東浩紀 Hiroki Azuma

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東浩紀 Hiroki Azuma
@hazuma
サブスクでは読書記録つけてます。無料公開は宣伝や雑談が中心。政治的な話題や炎上しそうなコメントもサブスクに書くようにしています。けっこう充実しているとの噂。そっちもよろしくお願いします。 バナーは3月30日に行われる「ゲンロン友の会総会」のポスターの一部。
東京、五反田Born May 9, 1971Joined October 2007

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ぼくの仕事なり哲学なりに興味があるひとは、できればこちら↓をご覧ください。探せば冒頭部分のYouTube無料放送もあります。 東浩紀がいま考えていること・7──喧騒としての哲学、そして政治の失敗としての博愛#ゲンロン240519 #シラス
3月末には「このままでは2週間後に東京はNYになる」の大合唱だった。それなのに日本はここまでもちこたえた、それはとりあえずよかったじゃん。東京がNYみたいにならないのはおかしい、なんか謎がある、みたいな論調のほうがおかしいよ。つきあってられん。
某法人から「おまえの著作物を試験に利用した」「どう利用したかは開示できない」「うちがおまえの著作物を利用したことは秘密にしろ」といきなり連絡が来たんだけど、こんな話ってある? むろん謝礼なし。 おまけに、僕の著作物に関する連絡なのに、手紙の宛先が「茂木健一郎」というオチ。酷すぎ。
日本は現実として死者が少ないのに、なぜ失敗と言われるのかわからないし、なぜ国内メディアがそれを喜んで紹介するのかもわからない。かりに日本政府が死者数を隠していると考えるなら、まずそれを調査・報道すべき。 コロナ対応に海外から批判続出:朝日新聞デジタル
1冊の本を書くためには100冊の本を読むよりも時間と労力がかかる。にもかかわらず100冊の本を読んでいるだけのひとのほうがはるかに偉そうにできるのがSNSという場所だ。そのことはつねに忘れないでおきたい。
いま話題の件だが、ことの是非以前に、深夜に速攻でサイモンヴィーゼンタールセンターに通報し、非難声明を出させたのが日本の防衛副大臣であることに大きな衝撃を受けている。政府の人間なら、国外の団体に通報するまえに、まず五輪組織委員会に調査と対応を指示するべきではないのか。
いや、マジで歴史修正はよくない。わずか一年前、いや東京五輪の時期まで、一部の「専門家」は本気でゼロコロナを説いていた。それをいまさら「ゼロコロナってのはコロナゼロの意味ではない」と主張するのは許されないですよ。その責任はとってもらわないと。だって、当時それで利益も得たんだから。
東大がすべての授業を英語でやるとか言い出したという噂が流れてきた。日本語は初等教育から大学まですべてが提供されている数少ない言語のひとつであり、それこそ文化的多様性の現れにほかならない。その利点を最高学府が率先して否定することになる。本当なら卒業生のひとりとして大反対ですね。
これ、下手すると小学館がいちばん打撃を受けることになる。ー日テレも脚本家も基本的には別業界だけど、小学館は漫画家の直接の取引作だから。対応、今からでもしっかりしたほうがいいと思うな。
現在炎上中の某社会学者さん問題だけど、ふつうに考えて発言撤回しかない。最近学んだ専門用語を並べてそれっぽく反論するというのは悪手中の悪手であり、今後どんなことを話しても聞いてもらえなくなるので、やめた方がいいと思います。あと、ひとをバカにしすぎるのも良くない。
人権を尊重することは、相手を好きになることとは違います。個人として好きになれない、理解できない、対話したくないと思う相手でも、公的な制度の設計においては差別してはならないということです。その区別なく「人権侵害」という言葉を使うことは、むしろ人権意識の低下に繋がっていると思います。
むかしは「この世界には不快な人もいる、けれど彼らとも共存していかねばならないんだ」と溜息混じりに教えるのが教育者の使命だったように思うが、いまは逆に「不快な人を見たら声を挙げよう、我慢せず排除しよう」と教えている人ばかりのように思う。でも、それじゃふつうに考えて社会滅びるぞ。
ひとことでいえば、ぼくは一貫して、ウイルスとはどうせ共存するしかないのだから、犠牲の少ない共存方法を考えようぜ派です。ウイルスに「打ち勝つ」とか、バカかと思う。人類にそんな力はない。
マイナカードの混乱を見ると、高齢者の不安につけ込む左派勢力がいかにこの国の改革の障害になっているかよくわかる。
令和の日本の半分は文春砲が動かしてる、新聞の取材力の衰退を感じるというツイートをみたが、週刊誌のゴシップで政治と世論が右往左往してるってことなんだから、衰えてるのは新聞の取材力じゃなくて国民の知性なんじゃないだろうか・・・
今回の緊急事態宣言(とくに東京)はさすがに批判が多いようでよかった。「人の流れの抑制が大事」といういっけんもっともらしい理由が、現実にはワクチン接種の遅れ・コロナ病床の少なさという人為的失敗の隠れ蓑にしかなっていないことに、そろそろ多くの国民が気づき怒りの声をあげるべきだと思う。
軽症や無症状の人々を念の為長期間隔離して社会崩壊とかほんとアホらしいし、全世界で大部分のひとがそう思っていると思うんだけど、これどうやったら止まるのかね。人類の意思決定システムはなんか根本的に欠陥を抱えている気がするな。
ジャーナリズムがどうこうとか言ってる人が多いけど、報道も判例もあったにもかかわらず加害者が生きてる時まったく追求しなかった時点でジャーナリズムは死んでるだろう。そこは最初から論点になりえない。いまさらパフォーマンスしても手遅れだよ。
深夜なので呟きますが、バカな(ふりをした)ほうがアクセス数も稼げるしお金も稼げるし権力ももてることがはっきりしている時代だからこそ、ゲンロンは「頭がいいひとは尊敬すべきだ」という価値観を正面から訴えていきたいと思ってます。100年後ぐらいにはこっちのほうが勝つと信じて。
緊急事態を解除したら、来月だろうと夏だろうと秋だろうと感染者数は増えるに決まっているので、緊急事態解除のために必要なのは、数字よりも「あるていどの拡大はしかたない」という国民の合意ですよ。
屋外ではもうマスクは必要ない。最初から必要だったかどうかも怪しい。科学者もいらないといっている。「日本人は文化的にマスクが好き」とか「まだまだ同調圧力が怖い」とかの記事は、単に無意味な習慣を長引かせる屁理屈を並べているにすぎない。単にやめるべき。議論する意味もありません。
今回のプーチンの侵攻は絶対的に言い訳のしようもなく悪だけれど、それはロシア人が悪だということを意味しないし、ロシアが歴史的にずっと悪だったことも意味しない。そのような当たり前のことを忘れ、数時間検索しただけで偉そうに他国の善悪について語るほうが、よほど悪だと思います。
というか、「自分たちは弱者の味方だから全ての批判を免責される」と考えたからこそ、過去あらゆる左翼は堕落したわけです。
この1週間ほど、学術会議問題で個人的に憂鬱が続いている。その理由は学問の自由が脅かされたからではない。大学人がいかに国民の支持を得ていないかがは可視化され、大学人がそれにまったく気づいていないこともわかってしまったからだ。ぼくは今は大学から離れているが、これはかなり深刻だと思う。
それにしてもだ。 左派とは昔は科学主義で技術万歳で暴力肯定で性もどんどん解放のヤバいやつばかりだったではないか。それが面白くもあった。なんでいまの左派はこんなにスピリチュアルで科学音痴で潔癖症で優等生みたいなひとばっかりなのよ。こんなのサブカルにも支持されんよ。
そうです。 なぜならば、ぼくは、SNSのよくないところは、まさにあらゆることが他人事じゃないような気がしてくることにあると考えているからです。だからあらゆる問題が大きくなる。でも、本当は世界のほとんどは他人事であり、粛々と受け流して処理すべきなんですよ。
Quote
ryu
@IveIrh
Replying to @hazuma and @iida_yasuyuki
いつも他人事ですね。
個人的には新規感染者100人とか大したことないし、こんなんで大騒ぎしてたら社会崩壊まっしぐらだと思うが、4月にあれだけマスコミが危険だ危険だとキャンペーンを張った以上世論は沸騰するだろうし、緊急事態復活は不可避だろう。ひとはこうやって愚かな道を突っ走っていく。数年後の総括を待ちたい。
まったく同感。うちの娘にとっては中2の春にコロナが始まり、いま高1が終わろうとしている。そしてまたオンライン。彼らの世代にとってコロナはほとんど重症化しない。「念のために」で貴重な10代が奪われている。少し自分事として想像してほしい。
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石戸諭
@satoruishido
新型コロナに振り回され、学生生活の半分が終わるという世代も出てくる。ある学生が「先輩たちも大学の人も良い思いしてきたじゃないですか。なんで自分たちだけ…」と強い口調で語っていた。→「浪人期と同じ、下手したらそれ以上につらい」東京大学現役学生が切実に吐露… bunshun.jp/articles/-/510
というか常識的に考えて、日本はまだ増えたといっても欧米に比べぜんぜん感染者数少ないんだから、これで崩壊する医療体制を半年以上放置していたのがおかしいのであって、まずはそこを改善してから国民の自由を奪うべきなんじゃないの? どうしてそうなってないんだよ。
あとぼくは「父親として」とかいうのあまり好きじゃないんだけど、2020年に娘が中3で修学旅行中止になったんで、22年にもういちど高2で修学旅行が中止になるのとかマジでやめてほしいんですよね。オミクロンがきた以上もう1年リモート授業ですねとか平気でいっているひと、想像力に欠けすぎだと思う。
世界にはいろんなひとがいる。いいやつも悪いやつもいる。愛も暴力もある。それを知るのが文学を読むとか映画を見るとかいう経験で、それが人文知なるものの原点だと思っていたぼくからすれば、世界を善悪で分けることに忙しい最近の人文学はもはやまったく人文的に見えません。
ところで例の濃厚接触者受験不可問題だけど、もし娘が今年受験だったとしたらぼくは別居することにしただろう。だって、会社でだれか感染し、検査でぼくも陽性が出たら、それで娘受験できなくなるんだもん。それぐらいインパクトのある政策で日本中でみな頭悩ましていると思うので、即撤回してほしい。
「命より大事なものがある」というのは危険なイデオロギーなんでやばいというのが20世紀の哲学の基本的な論調だったんだけど、21世紀の哲学は「命より大事なものはない」というイデオロギーも同じくらいヤバイぞというのを言語化してかないといけないんじゃないかな。最近そんなことを考えてます。
日本のリベラルは、欧米のリベラルを輸入していればまちがいないという態度を改めるべきだと思う。暴動がない国のほうが、暴動がある国よりよい。この点でぼくは、保守的といわれようがなんだろうが、現状を「おもしろくなってきた」と捉える人たちとはまったく違う立場です。
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でも、耐えられないとしても、結局あまりできることはないのです。ワクチンや特効薬の開発はまだ先のことだし、それで完全なわけでもない。だとすれば、ぼくたちは、自分や周囲が1%に入らないことを祈りながら、運よく残り99%になったときの責任を果たしていくほかない。社会を守っていくほかない。
我慢が少ないないから日常が戻ってこないのではない。そもそも日常は長く戻ってこない。それを前提に社会生活立て直すのが合理的です。出口戦略なくもっと我慢しろ、もっと我慢しろとばかり言い続けている人の話は信用できない。
一般市民の生活を軽視しすぎでは? 症状まったくない、コロナの証拠もない、でも家族とともに家に閉じ篭れって何の話だ。
要は中途半端なんですよ。 病床も確保しないしワクチン接種のスケジュールもでてこない。五輪も中止しない。それで宅飲みとか路上飲みとかだけターゲットにして、どうすんのってことです。難しいことに取り組まないで、パフォーマンスしてるだけじゃないですか。そこ批判しないのはおかしいです。
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政策に関わる専門家たちは、百貨店・映画館・図書館などクラスターが発生していない場所をなぜ閉鎖するのか、科学的に説明する責任がある。もし「人の流れを抑えるためならなんでもやるべき」という雑な理屈になっているならば大変危険であり、政策決定から外すべき。今後なにを言いだすかわからない。
ところでぼくは最近心配なのだが、「感染症リスクの高い場所にいくのはそれだけで他人への加害なのだ」というコロナで一気に一般化したこの発想、もしかしてコロナの流行が去っても残り続けるのだろうか。そうだとすると、インフルエンザが流行する冬はもはや宴会もコミケもなにもかもできなくなるぞ。
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僕の文章なんて毎年あちこちで試験に使われているし、問題集への使用許可も断ったことないんで利用するのははいいんだけど、この上から目線の「通達」にはさすがにカチンときた。何様のつもりなんだろうね。
突然呟きますが、きわめて一般的に、「立派な大人の保守的なひと」と「子供っぽいラジカルなダメなおれら」がいて、哲学や文学や芸術は後者につくのだという発想そのものが、もっとも既存の「大人」にとって都合がよく、保守的な制度を生き残らせるものだということはみな知ってほしいと思います。
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問題くらい見せろ。 そもそも、ぼくの文章がどこで使われたかをなんでぼくが秘密にしなきゃいけないんだ。そんな秘密保持を強要する権利はないだろう。けっこう有名な法人なんだけど、こんな団体とはね・・・
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そもそも私たちはみな、だれかを下にみているし、だれかを軽蔑しています。それでも公的には相互に尊重しあう「ふり」をする。それが社会というものです。人権の話を「みんなのこと好きにならないといけないよ」的な話と混同するのは、子供への教育ではよいですが、大人の議論ではありません。
行動制限しても大丈夫、テレワークがある、オンライン授業がある、Netflixがある、UberEatsがある、だから頑張ろうぜというのはすべて幻想なので、さっさと目が冷めるべきだというのがぼくの考えです。行動制限のダメージはめちゃめちゃでかい。年単位で続けるものではありません。
感染拡大防止のためには人の心をコントロールするしかない、だから感染に直接関係がない業種も統制下におくという話を認めたら、次に何がくるかわかりません。今回は歴史の転換点になりそうなので、さまざま人の反応を含めてしっかり記憶しておきたいと思います。
突然毒を吐くけど、ぼくは広告関係者主導の社会運動とかNPOとかアートフェアとか、なんでもいいけどぜんぜん信じてないんだよね。それは彼らが悪いひとということではなくて、なんというか、広告関係のひとって、「入れ物をきれいに作る」ことばかり考えている気がして、なんか空虚に感じる。
いまの世の中は、「だれからもケチをつけられないように話すこと」と「正しいことを話すこと」を混同しているように思います。政治的な正しさという概念が、いつのまにかクレーム対策でしかなくなっている。また学者もいつのまにか両者を混同しただのクレーマーと変わらなくなっている。
最近、政治でも思想でも、本当に重要な差異は右か左かといった抽象論ではなく、ものごとがゆっくりしか変わらないという現実を許容できるかできないかだということがわかってきた。
真に問題にすべき反知性主義は、知らなくてもいいという態度ではない、考えなくてもいいという態度です。知識があっても考えないひとは反知性主義です。そしていまの日本では、驚くほど多くの知識人が反知性的だと思う。
リア充の本質は外出するとか彼氏彼女がいるとかBBQするとかではなくて、いま流行のものにアクティブに関わるのが楽しいってことであって、その点でSNSは原理的にリア充向きだし、ツイッターでリア充死ねとかいってつるんでいる人々も結局リア充なのだと思う。リア充の対義語はオタクではなくて孤独だ。
ぼくはむしろ、世間で頭がいいと言われている人と話すときにこそ、思考が稚拙(単純)だと感じる。頭がいいって要は思考の効率がいいことで、それってかなりの場合は思考が単純ってことだと感じています。
いつも言っているように僕自身はスポーツは苦手で見るのもやるのもまるでしないんだけど、学校関係者にコロナ感染が出たから甲子園辞退とか言われたら、僕なら人生全体が嫌になるぞ。再考すべきじゃないかな。感染拡大を名目に恐怖を煽ってきた人々も戦略を変えるべき。若者に犠牲おしつけすぎだよ。
アトランタの黒人射殺問題はたいへん痛ましいが、同時に警察の記録動画がおそろしくちゃんと公開されていることに驚いた。これは日本では考えられないのでは。
ところで真面目にコメントしますが、人類という種の健康のためなら医学が人間の権利を集団的に(集団的に、がポイントです)制限するのもやむをえないのだという西浦氏のような発想は、原理的に優生思想と変わりません。リベラルは批判し抵抗すべきです。