人といる時に自分と話すな。
愛知在住のシングルマザーY様にお会いした。Y様には高校生のこどもがいる。大学に通わせる金はない。周囲の友達は、こどもを大学に通わせている。彼らと比較をして、負い目を感じる。自分も本当は大学に行きたかった。だが、実家が貧しかったために大学進学を諦めて働くことにした。自分のこどもには同じ経験をさせたくないが、このままでは同じ目に遭わせてしまう。それは嫌だから、別れた旦那に金を借りようと思う。そのようなことをY様は話した。
何かをしてあげるという言い回しが苦手で、恐怖を感じる。世のお母さま方は「自分がして欲しかったことを、こどもにしてあげたい」と頻繁に口にする。何かを「したい」ならわかる。だが「してあげたい」は怖い。こんなにしてあげたのに、お前のその態度は何だとなる。こどもからしてみたら「頼んでない」となる。Y様は「こどもを大学に通わせてあげたい」と言った。だが、それは、こどものためと言うより、自分のため、自分のメンツを守るために聞こえた。私は「自分のお金で大学に行こうとは思わなかったのですか?」と聞いた。Y様は「そこまでして行こうとは思わなかった」と言った。
何歳になっても親のことを憎み続けている人がいる。彼らは「本当はこうして欲しかった」という憎しみを抱いている。もっと甘えさせて欲しかったと思いながら、そう思うことで、いまだに親に甘え続けている。自己認識は「甘えていない」なのだが、現実は「甘え続けている」であるために、認知のズレが発生し、なんだかおかしなことになる。憎むことで甘えている。Y様は言った。坂爪さんと会う前、どんな話をしようかバスの中で考えた。私には、自分を隠す癖がある。他人に合わせて生きていたら、自分の好きがわからなくなった。嫌われないように生きるのだが、何をしてもうまく行かない。
Y様のこどもが大学に行きたい理由は「みんなもそうしているから」だと言う。特段、何かを学びたいとかはない。その程度ならば「自分の金で行け」でいい。我が家に金はない。行きたいなら自分で行け。自分のことは自分でやれ。以上。おしまい。悩むことはない。それができないのは、親が、自分のことを自分でやれないからだ。こどもを通じて自己実現をしようとしているからだ。親が自立をしていないから、こどもも自立をできない。親が自分の好きを知らないから、こどもも自分の好きがわからない。親が他人に合わせて生きているから、こどもも「みんなもそうしているから」程度の思いでしか進路を決めることができない。こどもは、親の言ったことではなく、親の行動を見て育つ。
自分を救えていないのに、他者を救おうとするのは傲慢だと思う。自分のことは自分でやれ。自分がされて困ることを人にやるな。Y様は、私と話している間、頻繁に自分の内面に潜り込んで深刻になった。私は「人といる時は人と話した方がいいと思います」と言った。人といる時に、自分と話すな。別れ際、Y様は言った。私は本音とズレている。大学なんて別に行きたくなかった。私の父は、かなり早い段階で「大学に行かせる金はない」と言ってくれていた。昔はそれが嫌だったけど、今は、それを潔く思う。人といる時に自分と話す癖に、生まれてはじめて気がついた。今はまだ呆然としている。今日はお会いしていただきありがとうございました。そう言って、ふらふらしながら帰った。Y様の背中を見て「グッドラック」と思った。
坂爪さん
おはようございます。
毎日いただいた本を読み、坂爪さんのnote記事を訪れ、自分の狂いを坂爪さんに調律していただいているこの数日です。
私は、坂爪さんとお会いして、坂爪さんが届けようとしてくださっている愛を、ただ大切に丁寧に受け取ることがどれだけ大切かを知りました。
その受け取り方を坂爪さんが教えてくれました。
向けられている愛に気がつくことができるかどうか、でした。気がつけば、私のまわりにはたくさん愛がありました。
私は、ずっと自分が「からっぽ」であることを恐れていました。それはまるでブラックホールのような感覚で、飲み込まれてしまいそうだと思っていたんです。ぞわっとした感覚を思い出して怖くなっていました。
でも、坂爪さんのことばを拝見していたら、そもそもこの空間(スペース)こそが自分であって、それは愛を受け取るためにあるもの、だからそのままでいいんだと思えました。
私は坂爪さんの愛に気がついたとき、自分のスペースが軽くてふわ〜っとして、ふくよかで、やわらかくなっていく感覚を覚えました。と同時に、ああ、自分のなかからも溢れてくる愛があるなって、なんだかとても感じたんです。それはとても幸福なものでした。
坂爪さんとお会いしてから、毎日が驚きの連続です。
私の醜さを、坂爪さんが時空を超えて、あらゆる形で今も受け止め続けてくださっているような、そんな感じがします。きっと坂爪さんご自身が自然そのもの、なのですね。
とてもとても美しいです。
受け取っています、坂爪さん。という思いをこめて。
ありがとうございます。
おおまかな予定
7月6日(土)静岡県熱海市界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
バッチ来い人類!うおおおおお〜!
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