ちなみに、ドイツには大量の難民が入り続けているが、その反対に、ドイツから国外に移住した人がこの10年で63.5万人もいる。
国外のほうが給料が高く、税の負担が少なく(ドイツの税や社会保障費の負担率は世界で2番目に高いと言われる)、さらに、研究やスタートアップの自由度も大きく、快適に暮らせるそうだ。
つまり、ドイツから流出しているのは資本だけでなく、若く有能な人材も去っていく。
ドイツ連邦統計庁によると、現在、破産件数が急増中で、5月の破産申請件数が前年比25.9%増、4月は28.5%増だという。しかも、破産も人材の流出も、今後、さらに加速すると思われる。 “見切り品ショップ”ドイツの病は、すでに極めて重症なのである。