Plugindoctor導入
気になっていた Plugindoctor を導入しました
プラグインのツマミやスイッチ類をいじくっても、頼りにするのは自分の耳しかありませんが、変化を可視化させて、どういう働きをしているのかが理解出来るので、宝の持ち腐れを減らす為にもかなり有効になってくれると思います
結構な関連動画がアップされていますが、良く解らん事もあるので、英文マニュアルを翻訳させて、自分自身が忘れない為にも記録したいと思います
- 表示中モードのデータを数値化させてファイルアウト出来る
- プラグインの読み込み・呼び出し
- プラグインの表示・非表示
- 表示全体のPNG出力
- 1/2が個別表示
1-2の時、最初にプラグイン1を介して分析信号を送信し、次にプラグイン2を介して位相を反転して得られる単⼀のカーブを表⽰
※EQプラグイン1の1KHzを10db上げて、EQプラグイン2の1KHzを10db上げた場合、表示グラフはフラットになる - Left/Right・Mid/Sideの分析モード
- 設定
サンプルレート:48000Hz
クオリティ:highest ※FFTサイズ
スピード:ultra ※realtimeが最も遅い
バックカラー:3色
プラグイン1~ハードウェアR:6色
Load last plugin on start:チェックで閉じる前の状態で次回スタート
Save as default:変更設定をデフォルトとしてセーブ
Show audio hardware settings:オーディオインターフェイスの設定
※スタンドアローン版のみで、且つ、外部ハードの検証を行いたい場合に設定
- プラグイン1:ミュート:削除
- プラグイン2:ミュート:削除
- ハードウエア検証用ボタン:ミュート
Linear analysis
- ⼊⼒信号分析⽤の2つのモード
Delta(デルタピークを表示、異なる波形や信号のスペクトル解析において、特定の周波数成分が他の成分に比べて突出している点)
Random(最大ピークレベル0dBのホワイトノイズをプラグインに送る) - プラグインの応答を分析する2つのモード
Freq(データや信号を周波数領域に変換)
Phase(周波数成分がシステムを通過する際の位相の変化を示すもの) - 基本はDeltaとFreqで、フラットな状態で無ければ、既にプラグイン側で何かが起きている事になる
- IRはマニュアル記載無し、何でや?音楽的にはインパルス・レスポンス?
- Deltaモードでは、dBスライダーでデルタピークの高さを調整が出来る
HarmonicAnalysis
- 高調波解析 ( 倍音の視覚化 )
- Single frequency mode(2つの高調波解析から選択)
- THD(Total Harmonic Distortion、全高調波歪みは、特定の信号や波形に含まれる高調波成分が、元の基本波形に対してどれだけ歪みがあるかを評価するための指標)
- THDモードでは、⼊⼒信号は純粋な正弦波で構成され、振幅と周波数は、dbとHzスライダーで調整出来る
このモードでは、出来上がった信号を視覚的に確認する以外に、発生した歪みの2つの測定値(THD/THD+N)がグラフ右上に表示される
- IMD(Intermodulation Distortion、相互変調歪み、入力された2つ以上の異なる周波数成分が相互に影響を与え、新しい周波数成分を生成する現象を指し、これにより、元の信号に存在しない周波数成分が発生し、信号の歪みが生じる)
- IMDモードでは、低周波数と⾼周波数の2つの⼊⼒周波数を12dBの強度差で使用する、低い⼊⼒周波数は60Hzに、⾼い⼊⼒周波数は7000Hzに設定される、この結果により、入力周波数の高い高調波として現れるだけでなく、低い方の周波数によって、高い方の周波数が変調されたピークとして現れる
- 言っとる意味は解っても、出た結果に対し理解が出来ない・・・
- Sweepモード
テストされるプラグインの応答を、さまざまな励起周波数で測定する、sweepボタンを切り替えることで、低周波数から高周波数まで連続的にスウィープする、dBスライダーで選択した振幅でスウィープを実行出来る - THD (Total Harmonic Distortion、全高調波歪みでは、周波数ごとのTHD応答を計算する)
- fund. (現在適用されている、単一の周波数波形のゲインまたはリダクションがdBで表示される)
- 理解は出来るけど、使わないかな?
- 2D (2二次元スウィープスキャンでは、テスト信号はおおよそ6秒間の正弦波スウィープで、結果は時間(x軸)および周波数(y軸)の両方の関数としてプロットされる)
- 基本周波数は赤い線として表示され、プラグインによって生成される高調波に応じて、基本周波数の上に1つ以上の線が表示される、最も高い(赤い)色と最も低い(青い)色の間には(デフォルトで)-200 dBの差がある、スウィープの低い周波数(f1)と高い周波数(f2)を選択し、Lin/Expスイッチを使用して線形と指数関数的な周波数増加を切り替えることが出来る
- 倍音の強調差を、色分けで表示出来るって事だと思う
Hammerstein
- プラグインやハードウェアの非線形(nonlinear)挙動を、より詳細に調べる事が出来る
- 系列の各成分に独⾃の線形フィルターを乗算して、調査対象のシステムをべき級数で適合させ、べき級数の次数は最⼤7まで選択可能、こうすることで、特定の⾼調波 (x^3 など) が信号にどの程度寄与しているかだけでなく、周波数ごとにその応答がどのように異なるのかも確認出来る
- クソが付く程難しいですが、入力された音に対し独自のフィルターをかけ、入力と出力の関係が一定の比率で変化ていない非線形(nonlinear)挙動を、視覚化したものかな?
Oscilloscope
- プラグインから出力されるオーディオ信号を表示するもので、入力信号として正弦波が使用される、このモードは非常に高速なコンプレッサーやディストーションプラグインなどによる、正弦波の歪みを詳細に観察するのに役立ち、2つの選択肢がある
- Time (x軸に時間(秒)が表示され、y軸にプラグインから出力されるオーディオ信号が表示される)
- Wavesh. (x軸はプラグインに入力されるオーディオ信号に対応し、y軸は出力信号に対応する)
- このモードでは、プラグインが入力オーディオをどのように変形させるかを視覚的に確認出来る、遅延を調整するためのスライダーがあり、デフォルトではプラグインによって報告された遅延に設定されているが、非線形位相効果により、ゼロサンプルの遅延を持つと公式に発表されたプラグインでも、遅延が発生することがある
- コンプレッサーで試した所、アタック以外の設定でグラフの変動が確認出来ました
Dynamics
- 入力レベルに対する反応を詳しく調べるためのモードで、入力信号は正弦波で周波数をスライダーで変更出来、2つのモード選択がある
- Ramp (⼊⼒レベルがデフォルトで-100dBから0dBまで1dBずつ増加し、その後無限に-100dBに戻る正弦波(選択可能な周波数)が順次供給される)
- Att/Rel (3つの異なるレベルを持つ三つの正弦波のシーケンスが供給される、各正弦波の存在する長さとそのレベルは「設定」で変更出来、入力レベルがコンプレッサーのスレッショルドを下回る場合と、上回る一定の時間幅、そして、3回目のスレッショルドを下回る場合の時間幅を確認出来る)
- プラグインの表示される出力信号を見ることで、コンプレッサーがスレッショルドを超えたときの反応(アタック)や、信号がスレッショルドを下回ったときの反応(リリース)の速さを確認出来る
Performance
- プラグインの処理コールバックに費やされた時間を、プラグインが処理しているサンプルの数として測定
プラグイン版のみ
- プラグインが2個挿さっている場合は Play#1 Play#2 ボタンが現れる
※表示は2つとも状況が表示されるが、DAW内の通過音は片方のみに制限されるので、効かせるにはどちらかを選択する
共通操作
データの連続記録(一部モードでは不可)
- Storeボタンを押すたびに静止画が記録される、画面右に表示された記録の✕ボタンでクリア
ズームイン・アウト(一部モードでは不可)
- X軸・Y軸 Ctrl+スクロール
- 左から右下にマウスでズームポイントを囲んで離す
- クリアはマウスを下側から上側にドラッグ
と・・・
英文マニュアルを翻訳させても理解出来ていない項目もありますが、実際使用頻度の高い項目は、Linear analysisとDynamicsの項目と思うので、使いながら理解していきたいと思います
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