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Conversation

nikkei.com/nkd/company/ar で取り上げていただいた記事に対して、 たくさんの反対意見を頂いております 色々な意見があることは非常に良いことだと思うので、特に返信などはしないでおこうと思っていましたが、いくつか目にあまる書き振りのものがあります。 私のXは、困っている保護者や高校生や若者などもみてくれているので、このまま放置をしておくと、その方たち、その子たちも辛くなるし、ますます困ったと声を上げられなくなってしまうと思うので、一度、私の考えを記します。 ①まず、もしかしたら誤解をされている方もいるかもしれませんが、 記事にもしっかりと 「本来は国が教育への予算を増やし、国立大を無償化すべきだ。」 と書いてあり、私の意見はこちらです。 皆さんが、反対意見を表明されている 「年収600万円までは無料、1000万円までは現状の水準、1000万円超は150万円などと、世帯所得に応じて負担を求める仕組みが望ましい。」 をやって欲しいわけではありません。 どうしても授業料が必要なら、そういう考え方もあるのではないか、ということです、 「授業料を巡る議論は現在、教育費負担のあり方という枠組みの中で進む。少子化が進行する中でどうあるべきかという、もう一段高い視点を持つことが必要ではないか。」 と書いていただいていますが、もう少し詳しく書きますと 文部科学省の予算で考えるから、 「大学無償化は財源がなくて無理」 などとなりがちですが、こんなに子どもが減っている中で、教育費が高くて子どもを産めないというのは、圧倒的なエビデンスが出ているので、国はさっさと大学無償化を進めるべきだと思います。 ②年収1000万円以上の方が、非常にご苦労されていることは改めて痛感しました。年収800万円を超えると、日本学生支援機構の無利子の貸与型奨学金が借りられず、年収1100万円を超えると有利子も利用できないというのは、確かに実態にそぐわないと思います。これに関しては、所得制限の上限をグッと引き上げるなどの要望を私もしていきたいと思います。 ③その上で、多くの方々が、私や私のNPOや、中には今困窮である方々に対してかなり乱暴な言葉で私の意見を否定しています。 否定するのはいいのです。 色々な意見があるのは、民主主義の根幹です。 が、感情に任せるのではなく、もう少し冷静に、言葉を選んで、書いていただけないでしょうか? こんなことを書いているのを、ご自分のお子さんや配偶者の方々に見られても大丈夫ですか? 皆さんが、苦しいのはわかりますが、その苦しさを私にぶつけられても、私ではどうすることもできないことばかりです。 今、ご自分が苦しいのなら、それは、ぜひ政治家に、地元の国会議員に伝えてください。 国会議員の方々は、ウェルカムで、地元の子育て家庭、若者の声を聞きたがっています。 私に罵詈雑言をするパワーは、ぜひ、地元の政治家に! それが、最も効果的なあなたの苦しさを解消する方法です。 私を罵っても、あなたの苦しさは少しも変わりません。 ④キッズドアにわざわざメールで、「もうそんなことは言わないでくれ」と送ってきたり、X上で攻撃されてくる方がいらっしゃいます。 ご自分と違う意見を持つ人の発言を封じようとすることは、ぜひやめていただきたい! 色々な意見があることは大事だし、それぞれが意見を表明することも、戦わせることも大事です。 しかし、自分の気に食わない意見を力で封じようとすることは、決して社会を良くしません。 誰もが自分の意見を言えることが、民主主義の根幹です。 日本は、誰もが思ったことを言える社会であり、それは同時にどんな意見にも耳を傾ける度量を国民皆が持ち、考えることだと思います。 私も一市民であり、そんな私に向かって、「意見を言うな」と言う態度を取る人には、心の底から怒りを感じます。 あなたは、何のためにそんなことを言うのですか? 何の権利があって、私に黙れと言うのですか? 困っている時には、困っていると、助けて欲しい時には、助けて欲しいと誰もが安心して言える社会であることは、非常に重要だと思います。 ⑤累進課税で十分で、子どもの貧困対策は悪である、というご意見の方がいらっしゃいますが、私はそうは思いません。 今も、子どもが十分な食事をとれず、いよいよ、体重が増えるどころか、痩せてしまったり、栄養が足りずに貧血になっていても、肉や魚を食べさせられない家庭があります。 粉ミルクが買えずに、薄めて飲ませているというような、本当に危険な状態の家庭があります。 「熱中症に気をつけて、エアコンをつけてください」といくら言われても、エアコンをつけられない子育て家庭があります。 私は、そういう家庭には、ぜひ現金給付をして欲しいと思います。皆さんも大変だとは思いますが、大変さの次元が違います。 本人がいくら優秀でも、下の兄弟のために、大学進学を諦めてもらわなきゃならない親がたくさんいます。どうやっても行かせられない。 「弟の高校を優先するので、自分は大学を諦めます」 そういう子どもに、それはしょうがない、親を恨めというような人もいるのでしょうが、私は、やはりそういう状況は無くした方がいいと思います。 これは、意見の違いで、どちらが正しいというものではありません。 が、私は貧困対策は必要、現金給付は必要だと思います。 困っている子どもを見殺しにするようなことだけはしたくありません。 まるで、子どもの貧困対策は悪だとか、間違っているとような書き方は、今、貧困である子どもをとても傷つけます。できれば、やめてください。 意見が違うだけですし、私は絶対に必要だと思っています。 最後に、すでに少子化で、子育て家庭は圧倒的に少なく、ただでさえ政治家は関心を示しません。そんな子育て家庭の中で、あっちが、こっちがと内輪揉めをするのはやめて、子育て家庭で連携して、さっさと大学教育無償化を勝ち取りましょう! あなたの敵は、貧困子育て家庭では無い! あなたの憎悪を向ける先は、私や貧困家庭ではないと思います。 ちなみに、この記事は単独のインタビューではなく、国立大学協会会長 永田恭介氏、昭和女子大総長 坂東真理子氏と私の3人の意見を載せているものです ぜひ3者の意見をお読みください nikkei.com/article/DGXZQO そして大学無償化を! 一刻も早く!!