マライ・メントライン@職業はドイツ人

26.3K posts
Opens profile photo
マライ・メントライン@職業はドイツ人
@marei_de_pon
Marei Mentlein 職業はドイツ人。文芸レビュー、エッセイの執筆 onl.la/5Tf5QTR とか onl.la/PBhRRpj や、ノイエ銀英伝などのドイツ語監修をやったり。お仕事のご連絡はこちらまで:inoshishi_days-marei@yahoo.co.jp
Joined June 2011

マライ・メントライン@職業はドイツ人’s posts

最近の日本の退潮ぶりについて、思想の左右を問わず、近しい知人たちの見解が、 「真面目さや善意をムダに食いつぶすヤツらが、のうのうと美味い汁を吸う」システムが広く恒常化した結果だ、という点でけっこう見事に一致してしまう。聞いていてつらい。
日テレnews everyで紹介していた、駆逐艦「雪風」の生存者の証言が貴重だった。 「死を覚悟した状態では、恐怖が殺意になり、攻撃が快感になる」 戦争でこの心理が大量に強制的に生み出されることについて、多角的に掘り下げて考えたい。名著『戦場における「人殺し」の心理学』につながるものがある。
Image
Image
Image
Image
先ほどnews zeroでiPS細胞の山中先生が、「本当に良い医療研究成果を、アメリカ追従で製薬業界の利権ネタにしてはいけない!」と、堂々たる主張をしていた。 あれは私の父(もとキール大学の生化学の主任教授)が常々言っていた内容と一致しており、この場で全国に放つとは、実に芯の通った立派さだ。
Image
先日ワクチン接種に行った際、問診で、 「先生、この方、日本語でしゃべってるんですけど…」 と助手さんがツッコミを入れるまで、お医者さんがずっと英語で私に話しかけていたのは「外国人あるある」的な話だけど、やはり心理的に興味深い事象だ。
そういえばクリスマス帰郷時、ドイツの飲食店でもネコ系配膳ロボットがけっこう普及しているのを見たのだが、「あれウザいよね」と邪魔がる人もいて、日本でのほうが世間的に愛されているっぽい印象があって興味深かった。
Image
「本が売れない」出版不況と呼ばれる現象には色々原因があるだろうが、以前ある編集者から聞いた、 「読書層を広げるという目的で、いかに無関心層に売り込むかを考えすぎた結果、本来的な価値の低いモノをつくるようになってしまったかもしれない」 という言葉は、他のジャンルにも当てはまりそうだ。
Image
文筆業をしている友人が、 「ネット時代、物書きにとって最大のショックの一つは、書き手の意図がビックリするほど読み手に伝わっていないことが、ものすごく可視化されちゃったことだ」 と述べていたのは、けっこうインパクトあった。
20代女性と会話したところ、ツイッターやFBは基本的に、 「お年を召した方々が前世紀の感覚を引きずりながらイキっている場所で、自分たちの精神生活とはあんまし関係ない。つぅか勘違いしてコッチ来んな」 な領域である、との証言を得ました。遠慮抜きでリアルですのう。
ツイッターの大規模凍結祭り、 「怪しい(と運営側が定めた定義の対象となった)アカウントをとりあえずごっそりBANして、異議申し立てによりまっとうな分を選別する」 手法というけど、「副収入で月収100万!」みたいな露骨にあやしすぎるアカウントが軒並み許されているあたりに凄い虚しさを感じる。
ここしばらく、zoomとか含めて若い人と接する機会が増えていたのですが、彼らの「年長者に話を合わせる苦労」の中でも、 「ネットで真実を知った」系の年長者たちはどうも最凶最悪の相手らしい、という全体的な感触を得ました。 なるほど。
USB-C 化したiPhone15の売り文句、ユーザー環境を「ケーブルだらけの毎日」にした犯人は自分なのに、思いっきり「被害者サイド」しぐさに走ってしまう、昨今のモラル事案の腐った側面を的確に取り入れていて、実に香ばしく味わいぶかい。
Image
小学生に大人たちの批判が1000件超【悲しい発売】 prtimes.jp/main/html/rd/p ネットが「反イノベーション教」のお言葉に満ちていることがよくわかるお話。 反イノベーション教の教義は「どうせ何も生み出せないなら、他人のやる気を削ぎましょう」です。
ドイツのテレビのウクライナ情勢番組は内容が生々しくダイレクトで濃い。戦争の終わらせ方をどうするか、犠牲はどこまで払うべきか。6つの観点が紹介される。 ①話し合いで終わらせて、領土を失うのもあり→あとから交渉する。 ②難民の受け入れがそろそろ限界で、それをどうにか制限したい。 (続く)
Image
『アドルフに告ぐ』で描かれた 「ジェノサイドの被害者が、次はナチュラルにジェノサイドの加害者になってしまう」 という文脈はいろんな意味で鋭かったわけだが、その点と、そしてそこから生まれる葛藤をちゃんと深く掘り下げた批評があまり見当たらないのも印象的だ。
Image