信州大特任教授の山口真由氏が８日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」で、今回の都知事選について「石丸さんが今回の選挙の影の勝者だと思う」と述べた。

　この日は７日に投開票が行われ、小池百合子氏が勝利した都知事選を振り返った。特に、石丸伸二氏の躍進は目覚ましく、山口氏は「石丸さんが今回の選挙の影の勝者だと思いますけどね。一部から熱烈に支持されているのは存じ上げてましたけど」と評価した。

　かつては「ネットがどれだけ盛り上がっても投票に繋がらない」と言われていたというが「だけどＳＮＳを見ている層が選挙権を持つようになって。ネット討論会とかを見ていると、広島の論破王と言われているだけあって、抜群に分かりやすい」と、石丸氏の弁舌も評価。「小池さんとか、かわしていくのを『質問に答えないことこそ古い政治だ』と切って捨てて終わるっていうのは、若い世代が快哉を叫びたくなるのは分かります」とも語った。

　それを踏まえて「ここから先です。どうなるのかは」ともコメント。「ＳＮＳ選挙は２つの見方があって、民主主義を広めていく、若い世代に届ける価値観と、ポピュリズムがまん延するという価値観もあった。安芸高田市であっても対決型の政治、従来の調整を無視する政治は実は成果を生んでいないというのもあるから、これから石丸さんみたいな候補がどう育っていくかが試金石」とも語っていた。