飼い犬の悲哀で「女帝の落日」
さて、こうした致命傷的なやりとりは、それが飼い主である権力者の歓心を買う、と愚かにも考え付いた飼い犬的とりまきが発して、記録が完全に残ってしまったものなので、「ポチ」の忠誠にも悲しい原因があると指摘せねばなりません。
先ほど最初に挙げたケース、テレビ朝日「島田直樹」という“とりまき”は、6月12日の記者会見で小池百合子氏にとって極めて都合の悪い「朝堂院大覚」という固有名詞が発せられたとき、とっさに「どうして勝負服の緑ではないのですか?」という、どうでもよい妨害質問で小池氏をレスキューした人物として、ネットで有名になっていました。
番記者というより番犬に近い、忠誠心の強い下僕役として知られ、「ポチ」と呼ばれたり、会見後に吊るし上げられたりしている様子のウエブサイトもありました。
小池氏には大変覚えがよいことと察せられますが、どうやら島田記者は法理の基礎には弱かったらしい。
そもそも、公私の別も法理も関係ない、どこの国でも4年制大学を通して学んだ経験がないと思われる人物が、昨今の空洞化した教育のためか、公職の義務も法理もわきまえない“とりまき”のメディア関係者とフェイクを強弁してきた。
ところが調子に乗ったのか、油断したのか、こんなものが東京都の公式動画に堂々と残ってしまいました。
飼い犬のいらない無分別が、ご主人の命とり発言をこれでもかとてんこ盛り引き出して、しっかり記録が残っている。
これでは、仮に選挙の得票数が蓮舫候補だ石丸伸二候補だと割れて、小池候補が最多得票数を獲得しても、公職選挙法違反があまりにも明らかで、当選無効の裁判所決定が高い確率で予想される仕儀とあいなった。
証拠も万人に明らかなので、司直がまともであるなら、小池都政はここで終わりとなるでしょう。
少なくとも英国のボリス・ジョンソン元首相は、同レベルのポカで政権を追われている。
分別ある国家と世間であれば、ここまででも完全終了です。
フェイクと印象操作の果てに、このような馬脚が顕れてしまった。因果応報といえばそれまでのことだったのかもしれません。