「一歩間違うと食中毒」 話題の調理法に、アイリスオーヤマが注意喚起By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング 公開:2024-07-11 更新:2024-07-11料理肉食中毒Share Post LINE はてな コメント 1※写真はイメージ「焼く・蒸す・煮るに次ぐ第4の調理法」などといわれ、注目が集まっている低温調理。低温調理は簡単にいうと、低温調理器を使って、湯せんのような手法で食材を加熱する調理法です。柔らかいローストビーフが簡単に作れるなどメリットも大きく、自宅で試す人もいますが、実は注意点もあるのです。本記事では、低温調理器を開発・販売しているアイリスオーヤマ株式会社(以下、アイリスオーヤマ)に取材しました。低温調理の意外な注意点低温調理は食材をじっくりと低温で加熱する方法ですが、気を付けなければいけない点があります。アイリスオーヤマによると、「低温で調理を行うため高温による殺菌ができない」といいます。そのため、「調理方法を誤ると食中毒になるリスクを伴います」とのこと。低温調理を行うにあたり、アイリスオーヤマでは、以下のような注意喚起を行っています。●調理前に手や器具をよく洗い、衛生的に調理してください。●食材は新鮮なものを使用し、調理に使用する密封袋は毎回新しいものを使用してください。●調理時には食材に直接手で触れないでください。●調理時・保存時は、菌が繁殖する5~55°Cの温度帯は避けるようにしてください。●調理後は粗熱を取った後90分以内にお召し上がりいただくか、冷蔵保存をしてお早めにお召し上がりください。アイリスオーヤマ ーより引用画像提供:アイリスオーヤマ低温調理をするうえで非常に重要となるのが加熱殺菌。食品安全委員会のウェブサイトによると、低温調理で作った料理を安全に食べるためには、想像以上に時間がかかるといいます。鶏肉の場合、食中毒がもっとも心配されるのは細菌カンピロバクター。鶏刺しや鶏たたき、加熱不足の焼鳥などにより近年、多くの食中毒が発生しています。しっかりと加熱殺菌するには、63℃加熱なら肉の内部温度が63℃になってから、さらに30分間の加熱を維持する必要があります。70℃なら3分間、75℃なら1分間の加熱が必要。そうすれば、安全に食べられます。つまり、この鶏むね肉を63℃で低温調理する場合には、肉の温度が上がるまでに平均68分、さらに30分間温度を維持する必要があり、調理に計100分ほどの時間を要します。70℃や75℃の低温調理の場合も、同様に肉の内部温度がその設定温度にあがるのに平均して70分程度が必要。その上で、3分間とか1分間の温度維持をしなければなりません。食品安全委員会 ーより引用自宅で気軽に試せそうなイメージのある低温調理ですが、作る際には本記事で紹介した注意点を守るようにしましょう。[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]取材協力アイリスオーヤマ株式会社Share Post LINE はてな コメント 1
「焼く・蒸す・煮るに次ぐ第4の調理法」などといわれ、注目が集まっている低温調理。
低温調理は簡単にいうと、低温調理器を使って、湯せんのような手法で食材を加熱する調理法です。
柔らかいローストビーフが簡単に作れるなどメリットも大きく、自宅で試す人もいますが、実は注意点もあるのです。
本記事では、低温調理器を開発・販売しているアイリスオーヤマ株式会社(以下、アイリスオーヤマ)に取材しました。
低温調理の意外な注意点
低温調理は食材をじっくりと低温で加熱する方法ですが、気を付けなければいけない点があります。
アイリスオーヤマによると、「低温で調理を行うため高温による殺菌ができない」といいます。
そのため、「調理方法を誤ると食中毒になるリスクを伴います」とのこと。
低温調理を行うにあたり、アイリスオーヤマでは、以下のような注意喚起を行っています。
画像提供:アイリスオーヤマ
低温調理をするうえで非常に重要となるのが加熱殺菌。食品安全委員会のウェブサイトによると、低温調理で作った料理を安全に食べるためには、想像以上に時間がかかるといいます。
自宅で気軽に試せそうなイメージのある低温調理ですが、作る際には本記事で紹介した注意点を守るようにしましょう。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]