転生したらモンキー・ゴードでした   作:NEST中毒者

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CHAPTER 5
幕間①


 

 あの後現れた、漁夫の利を得るべくやってきたオーバーシアーの刺客……()()()()無人機部隊を撃破して帰還した俺は、行われた告発の全容に目を通した。

 

 告発を行ったのは、独立傭兵ケイト・マークソンと独立傭兵パラナの両名。内容は、「アイビスの火」の再現を目論むテロ組織、オーバーシアーについてだ。

 曰く、彼らは()()()()()()()を動機にコーラルの焼却を目指しており、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 そして企業がルビコンに入った後は、彼らをコーラルに近づけながら潰し合わせるために水面下で暗躍し、虎視眈々と漁夫の利を狙っていたとのことだ。

 

 例えば、封鎖機構の討伐を妨害し、アーキバスとベイラムの協力関係に致命的な亀裂を生んだ「ブラックアント事件」。

 例えば、各地で散見されたステルス無人MTによる工作活動。

 

 それらはすべて、オーバーシアーが裏で糸を引いていたことなのだと、彼女らはいけしゃあしゃあと言ってのけた。

 

 そして、潰し合い、死に体になった企業を()()()()()「ザイレム」で一網打尽にし、集積コーラルを確保して焼却するのが彼らの計画だとも言った。

 

 独立傭兵による情報リーク。それは確かな実績と、証拠さえあれば十分に企業を動かすに足る。

 先の「ブランチ」によるコーラル再検出リークがいい例だ。

 そして今回の告発にも、実績と証拠はあった。告発を行った両名は傭兵としての実績はそこそこだが、過去に「スティールヘイズ・オルトゥス」の開発データをリークし、それが正しいものだったという前例を持っていたのだ。

 証拠の方も、信頼性のあるものが複数添付されていた。

 例えば、オーバーシアーの中核人物である「ハンドラー・ウォルター」と「シンダー・カーラ」の通信記録。ご丁寧に、偽造ではないことの証明もあった。

 例えば、ウォッチポイント・デルタに、「ハンドラー・ウォルター」の主要戦力である「強化人間C4-621」を差し向け、()()()()()()()()()を行ったとする記録。

 例えば、洋上都市に偽装した「ザイレム」で何らかの工作を行った記録。

 例えば、オーバーシアーのフロント組織であったドーザー集団、「RaD」の元構成員、「オーネスト・ブルートゥ」の()()と、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()彼が「強化人間C4-621」に抹殺されたという事実。

 その他にも、数多くの証拠が提示されていた。

 

 さて、その告発を聞いた両企業上層部の判断は、意外にも早かった。

 普段は愚鈍な彼らも、自分たちの利益を妨害する存在、そして自分たちの面子に泥を塗った存在を迅速に潰すことに迷いは無かったのだ。

 

 なんせ、この告発を信じるなら、彼ら企業はずっとオーバーシアーの掌で踊っていたことになる。

 プライドの高い彼らにとって、それはさぞ許しがたいことだったろう。

 

 怒り心頭の両社上層部は、急ピッチで停戦協定を結び、共同でのオーバーシアー撲滅を決定。

 現場から上がった多少の反対意見など、一顧だにしなかった。

 

 また、この告発を受けて動いたのは、企業だけではなかった。

 企業が共同声明を出してからしばらく後、無人のはずだった衛星砲が突如起動。

 

 砲自体が自壊するほどの超過砲撃を以て、「ザイレム」の動力部を完全に破壊した。

 

 これは、星外に離脱した封鎖機構の残存勢力が告発を耳にし、正義感から独断で行ったことである……()()()()()()()()()()

 真相は、定かではない。

 

 こうして、本格的な撲滅に入る前に、オーバーシアーは最大の武器を失ったことになるが、だからと言って吐いた唾を呑みこめる企業上層部ではない。

 両社共同によるオーバーシアー撲滅作戦は、予定通り実行された。

 なお、当作戦は完全に両社のみで行われ、具体的な作戦日時や領域を独立傭兵が入手することは不可能だった。

 

 

 オーバーシアーのフロント組織と判明したドーザー集団、「RaD」の殲滅作戦は完璧に成功した。

 ヴェスパー部隊を中核とする企業混成部隊により、RaDの人員は、首魁にしてオーバーシアーの中核人物である「シンダー・カーラ」を含めたほぼすべてが抹殺・捕縛された。

 

 もう一方の中核人物である「ハンドラー・ウォルター」への対処も、概ね成功と言っていい結果だった。

 こちらにはレッドガンを中核とした部隊が当たり、C兵器と目される未確認ACに搭乗して現れた「ハンドラー・ウォルター」を撃破した。

 ただし、彼の主要戦力と目される「独立傭兵レイヴン」こと「強化人間C4-621」の所在は不明。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 企業が迅速に行動を起こした一方で、ルビコン解放戦線の足並みは乱れていた。

 なんせ、告発を行った両名は、過去に「スティールヘイズ・オルトゥス」の開発データを暴露し、解放戦線に重大な損害を与えた人物なのだ。

 だが、告発の内容が正しければ、オーバーシアーとルビコン解放戦線は絶対に相容れない存在だ。

 よって、解放戦線内では対オーバーシアーに加わるべきか、静観するべきかで意見が大きく割れ、混乱状態に陥っていた。

 だがいずれにせよ、コーラルを焼こうとしたオーバーシアー、その尖兵であると印象付けられた「強化人間C4-621」を、「ルビコンの解放者」として迎え入れることは、もはや無いだろう。

 

 ……企業に話を戻そう。

 オーバーシアーを粗方掃討した両企業は、消耗した状態で潰し合うのは得策ではないと考えた。

 そこで、両社共同でのバスキュラープラント延伸を行うことを決定し、それまでの停戦を合意。

 

 ……もちろん、完成後に相手を裏切り、自社がコーラルを総取りするという思惑を両社共に腹の内で抱えたまま。

 

 だが、延伸工事が完了するまでの間は協調体制を取るだろう。

 

 こうして、オーバーシアーの野望は潰え、ルビコン解放戦線の勝ち目も大方無くなった。

 コーラル争奪戦の勝者は、バスキュラープラントの完成後に決まる。

 

 最終的に、3()()()のどれが勝者になるのかは分からないが、それまでルビコン3はつかの間の平穏を享受することになるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

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バスキュラープラント襲撃

 

作戦領域:ウォッチポイント・アルファ~ルビコン技研都市

依頼者:「ユーリ」

作戦目標:-

報酬:108,522,342COAM

 

詳細

・-

 

チャプター最終ミッション

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「バスキュラープラントを襲撃する、つきあってほしい」

 

 

 


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