【2位も難しいんですか…】都知事選終盤に蓮舫候補がまさかの大失速を起こした「もっともな理由」
もはや1位に近い2位ではなく、3位に近い2位か、3位転落もありえそうだ。
7月7日投開票の東京都知事選で現職の小池百合子知事(71)の“対抗馬”と目されていた元参議院議員の蓮舫氏(56)の支持が失速している。
6月20日の公示日直後に政界関係者の間で出回った“自民党調査”なるデータでは、小池氏が10ポイントのリード。日本経新聞社の選挙戦序盤の情勢調査でも「小池36 蓮舫26」と両者の差は10ポイントあった。
都知事選は1947年から2020年まで現職が12戦無敗。現職の都知事で敗れた候補はこれまでにいない。小池氏は4年前の選挙で366万票を集め、歴代2位となる得票記録を持っている。自民党、公明党、国民民主党、都民ファーストの会が小池氏を事実上支持しており、今回も「250万票は固い」と目されている。
しかし、東京都は無党派層が圧倒的に多く、“風が吹けば当落を左右しかねない”のが特徴だ。「選挙前までは蓮舫氏には風が吹きかけていた」と蓮舫陣営の幹部は現状を嘆く。
「日を追うごとに石丸伸二氏(41)に追い上げられており、小池氏に勝つどころか、『2位を死守』と目標が下方修正されている。情勢調査は各社で割れているが、日テレの調査とされる『小池43 蓮舫19 石丸16』という数字が実態に近いと感じる。6月30日(日)までの期日前投票のデータとしてNHKが算出したとされる数字では『小池45 石丸25 蓮舫20』と石丸氏に抜かれていた。すでに陣営では、責任を都連会長と幹事長に押し付けようという動きが出始めている」
蓮舫氏の蹉跌は何だったか。少子化対策や若者支援、非正規の格差訴えを掲げた「7つの約束」とした公約にミスがあった、と立憲民主党の都議会議員は分析している。
「鈴木烈都議と五十嵐えり都議という、立憲の中でも左派の二人が中心となって草案を作り、党政調の職員、国会議員秘書が肉付けを行った。時々、蓮舫さんがやってきて『ペット殺処分ははずそう』『行財政改革は強調』など意見を伝え、7つの約束ができあがった。ただ、数値目標はなく、多子世帯を住民税非課税世帯のように扱うなど、立憲のステレオタイプな公約ばかりが並んでいた。都の現状や問題がわかっておらず、都の幹部が作った小池氏の公約と差がでた」