「日本が終わると思った」安倍元首相に心臓マッサージした准看護師 必死の対応語る

安倍晋三元首相が銃撃されて2年となった現場で、発生時刻に合わせて手を合わせる人ら=8日午前11時30分、奈良市(渡辺恭晃撮影)
安倍晋三元首相が銃撃されて2年となった現場で、発生時刻に合わせて手を合わせる人ら=8日午前11時30分、奈良市(渡辺恭晃撮影)

奈良市で選挙演説中に安倍晋三元首相が銃撃され、死亡した事件から2年となった8日、現場の近鉄大和西大寺駅前に設けられた献花台には朝から多くの人が訪れた。当時現場に居合わせ、安倍氏の救命措置に加わった奈良県生駒市の准看護師の女性(49)が献花台で手を合わせた後、取材に応じ「必死で心臓マッサージをした。『日本が終わる、世界が終わる』と思った」と涙ながらに語った。

令和4年7月8日午前11時半ごろ。山上徹也被告(43)=殺人罪などで起訴=は、演説中の安倍氏の背後から手製銃を2回発射。安倍氏はその場に崩れ落ちた。

「打ち上げ花火のようなドンという音がして、あたりが白い煙に包まれた。数秒後にまた音がした」。安倍氏の演説を聴くため現場にいた女性は当時の衝撃をこう振り返る。

「医療関係者はいませんか」。こう叫ぶ声を聞き、倒れた安倍氏の元へ駆け付け、心臓マッサージを始めた。だが、安倍氏の状態は悪く、首回りも硬くなっていた。「もうだめかもしれないと感じたが、なんとか命を取り留めてほしい一心だった」。必死で心臓マッサージを行い、別の人と交代したという。

現場は事件当時と様変わりし、事件を示すものは何も残っていない。女性は「現場に慰霊碑をつくってほしい」と訴え、「日本のために一生懸命尽くしてくれた。日本が尊敬される国になるよう政治を進めてくれた人だった」とハンカチで目頭を押さえながら、安倍氏をしのんだ。

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