日経平均株価、初の4万2000円台 一時500円超上げ
11日の東京株式市場で日経平均株価が3日続伸し、一時4万2000円の節目を初めて超えた。前日終値に比べた上げ幅は500円を超えた。ソニーグループや東京エレクトロン、キーエンスといった主力の大型株に海外投資家とみられる買いが入り、相場を押し上げている。
前日の米株市場ではS&P500種株価指数が最高値を更新した。米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測から投資家のリスク選好が強まっている。東証株価指数(TOPIX)も上げ、一時最高値を付けるなど幅広い銘柄に買いが入っている。
日経平均は7月の9営業日でおよそ2800円(7%)高と急ピッチに上げている。6月までは米国株比で出遅れており、市場では「日本株の割安さに着目した海外マネーの流入が、日本株高を演出した」(りそなアセットマネジメントの平塚崇トレーディング部エグゼクティブ・アドバイザー)との指摘が多い。
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(更新)- 井出真吾ニッセイ基礎研究所 主席研究員 チーフ株式ストラテジストひとこと解説
株式市場は「FRBの9月利下げ」を急ピッチで織り込んでいます。海外投資家の買いに空売り勢の買い戻し(踏み上げ)も重なり、高所恐怖症の投資家も増えてきたのでは? 目先、今夜の米CPI上昇率が鈍化したら9月利下げが確実視されそうです。その場合、上値追いとなるか、「期待で買って事実で売る」の典型パターンとなるか。
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