情熱大陸

整形外科医 Vol.1308

金治有彦

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07.07(日)

よる11:25

患者だけでなくその家族も救いたい
正確無比!負担が少ない股関節手術

股関節の痛みを抱える人が増えている。
脚の付け根でクッションの役割を果たしている関節軟骨が擦り減って炎症を起こし、悪化すると歩けなくなる変形性股関節症。特に女性に多いとされる。股関節を人工のものに置き換える「人工股関節置換術」は年間約7万件にものぼり、10年前と比べて倍増しそうな勢いだ。
金治有彦はその股関節手術の第一人者。
筋肉や靭帯をできるだけ温存する「MIS」と呼ばれる手術をいち早く取り入れた。さらに、アジアで初めて手術支援ロボット「ROSA Hip(ロザ・ヒップ)」を駆使することにも成功。正確な位置に人工股関節を入れるその手技は、QOL(生活の質)が飛躍的に増すとして依頼が引きも切らない。
高齢でも受けられるのが金治の手術の特徴だ。救われるのは患者だけではない。
80代の女性は最近、股関節の痛みで杖なしでは歩けなくなくなったという。同居する夫や娘が面倒をみているが、寝たきりになってしまうと更に介護の負担が増え、仕事にも影響が及ぶ。せめて自力で歩ければ...はたして金治は、患者とその家族に失われた日常を取り戻させることができるのか――
麻酔が効いてから手術室に入る医師は多いが、金治は必ず先に入って待ち構える。声をかけながら麻酔をかけていく姿からは、患者に対するリスペクトと思いやりがにじんだ。

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    Arihiko Kanaji

    1969年、東京・深川に生まれる。
    小学6年の時に母親がくも膜下出血に倒れたことをきっかけに医師の道を目指す。
    慶應義塾大学医学部卒業。股関節を専門とするが、小児整形も若手時代から続けている。
    2007年の米国留学が転機となり、以来積極的に新たな手術法などを取り入れるようになった。
    家族は妻と2人の子ども、現在は名古屋に単身赴任中。
    大学時代は陸上の短距離選手として全国的に活躍。曰く「距離は短くともスタートから中間、フィニッシュと走りを変えていく。プランニングが必要なのは手術も同じ」。

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