前回、カーゴランチャーを利用し無事に中央氷原へと辿り着いたレイヴン。
同時に同じ場所へレッドガン部隊が入ったコンテナも続々と現地入りした。
******
「了解、そちらと合流を開始します。」
『なるべく早急に願います。』
ラスティがスネイルらと連絡を取った所…
現在、ヴェスパー部隊は中央氷原にあるヒアルマー採掘所へ向かっている最中。
ラークとフェアリーが推測したコーラルの観測データを得る為に行動を開始したとの事。
「ミシガン総長、話があります。」
「何かあったのか?」
ラスティはミシガンに話しかけた。
彼はバラバラになった部隊の編成を部下へ指示を出し、立て直しをさせていた最中である。
「…成程な。」
ヴェスパー部隊で監視を行っているナンバーズからの情報によると…
惑星封鎖機構は強制執行の為に艦隊を動かし、地表へ降下している。
恐らく、消費したエネルギーと臨時の停泊先を得る為に中央氷原の二か所へ向かうと推測された。
「ヴェスパー部隊が抑えているヒアルマー観測所もそうですが…」
「この二か所も掌握する必要が出てきた訳か?」
「その通りです。」
ラスティが電子デバイスで現在居る中央氷原の地図を表示する。
同時にマークが付けられた二つの地名が記載されていた。
一つはヨルゲン燃料基地。
一つはバートラム旧宇宙港。
関係はないが、エンゲブレト坑道。
現在、判明している地名のみ記載されている様だ。
「我々の現在地もヒアルマー観測所に近い、先に合流を進めよう。」
「ありがとうございます。」
ミシガンら現地入りした部隊を引き連れて、合流ポイントであるヒアルマー観測所へと向かった。
『…』
レイヴンは中央氷原入りと同時にカーゴランチャーで輸送されたヘリと合流。
レッドガン部隊に追従する形で移動を開始した。
その間、ヘリ内を調べると氷原入りを兼ねて一通り必要なモノが揃えられていた。
どうやらウォルターの計らいらしい。
“新着メッセージが一件”
同時にレイヴンのACにメッセージ一件が受信されていた。
相手はウォルターからである。
レイヴンはモニターに映されたメールマークのタッチパネルに触れて中身を確認した。
『621、中央氷原に到着した様だな?』
ウォルターの野暮用も片付いたらしく、アーキバスやレッドガンの現地入りも確認したと答えた。
『場所が変わっても企業のやる事は同じだが…今は惑星封鎖機構やアルカナの襲撃に伴い休戦協定中だ。』
どちらかが全滅しても惑星封鎖機構とアルカナに対抗出来る戦力がない以上、余計な手出しはしないだろう。
『お前も両社連名で長期依頼を受けているが、それを上手く利用しろ。』
そこでウォルターのメッセージは終わった。
『…』
『レイヴン。』
通信を終えたレイヴンに話しかけるエア。
『インテグレーション・プログラムを調べた所、興味深いモノを見つけました。』
傭兵支援を行っているオールマインドは、まだ世に出ていない新型機体の情報も集めています。
アリーナを介して特定の条件を満たした上位ランカーのみが対戦を行えるようです。
…私の方で裏口を造って置きましたので覗いてみましょう。
『…』
ネストを経由し例のアリーナの掲載情報を確認した後、エアは答えた。
『レイヴン、オールマインドは何を求めてここまで情報を集めているのでしょう?』
『…』
『あの記録に残されていた言葉も気になります。』
計画の第一条件…とは一体?
『レイヴン、それからもう一つ。』
エアは例の暗号通信の解析が終わった事をレイヴンに告げた。
『レイヴン、グリット086を襲撃したデリーターACの暗号通信の解析が終わりました。』
解析の結果…
『貴方達を「リリース計画の危険因子」と何処かへ通信された様です。』
その痕跡をエアが追跡したものの…
いくつかのネットワークを利用された上にトカゲの尻尾切りを受けてしまい、足取りを掴めなかった。
『…リリース計画とは一体?』
彼らを取り巻く謎がまた増えた瞬間だった。
=続=
アンケート終了しました。
ご協力ありがとうございました。
次回はアンケート結果の話です。