ポケモンの...姿になる...という効果を...”凍らせた”... 氷となった...ポケモンとしての姿は...解除されて...人間に...戻ったの」

リーリエ「物体や生き物だけじゃなくて...効果とかそういうものまで凍らせるなんて...凄まじい能力です...」

城島「この状況でリーリエが人間に戻ると...立ち向かえる者が...殆どおらんくなる... フワンテやとグレイシアと戦うのには能力が足りひん...僕もエネルギー切れで動けへん... フラダリのやつはポケモンを持っとらん...ど、どうすれば...」

グレイシア「シィアァ...」

ーグレイシアは冷気を纏わせてフワンテたちに迫る...

ーその姿はもはや魔王とも思えるほどのおぞましさと威圧を放っていた

ライチュウ夫人『殺セ...愚カ者ヲ...殺スノヨ...愛シイ...娘ヨ...』

(;>×<)「こ、このままじゃ...ヤバいフワ...どうすれば...!!」

城島「ぐぅぅ...!!」

ー城島は足元に落ちていた拳銃を拾い、構えた

城島「あぁ...もう...ヤケクソや!! グレイシア! すまんが...くらえ!!」

ー城島は拳銃”デスウィング”を構え... 連続で三発弾丸を撃ち込む!!

ーバキュキュキュゥゥゥンッ!!

ー弾丸は螺旋を描き、グレイシアの額を狙って撃ち込まれた!!

ー...だがッ!!

グレイシア「...シアッ!!」

ーなんと、グレイシアに銃弾が撃ち込まれたと思った瞬間...彼女の目の前で見えない壁にはじき返されたかのように銃弾の動きが止まってしまったのである!!

城島「なっ...」

グレイシア「同じような...攻撃は...もう効かない...」

ーパラパラパラ...

ーと弾丸が床に落ちた

フラダリ「まさか、今のは...弾丸を凍らせたのか...?」

グレイシア「その...通り... 私や...ママにぶつかる前に...弾丸を...見えない氷の壁を貼って...凍らせた...」

グレイシア「だから、今...どんなものを飛ばしたり撃ったりしても...無駄なの... ママと私は...傷つかない...」
 ▼ 695 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 21:19:20 ID:mK0oudpc [6/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「...はぁっ!」

ーグレイシアは大きく口を開けて息を吹き出した

ーその息は凄まじい勢いの冷気となってフワンテたちを壁際まで吹き飛ばす...!!

(;>×<)「フワァァァァァァーーーーーッ!!」ドドッ!!

ーフワンテたちがぶつかった衝撃で壁に掛かっていた包丁や鍋などの装飾器具が床に落ちた

リーリエ「ひぃ...ひぃ...」

城島「くっ...つ、強すぎやろ...グレイシア... まさか、ここまでの能力を...秘めている...なんて...」

ライチュウ夫人『容赦ナドイラナイ...トドメヲ...トドメヲ刺セ...!!』

グレイシア「...はい、ママ」

ーグレイシアの表情は冷たかった

ーかつての仲間をこれから自ら殺そうとしているというのに...とても冷たい目をしていた

(;・×・)(もう...これで旅は終わりなんだフワろうか... 私達は...ここで死んじゃうんだろうフワか...)

(;ー×ー)(なんだか...とても辛いフワね... でも、一番辛いのはグレイシアさんなんだろうフワな... 自我がなくとも自らの手で仲間を殺して...そして、私達を殺した後も...この屋敷でひっそりと...)

(;ー×ー)(...ふぅ もうどうすることもできないフワね...私達はみんなこんな霜だらけの部屋でまるで冷凍魚とか冷凍食品のように凍らされて死んじゃうんだフワ... ココアさん...みんな...私の分まで...旅を続け...)

(;・×・)「...冷凍魚?」

ーフワンテはふと、何かを思いだした

(;・×・)(そういえば、ここに来る前...)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 ▼ 696 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 21:20:56 ID:mK0oudpc [7/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(・×・)「うぉっ...お、重たいし箱が大きいフワ...これは...一体なにフワ...?」

クレベース「そんなぁの中身は冷凍本マグロじゃ ...欲しかったんじゃろう伝説の食材が手に入らんかったけぇ...変わりゆっちゃぁなんじゃが...伝説の食材よりゃぁ劣っとるがええ食材じゃけぇ」

(・×・)「冷凍マグロ...うわぁ...本当フワ... しかもまるごと...」

クレベース「まぁ、昔から伝わっとるっちゅうか...昔からうちの組で使われとるもんじゃ ...まるごと1尾分あるから煮付けにフライ、刺身や寿司にすなんてのもえかろう」

グレイシア「寿司!?」ムクッ

城島「うわぁッ!! す、寿司って聞いて急に起き上がるな!! ビックリしたやないか!!」

グレイシア「赤身に中トロ、大トロの握りに...炙りにヅケに鉄火巻き...あと、ネギトロ...色々できそうね...」ジュルリ

(;・×・)「確かに、一尾まるごとあるフワから...色々できると思うフワけど...さすがに全部をお寿司にするのは...」

リーリエ「そうですよ! これぐらい大きいんですから、もっと色々別のことにも使えますよ! 例えば...抱き枕にしたり!」

城島「はぁ!?」

リーリエ「絶対この大きさ...抱き枕にするのにちょうどいいです! 今日はこのマグロ抱いて寝ていいですか!?」キラキラ

城島「そんなキラキラした目で言われてもいいわけないやろ!! っつぅか、生臭くてたまらんわ!」

グレイシア「あー...抱き枕にするのもいいかもね ...いい夢見れそう」

城島「見られんわ! 見れたとしても悪夢や!! ...っつぅかお前もかいな...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(;・×・)(こんな風な話をしていたフワ...それで、グレイシアさんがすごく食べたそうにマグロを眺めてて...)

( ・×・)(...はっ!! これだフワ!! マグロ...冷凍マグロ!! これが...この状況を打破するための方法フワ!!)
 ▼ 697 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:24:31 ID:mK0oudpc [8/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ー壁に寄りかかり、うなだれていたフワンテは近くに落ちていた2つの長い包丁を手に持って...立ち上がった!!

(`・×・)「...」ズァッ

グレイシア「まだ...生きていたの...? ...それに、そんなもの持って...何をする気?」

ライチュウ夫人『ソンナモノ...投ゲヨウトシタッテ...無駄ヨ... コノ子ノ能力デ...ドンナモノデモハジキ返スゾ...』

(`・×・)「どんなものでも...はじき返す...フワねぇ」

城島「フ、フワンテ...何を...する気や...?」

リーリエ「フワンテ...さん...?」

(`・×・)「少し、城島さんたちにも...協力して貰うかもしれないフワ...!」

城島「お...おぅ...?」

リーリエ「...?」

ライチュウ夫人『ワタシトコノ子ノ愛ハ...無敵... 貴様ラ...愚カ者ハ...ドンナコトヲシヨウト一生敵ワナイ...!!』

(`・×・)「愛...フワか こうして本人の意志もお構いなく操って...その子の仲間を殺させることが愛...フワか」

ライチュウ夫人『何ヲ...言ウゥ...』

城島「...そこにいる、お前が娘ってゆうてるグレイシアっちゅう奴はなぁ... 僕らの仲間なんや ...まだたった数日間だけの付き合いやけど...それでも僕らの旅に欠かせない...仲間やったで」

ライチュウ夫人『ソレガナンダァ...!!」

リーリエ「だから、私達は...グレイシアさんを...取り返したいんです」

(`ー×ー)「だから、いろんな方法を試して...グレイシアさんを大人しくさせて元のグレイシアさんを取り戻そうとしたフワ...でも、全てダメだったフワ」

ライチュウ夫人『ソウヨ...何故ナラコノ子ハワタシノ娘...』

(`・×・)「でも、一つだけ...たった一つだけ こんな状況でも試せる方法があったフワ... それも、この部屋にはそれを試すのに必要な道具もあるフワ...」

城島「それは...」

リーリエ「それは...?」

ーフワンテはどこからともなく頭のない冷凍マグロを取り出す...

(`・×・)「マグロの...解体ショーフワッ!!」
 ▼ 698 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:25:04 ID:mK0oudpc [9/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ夫人『マグロノ...解体ショー...? ソンナモノガ何ニ...』

グレイシア「...ッ!」ピクッ

ーグレイシアはその言葉に反応した

城島「...マグロの解体ショーかぁ ...確かにあいつなら...好きそうやなぁ ...寿司や刺身が大好きらしいしなぁ」

リーリエ「なるほど...その解体ショーに目を釘付けにさせて... その隙に解体したマグロを載せたうどんを食べさせて...正気を取り戻させる作戦ですね!!」

(`・×・)「それだけじゃないフワよ... 操られているグレイシアさんに...今までの思い出のことを話して... 私達と一緒にいた今までの記憶を思い出させてあげるんだフワ!」

城島「そうか...なら、僕たちも手伝わんとなぁ...」

ー城島とリーリエも落ちていた包丁を拾う...

ーよく見るとその包丁はマグロを解体するのに使う卸包丁であった

ライチュウ夫人『渡シハシナイ...貴様ラニ...奪ワセヤシナイゾ...!! コノ子ハ...私ノモノナノ...!! キィエェェェェェェッ!!』

(`ー×ー)「...行くフワよ...グレイシアさん...!! あなたの大好きな...このマグロを...グレイシアさんのためだけに...解体するフワ!!」

(`・×・)「見て、食べて...楽しんで... そして、私達との思い出と...正気を取り戻してほしいフワッ!!」

ーフワンテは両手に包丁を握り...天へ掲げた!!

(`・×・)「いざ...解体ショーの...始まりフワ!!」
 ▼ 699 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:35:02 ID:mK0oudpc [10/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(`・×・)「はぁっ!! やぁっ!!」

ーフワンテは凍ったマグロの固さや部屋の冷気などものともせずにマグロを卸していく!

ージャキンッ!!

ーフワンテはマグロに一太刀切り込みを入れる!!

(`・×・)「ハァッ!!」

ージャキーンッ!!

ーマグロに深い切り込みが入り...部位が取り出される!!

(`・×・)「...背なかッ!」

グレイシア「...」

(`・×・)「次、行くフワよ! 頼むフワ!! 城島さん!!」

城島「おう!!」

ーフワンテは冷凍マグロを投げ飛ばす!!

ーガシッ!!

ー城島はそれを落とさず...やさしく掴んだ!!

城島「ほないくで!! えいやぁぁぁぁッ!!」

星の夢「オォ・・激シイデスネ ・・・エネルギーハ少ナイデスガ・・・アシストシテアゲマスヨ」

ーシャキーンッ!!

ー城島は卸包丁でマグロを豪快に卸していく!!

城島「ハァッ!! ヤァァァッ!!」

ーズバァッ!!

ーそして、またマグロの部位が解体される!!

城島「...背かみッ!」

グレイシア「...うぅ」
 ▼ 700 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:35:20 ID:mK0oudpc [11/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
城島「いくで! リーリエ!!」

リーリエ「はい! 城島さんッ!」

ー城島はマグロを投げ飛ばす!!

リーリエ「やぁっ!」

ーそれを、リーリエは両手でキャッチした!

(;・×・)(...マグロ一匹をキャッチできるって...意外と力持ち...フワ?)

リーリエ「グレイシアさんは私にとっても大切な仲間です...! だから、力不足かもしれませんが...私もグレイシアさんを助けるために...がんばります!!」

ーリーリエは小ぶりな包丁でマグロを素早く卸していく!!

リーリエ「やぁっ!! たぁぁっ!!」

ーシュルルンッ!! キィンッ!!

リーリエ「...背しもッ!」

グレイシア「...うぅぅ」
 ▼ 701 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:35:59 ID:mK0oudpc [12/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ライチュウ夫人『何ヲシテイル...コノ愚カ者ドモメ...!! コノ屋敷ニ無断デ入ッタ上ニ私ノ娘ヲ奪ッテイクドコロカコンナフザケタ真似ヲ...!! 許サァァァァァン...!!』

グレイシア「...」ジュルリ

ーグレイシアは解体されていくマグロを眺めている...

ライチュウ夫人『グレイシア...!! グレイシア!! ...私ノ愛シイグレイシア...アノフザケタ真似ヲスル連中ヲ...殺セ...!!』

グレイシア「...はい、ママ」

ー命令に従っているようには見えるが...グレイシアの目はもうマグロに釘付けだ...

(`・×・)「グレイシアさんはもうこちらに目が釘付けフワ...」

グレイシア「シィァァァァァァ...!!」

城島「でも、攻撃する気まんまんみたいやで!!」

リーリエ「ここからが...正念場です! 攻撃をかわしながら...華麗に卸していきましょう!!」

(`・×・)「よし! そうフワね!! リーリエちゃん!! パスフワ!!」

リーリエ「言われなくても...わかってます!!」
 ▼ 702 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:36:32 ID:mK0oudpc [13/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーフワンテはリーリエからのパスを受取る...!!

(`・×・)「ここからは思い出も話していくフワ...!!」

(`・×・)「まず最初にグレイシアさんとの出合いフワ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

グレイシア「あっつ!!!なによ...さっきからなんでみんな冷やしうどんじゃないのよ!!!もう!あったまきたわ!!こんな、うどんなんか食べずに寿司でも食えばよかった!!」

グレイシア「...ハァ...ハァ...な、なによこの寿司...ど、毒が...仕込まれてる...よぉ...あいつら...わたしをだまそうと...ッ」

グレイシア「て、てめぇ!なに...するきなの!このへんたい! つ、通報してやるわ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(;・×・)「グレイシアさんとの最初の出会いは...いろいろ最悪だったフワ...!!」

ライチュウ夫人『何ヲ...話シテイル!! ...殺セ...殺セ...!! 凍ラセテ...殺セ!!』

グレイシア「シァァァァァァーーーッ!!」

ーグレイシアのこおりのいぶき!!

ーマグロとフワンテを激しい冷気が襲う!!

(`・×・)「はぁっ!!」グルンッ

ーフワンテはマグロを抱え、空中を跳んで解体しながら攻撃をかわした!!

(;・×・)「...そして、私達は過ちを犯したんだフワ」
 ▼ 703 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:36:52 ID:mK0oudpc [14/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

グレイシア「わ...わたしはぁ...城島様とぉ...フワンテさまのためのぉ...M奴隷...です...///」

グレイシア「...謝るくらいだったら、ブイズの奴らと再会するまでいっしょに連れてきなさいよ...それが償いよ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(;ー×ー)「グレイシアさんのアレな癖を開花させてしまい...その償いとして仲間と再会するまで連れて行くことになったフワ...!」

(`・×・)「けれど...それを後悔したことは...今まで一度もなかったフワ!!」

ージャキンッ!!

ーフワンテはマグロに一太刀切り込みを入れる!!

(`・×・)「ハァッ!!」

ージャキーンッ!!

ーマグロに深い切り込みが入り...一つの部位が取り出される!!

(`・×・)「...腹なかッ!!」

ライチュウ夫人『キィィ...キィィィィィ!! アテロ...攻撃ヲ...当テロ...!! 愚カ者ヲ...殺セ!!』

グレイシア「...シアッ」
 ▼ 704 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:37:18 ID:mK0oudpc [15/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(`・×・)「次は城島さんフワ!! あいよ!!」

城島「おう! ...今度もいい感じの調理...見せたるで!!」

城島「...旅についていくことになったあいつはかなり変わったやつで...わがままやし...痛いことをされると喜ぶし...普段はバカな事ばかりする...そんな奴やった...」

城島「やけど...やけどあいつは...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

グレイシア「...よくわかんねぇがあんたを生かしておかなきゃいけないような気がすんのよ... それに比べて私の命なんか...実に軽いもんさ... ほら!早く逃げなさいよ!」

グレイシア「...ここ、通りてぇんだったら... 私を倒してからにしな...! それまであいつらには指一本も触れさせねぇ...!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

城島「ただ、旅に同行しているだけの僕らを...守ってくれようともしたんや!! そんな器を持った...良い仲間でもあるんや!!」

城島「やから...あいつを絶対に取り戻したいと思っとる!!」

ライチュウ夫人『ソレガ...ナンダ!! ...娘ハ...渡サンゾ...!!』

城島「ええや、返してもらうで!!」

ライチュウ夫人『殺レ...早ク殺ルンダァァァ...!! ...殺セ...殺セ...!!』

グレイシア「...シ...ア...」

ーグレイシアは氷柱をいくつか作り...城島目掛けて飛ばした!!

ーしかし、解体ショーにもう夢中になっているグレイシアは軌道を制御できず...

ーガキンッ!!

ー城島にもマグロにも当たらず見当違いの方向へ飛んでいった

ライチュウ夫人『何故ダ...何故...アンナフザケタモノヤ... 愚カ者ニ...攻撃ガ当タラナイ...!!』

城島「へへへ...なんでだろうな...!」

ー城島は大胆にマグロを解体する!!

城島「腹かみッ!!」
 ▼ 705 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:37:40 ID:mK0oudpc [16/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「その理由は...もうわかると思いますよ!! ...パスです!! 城島さん!!」

城島「おぅ!!」

ー城島が投げたマグロをリーリエは両手でうまくキャッチする!!

城島「おぅし!! がんばれ!! リーリエ!!」

リーリエ「...はいッ!!」

リーリエ「グレイシアさんは普段は素っ気なかったり...ちょっとツンケンした態度を取ることもありますが...」

リーリエ「本当は私達だけでなく...困っている人やポケモンさん...子供にも優しいポケモンさんなんです!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

グレイシア「お姉ちゃんの少し分けてあげるからさ...来るまでこれ食べててよ、ね? ...私、冷まさないとうどんとか食べられないから」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リーリエ「そんなグレイシアさんを...私も...大好きなんですよ!! だから...こうして...恩返しします!!」

ーシャキーンッ!!

ーリーリエはあっという間にマグロから部位を切り出す!!

リーリエ「腹しも!!」

ライチュウ夫人『コレ以上サセル...カァ...!! グレイシア...!! ヤツラヲ...フブキデ...!!』

ーライチュウ夫人はしわがれた声でグレイシアに命令する...

グレイシア「マグロ...」ジュルリ

ーしかし、もうグレイシアはマグロに夢中だ!!

フラダリ「わたしは...君たちとは出会ったばかりで...君たちと彼女のことをよくは知らない...だが、君たちの友情は...よくわかったぞ!!」

フラダリ「私も手を貸そう!! マグロを渡してくれ!!」

リーリエ「はいっ!!」

ーシャキンッ!!

ーフラダリは壁に掛かった卸包丁を掴んで...素早く飛んできたマグロの部位を捌いていく!!

フラダリ「...赤身ッ!!」
 ▼ 706 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:38:35 ID:mK0oudpc [17/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(`・×・)「これで、全て...解体は成功フワね!」

フラダリ「最後は...君に任せよう」

城島「いいとこ取りやなぁ...フワンテ」

リーリエ「グレイシアさんのために...おいしいうどんを作ってください!!」

ライチュウ夫人『ヌゥ...貴様ラ...!! 渡サン...渡サンゾ...!!』

グレイシア「...フワ...ンテ...?」

(`・×・)「...!!」

城島「...わかるか? グレイシア...僕や、城島や...!」

グレイシア「ジョウ...シマ...」

ーグレイシアの虚ろだった目に少しずつ光が戻る...

リーリエ「マグロの美味しそうな見た目...そして、私達の絆が...グレイシアさんを少しずつ正気に戻しているのです!!」

(`・×・)「このまま...最後まで...いくフワよ!!」
 ▼ 707 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:38:53 ID:mK0oudpc [18/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(`・×・)「たぁぁぁぁぁぁッ!!」

ーフワンテはマグロの全部位を上に投げ...

(`・×・)「うりゃりゃりゃりゃりゃぁぁぁぁーーーーーッ!! フワーーーーーッ!!」

ー目にも止まらぬ動きで捌いていく!!

グレイシア「ふぅ...がぁ...」ジュルリ

ー捌かれた切り身が落ち行く先は...

グレイシア「う...どん...?」

ーあらかじめ作っていた簡易うどん!!

(`・×・)「完成...簡易大盛りマグロづくし冷うどんフワ...!!」

グレイシア「マグロ...うどん...うぅ... 美味しそう...美味し...そう...」ジュルリ

ライチュウ夫人『ナ、何ヲシテイルノ...!! グレイシアァァァァァ...戻リナサイ...戻リナサイッ!!』

ーしかし、グレイシアはその忠告も聞かずにフワンテの下へ向かう...

(`・×・)「もう勝負あったも同然フワね...」

ライチュウ夫人『キィィィィィ...我ガ娘ヲ...奪ウナンテ...許サナイ...モウ...許シハシナイ... 愚カ者...愚カ者メェェェェェェェェェッ!!』

ーそう叫ぶと、ライチュウ夫人は姿を消した
 ▼ 708 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:39:30 ID:mK0oudpc [19/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「フワンテ...城島...リーリエ...みん...なぁ...う...うぅ...」

リーリエ「は...はぁ!! グレイシアさぁんッ!!』」

ーグレイシアの様子が変わった...

グレイシア「こ、ここは...私は...何を...?」

リーリエ「グレイシアさん、この指...何本に見えますか?」

ーリーリエは3本の指を立ててグレイシアに見せた

グレイシア「えーと...30本?」

リーリエ「えっ...!!」

グレイシア「...嘘よ、嘘嘘 冗談よ ...3本でしょ?」

城島「ふぅ...そんな冗談が言える...っちゅうことは本人やな やっと...正気を取り戻したんや... よかった...ホンマによかったで...」

(;・×・)「色々心配したんだフワからね...」

グレイシア「それは...なんか、ごめんなさいね...」

フラダリ「私は君とは知り合いじゃないが...彼らが大切に思う美しい仲間が無事でなによりだ」

グレイシア「...うっわ!! 誰!? 誰こいつ!! ...カエンジシ!?」

(;・×・)「カ、カエンジシじゃないフワよ! この人はフラダリさん!! プラズマ団の団員で...色々とあってこの屋敷を出るまでの間同行することになった人フワ」

フラダリ「よろしく頼む」

グレイシア「へぇ...プラズマ団...ねぇ ...まぁ、いいわ 別に ...事情があるんだろうしさ」
 ▼ 709 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:39:45 ID:mK0oudpc [20/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
城島「...ふぅ、それにしても...さっきの凍てつく波動とか...銃撃反射とかは...凄かったなぁ... お前って敵に回したら恐ろしい能力やなぁ...ホンマ」

グレイシア「...え? 何それ ...私知らねぇんだけど」

(;・×・)「...あ、操られてたときの記憶...ないのフワか?」

グレイシア「えぇ、まったく... 操られてた感覚はあるんだけど...全然記憶はないわ ...でも、操られている間にね...私、夢を見たの」

リーリエ「...夢?」

グレイシア「そうよ、寝ている時に見るような感じの...夢」

グレイシア「私、物心ついたときにはもう親は周りにいなかったのに...その夢の中で...母親を名乗るポケモンに出合ったの」

グレイシア「周りには沢山の兄弟や姉妹がいて...私と母親、そしてみんなは幸せに暮らしてたの」

グレイシア「でも、突然... あんたらの声が聞こえたのよ "目を覚ませ"とか、"戻ってきて"とかね...」

グレイシア「それを聞いたら...なんだか、この状態がおかしいものに感じてさ...仲間やみんなの元に戻らなきゃ...って思ってさ んで、気が付いたら元に戻ってた」

城島「なるほど...じゃあ、最後のアレは...ちゃんとお前に伝わってたんやなぁ」

(;ー×ー)「ちゃんと伝わっていてよかったフワ...」

グレイシア「...でも、なんか 寂しい気分ね ...偽物の母親とはいえ別れるのは」

リーリエ「グレイシアさんって家族... イーブイさんたちに出合うまでリーフィアさんだけだと聞きました...やはり、寂しいんですね」

グレイシア「...でもね、今は大丈夫よ ...今の私にはあんたら"仲間"が家族みたいなものだから」

(・×・)「...!!」

グレイシア「なーんてね、ベタなセリフでしょ? それに、私はまだ"仲間"じゃなくて単なるイーブイたちと出合うまでの"同行者"だしさ」

城島「...グレイシア」

グレイシア「あーでも、あんなことやられちゃったら ...ちょっと一緒に同行するだけのつもりだったのに...本当の"仲間"にならなくちゃいけなくなっちゃったわね...なんてことしてくれるのよ ...フフッ」

ーグレイシアはニヤッと笑った

ーいつものグレイシアらしい笑顔だったが...

ーどこか照れ隠ししているようにも見えた
 ▼ 710 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:40:04 ID:mK0oudpc [21/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「...あ、そうだ」

(・×・)「どうしたんだフワ?」

グレイシア「...本当はさ、そのうどん...私を正気に戻すために作ったんでしょ? ...でも、その前に操られが解けちゃったから...私、食べれてないじゃない」

城島「そういえば...そうやな ...で、食べたい...っちゅうことやろ ...正直に言うてみ」

グレイシア「あー... そんなとこ マグロの刺身を載せた冷やしうどんとか最高じゃない」

(;・×・)「えぇっと...これ、さっきの戦闘の影響で...冷やしを通り越して固まっちゃってるんだフワけど... それに、マグロの刺身も...凍っちゃってるんだフワけど...いいフワか?」

グレイシア「だいじょぶだいじょぶ、なんとかなるわ マグロなら」

(;・×・)「そうフワか...じゃあ、あいよ!」

ーフワンテはグレイシアにうどんを渡した...

グレイシア「うぅん...美味しそうね...フフッ... さぁて、いただきます...っと」
 ▼ 711 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/11 22:41:12 ID:mK0oudpc [22/22] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーバキバキ...モグモグ...

ーグレイシアは冷凍うどんを割りながら食べていく...

グレイシア「うぅん、冷凍マグロも美味しいわね... 少し溶かしてちゃんとした刺身にしてから食べるのもいいかも...ねぇ、なんか暖められるものない?」

リーリエ「携帯用コンロならあるんですが...」

グレイシア「お、そういえば そんなのあったわね...さぁて、これで少し溶かして...っと」

ーそして、うどんやマグロの刺身の量はどんどん減っていき...

グレイシア「...ん、ごちそーさん」

ー切れ端一つ残さずに完食してしまった

城島「なぁグレイシア...そのうどん、マグロをほぼ1匹まるごと使っとるんやけど...お前のその小さい身体によう収められたなぁ...」

グレイシア「マグロは別腹よ だからいくらでも食えるわ ...ゲフ」

城島(...明らかに満腹そうやけど)

(;・×・)「それで...お味はどうフワか?」

リーリエ「私とフワンテさん、城島さんとフラダリさん...四人の共同作成のうどんです!!」

グレイシア「そうね...>>712...って感じで...美味しいわね ...やっぱりみんなうどん作りの腕、あげたかしら?」


(今日はここまでです ...久しぶりにすごく書いた気がする ...結構疲れた)
 ▼ 712 ケンカニ@まひなおしのみ 18/12/11 22:46:03 ID:byqAQybU NGネーム登録 NGID登録 報告
氷のライバルが現れそうな予感
 ▼ 713 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/12 23:47:41 ID:zo/2LE5c [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「そうね...氷のライバルが現れそうな予感...って感じね」

(;・×・)「...えっ?」

グレイシア「こんな良い感じの冷たさの氷うどんとか...最高じゃない しかもマグロも乗ってるしさ ...そりゃ、氷を使う者として...ライバル視しちゃうかもなぁ...って」

(;・×・)「...その氷、操られてた時のグレイシアさんが凍らせた氷なんだフワけど...」

グレイシア「...え?」

リーリエ「ま、まぁ... グレイシアさんが凍らせたのを...フワンテさんが一番丁度良く調理したってことで...ね?」

グレイシア「んー、そうね ...腕は前より上がった...というのは確かね 刺身一つとっても職人の腕で味とか食感が変わるしさ ...もう、どんな料理でもできちゃうんじゃない?」

(・×・)「私は...基本うどん一筋フワかねぇ... たまに別の物も作るフワけど...」

グレイシア「フフッ... そうよね、そーいうのがあんたらしいわ」
 ▼ 714 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/12 23:56:51 ID:zo/2LE5c [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「グレイシアさんが戻ってきてくれましたし...これで一安心です!」

城島「ふぅ...ホンマに一時はどうなることかと思ったで...」

グレイシア「...それにしても、なんかみんなボロボロねー ...どうしたの?」

城島「お前にやられたんや!! ...肩を異様に攻撃されてなぁ...さっきマグロ解体で無理したから余計に痛むんや...」

ー城島はグレイシアに肩の傷を見せた...

ー傷は浅いが血がまだ流れている...

グレイシア「うぉ、結構ぱっくりといってる... 自分の意志がないとはいえ...こんな風に傷をつけるってのは...良い気分じゃあないわね」

城島「なぁ、グレイシア... 責任とってこの傷...どうにかしてくれんか?」

グレイシア「ま、自分の意志じゃなくても傷つけちゃったんだから...責任はとらないとね... ほら、傷見せなさいよ」

ーグレイシアは城島の腕に跳びつき...

グレイシア「...」ペロペロ

城島「...!!」

ーグレイシアは城島の傷口を舌で舐めた...

(;・×・)「グ、グレイシアさん...」

リーリエ「...?」

グレイシア「...ほら、唾つけといたわよ」

ーそう呟くグレイシアの顔はどこか照れているようにも見えた

城島「...お、おぅ...ありがと...なぁ」

グレイシア「...こういう傷はさ、唾つけときゃ治るから 大体 ...私の経験よ」

城島「...って こ、こんなんで治るわけないやろ...浅いとは言っても傷が結構デカいしなぁ」

グレイシア「あー、わがままねー ...ちぇっ、仕方ないわね ...もうちょっとやらないとダメかしら? ...でも、しゃあないわね ...>>715もしてあげるからもう一回傷見せて」


(今日は短いですがここまでです) 
 ▼ 715 スモウム@あやしいパッチ 18/12/12 23:58:31 ID:yhh.wW1c NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
もう一度悪霊化
 ▼ 716 ィ@サファイア 18/12/12 23:59:12 ID:r2zAUdMA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
なんか記憶無いときに手にいれたっぽい回復能力
 ▼ 717 チュール@こうかくレンズ 18/12/13 19:13:03 ID:EkS28s9k NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
霊力で回復か…
今回はどんどん強化入るな
 ▼ 718 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/13 23:19:40 ID:LPYo/vBc [1/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「あー、わがままねー ...ちぇっ、仕方ないわね ...もうちょっとやらないとダメかしら? もう一回傷見せて...って...うっ!!」

(;・×・)「グ、グレイシアさん!?」

グレイシア?「フッフッフッ...まぬけだな...フワンテ...! 油断させておいて...お前らを倒す作戦なのよ!!」

ーグレイシアは身体に冷気を纏わせる...!!

フラダリ「ま、まさか...さっきの悪霊が...また...ッ !」

城島「フワンテ! こうなったらこの包丁で戦うで!!」

(;・×・)「仲間を、それも包丁で傷つけるのは嫌フワけど...いま戦うにはそれしかないフワね!」

グレイシア「えっ、ちょっ...」

(・×・)「フワァァァァァァーーーーッ!!」
 ▼ 719 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/13 23:22:01 ID:LPYo/vBc [2/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「ちょ、ちょっと待って!! 殴らないで!! わ、わるかったわよ! 正真正銘私よ! グレイシア ホウエン地方生まれ 妹の名前 リーフィア 好きな食べ物 寿司と刺身」

(;ー×ー)「...」

城島「...2013年の映画「デッド寿司」の主演女優は?」

グレイシア「武田梨奈」

城島「ORANGE RANGEの楽曲「SUSHI食べたいfeat.ソイソース」の曲中に出てくる寿司ネタのうち最初の六個は?」

グレイシア「関サバ、アジ、ホタテ、ネギトロ、ブリ、穴子」

城島「...ふぅ、やれやれ 本物のようやな こんなくだらねぇことを知っとるのは」

リーリエ「あぁ...びっくりしました...」

(;・×・)「シャレにならないフワよ...これ」

グレイシア「...ちょっとふざけたかったのよ なんとなくね」

フラダリ「ふざけたかっただけでは済まされないような気がするな」

グレイシア「ご、ごめんなさい... その...城島、あんたの肩アーマーのヒビんとこさっき凍らせて... 菌とか入らないようにしといたからさ、許して? ね?」

城島「...まぁ、色々言いてぇことはあるんやけど なんとなく傷の痛みが楽になった気もするし...ええか」

リーリエ「これで、完全にグレイシアさんが戻ってきましたね! やったー!!」
 ▼ 720 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/13 23:29:59 ID:LPYo/vBc [3/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
リーリエ「これでグレイシアさんが戻ってきましたし...あと、この屋敷でやることは...」

(・×・)「全ての謎と呪いを解いて...この屋敷を脱出する...フワね」

城島「グレイシアとの戦いとかで忘れとったけど、この部屋に来たのはそれを探るためやったしな」

フラダリ「そして、その謎の答えが書かれているというのが...この日記なわけだが... 鍵がない」

(;ー×ー)「今度は鍵探しフワか...」

城島「参ったなぁ...さっきの戦いで色々とめちゃくちゃになって探しづらくなってもうた」

グレイシア「それなら...鍵なんてなくても開けられるわ」

リーリエ「えっ!? どうやって...ですか?」

グレイシア「ピッキングよ、泥棒とかそーいう感じの連中が鍵穴に棒突っ込んでやるやつよ ちょっと待ってて...」

ーそういうと、グレイシアは手元で細長い氷柱を作り出す...

城島「なるほど、そうやって氷のロックピックを作って解錠するっちゅうことか」

グレイシア「昔、まともな暮らしができなかった頃に何回かやったことあるの 私」

(;・×・)「こういうこと何回かやってるって...グレイシアさんって結構壮絶なポケ生送ってたみたいフワね」

グレイシア「まーね、お陰で盗みとかそーいうのはお手の物だったりして 今はそんなんしなくても何とかなるけど...こういった形で役に立つとはね」
 ▼ 721 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/13 23:32:37 ID:LPYo/vBc [4/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「まー、簡単な鍵だから簡単に開くと思うけど、どうせだからここで私がピッキングのやり方を教えてあげるわ」

リーリエ「良い子のみんなは是非真似してください!」

城島「いやいや、真似したら大半捕まるからな! やめとけよ!!ええな!!」

グレイシア「...っつぅわけで、グレイシアのドキドキピッキング講座ー」

城島「無視かいな! つぅか、教えるな!」

グレイシア「まず必要なものを紹介するわ 平たいう氷柱と、先が折れ曲がった細い氷柱... んなもん持ってないってやつはマイナスドライバーとかヘアピンとかで代用しなさい」

リーリエ「マイナスドライバーとヘアピン...と」メモメモ 

城島「メモらんでええわ! 割とアカンことやぞ、これ」

グレイシア「さて、道具を揃えたら 早速...といきたいところだけどまずは仕組みを理解しないとね」

グレイシア「基本的に、鍵ってのは構造に違いがあれども内部に長さの違うピンとバネがあって...そのピンの上部が横から見て平行な位置に並ぶように押し込むことで鍵が開く...ってことなのよ」

グレイシア「つまり、ピッキングとは鍵を使わずにそのピンを平行にする作業...ってわけ」

リーリエ「ふむふむ...参考になりそうですね...」

城島「何を開けるつもりやねん、お前」
 ▼ 722 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/13 23:33:27 ID:LPYo/vBc [5/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「ピンのことを理解したら...今度こそこの鍵穴に平たい方をブチ込んでいくわ」カチャッ 

ーグレイシアは日記の鍵穴に平たい氷柱を差し込む...

グレイシア「そうして、少しだけ回転する方向に力を入れてテンションをかけるの そうしたらシリンダーが緩むわ」ガチガチ

リーリエ「テンション...シリンダー...」メモメモ 

城島「だから、メモらんでええって...」

グレイシア「そしたら、すかさず曲がった方をブチ込んで折れ曲がった先端でピンを押し込むように動かしていくわ」カチカチ

グレイシア「ここからは感覚勝負よ... ピンの押した感じ... 例えば、感覚の重たさとか音とか...そういうのでピンの位置を把握するの」

ーグレイシアは鍵穴に差し込んだ氷柱をカチカチと動かす...

グレイシア「...おっ、いい音ね ...このピンはちゃんと上がったみたいね...」

リーリエ「一発ですか! すごいですね!グレイシアさん!」

グレイシア「フフッ...そうかしら? ま、こんな簡単な鍵 朝飯前よ!」ドヤッ

城島(...すっごいドヤ顔やなぁ)
 ▼ 723 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/13 23:34:21 ID:LPYo/vBc [6/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「ってことでもう一回テンションをかけてからピンを押し上げ、もう一回さっきの事を繰り返して...」カチャカチャ...

ーペキッ

ー氷柱が折れた

グレイシア「...」

リーリエ「グ、グレイシアさん?」

グレイシア「ま、まぁ...こういうことも度々あるわよ そういうときはすぐにもう一回トライするのよ そうしたら、今度こそ...」カチャカチャ 

ーペキッ

グレイシア「...あ、あれー? また...折れた? もしかして、この鍵...結構ツワモノ?」

城島「...はぁ」

グレイシア「...ま、まぁ たまにこうやって少しキツい鍵もあったりするのよねー でも、今まで私は本気出してやってなかったからさ...次からは本気で開けさせてもらうわ!」カチカチ...カチャカチャ...

ーペキッ

グレイシア「...」

城島「本気...よな?」
 ▼ 724 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/13 23:35:02 ID:LPYo/vBc [7/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
グレイシア「あーごめんごめん、本気の20%出しただけだわー これで十分かなー...って思ってさ」

ーグレイシアはそういうと、体の毛の中から氷のカゴを取り出して城島に渡す...

城島「...これはなんや?」

グレイシア「いつも持ってる氷の籠よ ちょっと本気出すから邪魔になるかなーって思ってさ...さぁて、今度こそ...マジにやらしてもらいますよ!!」 ガチャガチャ

ーペキッ

グレイシア「...ぬぅぅぅう もう一回!」カチャカチャ

ーペキッ

グレイシア「野郎...なめやがって...!! こうなったらやってやるわよ!」カチカチ 

ーペキッ

グレイシア「キィィィィィ...!!」

リーリエ「グ、グレイシアさん?」

グレイシア「黙ってて頂戴! ぜってぇにこいつを...開けてやる...!!」カチガチ

ーペキッ

グレイシア「...!」

ーペキッ

グレイシア「...ッ!」

ーペキッ

グレイシア「アァァァァァァーーーーッ!!」

ーペキッ

(;・×・)「グ、グレイシアさん...?」

グレイシア「あぁっ!! もう!! しゃらくせェーーーーッ!! ブチ壊れろッ!!」ベキィッ!!

ーグレイシアは日記の鍵を小さな氷柱で攻撃し、破壊した!!

グレイシア「はぁ...はぁ...と、こんな風に簡単に開くのよ ...うん」

城島「...お、おう」

フラダリ「...ぁあ」

(;ー×ー)「...」

グレイシア「な、なによ...みんな あ、開いたからいいじゃない! ほらほら、とっとと見なさいよ! これ! これが見たくてこの部屋に来たんでしょ!?」

リーリエ「えぇっと...グレイシアさん 元気...出してください! がんばリーリエです!」

グレイシア「な、慰めないでよ!! 余計に...恥ずかしいから...」
 ▼ 725 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/13 23:35:32 ID:LPYo/vBc [8/8] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(;ー×ー)「これで、一応鍵は開いたフワね...」

城島「酷い開け方やったけどな」

グレイシア「そ、それは...そうだけど...開いたから別に...ねぇ?」

リーリエ「そうですね...じゃあ、そういうわけで早速日記の内容を読んでいきましょうか!」

フラダリ「どうやら、この日記はこの屋敷に来る前の一年...そして、ライチュウ夫人の夫となってこの屋敷で暮らすようになってから...事件によってこの屋敷が放棄されるまでの日々を記しているようだ」

城島「事件の日までの詳細...かぁ ...だとすると、ほんまにこの日記に...全てのことが書かれとる...っちゅうことやな」

リーリエ「この屋敷に来る前は...有名な器具職人に弟子入して、独り立ちした後は装飾器具職人としてシコク地方で自分の創った装飾と実用性を兼ねた器具をオーダーメイドで作ってたみたいですね」

(・×・)「オーダーメイドの器具職人さん...フワかぁ」

フラダリ「どうやら、色んな人やポケモンにあった器具を作ってあげていたようだな... フワンテ、お前と同じ種族からも依頼が来ていたそうだ ...トングの制作依頼だな」

リーリエ「フワンテさん用のトング...ってあれじゃないですか! フワンテさんがここで見つけて持ってきた器具ですよ!」

(;・×・)「たしかにそうフワけど...どうしてここにコレがあるんだフワ? オーダーメイドなら依頼主に届くんじゃないフワか?」

フラダリ「あぁ、それなら多分それは... 言うなれば刀で言う影打のようなものなんだろう」

グレイシア「影打?」

フラダリ「影打というのはな、真打の反対の言葉であり... 依頼された刀職人が何本か刀を打ち、一番いい出来の物を真打といって依頼主に献上し それ以外の物を影打というんだ」

(;・×・)「一番いい出来じゃなくてもこの出来フワか...」

城島「...っちゅうことはここにある殆どの物が影打てきなもん...っちゅうことか」

フラダリ「まぁ、そういうことだな ...この頃、イチロウは>>727という器具を作るのを得意だったらしく、多く依頼を受けたと書かれているな」



(今日はここまでです 10月中に終わらず、ここまで長引くとは...せめて12月中に終わらせたらいいなぁ)
 ▼ 726 ダック@ウルトラボール 18/12/13 23:36:44 ID:bdfwqBac NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ポケモンカード
 ▼ 727 ティアス@マグマスーツ 18/12/13 23:38:55 ID:vW1Q5IK. [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
‥‥なんだこれは? ‥‥? 麦‥‥奉? ???????
 ▼ 728 アームド@しんじゅ 18/12/13 23:39:31 ID:vW1Q5IK. [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>727
(かすれて読めない)
 ▼ 729 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/15 00:07:50 ID:3/iUfHEk [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(すみません、今日は更新できません...)
 ▼ 730 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/15 23:51:51 ID:3/iUfHEk [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「まぁ、そういうことだな ...この頃、イチロウは...麦...奉? ...という器具を作るのを得意だったらしく、多く依頼を受けたと書かれているな... なんだこれは?」

城島「...かすれてて読めへんなぁ ...なんなんやろ...」

グレイシア「ちょっと... この日記にこの屋敷の呪いを解くヒントが書かれてるんでしょ? ...それまでかすれてたらどうするのよ」

リーリエ「最後までちゃんと読めればいいんですけどね...」

(;ー×ー)「うぅん...さすがに年月が経ってるからフワか、かすれてて読めないページが多いフワ...」

フラダリ「ここからも、ところどころかすれていて読める箇所が少ないな... だが、肝心なところは読めそうだ」

城島「とりあえず、ここから先を読んで行くで...」
 ▼ 731 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/15 23:52:10 ID:3/iUfHEk [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「次の読める箇所は...ライチュウ夫人との出合い...か」

城島「どうやら、ライチュウ夫人との出会いは...お見合いやったみたいやなぁ」

フラダリ「どちらもお見合いで出合った途端に一目惚れ...そのまま結婚を決めたそうだ」

リーリエ「そこからは夫人との結婚生活が書かれていますね...」

グレイシア「...うぉっ こりゃ...お盛んなこと... 新婚夫婦の生活となると...こういうのもあるよね...当然」

ーグレイシアはあるページを見てそう呟いた

(///・×・)「フ、フワ...」

城島「うわぁ... お熱いなぁ...こりゃあ...」

リーリエ「...? これ、どういうことですか? 奥さんの身体の暖かさとか...あと、唇を重ねて...とか色々と書いてありますけど...?」

(///・×・)「リ、リリ...リーリエちゃん...こ、こういうのは...見ない方がいいフワよ... その...まだ早いというか...」

グレイシア「...ふぅ、だいぶピュアね、あんた」

リーリエ「...?」
 ▼ 732 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/15 23:52:31 ID:3/iUfHEk [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「彼はそうやって妻と過ごしながらも、独身時代と同じように依頼を受けてオーダーメイドで器具を作っていたりもしたそうだ」

フラダリ「...そして、そんな日々を過ごしていたことで翌年、子供が生まれたそうだ」

「今日から、私はこの古くより伝わる家の一員となった 妻やそのご家族 従者たちの期待に添えるように尽力したい」

「今日、私と妻の間に...待望の子が生まれた 女の子らしい 私も妻も、そして従者たちも皆喜んでいる この子はきっといい子に育つ 私はそれを願って銀の器に娘の寝顔を彫り込もうと思った」

「屋敷の入り口にこの器を飾り...私達家族の幸せを守っていてほしい ずっとずっとこの幸せが続くように」

城島「なるほど...この辺は大体ガエンの日記で見た通りやな...」

リーリエ「本当に、幸せそうな家庭ですね...」

(・×・)「続きを読んでいこうフワ」
 ▼ 733 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/15 23:54:51 ID:3/iUfHEk [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「今日、娘が一歳の誕生日を迎えた」

「妻の胸に抱かれ、笑っている娘を見ると 多くの依頼を受けて徹夜で器具を作っている私の疲れもたちまち吹き飛んでしまいそうだった」

「優しい微笑みを浮べて娘を抱いている妻... 私はその姿を見て自分も妻や娘のために何かできないか考えた」

「私は、娘の前でオモチャを使ってあやしたり面白い顔などをしてあげた ...娘は嬉しそうな顔でこちらを見た 妻も私を見て微笑んでいる...」

「その姿はまるで聖母とその子のようにも思えた 美しい とても美しく...愛らしかった 私はその光景を残すため...私も混じり、それを従者に撮らせた」

リーリエ「それで...その写真が挟まっていますね...」

城島「ライチュウ夫人の胸に抱かれて...ボラックスが幸せそうに笑っとるなぁ... それがどうしてあんな風に...」

グレイシア「...こんないい家族だったのに...どうして私なんかを子供代わりにするようになっちゃったのかしら」

(・×・)「そういえば、悪霊になったライチュウ夫人は..."子供"とか"娘"に執着してたフワね...」

フラダリ「そこになにかがありそうだな...」

「だが、写真に残すだけでは気分は晴れなかった もっと別の物に残さねば...」

「そう思って私は今作っている器具の余った金属で小さな>>734を作り...それに写真を元にした娘達のレリーフを刻んで私の工房に飾ることにした」


(今日はここまでです 想像力が足りないせいか 麦‥‥奉がわかりませんでした それと、最近展開を思い付くのが遅くなり 更新時間が遅くなりがちになってきています...すみません)
 ▼ 734 ニゴーリ@ペアチケット 18/12/16 07:59:46 ID:ivuEpLzA NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
お稲荷さんの御守り 
 ▼ 735 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/17 12:55:19 ID:NKjgJpGc [1/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
(昨日、パソコン、スマホ共に突然インターネットに接続できなくなり 更新できませんでした お詫びの午前の部です)


「そう思って私は今作っている器具の余った金属で小さなお稲荷さんのお守りを作り...それに写真を元にした娘達の姿を刻んで私の工房に飾ることにした」

(;・×・)「き、金属製のお守り...」

城島「しかも、お稲荷様って... 有難いには有難いけど...チョイスが謎すぎるなぁ...」

フラダリ「...お守りか たしかに、この部屋にあるようだな...」

(;・×・)「でも、グレイシアさんがさっき暴れたせいで...あんな風に...」

ーなんと、金属でできたお守りはボロボロになって乱雑にフラダリの足元に転がっていた...

ー表面にはフォッコのようなポケモンの姿と共に夫人たちの姿が描かれていた

グレイシア「わ、私が悪いの? ...むしろ、これはそのお守りに彫ってある...ライチュウ夫人自身のせいじゃない?」

城島「まぁ、そうやなぁ... アレはお前自身で考えてやったことやないし しゃあないな」

リーリエ「それはともかく...結構いいお父さんなんですね! 娘さんのために色んな事をしてあげたり... それに、次のところを読むと... 遊んであげたり、器具創りを見せたりもしたみたいですね!」

「最近、仕事が忙しくない時や仕事がない時に娘と遊ぶことが多い。 娘は器具創りに興味を持っているらしい そのため、邪魔にならない位置で器具創りを見せたりした」

「私の妻は危険なことをさせたくないようで反対しているがこの子はきっといい職人になる いつか私のような器具職人になってこの地方の器具創りを担って欲しい」

城島「器具職人になってほしかった...のかぁ」

リーリエ「その思いは...叶ったのでしょうか...」

フラダリ「この屋敷の荒れ具合を見ると...ダメだったのだろう それに、娘が生きているかどうかも...わからないな」

グレイシア「...ふぅ、そうね ま、生きてても30年以上経ってるしそれなりのババアだと思うけど」
 ▼ 736 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/17 12:57:19 ID:NKjgJpGc [2/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
フラダリ「だが、次の所からの日記を読むと...娘は段々と父親や母親より... 教育係たち従者を好きになっていったようだ」

「妻によると娘は近頃、仲のいい教育係のミオージャやガエンと一緒にかくれんぼなどで遊ぶことが多いそうだ 私はここのところ、承った仕事で工房からあまり出られず娘の顔をあまり見ていない 早く仕事を終わらせて娘と遊んでやりたいものだ 妻も、従者と楽しそうに遊ぶ姿をみて微笑んではいるが親とあまり一緒にいない...というのは寂しいと言っていた」

城島「確かに、寂しいよなぁ... それも、こんなに小さい頃やし...」

フラダリ「そして、別の日...」

「今日も、娘はミオージャと遊んだそうだ 彼女は、少し粗暴な話し方や挙動ではあるが 子供や後輩達には優しく、慕われている 私達にもよく尽くしてくれているから私は好きなのだが... やっぱり娘を取られたようであまり良い気分ではないらしく妻は少し嫉ましそうに彼女を見ていた」

フラダリ「そしてさらに、先の日...」

「娘が、とうとう かっこいいミオージャやガエンみたいになると言い出してしまった 私はかっこよくないのか? と聞けば パパ 全然会えないからやっ! と言われてしまった 子供の言葉ではあるが傷ついてしまった...あぁ、とても辛いぞ ...これからは仕事を早めに切り上げねば」

(;・×・)「うわぁ...悲しいフワね...」

城島「娘にそう言われると辛いなぁ...」

フラダリ「これは...厳しいものがあるが... そのまま、日々は進み...あの日が近づいてきたようだ 会合の日が...」

リーリエ「ミオージャさんが...亡くなった..日...ですか」

フラダリ「...あぁ、その日の少し前のことが...読めるんだ ...読んでいくぞ」
 ▼ 737 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/17 12:58:33 ID:NKjgJpGc [3/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
「妻が"氷柱組"という組織との話し合いの時期が今年も来る ということを話していた 最初にこの屋敷に来た当初は彼らの柄の悪さに驚いたが 知り合って話してみれば意外にやさしく、正義感に溢れる者ばかりの集団であった」

城島「...ッ! こ、この文字...氷柱組やと!?」

(;・×・)「わ、私の予想が...あたっていたフワ!! ...ってことは...まさか、まさか...あの食材ってのは...!!」

「彼らの祖先は、ある時を境に盗み出されてしまった"伝説の甘露煮"という神話の時代から伝わる食材を取り返し、それを代々受け継いできたそうだ しかし、そこに数代前にかの神話に出てきた甘露煮の髪を持つ娘の子孫であるとわかった妻の一族が正式にその食材を所持することとなった」

リーリエ「伝説の甘露煮...!」

グレイシア「あのうどんバトルロイヤルの景品の...伝説の食材...」

(;・×・)「そういえば、代々守ってきてた...とか言ってたフワけど...こういう事情もあったのフワね...」

「妻の一族だけでは力が足りず、その食材を守ることが出来ない そこで、彼ら氷柱組の力を借りて共に守護をしていくこととなり 毎年こうして話し合いをしているそうだ」

城島「どうやら、この家と氷柱組が共同で守っていたようやな...」

フラダリ「正式に受け継ぐ権利は...この屋敷の者にあったようだが 守護は氷柱組側の担当のようだ」

「彼らの顔はかなり怖いが、優しい者ばかりで毎年遊び相手になってくれるため 娘は結構彼らが来るのを楽しみにしている 私に取っても娘の笑顔は大切なので彼らとの話し合いの日が早く来ないか少しわくわくしている」

(;ー×ー)「その日...その日は...うん...」

リーリエ「覚悟を決めて 次のページを...読みましょう...」
 ▼ 738 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/17 13:02:45 ID:NKjgJpGc [4/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
「今日、かの組の皆が屋敷にやってきた 会合は形式的なもので、ほぼ親睦会のようなものであった」

「娘は今日もガエンや組員たちと仲よさそうに遊んでいた とても幸せな会だった」

「だが、その日...私は今までの人生で一番最悪なものを目にしてしまった

(;・×・)「...ゴクリ」

「ミオージャが頭から血を流して...死んでいた」

「床には血のついたブロックが落ちていた」

「事件だったのか、事故だったのかはわからない だが、私が第一の目撃者となった」

「私を含めたその場にいた者全員が容疑者で、氷柱組や従者達は必死に調査をしたが 犯人はわからなかった」

「結果、ミオージャが死んだのは...事故と言うことになった」

「だが、私はこのことを事故とは思えなかった」

「娘にはとりあえず、妻やガエン達が死んだことを知らせてショックを与えぬように嘘をついているようだ...」

「私も、娘や彼女のために何かできないか...そう考えながら工房に閉じこもっている」

城島「...ふぅ 結局ガエンの日記と書いてることは...あんまり変わらんか」

フラダリ「しかし、別の視点から書いてある...ということはあの日記からはわからないことが書かれている可能性もある」

(;・×・)「で、でも...もしかしたらイチロウさんの視点からしかわからないようなこととかあるかもしれないフワよ 例えば...あの変な石像のこととか...」

城島「あぁ、あの そうだよ 像かぁ... まぁ、なんでんなもん作ったのか気になるしなぁ... 作った本人の日記なら理由とか書いてあるやろ」

グレイシア「んで、次の項にその石像のことが書かれているわね...」

城島「そうか、どれどれ...」

 ▼ 739 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/17 13:05:01 ID:NKjgJpGc [5/5] NGネーム登録 NGID登録 報告
「私は先日起きたミオージャの死の事を考えつつ、からくりをしこんだ像を作るため工房に引きこもっていた」

「そして、私は何日も部屋から出ずに"そうだよ"と喋るミオージャの像を何かに取り憑かれたかのように作っていた」

「娘のためにそれを作ったというところまではわかるが...実際、なぜそのようなからくりを仕込んだのか全然わからない」

「ただ、その仕上がりは最高だった その表情は見た者によって違って見える... 作った理由は悲しいものだったが...これは私が本来作るものではなかったにもかかわらず最高の作品となった」

「彼女の墓はすでに建ててはいるが...彼女の死を偲び、この像を屋敷の中に置くことを決めた もう、あのようなことが起きぬように...」

城島「あの像、なんで作ったのかわからへんものだったのかいな...」

(;・×・)「あぁ...うん...やっぱりわからないこととかないかもしれないフワね...」

リーリエ「...でも、次の読める箇所に...こんな事が...」

「先日死んだミオージャをかたどった像であるが...その像を置いて以来奇妙な出来事が起こるようになった」

「娘が時折、死んだはずのミオージャを屋敷の中で見るようになり... あの像に向かってかつてミオージャが生きていた時と同じように笑いかけたりしていたという」

城島「お、おい...なんや...これ...」

「そして今日、最近入ってきた新人の執事が 私達に執事を辞めたいと言ってきた」

「その理由は、夜中に見回りをした際に 入り口にあったはずの石像が娘...ボラックスの部屋の前に移動しており、>>740をしようとしていたという」

「若い執事は、その光景を見て思わず目をそらし...その結果動き出した石像に襲われてしまったという」

「なんとか逃げ出したらしい執事は、これは死んだミオージャの怨霊で 彼女は娘も殺そうとしている...と言うが、私にはどうしてもその行動が彼女が娘のためにやってくれたこと...だとしか思えなかった」

(;・×・)「こ、これは...一体...」

(午前の部はここまでです)
 ▼ 740 ッキング@きせきのタネ 18/12/17 15:36:22 ID:qTGUP0Pw NGネーム登録 NGID登録 報告
ヒグマの剥製を落とす
 ▼ 741 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/18 00:19:04 ID:lWA2lqLA [1/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(遅くなってすみません...)


「その理由は、夜中に見回りをした際に 入り口にあったはずの石像が娘...ボラックスの部屋の前に移動しており、ヒグマの置物を落とそうとしていたという」

「若い執事は、その光景を見て思わず目をそらし...その結果動き出した石像に襲われてしまったという」

「なんとか逃げ出したらしい執事は、これは死んだミオージャの怨霊で 彼女は娘も殺そうとしている...と言うが、私にはどうしてもその行動が彼女が娘のためにやってくれたこと...だとしか思えなかった」

「執事は、そのまま辞めてしまった」

(;・×・)「こ、これは...一体...それに...ヒグマの置物?」

リーリエ「ヒメグマ...の間違いでしょうか... ヒメグマの置物なら...シンオウ名物のアレ...ですよね」

城島「いやいや、別に間違いやないやろ...」

(・×・)「置物って...あれフワね 魚くわえてる木彫りの奴... 私、シンオウ生まれフワから...人間の店を覗いたときにたびたび見たフワね」

城島「しかし...なぜ、それを落としたのが娘を助けたように思えたんやろうか...」

「その夜、妻と娘の部屋の天井に下がっていた大きな瑞雲の模型が落ちていた」

(;・×・)「大きな瑞雲の模型...って...」

グレイシア「最初の...あの部屋...」

城島「なるほど...やけにあそこだけ綺麗だと思ったら... なるほど、娘の部屋...かぁ...」

「寝ていた2人は、どちらも大きな音で飛び起きたことで無事であった」

「しかし、私の妻と娘はそのまま寝ていたのなら落ちてきた模型に潰されて死んでいたであろう」

「妻は、わけも分からず部屋の片隅に立ち尽くしていた そして、娘は舌っ足らずな言葉でミオージャの名を呼んでいた」

「そのことから、私はミオージャの霊が ヒグマの置物を落とすことで音を出し...娘を起こそうとしたのではないか? と思った」

「結果、見回りの執事と取っ組み合いになったときの音で起きることとなったが...ミオージャは死してなお娘を守っていた...ということだった」

城島「...そういうことかいな」

リーリエ「それにしても...見ていない間に動く石像...ですか... 私達もそんな石像に襲われたような...」

(;・×・)「あの石像...フワか? でも、あの石像は私達の姿をしていたフワし...それに、この石像と違って...本当に私達を殺そうとしてたフワ」

城島「そこだよなぁ... うぅん...やっぱりわけのわからへんことも多いなぁ...」

リーリエ「そこがわかればいいんですが...」

フラダリ「次の項...といくか ...だいぶ飛んで数ヶ月後の話だ」
 ▼ 742 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/18 00:22:36 ID:lWA2lqLA [2/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あの日から数ヶ月が経った しかし、未だに屋敷の中を暗い雰囲気が包んでいた」

「あの日以来、妻は少し気を病んでいた この屋敷の中で誰かが死に、そして屋敷の中に幽霊のようなものが現れたということに」

「妻は、あの日から娘のそばに居るとき以外ほとんど笑わないようになった」

「あぁ、彼女のために何かをしてあげたい...だが、わたしにできることはもう...ほとんど何もなかった」

「明日、娘の新しい教育係が来る... 彼女はこの屋敷の暗い雰囲気を払うことをできるだろうか...」

フラダリ「...ふぅ 結末を知っていると...悲しいものだな」

「あぁ、また...同じ日だ 同じ日に...同じように...人が死んだ」

「頭から血を流して...赤い赤い血を流して...死んでいた」

「もう、何も見たくなかった 二度目のその姿は」

「偶然じゃない、しかし 証拠がなく偶然ととるしかない」

「私も妻ももう、疑心暗鬼だった」

「従者達も怯え、この屋敷を出ようと考えるものもいた」

「私達に残されたのはもはや、娘だけ... 娘の笑顔だけが私達に幸せを与えてくれた...」

(;・×・)「...うわぁ」

城島「これは...」

グレイシア「だんだんと...病みつつあるわね」

リーリエ「ミオージャさんの死...そして、新しい教育係の死を経て...ライチュウ夫人とイチロウさんは段々と心を病んでいったみたいですね...」
 ▼ 743 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/18 00:23:13 ID:lWA2lqLA [3/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(;・×・)「...辛いフワよね、同じ日に...同じように...わけもわからず人が死んで...」

フラダリ「妻にあまりの恐ろしさに家を引っ越そうと言ったようだが...代々受け継いできた家を手放すわけにはいかない...と断ったようだ」

城島「そのせいで...次の年も...なんやろうな」

フラダリ「あぁ、そして 毎年同じように...狂ったようにイチロウは...石像を作っていたようだ ...合計、3体だ」

(;・×・)「3体...フワか やっぱり、あの石像と一致するフワね...」

リーリエ「やっぱり、あの石像と何か関係が...」

フラダリ「ガエンの日記では読めなかったが...次に来た教育係のことも書かれているな...どうやら、3人目に殺された教育係は>>743(ポケモン限定)の>>744という名の者だったそうだ」

(;・×・)「>>744...フワか...」


(今日はここまでです ポケモン世界の木彫りのクマはヒメグマなのか、リングマなのか、それともクマシュンなのか、ツンベアーなのか...)
 ▼ 744 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/18 00:25:08 ID:lWA2lqLA [4/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>743
(あまりの眠気で安価先がおかしくなりました...すみません...)

再安価
>>745(ポケモン限定)の>>746という名の者
 ▼ 745 イコウ@あかいバンダナ 18/12/18 00:43:12 ID:A0YkQXSk [1/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ダゲキナゲキ兄弟
 ▼ 746 ルビアル@シールぶくろ 18/12/18 00:43:57 ID:A0YkQXSk [2/2] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
>>745
(ただし義理の 当然じゃないか)
安価踏んでるから下
 ▼ 747 ーリキー@レベルボール 18/12/18 00:47:34 ID:BoRUKx6o NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
ナゲキはサイゴウ
ダゲキはオオクボ
 ▼ 748 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/18 22:44:52 ID:lWA2lqLA [5/5] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(今日は、体調を崩してしまったので更新は休ませてもらいます...すみません)
 ▼ 749 ードラン@こんごうだま 18/12/19 00:13:20 ID:8TzsJaXo NGネーム登録 NGID登録 [s] wf 報告
お大事に
 ▼ 750 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:37:55 ID:nznYOqSo [1/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「ガエンの日記では読めなかったが...次に来た教育係のことも書かれているな...どうやら、3人目に殺された教育係はダゲキ、ナゲキのサイゴウとオオクボという名の二人だったそうだ」

(;・×・)「サイゴウとオオクボ...フワか...なんだか、開国とかの為に動いてそうな感じの名前フワね」

フラダリ「多分そうだろう、かつて汚れてしまった国を救うために動いた美しき二人の勇士...その名として同じ名を聞いたことがある」

グレイシア「なんか、キドってやつもいそうな感じね」

城島「それにしても、二人いると考えると...あの、犠牲者の石像が...三体やなくて四体おることになるぞ...!」

グレイシア「フワンテと、リーリエと、城島の石像があるんだから...もしかして、四体目の動く石像って...私?」

(;・×・)「流れ的に...そうなるフワね」

フラダリ「まぁ、そういうことだろうが それは置いておいてだな... この屋敷に来た 二人の教育係についてだが...」

フラダリ「ナゲキのサイゴウと、ダゲキのオオクボ...この二人は兄弟とは言っても義理の兄弟だったようだ」

「彼ら2人は、教育係だけでなく 逃げ出してしまった他の従者のかわりに一生懸命働いてくれる...」

「娘とも仲が良く、デリィや他の先輩従者に叱られつつも日に日に仕事を覚え 暗かったこの屋敷の雰囲気を少しずつ明るくさせた」

「もしかしたら、彼らなら...毎年の死を乗り越えられるかもしれない 私はそう思うほどであった ...妻は、やはり不安がっていたが」

「しかし、彼らはなぜ こんな暗く人も居ない屋敷で働こうとしたのだろうか...」

フラダリ「どうやら、何か彼らがここに来たのには目的があったようだが...それはイチロウの視点からはわからないようだ」

リーリエ「一応、このポケモンさんたちには目的があってここに来たそうですが... ちゃんとボラックスちゃんの子守や教育もしていて... あと、兄弟でそれぞれ得意な武術を教えていたそうですね」

城島「空手と柔道...やろうな それ」

リーリエ「でも、なんだか楽しそうに教えたり...仕事をやっていたそうですね!」
 ▼ 751 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:39:15 ID:nznYOqSo [2/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
フラダリ「そんな彼らだったが、会合の日に同じように...」

「やはり...彼らも...同じだった あの呪いなのか、なんなのかわからない殺害には...抗えなかった」

「しかも、今までの事象よりも被害が大きくなっていた 今までは天井の1ブロックが落ちてきただけだったが... 今回は天井の一部が落ちてきて...彼らは全身を押しつぶされ、グチャグチャになっていた」

「床が血まみれになり、彼らだったものの中身が散らばっていた 内臓やぶつ切りの肉片が散らばっていて...もはやどちらがどちらの遺体かわからなくなっていた」

「あぁ、まただ...またなんだ...もう逆らえない... 妻はもう気が狂い、従者たちに意味もなく怒鳴ったり 泣いたりを繰り返している...娘にはこの後継は見せていないが、いつか彼らのことに気が付くだろう」

「この屋敷の呪いか、それとも誰かが私達を恨んでいるのか...もう、何もわからなくなった」

城島「お...おぇ... こ、これは...」

リーリエ「こ、こんなに詳しく描写されると...くるものがありますね...」

(;・×・)「うわぁ...全身を...押しつぶされて...これは...苦しそう...フワね」

フラダリ「だが、これで悲劇は終わらなかった」

フラダリ「それから1、2ヶ月後...ボラックスの誕生日の前日...」

「今日、この屋敷にやってきて...一番の悲劇が起きた ...もう私はこの悲劇から立ち直れないであろう」

(;・×・)「一番の...悲劇...」

城島「どんだけ...えらい悲劇なんか...?」
 ▼ 752 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:40:38 ID:nznYOqSo [3/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「私の大切な娘が...身体中を大火傷してしまうという事故だ」

「娘がある執事と屋敷の中でかくれんぼをしていた際、他の従者がゴミ処理のため、地下の焼却炉に火を付けた」

「その焼却炉の中に娘は隠れてしまっていた 燃えさかる火炎の中閉じ込められた娘はすぐに助け出され、一命を取り留めた」

「医者によればその全身の火傷は重く 二度とまともな皮膚にはもどれないそうで...そのうえ、体表の細胞が焼けて進化ももう出来なくなってしまったそうだ」

「その話を聞いた時、私も妻も従者も皆泣いてしまった あんなに娘が憧れていたかっこいいポケモンにもう二度と進化出来なくなってしまったことや 一生火傷した姿で生きていかなければならないという事実に涙した」

「昏睡しつづける娘の前で、私は妻と一緒に看病を続けている ...だが、とめどなく涙が流れていてうまく日記も書けそうにない ...絶望だ 絶望しか今の私には見えない」

「娘も、もう笑ってくれない」

「明日は...娘の誕生日だというのに...」

グレイシア「楽しい誕生日の前日に...こんなことが...」

(;>×<)「全身を焼却炉で焼かれる...想像しただけでも...恐ろしいフワ...」

城島「...でも、辛いのは焼かれた時だけやない...焼かれた後も...辛いんやろうな...もう二度とまともな皮膚に戻れんとか...キツすぎるで...」

フラダリ「これが...この屋敷の悲劇の...始まりだ」

(;・×・)「これだけじゃ...ないのフワか?」

フラダリ「...あぁ、そうみたいだ」ペラッ...

ーフラダリは先のページをのぞき見て...そう呟いた
 ▼ 753 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:45:28 ID:nznYOqSo [4/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あの日以来、妻は気を病んでしまった 娘と一緒に地下の一室に閉じこもり...従者によって起きた事件で娘が火傷を負ったためか、自分以外の誰にも娘に触らせないようにしていた」

「それだけでなく、妻は突然叫んでは死んだミオージャらの名前を呼び、暴れ回ることもあった」

「妻は完全に狂っていた」

「もう、屋敷にいるメイドや従者は数人だけだ ただでさえ、娘が居なくて寂しい屋敷が余計に寂しく感じる」

「私は、妻に部屋に入るのを許可され、部屋に入って娘に会いに行ったが...娘は日に日に元気を無くしていたように見えた」

「火傷のせいか、それとも好きだった教育係たちに会えないストレスのせいだろうか...」

「少し前まで活発だったはずの娘は...部屋の隅をただじっと見つめているだけだった」

「私は、そんな娘を不憫に思い 娘を妻には内緒で部屋の外に連れだそうと考えた」

「明日、娘を妻の元から連れ出す... そして、妻に...昔の優しい妻に戻って貰うために話し合いをしようと思う」

城島「地下室に...監禁したのか...?」

リーリエ「あんなことがあったとはいえ...ひどいですね...ひどすぎます...」

グレイシア「...これは...もう...どう転んでも...」

(;・×・)「でも、話し合いをしようって...言えるぐらいフワから...可能性は...」ペラッ

ーフワンテは次のページをめくる...

「私はしてはならないことをした 私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ私のせいだ...」

(;゜×゜)「ひぇっ...」

ーなんと、次のページいっぱいにその文字が書き殴られていた

リーリエ「しては...ならないこと...? ですか...?」

城島「ここまで...っちゅうことは...かなりとんでもないことみたいやな...」
 ▼ 754 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:47:36 ID:nznYOqSo [5/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ーペラッ...

ー紙が音を立て、次のページがめくれた

「私は、今日 妻が見ていない間に娘を部屋の外に連れだした」

「従者たちは数ヶ月ぶりに娘の...ボラックスの姿を見たのだろう」

「従者たちも娘の心配をしていたらしく... 外に出たことを喜びつつも、その変わり果てた姿に驚愕していた」

「妻の作った布でできたピカチュウの着ぐるみの中は、やせこけ、肋骨が浮き出て、肌は真っ黒になっていた」

「その姿を見た執事やメイド...従者たちは皆、急いで食事を作って娘に食べさせた」

「娘は喜び、幸せそうにその食事を食べた だが、それがダメだったのだ」

「何日もまともな食事を取っていない娘の腹には...久々の豪勢な食事は...毒だった」

「娘の胃は耐えきれず...そのまま倒れ込んで動かなくなってしまった 娘は幸せそうな顔で...死んでいた 息も...止まっていた」

「従者も私も...後悔した 好意からしたことだったが...それが大切な者を失う原因となってしまった」

「妻がやって来て 娘の遺体を見た 妻は...泣くよりも先に、怒り狂った」

「"従者が、毒を仕込んで大切な自分の娘を殺した"と言って妻は従者に怒鳴った もう、恐ろしかった 私の妻とは思えなかった。 ただの怪物、いや、おぞましい怪物...彼女がそんな風に見えた」

(;ー×ー)「...」

城島「...あぁ、そう...か...」

リーリエ「...ボラックスちゃんは...死んじゃったの...ですね」

グレイシア「でもせめて、最後に...幸せにあの世にいけたのはいいことね...うん」

フラダリ「...もう残るページも少ないな ...全ての謎は解けないかもしれない ...だが、おおむねの謎は...これで解けるだろう ...次のページに行くぞ」
 ▼ 755 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:49:30 ID:nznYOqSo [6/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「でも、それもあながち間違いではなかったのかもしれない 妻は泣き叫びながら、従者たちの首を絞めたり テーブルに置いてあったナイフで目を突き刺したりした」

「私や他の従者が後ろから絞めて止めたが、気が付くと 妻は手にうどんを持っていた」

「うどんには黄金色に輝く甘露煮がのっていた 美しかった、とてもとても...だが、同時に恐ろしかった」

「その予感はあたっていた 妻が泣き叫ぶとそれに共鳴して、甘露煮が妖しく光り...光につられて天井が落ちてきた」

「従者の何人かが押しつぶされて死んだ」

「この現象はいわゆる、ヤクゼンというものらしかったが...実物を見たのはコレが初だ ...とても、恐ろしかった」

「そして私はこれを見て確信した ミオージャや後続の教育係が死んだあの事故は...妻がやったのだと」

「妻が、娘を愛するあまり 無意識に娘に近づく者に対し... ヤクゼンを発動して天井のブロックを操作して...殺害したのだと」

「それは、あの甘露煮が屋敷に持ち込まれる氷柱組との会合の時だけ起きていたことから...そう思ったのだ」

「妻の思いに...私は気が付いていたつもりだった だが、私が気が付いていた思いは...彼女の本当の思いのほんの一部にすぎなかった」

(;・×・)「夫人が...殺した...フワか...」

リーリエ「それも...ヤクゼンで...」

城島「...少し、子供に対する思いが...強すぎた...っちゅうことかいな」

グレイシア「ヤクゼンは...使う者の送り込む意志や思いによって増幅される...とか言ってた気がするわね...」
 ▼ 756 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:51:32 ID:nznYOqSo [7/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「あの甘露煮が、妻の手元にどこからか飛んできて... 今、ここで多くの者を殺した」

「それからも、どんどんと妻の邪悪なヤクゼン...恨みのヤクゼン...呪いのヤクゼンで、従者たちは殺されていった」

「生きたまま燃やされる者、凍らされる者、上半身と下半身を分断された者、様々な方法で皆死んだ」

「それもただ、死ぬだけではなく 屋敷の中で死んだ者は誰であろうと死んだ後、妻に操られ...ゾンビと化して他のものを襲うようになった」

「デリィ...ガエン...私が娘と仕事の次の大切にしていた従者達は皆、死に...悪霊となるか...ゾンビとなってしまった」

「それだけではない、私が作ったあの石像も...妻に操られ 私の姿となって襲いかかってきた」

「その像たちには、かつてのミオージャたちの意志は見られず...ただ、狂い暴れて無差別に誰かを...己を見ていなかった誰かを殺しているようだった」

「だが、石像達は皆...泣いているように思えた」

「私はなんとか逃げ延びて工房に籠った 鍵をかけ、ゾンビや石像たちが入ってこないようにして この日記を書いている」

「全ては私のせいだ...全ては私のせいだ...私のせいだ...私のせいだ...私のせいだ...私の...私の...私の...私の...私の...私の...私の...私の...」

城島「なるほどなぁ、あの石像が襲いかかってくるのも...ライチュウ夫人の呪い...っちゅうかヤクゼンのせいやったのか...」

(;・×・)「ヤクゼンって便利フワし強いけど...こういう話聞くと結構恐ろしく感じるフワね...」

フラダリ「夫人の狂気は、さらに増していったようだな...」

「ある日から、妻が山のふもとに降り...生きていた頃の娘と同じぐらいの子供を攫ってきて焼却炉で燃やし...遺体にピカチュウやピチューの着ぐるみを被せて子供として扱うようになった」

「妻本人が扉の隙間からその姿を見せ...そう語ったのだ」

「もう、妻は人ではなかった 完全な怪物だった」

「しかし、私はもう逃げ出す方法がなかった」

「怪物の夫として...私はそんな恐怖や後悔に耐えなければならなかった」

「今、私は工房に閉じこもり 必死に恐怖に耐えている 自ら命を絶とうとも思っている...」

「あぁ、また妻がくる...私の部屋に...妻がやって来て...私に子を見せようとする... 焼け焦げた...子を...」

「私のせいだ 私が救えたはずなのに 私のせいだ 私のせいで 私のせいで...娘も...妻も...皆も...」

城島「...続きを読めば読むほど...キツいなぁ...この日記」

フラダリ「...次で最後の記述だ」
 ▼ 757 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:52:50 ID:nznYOqSo [8/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
「妻が今日、自ら命を絶った 娘が焼けたあの焼却炉に自ら身を投げたのだ」

「私は、夫として彼女を助けようとした だが、私の常ポケとしての理性が...彼女を救うことを拒否した」

「私は...彼女を見殺しにしてしまった 誰も助けられなかった 娘も妻も」

「もう、この屋敷には私しかいない... 妻も娘も、従者たちも皆死んだ」

「彼女らは皆、強い恨みやこの世への未練を残して死んでいった その皆を安らげるために、私は屋敷の外に慰霊塔を建てた」

「あの甘露煮は、屋敷に飛んできた氷柱組の組員が回収し これからは彼らだけが管理することとなった」

「これでこの屋敷の呪いは...全て終わった」

「だが、きっといつか塔は崩れ 彼女たちの呪いが再びこの屋敷を包むだろう」

「その時のために、私は屋敷に様々な記録を残しておいた この日記もその一つだ」

「この日記を読む者よ、妻達の呪いを解くのならば この日記も持って行って欲しい 全ての呪いを解くには...私の苦しみも知って欲しいのだ」

「そして... 彼女たちを苦しめた責任を私は取る必要がある 私にはやるべきことがあるのだ」

「私の愛する妻と娘のために」

ー日記はそこで途切れている...

(ー×ー)「...」

リーリエ「こんなことが...この屋敷で...」

城島「これが...全てかいな...」

グレイシア「...元凶はやっぱりあの夫人のようだけど...これは」

フラダリ「...全てを知ると...考え方も変わるな」

ミミッキュ『...そうでしょ、ぜんぶのことしると』

(・×・)「...ミミッキュ」
 ▼ 758 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:54:07 ID:nznYOqSo [9/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
ミミッキュ?『...そのにっきをよむと...そのなまえはわたしのほんとうのなまえじゃないって...わかってる...よね ...わたしのほんとうのなまえはもうわかってるはずだよ ...ほら』

ー彼女は布の下から黒い手を伸ばし...ピカチュウの布を脱いだ

ボラックス『...あたい、ボラックスっていうんだ ...このやしきに30ねんもまえにすんでた」

ー布を脱ぎ捨てたその姿は悲惨だった

ー身体の至る所は焦げ、かろうじてピチューの形はしているものの...

ー手や足の指がくっつき、尻尾も溶けて変形してしまっていた

城島「...これが...お前の正体かいな」

グレイシア「...ねぇ、どうして...君はこの屋敷に...私達を呼んだの? ...もう、答えはわかっているようなものだけどさ」

ボラックス『...おかあさんを...みんなをたすけてほしかったんだ ...それに、ずっととじこめられてて...だれかといっしょに...あそびたかったの』

グレイシア「...そう」

ボラックス『...その、きぐをなおしてくれるひとがいるって...うそついて...ごめんね... どうしてもあたい、おかあさんを...すくってほしくて... でも、あたいだけじゃなにもできなくて...だから、しょくにんさんをよんだの...』

ボラックス『いろんなひとがもう、やしきにきたけど...みんな...ダメだった だから、おかあさんをすくえるのが...きみたちだけなの』

ボラックス『...あたい、しんだときは...しあわせだった ...みんないっしょでおいしいごはんたべれて...でも、おかあさんがすくえなくちゃ ...ほんとうにしあわせにあっちにいけないの』

ボラックス『だから...おかあさんのこと、すくってほしいの』

グレイシア「...だってさ」

城島「...どうする? フワンテ」
 ▼ 759 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:54:29 ID:nznYOqSo [10/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(ー×ー)「...」

リーリエ「フワンテ...さん?」

(`・×・)「...もちろんフワ!! ...おとうさんにも救えと言われてるフワし...なにより、ここまで首を突っ込んじゃったんだフワから...もう、さいごまでやりきるしかないフワよ!!」

ボラックス『...ありがとう』

ーボラックスの口元が僅かに上がった

ー黒焦げのその顔を一生懸命微笑ませようとしていたのだ

城島「ふぅ、やっぱ お前、結構なお人好し...いや、おポケ好しやなぁ ...そういうところがええんやけどな」

リーリエ「私も同じ気持ちですフワンテさん!!」

グレイシア「母親気取りのあいつに、私も結構ひどい目にあったしね... ボコボコにしてやりたい気分だったわ でも、気持ちが変わって成仏させたいと思ってきたわ それが、ボラックスちゃん ...あなたのためにもなるし」

フラダリ「わたしも、当然同行させてもらおう ...美しいものを汚したままにはいられないからな」

ボラックス『みんなも...やってくれるのね! ...やった...これで、みんな...!!』
 ▼ 760 どん屋フワ◆03cxcuqAnk 18/12/19 23:54:50 ID:nznYOqSo [11/11] NGネーム登録 NGID登録 wf 報告
(・×・)「それで...次にどこへ向かえばいいか...とか、わかるフワ?」

ボラックス『うん、もうこのやしきでいくばしょは...のこりふたつだけだよ でも、そこにいくためには...はい、これ!』

ーボラックスの霊はフワンテに何かを手渡した

( ・×・)「これは...錆びた鍵? 2つあるみたいフワけど...」

ボラックス『...ちかしつのかぎと...いきてたころのあたいがとじこめられてたへやのかぎ ...あたいがずっとかくしもってたんだ ...そのへやにあたいのからだがあるの、それを...みつけてきて ...それがおかあさんをすくうためのだいじなものになるの』

城島「あぁ、さっきの日記に書かれてた...あの部屋かいな」

リーリエ「次に向かう場所は...地下にある監禁部屋...ですね」

ボラックス『それと、おかあさんや...ほかのゾンビをたすけるためのしょくざいもひつようだよね! ...おとうさんが、むかしここにとじこもるときにたべてたおいしいかんづめがここにかくしてあるの、みてて...』

ーボラックスは壁のフレスコ画に仕込まれたボタンを押し込んだ

ーすると、フレスコ画の一部がまるでシャッターのように上へ上がり...

ー缶詰がいくつか置いてある棚が現れた

城島「な、なんや...こ、この仕掛け...手が...込んどるし...それに、あれは...!!」

( ゜×゜)「こ、これは...すごいフワ!! ...しょ、食材が...たくさんあるフワ...!!」
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