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性の悩み 話していいんだよ 「金沢にじのま」月2で相談室

2023年6月7日 05時05分 (6月7日 10時28分更新)
にじのま相談室について説明する(左から)松中権さん、さいとうさんら=金沢市池田町で

にじのま相談室について説明する(左から)松中権さん、さいとうさんら=金沢市池田町で

初回は23日、9日予約開始

 LGBTQ(性的少数者)の当事者ら、多様な人々の交流の場となっている金沢市池田町の「金沢にじのま」が23日から月2回、性のあり方に関する相談室を設ける。孤独を感じて孤立する人の悩みを2人の相談員が受け止め、寄り添う。(古谷祥子)
 厚生労働省の「孤独・孤立対策のための自殺防止対策事業」の一環として、無料で始める。一回五十分、インターネットでの完全予約制とし、LGBTQ当事者や家族らの相談を受け付ける。同様の事業は、にじのまを運営する一般社団法人「金沢レインボープライド」共同代表の松中権さん(47)が開設した日本初の常設LGBTQセンター「プライドハウス東京レガシー」で実施している。
 相談員の一人、さいとうさんが松中さんらと六日、にじのまで会見した。県内で長年高校教員として勤めたさいとうさんは、LGBTQ当事者である経験を明かし「私自身、自分のことを誰にも相談できず、二、三回は死の一歩手前まで追い詰められた。すぐ近くに話し相手がいない、最初に何か行動するのが怖いという人に来てもらいたい」と話した。
 松中さんはLGBTQに対する社会的理解は深まっているとしつつ、「当事者は自分の周りの環境が変わっていないとギャップに苦しむ。保守的な地方都市で、相談室を設けられることは大きい」と語った。
 九日から年内の相談予約を受け付ける。もう一人の相談員は、助産師で公認心理師のうえださん。さいとうさんと分担して対応する。
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