架空の論文を「自分の実績」とするウソの申請 名古屋大学の元准教授の男性が研究費など約470万円を不正受給
名古屋大学の元准教授の男性が文部科学省に対し、架空の論文を「自分の実績」とするウソの申請を行い、研究費など約470万円を不正に受給していたことがわかりました。
大学によりますと、研究費の不正受給を行ったのは名古屋大学大学院医学系研究科で勤務していた50代の元准教授の男性です。
元准教授は2015年から2017年にかけて研究者に支給される科学研究費の申請を文部科学省に対して行う際、実際には出していない架空の論文を「自分の実績」とするウソの申請をしていたということです。
大学から支給される研究助成金でも同様の方法でウソの申請を繰り返していて、不正に受給した研究費・助成金は合わせて472万円にのぼります。
元准教授は2016年から去年まで教授として勤務していた愛知学院大学でも同様の方法で補助金約4000万円を不正受給していたことがすでに明らかになっていて、名古屋大学でも調査したところ今回の不正受給が判明したということです。
元准教授は去年4月に愛知学院大学を諭旨退職しています。
不正受給した研究費について、名古屋大学は元准教授に請求するとしています。