近所の本屋で、偶然目にした書籍がこれだ。
恥ずかしながら、当時の報道では、
詳しく事態を認識していなかった。
おそらく、権力側の思惑で、
事件としての扱いが小さかったのだと思う。
阿部元首相の暗殺事件は大きく報道されたが、
この事件との対比がされていなかった。
セットで論じられなければならない問題だ。
主権者が、忌憚ない意見を言えない社会は、
「民主主義社会」とは言えない。
選挙の街頭演説に際して、時の首相に
「増税反対」と述べただけで、
腕をつかまれ、引きずられ、
強制排除され、多数の警官に付きまとわれ、
自由を拘束されることがあっていいのか?
とても、日本の出来事とは思えない。
香港の、大規模デモを彷彿とさせられる。
近時の、衆院東京15区補選での
「つばさの党」のヤジ放任とは、えらい違いだ。
私達有権者は、権力側からの、
こうした人権侵害があることを自覚しなければならない。
映画も見たかったが、
旭川でなければ上映していないという事実が悲しい。
この事件は、人々が自分のこととして考えなければいけない。
少なくとも私たちは、
行政(警察を含め)がすることは、何でも正しいと勘違いしてはならない。
監督官が、未払い賃金につき、「2年間遡って支払え」
と、会社に対して命令していた事実も、
構造的に同じであり、職権乱用である。
誰かが声をあげなければ、行政のリバイアサンは巨大化する。
誰かがこぶしをあげなければ、
既成事実として、国民の権利ははく奪される。
声をあげた人は、犠牲も大きい。
しかし、誰かがやらなければ世の中は変わらない。
そうした人の行動は、愚行か、称賛に価すべきか?
評価は私たち有権者がすべきである。
まずは事実を知り、考えることから始めなければならない。
*90秒の映画予告編は、
裁判所が大きく評価した実際の記録であり、見る者に緊張が走る。