中国の国政助言機関、人民政治協商会議(政協)の朱永新副主席は28日、北京で創価学会の原田稔会長が率いる訪中団と会談し「中日友好事業に対する熱意を表している」と訪問を評価した。今年は、昨年11月に死去した創価学会の池田大作名誉会長の初訪中から50年となる節目とし「特別な意義がある」と強調した。
創価学会幹部によると、朱氏は日中関係で「改善と発展」の動きが見られると指摘。ソウルで行われた両国首相による会談は「成功だった」と述べた。自身の日本留学の経験を踏まえ、相互理解と青年交流の重要性を語ったという。
原田氏は、池田氏の日中友好の精神を若い世代に継承していくため「若者を中心に約100人で訪問した」と応じた。
朱氏は米欧と異なる発展モデル「中国式現代化」の推進をアピール。各地での交流を通じて「中国の新しい変化を見てほしい」と訴えた。(共同)