バスキュラープラントの根元、その湖に辿り着けば、そこに留まっている敵の姿が見えた。
「来たか、害獣共……!」
「セ、セラ! イグア……パラナ呼んでください!」
「―――――――!!!」
それは、「アーキバス・バルテウス」、「
もう1人の変異波形がここに留まっていたのは少し意外だが、まあ妥当な人選だろう。
……寄せ集め部隊の大半が霧の中に突入したこの状況。
自分たちだけ霧の中に入らず敵を待ち受けるというのは、かえって分断と孤立に繋がる選択肢だ。
それでも、こいつらはここを動けない。
なぜなら、俺達の目的が集積コーラルへの着火だから。
全員で霧の中に入れば、入れ違いでバスキュラープラントに特攻される恐れがあるから。
だから、分かっていてもこいつらはここを離れられないのだ。
……コーラルへの着火は、お前らを全員殺した後でゆっくりやるつもりだ。
安心するといい。
そう結論付けて、敵機を見据える。
「―――――――!!!!」
最初に前へ躍り出たのは、赤と黒に塗られた機体、「81-001 ANGL」だ。
それは、右手に持ったコーラルライフルをこちらに向ける。
「―――――――」
明らかに本来の仕様を逸脱した3点バーストで殺到するのは、決して低くない威力のコーラル弾。
距離があったためにどうにか回避するも、その回避先に置くように光波の斬撃が飛来した。
「チッ!」
例によって追尾する斬撃、その1つを食らいながらも、速度を緩めず敵機に突撃。
「―――――――!」
迎撃しようとする「81-001 ANGL」を、すり抜ける。
狙うのは。
「ええい、貴様も前に出たらどうです、駄犬以下!」
「そっちが先に出てくださいよ、陰険眼鏡!」
未だ統制の取れていない後衛だ。
「―――――――!」
「あなたのあいては、こっち」
追おうとして来た「81-001 ANGL」の行く手を、「ボイジャー1」が遮った。
その間に、「アーキバス・バルテウス」と「
「ふふん、このKRSVの前に出てくるとは! 愚かですね!」
すかさず、「
凄まじい威力の複合エネルギー砲撃だ。
「……あっ」
「この……害獣!! 誤射の概念も解さないのですか!?」
空を切ったそれの余波を浴びた「アーキバス・バルテウス」にとっても。
「あ……相手が避けるのが悪いんですよ! 私のせいじゃないです!」
「くっ、こんな胡散臭い独立傭兵でも戦力になると抜かした上層部は――」
……誤射でパルスアーマーがいくらか削れた「アーキバス・バルテウス」の懐に飛び込み、アサルトアーマーを起動する。
「おのれ……この私……企業にこんな真似を……!」
パルスアーマーが剥がれたところにチェーンソーで追撃をするが、致命傷に至る前にアサルトアーマーが起動。咄嗟に距離を取る。
「許さん……まとめて駆除してくれる……害獣ども……!」
すかさず浮き上がった「アーキバス・バルテウス」は、怒りの大回転を開始した。
「ベイラムの野蛮人共に、いけしゃあしゃあと戻ってきた第4隊長……!」
僚機を巻き込むことを一切考慮しない軌道で、レーザーが辺りを薙ぎ払う。
「胡散臭い独立傭兵どもに、妙な機体に乗ったその協力者とやら……」
「えっ、そんなに怪しかったですか、我々?」
「―――――――」
「そんな連中と共闘しろなどと抜かす、頭の沸いた上層部……!」
その回転レーザーは俺にとっては既知の攻撃であり、避けることは可能だった。
「た、対処して! 誰か!」
どちらかと言えば、機動力に欠ける「
「そしてやはり、フロイト……! 貴様――」
さらに回転数を上げる「アーキバス・バルテウス」。
「―――――――!!」
そこに、横合いから極大のコーラル光線が突き刺さった。
「なっ、貴様も……」
「―――――――!!!」
その攻撃でパルスアーマーを剥がされて地に堕ちた「アーキバス・バルテウス」に、さらにグレネードキャノンと特殊ミサイルの爆発が襲い掛かる。
「や、やめろ! 私は企業――」
「―――――――!!!!」
とどめとばかりに放たれた緋色の斬撃が、「アーキバス・バルテウス」を真っ二つに切り裂いた。
「…………」
「………………」
「……ごめん、あしどめ、できなかった」
「……まあ、結果オーライだが……」
……妙な雰囲気が漂う。
その沈黙を、破ったのは。
「見つけたぜ、野良犬……!」
薄くなり始めた霧から現れた、新手だった。
今構想のあるもの(上ほどハッキリ決まってる、下ほどフワフワ)
- AMちゃんルートIF
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- 無限ループ闇堕ち621
- TS魔法少女もの(オリジナル)