「100年後どう振り返られたい?」 世代超え届いた思いへのRe:

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 「100年後の人からどう振り返られたいですか」――。僧侶・松本紹圭さんがRe:Ron(リロン)のインタビュー記事(5月17日配信)で発した問いかけに、おおまかに、対極とも言えそうな答えが二つの世代から届きました。

 若い人からは、いわば「いい時代を築き、そう振り返られたい」派。シニア世代からは、「反省とともに振り返られたい」派。問いを立てた松本さんと「Re:」を考えるなかで、共通点も浮かび上がってきました。

 まずは、30代前半の女性から届いたご意見を紹介します。

30代「『平和を実現した世代』と振り返られたい」

 「どう振り返られたいか。もちろん、『平和を実現した世代』です。過去のすべての世代の方が目指したのでしょうが、現在も難しい問題です。自分に何ができるのか。これからも問い続けたいと思います」

 このおたよりを読んだ松本さんは、こう感想を語りました。

 「他の世代も願ったに違いない、私たちの普遍的な願いをストレートにおっしゃっていて、課題を自覚しながらも、そうあろうという覚悟のようにも聞こえます」

 日本は第2次大戦での敗戦を機に不戦の誓いを立て、国土が戦火に見舞われることのない状況が78年続いています。敗戦の日の8月15日がめぐりくるたび戦争の惨状を振り返り、過ちを繰り返すまじと唱えています。

 「そうした中でこの方は、いつの時代も、みんな平和への願いを持っていたはずだ、と。過去の人たちとの分断を生まない発想から出てきたお答えにも感じました」と松本さんは言います。

 「実際、自分がもし昭和10年代に生きていたらどうしただろうかというと、わからないわけですよね。誰かを責めたり時代を責めたりするのではなく、『平和を実現した世代』でありたいと自ら願うのは、心を動かす力のあるメッセージですね」

70代は「衰退を見過ごした鈍感さ、記憶を」

 一方の「反省とともに」として取り上げるおたよりは、70代の男性から。技術者だったという男性いわく、「経済大国の地位を築いたにもかかわらず、半導体産業の衰退を見過ごし、その影響の甚大さにも鈍感だったことについて、未来から振り返られつつ、二度と過ちが繰り返されないことを望みたい」。

 つまり、自分たちのネガティブな側面をあえて記憶にとどめてもらい、反面教師にしてほしいという、逆張りの願いです。

 これについて松本さんは、「…

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この記事を書いた人
藤えりか
デジタル企画報道部|言論サイトRe:Ron

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