◇頼るべきは見知らぬ他人ではなく、専門家ですよ


先日、ブログに「高額な講座にお金を払ってしまって、困っています」という方からメッセージをいただきました。
「どうやってお金を返して頂きましたか?」とのご質問でした。


私が過去に「セミナービジネスの闇」について書いた記事をお読みになったのだと思います。
セミナービジネスを糾弾する記事を書いていたのはもう何年も前のことなので、私自身がもはや内容を覚えていないのですが、いきなりそのようなメッセージを送りつけられても、お返事のしようがありません。


まず、これまでにも何度かお伝えしておりますが、私はTwitter(X)のリプライにはお返事をしておりますが、ブログにいただくメッセージには原則として返信をしておりません。

理由は、仕事と生活に日々忙しくしており、いただいたメッセージに個別にお返事をする余裕がないのと、キリがないからです。私はブロガーを生業にはしておりません。


藁にもすがる気持ちで私に連絡をしてきたのかも知れませんが、一切の事情を説明せず、ただ「高額講座にお金を払って困っている」とだけ言われましても、こちらも困ります。

支払った業者に返金をしてもらいたいなら、まず連絡すべきはお金を支払った相手です。


「講座の内容に満足していない」「騙された」と感じているなら、まずそのことを相手に告げ、返金要求をしてください。

その上で、相手が話し合いに応じず、らちがあかないのであれば、頼るべきは専門家です。
要するに、弁護士です。


私は、かつて高額セミナーにお金を払いましたが、一部を返金してもらいました。
その話を詳しくお伝えしても、恐らく何の参考にもならないはずです。

なぜなら、メッセージをくださった方と私のケースでは、お金を払った相手も、金額も、状況も、何もかもが違うから。
ですので、条件が違う他人の話を聞いても、自分の参考にはならないのです。


だからこそ、その道の専門家に相談し、アドバイスをもらう必要があります。


まずは、お住まいの地域の弁護士事務所に相談へ行くか、お金がないのであれば法テラスの利用をお勧めします。

こちらから→法テラス


ネット上でも、相談できるプラットフォームがあります。

こちらから→coconala法律相談「高額塾、高額セミナーの返金要求は可能ですか」

こちらも→弁護士ドットコム


多少の課金が必要ですが、専門家が回答をしてくれます。
ネット上の見ず知らずの相手にメッセージを送るのではなく、しかるべきプラットフォームを利用し、専門家に質問しましょう。

こうした法律相談のプラットフォームは、「高額セミナー」「返金」のキーワードで探せばすぐに出てきます。


厳しいことを言いますが、こんな簡単なことさえ自分で調べず、ネット上の見ず知らずの相手を頼ろうとしていたら、また騙されてしまいますよ。

連絡をした相手が「大変でしたね。返金のお手伝いをしましょう」と言いながら、手数料として金銭を要求してきたらどうするのですか?


詐欺師ほど優しい顔をしています。
赤の他人が無償で親身になってくれるはずがないでしょう。


まずは自分で調べる。

一人で解決できなければ、信頼できる家族や親族、あるいは友人に相談し、一緒に考えてもらう。
知り合いの弁護士を紹介してもらえるかも知れません。

家族や友人に話せなければ、法律相談を利用する。


悔しい思いをして、「もう二度と騙されない!」と誓ったのなら、これからはそうして下さい。